Gamers Zone

move to login

EVENT ホットなイベント情報をお届けします!

シーズン1王者は野良連合に決定!プロ・アマ問わず激戦目白押しの「レインボーシックス PCジャパンナショナルズ」観戦レポート

2020年6月6日~6月7日、タクティカルシューターレインボーシックス シージ』(以下『R6S』)の公式大会「R6S PCジャパンナショナルズ」のシーズン1を締めくくる決勝戦が開催された。


本大会は”国内最高峰”となる『R6S』の賞金付きeスポーツイベント。プロ・アマ問わず、1チーム5人制で誰でも参加できるのが特徴だ。今回取り上げる決勝戦は2日間(DAY1・DAY2)に渡って開催され、事前の予選を勝ち抜いた全49チームが出場した。そこで本稿では、決勝戦DAY2にて配信された準決勝、および決勝戦にフォーカスした観戦レポートをお届けする。リアルタイムに盛り上がりを目の当たりにした方やそうでない方も、ご覧いただけると幸いだ。

※本文中はゲーム内IDを選手名として記載しております。

準決勝:野良連合 VS YOSHIMOTO Gaming Lamy

野良連合&YOSHIMOTO Gaming Lamyのロースター

シーズン1王者を決める2日間の決勝戦。その第1試合で相まみえたのは「野良連合」(以下NRG)と「YOSHIMOTO Gaming Lamy」(以下YGL)。DAY1で散っていったプロ・アマチームの屍を乗り越え、両者は「テーマパーク」(YGLのピックマップ)で開戦の狼煙を上げた。

ちなみに試合前に集計された下馬評(どちらが勝ち残るか?)によると、YGLの26%に対してNRGは69%の集計率をマーク。つまり観戦者はNRG有利と見ていたわけだが、YGLもDAY2まで勝ち上がった猛者に変わりない。力技に近い形で第1ラウンドを獲得すると、強気な攻めとパンチ力に定評のあるプレイスタイルで、NRGに食らいついた。

▲ともぞう氏(キャスター)も思わず唸ったolty.NRGの華麗なスナイピング

しかし、相手のプレイスタイルに合わせてNRGもプランニングを巧みに切り替える。前線の押し上げや強引なキルムーブを逆手に取り、徹底した射線管理とカバーアクションによってラウンド数を積み重ねていく。結果的に、その過程は着実に獲得ラウンド数に影響を与えることとなった。

結果としてYGLのピックマップを4ラウンド差のまま奪取し、続く2ndマップ「海岸線」(NRGのピックマップ)は勢いそのままに2-7で勝利。序盤から銃撃戦を演じて巻き返しを図りたかったYGLを捌き、マッチポイントを取られることなくNRGが白星を計上した。

▲拮抗した状況を数秒で打開するWindow.NRG選手のフリックショット

最終結果

1stマップ(テーマパーク):NRG 7-3 YGL
2ndマップ(海岸線):NRG 7-2 YGL
勝者:NRG(野良連合)

決勝戦:野良連合 VS Faisaru

▲野良連合&Faisaruのロースター

全3日間の予選と2日間の決勝、インターバル期間を含めて約3ヶ月の戦いに終止符を打つべく最終戦の舞台に登ったのは、準決勝第1試合を大差をつけて制したNRG。そして同じく配信外の準決勝にて「えりーとざっきおくん」を退けた「Faisaru」(以下、FSR)の両2チームだ。共に相当な実力を保有しているのは言わずもがな、1stマップ「カフェ」(FSR)から接戦を展開する。

まずは第1、第2ラウンドとFSRが手中に収めると、防衛側のNRGも人数差のアドバンテージを生み出しながら4ラウンド連取。返すFSRも攻守チェンジを挟んでパーフェクトラウンド……と、決勝まで生き残った猛者同士がぶつかるとなれば、互いを食うようにラウンドを奪取するのは何も珍しい光景ではない。ドローンを利用した情報収集力と試合中における対応力に長けたNRGに対し、CCEシールドを有するクラッシュを使った堅実な守りに秀でたFSR。マクロな戦略は違えど、双方が開幕から各々の得意なシチュエーションへ持ち込まんと立ち回っていたのは間違いないだろう。

▲後塵を拝するまま終わること無く、防衛側でラウンドを取り戻すFSR

熾烈なシーソーゲームの結果、カフェを制圧したのはNRG。これで後の無くなったFSRは何とか2ndマップ「テーマパーク」を勝ち取って延長戦に持ち込みたいところ。ところが、持ち前の基礎力の高さを武器に掲げたNRGの猛攻は留まる所を知らなかった。第8ラウンド終了時点において2-6と、大差をつけた状態でマッチポイントに突入。排水の陣に陥ったFSRが第9ラウンド終盤、RenT.Faisaru選手がXX.NRG選手との1on1に撃ち勝つも、第10ラウンドはリベンジせんとXX.NRG選手がRenT.Faisaru選手に詰め寄り、ハンドガンの腰だめ射撃で危うげなくKO。

これにより、国内最強を決めるeスポーツイベント「R6S PCジャパンナショナルズ」シーズン1は、見事「野良連合」(NRG)の優勝で幕を閉じた。

▲手に汗握る第10ラウンドは、奇しくも第9ラウンドを入れ替えたシチュエーションとなった

最終結果

1stマップ(カフェ):NRG 7-5 FSR
2ndマップ(テーマパーク):NRG 7-3 FSR
優勝:NRG(野良連合)

「ジャパンナショナルズ」シーズン2は6月27日より始動

▲シーズン1最終結果。配信外で行われた決定戦の末、YGLが3位として入賞した

賞金総額500万円の大規模なeスポーツ大会

「ジャパンナショナルズ」。今春に詳細が公開されるやいなや、本イベントは現在にいたるまで注目を浴び続けている。

その様相を体現するが如く、シーズン1は予選と決勝戦を含めて波乱が巻き起こった。FAV gamingCYCLOPS athlete gamingといった有名チームを押しのけ、研ぎ澄まされた牙をむくアマチュアチームの台頭……。

世界規模に見る『R6S』の競技シーンは2020年に入って随分と様変わりしたが、国内シーンの盛り上がりも決して負けてはいない。むしろ、これから出現するかもしれない、まだ見ぬスタープレイヤーの登場に心が踊るばかりだ。

「ジャパンナショナルズ」シーズン2の予選は、6月27日よりスタート。シーズン1と同様、予選を突破したチームは7月25日・26日に実施予定のオンライン決勝へ進出。そして両シーズン終了後、優秀な成績を収めた計4チームがオフライン決勝(8月30日開幕)の舞台で激突する。国内最強の座を奪い取るのはどのチームか、今後の試合模様に注目しよう。


レインボーシックス シージ
https://www.ubisoft.co.jp/r6s/
『レインボーシックス シージ』ジャパンリーグ
https://rainbow6.jp/
『レインボーシックス シージ』プロリーグ
https://rainbow6.jp/pro/
レインボーシックス シージ ダウンロードサイト(UBI STORE)
https://store.ubi.com/jp/rainbow-six-all-games

WRITER RANKING プロゲーマーやゲーム業界人などの人気ライターランキング