デル・テクノロジーズはゲーミングパソコン「Alienware」（エイリアンウェア）について、現行モデルは17％オフ、旧モデルは24％オフとなるセールを開催中。合わせて、Alienwareゲーミングモニターも25％オフと、従来よりも割引率が上がった。

クーポン適用後の価格が10万円以上の商品を購入する際、36回まで分割金利手数料が無料になるキャンペーンも実施している。

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こういった値引きを利用すると、定価よりもかなりお得に購入ができるが、Alienwareというとどうしても高額というイメージがつきまとう。そこでデスクトップPCのAlienware Auroraの標準的なモデルで、自作パーツと比較してみた。

検証：Alienwareはそんなに高いのか？ JeSU公認PCのスペックに合わせて比較してみた

ゲーミングPCは通常のPCと比べて、高性能なパーツが搭載されているため、どうしても割高になる。それがメーカー製PCとなるとさらに高額なイメージは強いだろう。

中でも、ゲーミングPCと呼ばれる以前からPCゲームに特化したブランドとして立ち上がったAlienwareシリーズは、プレミアムなブランド戦略もあって高めではある。しかし実は、最近の半導体不足に伴うPCパーツの高騰の中で考えると、驚くほどの高額ではなくなってきた。

むしろ、自作のための時間や設定などの手間、パーツの相性問題などを考えると、ひとつの完成品としてあらゆるパーツの相性なども開発され、サポートも手厚いAlienwareの方が結果的には安いかもしれない。

比較対象として今回は、国内のeスポーツ統括団体であるJeSU（日本eスポーツ連合）が公認するPCのスペックを参照させていただいた。Intel Core i7 12700KF、NVIDIA GeForce RTX 3070 Tiを搭載し、水冷クーラーなどで長時間のゲームにも対応しており、文字通り最近のeスポーツタイトルを快適に遊べるスペックだろう。

これに合わせるために「Alienware Aurora R13 プレミアム」にBTOを追加して比較してみたのが下の表だ。


比較のために、JeSU公認モデルに無線LANアダプターを追加した。無線環境が標準搭載ではなく、オプションの無線LANアダプターはIEEE 802.11acまでと最新の11axには非対応で、Bluetoothも非搭載だ。ただ、無線LANでeスポーツタイトルをプレイする人も少ないであろうことや、ワイヤレスゲーミングデバイスの多くは専用のアダプターが付属するので、この点は大きな問題はないだろう。メモリー規格がDDR4と1世代前の規格なことだけが決定的な性能差になっている。

対して、Alienware Aurora R13 プレミアムの方は、GPUをRTX 3070からRTX 3070 Tiに、メモリー容量を16GB（8GB×2）から32GBにアップグレードしてスペックを合わせた。ストレージに関してはシングルストレージではSSDは512GBまでしかなく、それ以上の容量になるとSSDとHDDのデュアルストレージが前提となるため、今回はアップグレードしていない。

このように比較すると、Alienware Aurora R13に17％値引きを適用させた上での価格差は約3万円。決して無視できない金額だが、Alienware側の強みを言えるとすれば、BTOを含めてマザーボード、GPU、ストレージ、冷却機構といったすべてのパーツは開発・検証されているという点だろう。

マザーボードにはAlienwareのロゴが刻まれ、水冷機構やエアーフローなども考え抜かれたシャーシを独自に開発していることはご存じの通り。有線・無線LANなどの通信環境もAlienwareに最適化されるように専用ソフトウェアでコントロールしている。オーバークロックが可能なCPU・GPU・メモリーであれば、ユーザーが自由にOCできるのも特徴だ。


こういった点を考慮した上で、3万円を高いと感じるかどうかはユーザー次第。その差額分でモニターやゲーミングデバイスを購入するのもいい。

しかし、30万円以上にもなる高額なショッピングには、購入時の金額以上に、長期的に安心して利用できるかという部分も気になるもの。今後数年にわたって安心してPCゲームを楽しめる環境に魅力を感じるならば、Alienware Aurora R13はその先進的で唯一無二のデザインも含めて、きっと後悔しない買い物になるだろう。

▲Alienware Aurora R13

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