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LeagueU、正直なめてました、ごめんなさい! 全日本学生LoL最高峰の戦い「JCC 2018 UL FINAL」レポート

LeagueU」は、『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、『LoL』)の学生日本一を決める大会だ。


全国40以上の大学や専門学校のサークルが参加してハイレベルな試合を繰り広げ、選手はもちろん実況や解説もすべて学生で運営されている……というところまでは知識として知っていた。

しかし、7月15日に池袋LFSで開催された決勝戦「JCC 2018 UL FINAL」(「League of Legends Japan Collegiate Championship 2018 Ultimate Final)に行ってみて心から驚いた。選手、MC、実況解説が学生なのはもちろんのこと、受付、設営、企画、撮影、配信、審判、ゲーム内カメラマンまで、イベントのすべてを学生が自力でやっているという。

▲会場のLFS池袋には、学生を中心に多くの『LoL』ファンが詰め掛けた

▲実況・解説も当然学生。この模様も中継としてネットで放映された

▲世界大会などでもおなじみのピック&バンも健在。この運営進行も学生が担当

▲LFS池袋の特徴とも言える2カ所のブースを使って、2校の対決は行われた

ライアットの「大人」たちも現地に来てはいたものの、進行にタッチしている様子は皆無。そばで助言をするわけでもなく、もちろん遠巻きに学生のオペレーションを見守っていたのだろうが、正直に言えば普通にその空間を楽しんでいるようにしか見えなかった。

LeagueUの決勝戦は、1カ月以上続いてきたリーグ戦の最終戦だ。しかも勝者チームには中国での国際学生大会に出場する権利が与えられる、公式度の高い大会でもある。そのオペレーションを自力で回しきった学生たちのスキルに驚嘆すると同時に、それを任せ切ったライアットの方針もなんとも「らしい」と言える。

もちろん細かいところを見れば、進行に粗がなかったわけではない。音響や照明の相談をしている会話を耳にしたし、おそらく表から見えていないトラブルも無数にあったはずだ。それでも、自分たちが今持っているスキルと知識にアドリブを加えてイベントを進行する姿には、アマチュア精神の最上のものが詰まっていたように思う。

LeagueU運営サイドの学生、第一世代最後の夏

終了後に中心となってLeagueUを動かしてきたメンバーに、「これだけのイベントを自分たちだけで運営できるとどうして思えたんですか?」と聞くと、こんな答えが返ってきた。

「やってみたらできるんじゃない? というのが僕たちのスタートでした。もちろんライアットをはじめとして色んな人に助けてもらったことには感謝してますし、改善点もたくさんあります。それでもこうやって『楽しかった』と言ってもらうことができて、本当にやってよかったなと思います」

▲LeagueUの企画・運営をいちから実施した関東・関西の主要メンバー。来年からは運営側も代替わりとなる

彼らは、学生LoLサークルの第1世代でもある。今回の決勝戦で中心となって動いた4人のうち3人が来年に卒業予定とのことで、LeagueUは後輩たちに引き継がれることになる。

「来年以降に期待することは、まずは続けてほしいというのが一番です。ゼロから手探りで作ってきた世代が徐々にいなくなって、それを引き継ぐのは実はゼロから作るより難しいのかもしれない。でも、僕らがやってたことをそのまま踏襲するんじゃなくて、面白そうと思ったことに何でも手を出してみてほしい。僕らもそうやってきたし、動き出してみると助けてくれる人が絶対現れるから。それは本当に伝えたいことですね」

学生LoLの世界大会「JCC 2018」への切符はTUTがゲット!

そして決勝戦に出場した東京工科大学(TUT)と芝浦工業大学(SIT)の試合も、運営に応えるハイレベルなものだった。

▲芝浦工業大学(左)と東京工科大学(右)

激戦を制したのは「LJL CS」にも出場するMadEmperor選手を擁する東京工科大学e-Sportsサークル「A2Z」。創立5年を数えるサークルで、メンバーは90人。

「大会という目標があることで真剣に『LoL』ができたし、何より一緒にゲームをする友達ができたのが嬉しかった」
「サークルがなくてもゲームはしていただろうけど、1人だったと思う」
プレーヤーたちのそんな言葉も、サークルや大会の存在が彼らの学生生活にポジティブな影響をもたらしていることを物語っていた。

▲優勝した東京工科大学には、学生世界大会の出場権のほか、ロジクールよりGデバイスのセット、大会専用のオリジナルユニホームが進呈された

コーチや監督なしで出場メンバーを決めたり反省会をするのは難しいと思いきや、全員で話し合いをして、本人も納得して自らスターターを譲ったプレーヤーがいたという。

ゲーマーというのは往々にして我の強い生き物である。その彼らがチームになり、試合に向けてすり合わせをする経験は、彼らを間違いなく成長させたことだろう。そしてこれは、チームゲーム特有の経験でもある。

大会を目指すメンバーとカジュアルにプレーするメンバーの垣根もなく、そんな学生生活を送っていることが単純に羨ましくなった。

試合のあとも学生らしく楽しめるイベントに

決勝戦の後は、LeagueU恒例のピザハットの協賛によるピザパーティー(観客80人に対してピザ100枚。クレイジー!)、プレゼントをかけたクイズ、じゃんけん大会とイベントは続き、閉幕となった。

恒例のピザハット提供による大量のピザを前に記念撮影

▲ファン垂涎のゲーミングギアなどがプレゼントされる『LoL』にまつわるクイズ大会も学生たちが企画

▲ピザをはじめ、SNSで協賛企業へのPRを呼びかけるなど、営業的側面も忘れていない

最初から最後まで会場のテンションも最高で、それも空気をポジティブなものにしていたように思う。

LeagueU、正直なめてました、ごめんなさい。
想像の何倍も素晴らしいイベントでした。

▲今回の大会を陰に陽にと支えてきた「LeagueU」の学生スタッフたち。彼らに続くメンバーにも増えていってほしい

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■関連URL
LeagueU
https://leagueu.jp.leagueoflegends.com/
LeagueU Official動画配信サイト(Twitch
https://www.twitch.tv/leagueuofficial
学生世界大会「ICC 2018」と日本語放送(ライアットゲームズ
https://jp.leagueoflegends.com/ja/news/community/leagueu/JCC-ICC-Info

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