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優勝はナウマン選手! EVO Japan 2020『ストリートファイターV アーケードエディション』の名勝負を振り返る!
『ストリートファイターV アーケードエディション』は2019年12月にバランス調整が入ったアップデートを実施、そこから1ヶ月ちょっと経過したタイミングで行われた大型大会となったのが、1月24~26日に千葉・幕張メッセで開催されたEVO Japan 2020だ。
キャラクター調整によって変化したバトルバランスはもちろん、新キャラクターのギルや新要素であるVスキルIIなどによって、「どのキャラクターが、どのプレイヤーが強いのか」と興味深く大会をチェックしていた人も多かったはず。
今回の記事では、激戦の中から見応えがあった試合をピックアップして紹介する。
EVO Japan 2020 ストリートファイターV アーケードエディション 決勝トーナメント(1)
EVO Japan 2020 ストリートファイターV アーケードエディション 決勝トーナメント(2)
Mister Crimson選手(ダルシム)
性能を引き出すためには操作難度の高いキャラクターを使う猛者同士の対決。ダルシム側は近距離に攻め込まれてしまうと厳しい展開が続くが、 Mister Crimson選手は多彩な通常技の使い分けでMOV選手の接近を阻んでいく。MOV選手の春麗はアップデートによる新要素を戦術の中にふんだんに盛りこみ、会場を驚かせるようなプレイを連発して一進一退の攻防が続く。
大会の緊張、普段との環境の違いなど、両者に操作ミスが見られるシーンもあったが、ミスの影響を引きずらず、すぐさま冴えたプレイを見せてくれる両者にギャラリーからは大きな歓声も。死闘とも言える接戦を制したのは、Vトリガーを絡めた攻めを成功させたMister Crimson選手だった。
カワノ選手(コーリン)
日本の若手強豪プレイヤーであるカワノ選手と、海外にも多くファンを抱えるアレックス使いのGunfight選手が激突。アレックスは競技シーンではレアなキャラクターということもあり、会場では注目の集まる一戦となった。
カワノ選手はコーリンの鋭い通常技を活かした立ち回りを仕掛けるが、Gunfight選手もアレックスの通常技を活かしてコーリンの足を止めていく。アレックスは先日のアップデートで地味ながら強化されたキャラの一人で、接戦では増加した体力やスタン値、そしてしゃがみ中Pのけん制能力が光っているように見えた。弱攻撃カウンターからの連続技や、勝負どころでのコマンド投げなど、アレックスらしい攻めの組み立てを見せたGunfight選手が勝利した。
ネモ選手(ギル)
強豪ユリアン使いとして知られるネモ選手は、EVO Japan 2020にギルで参戦。ユリアンと似たような技もあるギルだが、使用感はまったく別物。飛び道具を軸とした立ち回りと強力なVトリガーを活かした、苛烈な攻めを得意とする。対するTrash Box選手は、バーディーを使う強豪プレイヤー。やや下方修正されたバーディーだが、本大会では積み重ねたやり込みを発揮し、存在感のあるプレイを見せてくれた。
試合はTrash Box選手の操るバーディーが、ギルの飛び道具をかいくぐりつつ近づいていく展開に。通常技の間合いにまで踏み込めば、バーディー側のペースになるため、ネモ選手は巧みに距離をコントロールして動いていたが、Trash Box選手がつかんだチャンスで防御をこじあけて大ダメージを与えていく。
決着のラウンドでは、バーディーの強みであるけん制からのVトリガーIIが炸裂し、大ダメージを与えたTrash Box選手が勝利した。
Infiltration選手(ジュリ)
『ストV AE』競技シーンに復帰したInfiltration選手と日本の強豪プロゲーマーまちゃぼー選手による試合は、多くのギャラリーをひきつけた。Infiltration選手がこの試合で選択したジュリは、一般的には強キャラではないものの、最大の個性である弱版"風破連脚"を活かした立ち回りで、相手に攻撃の的を絞らせない動きを見せてくれた。
試合は、バックステップから風破連脚を溜めるInfiltration選手を、まちゃぼー選手が追いかける展開に。バックステップを行うと画面端に追い込まれるリスクが増えるのだが、Infiltration選手は追いかけてくるまちゃぼー選手を巧みな通常技で押し返す立ち回りを見せて勝利した。
ナウマン選手(さくら)
決勝戦となるグランドファイナルは、ストーリー上での良きライバルであるさくら vs. かりんという図式に。最強のさくら使いとも言われる若手のナウマン選手は、堅実な立ち回りでウィナーズから勝ち上がってきた。対するマゴ選手は、昨年のカプコンプロツアー後半から好調なプレイヤーの一人。
試合はマゴ選手のペースで進み、ウィナーズからナウマン選手を引きずり下ろしてリセットへ。かりんの強力な地上技を使った立ち回りがさくらを封じ込める形で試合が進んだため、この流れを取り戻すのは難しいかと思われたが、リセット開始直後のナウマン選手がよりアグレッシブにバトルスタイルを変更。見返りの大きい打撃を立ち回りの中で緩急をつけて繰り出し、ヒット時はさくらの持ち味である大ダメージコンボを狙うスタイルで一気に試合の流れを引き戻した。
その強気な攻めの中、マゴ選手がたまらず放った無敵技の切り返しを冷静にガードする試合巧者ぶりを見せ、見事優勝をもぎとった。
発売から時間は経過しているものの、このタイミングで熟練のプロゲーマーを押しのけて若手といってもいいナウマン選手が優勝する……という展開は、『ストV』の競技シーンを長く見続けてたものほど熱く感じたことだろう。2020年の『ストV』は、このEVO Japan 2020から始まったと言っても過言ではない。シーズン5でも、カプコンプロツアーやストリートファイターリーグなどの大型大会イベントが予定されているようなので、今年も熱い闘いが期待できそうだ。
■関連リンク
EVO Japan 2020
https://www.evojapan.net/2020/
ストリートファイターV
http://www.capcom.co.jp/sfv/
キャラクター調整によって変化したバトルバランスはもちろん、新キャラクターのギルや新要素であるVスキルIIなどによって、「どのキャラクターが、どのプレイヤーが強いのか」と興味深く大会をチェックしていた人も多かったはず。
今回の記事では、激戦の中から見応えがあった試合をピックアップして紹介する。
EVO Japan 2020 ストリートファイターV アーケードエディション 決勝トーナメント(1)
EVO Japan 2020 ストリートファイターV アーケードエディション 決勝トーナメント(2)
Mister Crimson選手(ダルシム)
vs. MOV選手(春麗)
性能を引き出すためには操作難度の高いキャラクターを使う猛者同士の対決。ダルシム側は近距離に攻め込まれてしまうと厳しい展開が続くが、 Mister Crimson選手は多彩な通常技の使い分けでMOV選手の接近を阻んでいく。MOV選手の春麗はアップデートによる新要素を戦術の中にふんだんに盛りこみ、会場を驚かせるようなプレイを連発して一進一退の攻防が続く。大会の緊張、普段との環境の違いなど、両者に操作ミスが見られるシーンもあったが、ミスの影響を引きずらず、すぐさま冴えたプレイを見せてくれる両者にギャラリーからは大きな歓声も。死闘とも言える接戦を制したのは、Vトリガーを絡めた攻めを成功させたMister Crimson選手だった。
▲死闘を制したのはダルシム使いのMister Crimson選手
カワノ選手(コーリン)
vs. Gunfight選手(アレックス)
日本の若手強豪プレイヤーであるカワノ選手と、海外にも多くファンを抱えるアレックス使いのGunfight選手が激突。アレックスは競技シーンではレアなキャラクターということもあり、会場では注目の集まる一戦となった。カワノ選手はコーリンの鋭い通常技を活かした立ち回りを仕掛けるが、Gunfight選手もアレックスの通常技を活かしてコーリンの足を止めていく。アレックスは先日のアップデートで地味ながら強化されたキャラの一人で、接戦では増加した体力やスタン値、そしてしゃがみ中Pのけん制能力が光っているように見えた。弱攻撃カウンターからの連続技や、勝負どころでのコマンド投げなど、アレックスらしい攻めの組み立てを見せたGunfight選手が勝利した。
▲アレックスのしゃがみ中Pでコーリンの動きを止め、攻めのきっかけを作るシーンも見られた
ネモ選手(ギル)
vs. Trash Box選手(バーディー)
強豪ユリアン使いとして知られるネモ選手は、EVO Japan 2020にギルで参戦。ユリアンと似たような技もあるギルだが、使用感はまったく別物。飛び道具を軸とした立ち回りと強力なVトリガーを活かした、苛烈な攻めを得意とする。対するTrash Box選手は、バーディーを使う強豪プレイヤー。やや下方修正されたバーディーだが、本大会では積み重ねたやり込みを発揮し、存在感のあるプレイを見せてくれた。試合はTrash Box選手の操るバーディーが、ギルの飛び道具をかいくぐりつつ近づいていく展開に。通常技の間合いにまで踏み込めば、バーディー側のペースになるため、ネモ選手は巧みに距離をコントロールして動いていたが、Trash Box選手がつかんだチャンスで防御をこじあけて大ダメージを与えていく。
決着のラウンドでは、バーディーの強みであるけん制からのVトリガーIIが炸裂し、大ダメージを与えたTrash Box選手が勝利した。
▲強力な飛び道具とVトリガーを持つギルだが、通常技を使った立ち回りには弱点も多い。ネモ選手は今後の大会ではユリアンとギルを使い分けることも視野に入れているとか
Infiltration選手(ジュリ)
vs. まちゃぼー選手(ネカリ)
『ストV AE』競技シーンに復帰したInfiltration選手と日本の強豪プロゲーマーまちゃぼー選手による試合は、多くのギャラリーをひきつけた。Infiltration選手がこの試合で選択したジュリは、一般的には強キャラではないものの、最大の個性である弱版"風破連脚"を活かした立ち回りで、相手に攻撃の的を絞らせない動きを見せてくれた。試合は、バックステップから風破連脚を溜めるInfiltration選手を、まちゃぼー選手が追いかける展開に。バックステップを行うと画面端に追い込まれるリスクが増えるのだが、Infiltration選手は追いかけてくるまちゃぼー選手を巧みな通常技で押し返す立ち回りを見せて勝利した。
▲Infiltration選手が使うとジュリのバックステップがよりスピーディーに見えるのだから不思議なものだ。他のプレイヤーとは一線を画したスタイルは、ブランクを感じさせない強さを示してくれた
ナウマン選手(さくら)
vs. マゴ選手(かりん)
決勝戦となるグランドファイナルは、ストーリー上での良きライバルであるさくら vs. かりんという図式に。最強のさくら使いとも言われる若手のナウマン選手は、堅実な立ち回りでウィナーズから勝ち上がってきた。対するマゴ選手は、昨年のカプコンプロツアー後半から好調なプレイヤーの一人。試合はマゴ選手のペースで進み、ウィナーズからナウマン選手を引きずり下ろしてリセットへ。かりんの強力な地上技を使った立ち回りがさくらを封じ込める形で試合が進んだため、この流れを取り戻すのは難しいかと思われたが、リセット開始直後のナウマン選手がよりアグレッシブにバトルスタイルを変更。見返りの大きい打撃を立ち回りの中で緩急をつけて繰り出し、ヒット時はさくらの持ち味である大ダメージコンボを狙うスタイルで一気に試合の流れを引き戻した。
その強気な攻めの中、マゴ選手がたまらず放った無敵技の切り返しを冷静にガードする試合巧者ぶりを見せ、見事優勝をもぎとった。
▲ナウマン選手は勝負どころの無敵技をしっかりとガードして優勝!
発売から時間は経過しているものの、このタイミングで熟練のプロゲーマーを押しのけて若手といってもいいナウマン選手が優勝する……という展開は、『ストV』の競技シーンを長く見続けてたものほど熱く感じたことだろう。2020年の『ストV』は、このEVO Japan 2020から始まったと言っても過言ではない。シーズン5でも、カプコンプロツアーやストリートファイターリーグなどの大型大会イベントが予定されているようなので、今年も熱い闘いが期待できそうだ。
■関連リンク
EVO Japan 2020
https://www.evojapan.net/2020/
ストリートファイターV
http://www.capcom.co.jp/sfv/