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乃木坂、櫻坂、日向坂が忖度なしのガチバトル! 「スプラトゥーン3 坂道グループ対抗戦」フォトレポート【DreamHack Japan 2023】
目次
2023年5月13日(土)〜14日(日)にかけて行われた「DreamHack Japan 2023 Supported by GALLERIA」にて、「スプラトゥーン3 坂道グループ対抗戦」が開催された。秋元康プロデュースのアイドルグループ「乃木坂46」「櫻坂46」「日向坂46」の3グループから、合計16名のゲーム好きメンバーがグループごとにチームを組み、総当たりの対抗戦を実施した。
配信は行われず、「DreamHack Japan 2023 Supported by GALLERIA」に足を運んだファン限定のイベントのため、会場に来られなかったファンも多かったはず。今回はその戦いの一部をオフィシャルフォトとメンバーのコメントともにレポートしよう。
少し前までは、ゲームイベントに華を添える意味でアイドルが参加することもあったが、最近はアイドルと言っても日頃からゲームを楽しんでいることがSNSなどで伝えられ、中にはかなりのガチゲーマーもいる。
特に今回対決した「坂道グループ」は、姉妹のようでもあり、ライバルでもあるものの、直接的に対決する機会はほとんどなかった。そのため、アイドルファンにとっても注目のイベントとなった。
今回参戦したメンバーは、乃木坂46は伊藤理々杏、金川紗耶、阪口珠美、田村真佑、櫻坂46は井上梨名、小林由依、田村保乃、松田里奈、日向坂46からは2チームで、チーム久美が加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、東村芽依、チーム丹生が高本彩花、丹生明里、高瀬愛奈、山口陽世の4チーム。
ちなみに、坂道グループは乃木坂46がAKB48の公式ライバルとして最初に誕生し、妹分として誕生した欅坂46からけやき坂46(通称、ひらがなけやき)が分かれた。後に欅坂46が櫻坂46に、けやき坂46が日向坂46に改名して現在に至る。その意味では、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46という順の3姉妹というイメージになっている。
しかし、ことゲームの勝負となれば序列は一切関係ない。実力に関してはゲーム番組などへの出演機会も多く実力者が揃っている日向坂46が本命と見られ、中でもかなりガチのゲーマーとしても知られる丹生明里率いるチーム丹生が大本命と目されていた。また、グループの垣根を越えた対決により、普段は見えない仲の良さや関係性が垣間見えることもあったのは、ファンからすればうれしいところだ。
対戦ルールは、倒した数ではなくインクを塗った範囲が最も広いチームが勝つ「ナワバリバトル」で、使用マップはおまかせ。全ブギギア選択可能だが、サブギアは使用不可。4チーム総当たり戦(6試合)を行い、最も勝利したチームが優勝となる。
第1試合は、チーム乃木坂と、日向坂46の1期生のみで構成されたチーム久美。今大会は、塗りつぶした面積が広い方が勝利となり、相手を倒した回数などは関係ない。そのため、チーム乃木坂の伊藤は戦略として「阪口が塗りを担当し、他の3人で相手陣地を攻める作戦」を明かす。一方のチーム久美は「ボロ勝ちしたいです!」と作戦は明かさずに勝つ気満々だ。
ゲームが始まると互いに自分の陣地を塗り進めていく中、「手が震えて……」と緊張を隠せない伊藤に対し、金川は「ミラクルが起きて知らないうちに倒してた」と前へ前へと出ていく。チーム久美側は、味方のインク回復やバフ効果などが得られる「エナジースタンド」を齊藤が立てる役割を担い、そこを中心として陣地を広げていく作戦だ。そして、齊藤が「(エナジースタンドを)3回立てられた」というチーム久美が57.6%でまず1勝を挙げた。
負けたチーム乃木坂の田村は「めちゃめちゃ緊張したけどめっちゃ楽しかったです」と笑顔でコメント。互いにゲームを心から楽しんだという雰囲気が伝わってきた。
チーム乃木坂の田村真佑
第2試合は、チーム櫻坂とチーム丹生の試合。1戦目を見て緊張している両チームだが、チーム櫻坂が恐れるのはやはり実力者の丹生明里。ただし丹生は以前、ゲーム番組(有吉ぃぃeeeee!)で田村保乃に負けているとのことで、先輩のチーム久美の言葉を受けて「ボロボロボロ勝ちで行きたい!」と負けん気を発動する。
両チームとも接戦の様相となった試合は、マップ中央でバチバチの殴り合いに。勝敗を分けたのは山口が「声出してできたのがよかった」と語っていたように、それぞれの動きを報告しあって連携できたことだろう。丹生も「真ん中の取り合いでプライドバトル! いい試合でした!」と、僅差でチーム丹生が勝利をつかんだ。
チーム櫻坂の井上は「めっちゃ悔しいんですけど、あとちょっとだった」と悔しさをにじませる。松田は「ここまでいい感じで戦えるとは思っていなかった」と次戦に向けて気持ちを奮い立たせていた。
チーム櫻坂の井上梨名
第3試合はチーム乃木坂とチーム丹生の対決。先ほどの試合を見た阪口は日向坂46の強さに、「恐ろしいけど楽しさに変えて頑張りたい」と負けを引きずっている様子はない。
伊藤の緊張もほぐれいい動きを見せるチーム乃木坂だったが、攻めと守りを明確に分けたチーム丹生が「自陣が危うかったんですけど、(仲間が)完璧に死守してくれました」と、54.9%で2勝目を挙げた。
いずれのチームも、試合をするたびに少しずつ緊張がほぐれ、チームワークも向上。最後の最後までどちらが勝ってもおかしくないという『スプラトゥーン3』というゲームの魅力も、試合を盛り上げる一因になっていたように思う。
第4戦は、もともと同じグループとして活動していた櫻坂46と日向坂46の戦い。特にチーム久美は全員が1期生としてひらがなけやきで活動していたこともあり、なじみのあるメンバー同士での対決だ。
しかし警戒していたのは櫻坂の方で、前の試合を見た小林は「(チーム久美は)結構倒しにかかってくる」と、塗ることよりも相手を倒すことを重視する前のめりな戦法を警戒する。
試合が始まると、やはりチーム久美は斎藤のエナジースタンドを軸に攻めていく。「攻めてこられたのでそれに負けないように必死でした」という小林に対し、後輩の加藤が「大好きな先輩の小林由依さんの“ウルトラハンコ”がやばかった」と語るとおり、小林も近接攻撃の圧でリードを許さない。
チーム櫻坂も善戦したものの、56.5%とリードしたチーム久美が負けなしの2勝目を挙げた。
ちなみに、会場全体に聞こえるチーム久美のボイスチャットから「おじさん、おじさん」という呼びかけが聞こえてきたのは齊藤のこと? 齊藤特有の低い声での「設置しました」という響きが印象に残る試合だった。
いよいよ残す試合も2戦のみ。先に行われたのは、事実上の決勝戦となる日向坂46同士の対決だ。
決勝戦は同グループによる対決!
試合前から佐々木と丹生が互いに煽り合う仲の良さ(?)を見せながらゲームスタート。齊藤の「真ん中に置きましたー」というコールが響き、チーム久美が得意の戦術でリードしていく。
会場ではメンバーのプレイ中の姿もスクリーンに映し出されていたのだが、チーム久美の加藤、齊藤、東村は武器のエイムを本体を傾けて行うジャイロ操作のため、あっちこっちに体を動かすかわいらしい仕草だ。一方の丹生はジャイロを使わず、FPS仕込みの冷静なアナログスティック操作で塗り広げていく。
ボイスチャットでの指示ややられてしまった時の悲鳴が会場にこだまするなかで試合は終了。最後に表示されたマップの勢力図はほぼイーブン。しかしスコアが表示されると……52.8%という僅差で、チーム久美が坂道グループ対抗戦を制した。
チーム久美のリーダーであり、日向坂46のキャプテンも務める佐々木は、「ほんとに一勝できればぶっちゃけ嬉しいくらいの実力だと思っていたので、みんなとおひさま(日向坂46ファンの呼び名)の力で、相手も日向坂ですけど(笑)、勝ててうれしいです!」と喜びを爆発させた。加藤は勝利して涙を浮かべながら、「すごくうれしいです! 齊藤京子のドリンクに救われました」と語った。
惜しくも敗れた丹生は、負けても冷静な表情を見せながらも、「優勝した久美さんチームには、ご褒美でおごってもらいます!」と後輩として甘える言葉で会場を和ませた。
最終試合は、互いに全敗同士の3位決定戦。お互いに悲鳴のように「一勝だけはさせてください〜!」と懇願し、まさに負けられない戦いだ。
ここまでの試合を見ると、優勢なのはチーム櫻坂。中でもチームの柱である小林の「こばゆいさんハンコ」が強力だ。対するチーム乃木坂もじっくりインクを撒き散らし、坂道対決うんぬんよりも目の前の勝負に負けたくないという気持ちは全員がマックス状態。
死力を尽くして一進一退の攻防を見せた運命の最終ジャッジは……50.9%の超接戦! この日最も僅差で、チーム櫻坂が1勝をもぎとった。
最終的に0勝に終わってしまったチーム乃木坂の伊藤は、悔しさをにじませながらも楽しそうに「プライベートでもまた(他のチームの)みなさん、一緒にやってください」とリベンジを誓っていた。
最終結果は以下のとおり、ゲーマー揃いの日向坂46が1-2を飾り、次いで櫻坂、乃木坂は最下位という順位になった。
スプラトゥーン3 坂道3グループ対抗戦 リザルト
試合を終えて、優勝した日向坂46の佐々木久美は、「この優勝の瞬間を夢見て何カ月もみんなで練習してきたので本当にうれしいです!」とアスリートのように喜びのコメントを述べた。2位の丹生明里は「惜しくも2位でちょっと悔しい結果になったんですけど、ひとつのゲームでこんなにみんなで熱くなれたのはいい時間でした」と、大会を心から楽しんだ様子だった。
櫻坂46の小林由依は「坂道グループでこんな貴重な対決ができることってなかなかない」と貴重な機会に感謝していた。もともと3つのグループは仲が悪いということはなく、それぞれの活動のずれはあるものの、姉妹グループとして仲がいいことでも知られてもいる。乃木坂46の伊藤理々杏の「他の坂道のみなさんと勝負できて心の底からすごく楽しかった」という言葉も、素直な気持ちだっただろう。
この「坂道対抗戦」は指定席チケットを持つ人しか観戦できない「ライブエリア」のステージ上で行われたこともあり、観客は坂道グループ、特に日曜日のライブのトリを務める日向坂46のファンが多かったようだ。それもあって、試合中の応援も大きな盛り上がりを見せ、終始会場が割れんばかりの歓声であふれる賑やかな試合となった。
中には、普段は他の坂道グループの活躍に対して悔しく思っているファンもいたかもしれないが、『スプラトゥーン3』というタイトルを採用したことも手伝って、終始和やかな雰囲気の対戦になったことも印象的だった。
CDや配信の売上などで評価されるアイドルという職業のプレッシャーは推しはかりようもないが、誰もが気軽に楽しめるゲームだからこそ「坂道グループ対抗戦」というファンにとってもうれしい、前代未聞の企画が成功したとも言えるだろう。次回もそれぞれにさらに腕を磨いて、ファンを楽しませてほしい。
スプラトゥーン3-坂道グループ対抗戦-
https://www.dreamhackjapan.com/lineup/61_ycn0qp
乃木坂46
https://www.nogizaka46.com/
櫻坂46
https://sakurazaka46.com/
日向坂46
https://www.hinatazaka46.com/
ⒸDreamHack Japan 2023 Supported by GALLERIA
配信は行われず、「DreamHack Japan 2023 Supported by GALLERIA」に足を運んだファン限定のイベントのため、会場に来られなかったファンも多かったはず。今回はその戦いの一部をオフィシャルフォトとメンバーのコメントともにレポートしよう。
坂道3グループのガチ対決がゲームで実現!
少し前までは、ゲームイベントに華を添える意味でアイドルが参加することもあったが、最近はアイドルと言っても日頃からゲームを楽しんでいることがSNSなどで伝えられ、中にはかなりのガチゲーマーもいる。
特に今回対決した「坂道グループ」は、姉妹のようでもあり、ライバルでもあるものの、直接的に対決する機会はほとんどなかった。そのため、アイドルファンにとっても注目のイベントとなった。
今回参戦したメンバーは、乃木坂46は伊藤理々杏、金川紗耶、阪口珠美、田村真佑、櫻坂46は井上梨名、小林由依、田村保乃、松田里奈、日向坂46からは2チームで、チーム久美が加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、東村芽依、チーム丹生が高本彩花、丹生明里、高瀬愛奈、山口陽世の4チーム。
ちなみに、坂道グループは乃木坂46がAKB48の公式ライバルとして最初に誕生し、妹分として誕生した欅坂46からけやき坂46(通称、ひらがなけやき)が分かれた。後に欅坂46が櫻坂46に、けやき坂46が日向坂46に改名して現在に至る。その意味では、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46という順の3姉妹というイメージになっている。
しかし、ことゲームの勝負となれば序列は一切関係ない。実力に関してはゲーム番組などへの出演機会も多く実力者が揃っている日向坂46が本命と見られ、中でもかなりガチのゲーマーとしても知られる丹生明里率いるチーム丹生が大本命と目されていた。また、グループの垣根を越えた対決により、普段は見えない仲の良さや関係性が垣間見えることもあったのは、ファンからすればうれしいところだ。
対戦ルールは、倒した数ではなくインクを塗った範囲が最も広いチームが勝つ「ナワバリバトル」で、使用マップはおまかせ。全ブギギア選択可能だが、サブギアは使用不可。4チーム総当たり戦(6試合)を行い、最も勝利したチームが優勝となる。
第1試合 チーム乃木坂 vs チーム久美
第1試合は、チーム乃木坂と、日向坂46の1期生のみで構成されたチーム久美。今大会は、塗りつぶした面積が広い方が勝利となり、相手を倒した回数などは関係ない。そのため、チーム乃木坂の伊藤は戦略として「阪口が塗りを担当し、他の3人で相手陣地を攻める作戦」を明かす。一方のチーム久美は「ボロ勝ちしたいです!」と作戦は明かさずに勝つ気満々だ。
ゲームが始まると互いに自分の陣地を塗り進めていく中、「手が震えて……」と緊張を隠せない伊藤に対し、金川は「ミラクルが起きて知らないうちに倒してた」と前へ前へと出ていく。チーム久美側は、味方のインク回復やバフ効果などが得られる「エナジースタンド」を齊藤が立てる役割を担い、そこを中心として陣地を広げていく作戦だ。そして、齊藤が「(エナジースタンドを)3回立てられた」というチーム久美が57.6%でまず1勝を挙げた。
負けたチーム乃木坂の田村は「めちゃめちゃ緊張したけどめっちゃ楽しかったです」と笑顔でコメント。互いにゲームを心から楽しんだという雰囲気が伝わってきた。
チーム乃木坂の田村真佑
第2試合 チーム櫻坂 vs チーム丹生
第2試合は、チーム櫻坂とチーム丹生の試合。1戦目を見て緊張している両チームだが、チーム櫻坂が恐れるのはやはり実力者の丹生明里。ただし丹生は以前、ゲーム番組(有吉ぃぃeeeee!)で田村保乃に負けているとのことで、先輩のチーム久美の言葉を受けて「ボロボロボロ勝ちで行きたい!」と負けん気を発動する。
両チームとも接戦の様相となった試合は、マップ中央でバチバチの殴り合いに。勝敗を分けたのは山口が「声出してできたのがよかった」と語っていたように、それぞれの動きを報告しあって連携できたことだろう。丹生も「真ん中の取り合いでプライドバトル! いい試合でした!」と、僅差でチーム丹生が勝利をつかんだ。
チーム櫻坂の井上は「めっちゃ悔しいんですけど、あとちょっとだった」と悔しさをにじませる。松田は「ここまでいい感じで戦えるとは思っていなかった」と次戦に向けて気持ちを奮い立たせていた。
チーム櫻坂の井上梨名
第3試合 チーム乃木坂 vs チーム丹生
第3試合はチーム乃木坂とチーム丹生の対決。先ほどの試合を見た阪口は日向坂46の強さに、「恐ろしいけど楽しさに変えて頑張りたい」と負けを引きずっている様子はない。
伊藤の緊張もほぐれいい動きを見せるチーム乃木坂だったが、攻めと守りを明確に分けたチーム丹生が「自陣が危うかったんですけど、(仲間が)完璧に死守してくれました」と、54.9%で2勝目を挙げた。
いずれのチームも、試合をするたびに少しずつ緊張がほぐれ、チームワークも向上。最後の最後までどちらが勝ってもおかしくないという『スプラトゥーン3』というゲームの魅力も、試合を盛り上げる一因になっていたように思う。
第4戦 チーム櫻坂 vs チーム久美
第4戦は、もともと同じグループとして活動していた櫻坂46と日向坂46の戦い。特にチーム久美は全員が1期生としてひらがなけやきで活動していたこともあり、なじみのあるメンバー同士での対決だ。
しかし警戒していたのは櫻坂の方で、前の試合を見た小林は「(チーム久美は)結構倒しにかかってくる」と、塗ることよりも相手を倒すことを重視する前のめりな戦法を警戒する。
試合が始まると、やはりチーム久美は斎藤のエナジースタンドを軸に攻めていく。「攻めてこられたのでそれに負けないように必死でした」という小林に対し、後輩の加藤が「大好きな先輩の小林由依さんの“ウルトラハンコ”がやばかった」と語るとおり、小林も近接攻撃の圧でリードを許さない。
チーム櫻坂も善戦したものの、56.5%とリードしたチーム久美が負けなしの2勝目を挙げた。
ちなみに、会場全体に聞こえるチーム久美のボイスチャットから「おじさん、おじさん」という呼びかけが聞こえてきたのは齊藤のこと? 齊藤特有の低い声での「設置しました」という響きが印象に残る試合だった。
第5戦 チーム久美 vs チーム丹生
いよいよ残す試合も2戦のみ。先に行われたのは、事実上の決勝戦となる日向坂46同士の対決だ。
決勝戦は同グループによる対決!
試合前から佐々木と丹生が互いに煽り合う仲の良さ(?)を見せながらゲームスタート。齊藤の「真ん中に置きましたー」というコールが響き、チーム久美が得意の戦術でリードしていく。
会場ではメンバーのプレイ中の姿もスクリーンに映し出されていたのだが、チーム久美の加藤、齊藤、東村は武器のエイムを本体を傾けて行うジャイロ操作のため、あっちこっちに体を動かすかわいらしい仕草だ。一方の丹生はジャイロを使わず、FPS仕込みの冷静なアナログスティック操作で塗り広げていく。
ボイスチャットでの指示ややられてしまった時の悲鳴が会場にこだまするなかで試合は終了。最後に表示されたマップの勢力図はほぼイーブン。しかしスコアが表示されると……52.8%という僅差で、チーム久美が坂道グループ対抗戦を制した。
チーム久美のリーダーであり、日向坂46のキャプテンも務める佐々木は、「ほんとに一勝できればぶっちゃけ嬉しいくらいの実力だと思っていたので、みんなとおひさま(日向坂46ファンの呼び名)の力で、相手も日向坂ですけど(笑)、勝ててうれしいです!」と喜びを爆発させた。加藤は勝利して涙を浮かべながら、「すごくうれしいです! 齊藤京子のドリンクに救われました」と語った。
惜しくも敗れた丹生は、負けても冷静な表情を見せながらも、「優勝した久美さんチームには、ご褒美でおごってもらいます!」と後輩として甘える言葉で会場を和ませた。
第6戦 チーム乃木坂 vs チーム櫻坂
最終試合は、互いに全敗同士の3位決定戦。お互いに悲鳴のように「一勝だけはさせてください〜!」と懇願し、まさに負けられない戦いだ。
ここまでの試合を見ると、優勢なのはチーム櫻坂。中でもチームの柱である小林の「こばゆいさんハンコ」が強力だ。対するチーム乃木坂もじっくりインクを撒き散らし、坂道対決うんぬんよりも目の前の勝負に負けたくないという気持ちは全員がマックス状態。
死力を尽くして一進一退の攻防を見せた運命の最終ジャッジは……50.9%の超接戦! この日最も僅差で、チーム櫻坂が1勝をもぎとった。
最終的に0勝に終わってしまったチーム乃木坂の伊藤は、悔しさをにじませながらも楽しそうに「プライベートでもまた(他のチームの)みなさん、一緒にやってください」とリベンジを誓っていた。
ゲーム最強坂道グループは……
最終結果は以下のとおり、ゲーマー揃いの日向坂46が1-2を飾り、次いで櫻坂、乃木坂は最下位という順位になった。
スプラトゥーン3 坂道3グループ対抗戦 リザルト
- チーム久美(日向坂46)3勝0敗
- チーム丹生(日向坂46)2勝1敗
- チーム櫻坂 1勝2敗
- チーム乃木坂 0勝3敗
試合を終えて、優勝した日向坂46の佐々木久美は、「この優勝の瞬間を夢見て何カ月もみんなで練習してきたので本当にうれしいです!」とアスリートのように喜びのコメントを述べた。2位の丹生明里は「惜しくも2位でちょっと悔しい結果になったんですけど、ひとつのゲームでこんなにみんなで熱くなれたのはいい時間でした」と、大会を心から楽しんだ様子だった。
櫻坂46の小林由依は「坂道グループでこんな貴重な対決ができることってなかなかない」と貴重な機会に感謝していた。もともと3つのグループは仲が悪いということはなく、それぞれの活動のずれはあるものの、姉妹グループとして仲がいいことでも知られてもいる。乃木坂46の伊藤理々杏の「他の坂道のみなさんと勝負できて心の底からすごく楽しかった」という言葉も、素直な気持ちだっただろう。
この「坂道対抗戦」は指定席チケットを持つ人しか観戦できない「ライブエリア」のステージ上で行われたこともあり、観客は坂道グループ、特に日曜日のライブのトリを務める日向坂46のファンが多かったようだ。それもあって、試合中の応援も大きな盛り上がりを見せ、終始会場が割れんばかりの歓声であふれる賑やかな試合となった。
中には、普段は他の坂道グループの活躍に対して悔しく思っているファンもいたかもしれないが、『スプラトゥーン3』というタイトルを採用したことも手伝って、終始和やかな雰囲気の対戦になったことも印象的だった。
CDや配信の売上などで評価されるアイドルという職業のプレッシャーは推しはかりようもないが、誰もが気軽に楽しめるゲームだからこそ「坂道グループ対抗戦」というファンにとってもうれしい、前代未聞の企画が成功したとも言えるだろう。次回もそれぞれにさらに腕を磨いて、ファンを楽しませてほしい。
スプラトゥーン3-坂道グループ対抗戦-
https://www.dreamhackjapan.com/lineup/61_ycn0qp
乃木坂46
https://www.nogizaka46.com/
櫻坂46
https://sakurazaka46.com/
日向坂46
https://www.hinatazaka46.com/
ⒸDreamHack Japan 2023 Supported by GALLERIA