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CAGと野良連合がCloud9に挑む!「ROAD TO CLOUD9 AMD × LEVEL∞」レポート【シブゲーアーカイブ】

※本記事は「SHIBUYA GAME」で掲載された記事のアーカイブです。当時の内容を最大限尊重しておりますが、ALIENWARE ZONEへの表記の統一や、一部の情報を更新している部分もございます。なにとぞご了承ください。(公開日:2019年7月29日/執筆:シブゲー編集部)

2019年7月27日(土)、『レインボーシックスシージ』(PC版)のオフライン大会「ROAD TO CLOUD9 AMD × LEVEL∞」が開催されました。

今大会は、AMD HEROESが主催となり、韓国の強豪プロチームCloud9を招待して行われました。事前にオンライン予選も開催し、勝ち抜いた国内屈指の2チーム、NRGとCYCLOPS athlete gamingが、シージ界の「コリアンモンスター」とされるCloud9と対戦します。

Cloud9は、前身であるmantis FPS時代から韓国1位を取り続けており、長年アジア地域をリードしてきたチーム。それだけに、オフラインでの試合経験も豊富です。そんなCloud9に対して、日本のチームがどれだけ通用するのかが試される大会となりました。 野良連合NRG まずは、NRG vs Cloud9の対戦。

NRGは、野良連合のJCG部門として国内大会で活動し、多くの実績を残しているチームです。野良連合は『レインボーシックスシージ』において複数チームを運営しています。少し複雑ですが、NRGは、現在プロリーグや世界大会で好成績を残す野良連合ESL部門とはまた異なるチームなのです。

NRGを牽引するのは、世界大会に出場した経験のある1z(アイズ)選手。他の4人のメンバーはオフラインでの試合さえも初めてとのことでしたが、経験豊富な1z選手が若手を育成し、チームを引っ張っているようです。

▲実況のふり〜だ氏と、NRGの1z選手

NRGvsCloud9は、1マップ目がヴィラ、2マップ目がクラブハウス、3マップ目が領事館。(※試合はBO3)

試合は1マップ目から、フルラウンドの15ラウンドまでもつれる大接戦となりました。NRGが細かい連携プレーを見せると、今度はCloud9のh3dy選手が撃ち合いでキルを重ね、会場の熱は一気に高まります。

互いのプライドがぶつかり合った1マップ目は、最終ラウンドをNRGが制し、8-7でNRGが勝利。続く2マップ目は、NRGのピックマップにもかかわらず、0-7でCloud9が勝利します。

どちらに転ぶか全くわからない状態で迎えた3マップ目、4−7でCloud9が勝利しました。

余談ですが、NRGとCloud9の両チームは、ユニフォームを上下ともに統一していました。国際大会に何度も出るような強豪チームだけあって、このあたりの見せ方にもこだわりが感じられました。


CYCLOPS athlete gaming 続く試合は、CYCLOPS athlete gaming(CAG) vs Cloud9。1マップ目は今シーズンから追加されたカフェ、2マップ目は国境、3マップ目が銀行となり、NRG戦とはまた違うマップでの試合となりました。

2チームは、ちょうどこの大会の1週間前に行われた「Six Major Raleigh」のAPAC予選にも出場していました。その際は直接対決こそなかったものの、結果としてCAGが勝ち抜いてMajorへの切符を手にしており、今回もCAGに分があるかと思われた試合。

▲6月からCAGに加入したgatorada選手

最初の1ラウンドは、エキシビションマッチ(?)の意味も込められたラウンドだったようで、急遽ナイフのみで戦う流れに……。シージは基本的に建物内で戦うため、全員が外に出てナイフ戦を展開する、という滅多に見られない光景に観客は大笑い。(一部、ナイフを使わない裏切り行為も見られましたが)あまりにも華麗なナイフキルが続き、解説の中川氏からは「ナイフプロプレイヤー」という言葉も飛び出しました。



そんなお遊びがありながらも、カフェではCAGの作戦とすばやいカバーが光り、7−3でCAGの勝利。2マップ目の国境になると、Cloud9がCAGの動きに対応し始めて、先手を打つようになり、1-7でCloud9の勝利。

そして迎えた3マップ目の銀行では、ラウンド差が離れないまま、またしてもフルラウンドまで続く混戦となります。最終ラウンドを前にしてCloud9のEnvy選手が20キル、SweetBlack選手が17キルと攻撃力を見せつけていたものの、最後はCAGが地下守りを固め、見事8-7で勝利しました。

▲CAGのShokei選手(左)、あにつん選手(右)

今回の会場は、観客席の最前列からステージ上の選手まで約3〜4m。選手同士の報告の声やステージに立つコーチの声まで、耳を傾ければ聞こえてしまうほどの至近距離です。すぐ目の前に選手がいる状態での応援、それもフルラウンドでどちらが取るかわからないハラハラ感の中で、会場に来たファンはとても贅沢な経験ができたのではないかと思います。

▲XQQコーチの代わりにステージに立ち、コーチの役割を担ったNK(のりお)氏

APAC内での熾烈な戦いは続く Cloud9はコメントで、「mantis FPS時代は、一部のメンバーが働きながら活動を行なっていた。しかし、Cloud9に加入し資金面のサポートが増えたおかげで、以前よりもシージの練習に集中して打ち込めています」とのことでした。また、Cloud9は普段から日本のチームとも積極的にスクリムをしているそうで、「機会があればもっといろんなチームと練習したい」とも話していました。

▲日本語も堪能なCloud9のh3dy選手

Cloud9としてチームからサポートを受け始めてまだ4ヶ月、今後もAPAC内での熾烈な戦いが続きそうです。

そして今大会をもって、CAGはAPAC地域内においてFNATICに継ぐ強豪チームと言える結果となりました。CAGは来月8月に、世界中でたった16チームしか出場できないSix Major Raleighに参戦します。世界でもCAGらしく暴れてきてくれることを期待しています。


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