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白熱した試合が展開されたプロアマ混合の『鉄拳7』“全国大会”が決着 第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2 決勝大会レポート
2020年2月23日、LABI1 LIFE SELECT 高崎にて、STEAM版『鉄拳7』を用いた賞金制の全国大会、“第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2 決勝大会”が開催された。本記事では大会の模様と同大会で優勝を果たしたTeam Liquid/弦選手のミニインタビューをお届けする。
本イベントは、“YAMADA Cup”という名が示す通り、ヤマダ電機が主催するeスポーツ大会。2回目の開催となる『鉄拳7』部門の大会は、昨年10月から全国各地のヤマダ電機の店舗で予選大会を実施して代表者8名を選出。この日行なわれた当日予選の突破者2名とあわせた計10名の選手が5人1組のグループにわかれ、リーグ戦で激突。優勝賞金100万円(分のギフト券)をかけて戦う決勝トーナメントへの進出権をかけて戦った。
昨年度の鉄拳ワールドツアー(TWT)で優勝した世界王者THY/チクリン選手を筆頭に、国際大会で活躍するプロプレイヤーが4名同居するグループAは、当日予選を駆けあがってきた唯一のノンプロプレイヤー、Masa選手が大暴れ。配信外の1戦目でTeam YAMASA/タケ。選手を破ると、続くチクリン選手、MVP/DHG/Pekos選手も撃破し、早々に決勝トーナメント行きを確定させると、最終戦のCOOASGAMES/NOROMA選手戦でも勝利。無傷の4連勝で1位抜けを果たし、EVO Japan 2020でのベスト8入りを始め、ここ最近の国内大会での上位進出がフロックでないことを改めて証明した。
グループBは第1回YAMADA Cup王者、AMPLFY/Rangchu選手が大暴れ。初戦の対かるまーん選手戦をパンダを使って6ラウンド連取の2-0で勝利すると、リロイを使用するSevenSwell/オシャレ骨折選手、西選手にはジュリアをぶつけて3連勝。YAMADA Cup、そして「日本人キラー」(ゲンヤ氏)とも呼ばれる対日本人選手への相性のよさを見せつける形で決勝トーナメント行きを確実にする。
しかしそのRangchu選手を上回る成績を残したのが、Team Liquid/弦選手。初戦のオシャレ骨折選手戦こそ僅差で落としてしまうものの、残りの3試合はすべて2-0で勝利。Rangchu選手にストレート勝ちしたことが効き、1位での通過となった。
決勝トーナメント1試合目、Masa選手(グループA1位)対Rangchu選手(グループB2位)は、対リロイ戦と見越してかRangchu選手はジュリアを選択するものの、Masa選手が決勝大会では初となる巌竜を投入するという予想外のマッチメイクでスタート。一見すると奇策に思われたMasa選手の巌竜ピックだったが、これが1試合目から完璧に機能。コンボ狙いも小技で削りにもいける接近戦と、壁際での強烈な攻めでペースを握ると、1試合目を3-1で先取。Rangchu選手も2試合目からは巌竜の間合い外からの攻撃でダメージを取る戦略に切り替えて対応するも、Masa選手操る巌竜との火力差を埋めるには至らず。3試合連続勝利でYAMADA Cup前大会王者を倒し、決勝戦へ進出した。
残る決勝の椅子をかけた弦選手(グループB1位)対NOROMA選手(グループA2位)の戦いは、国際大会でも見慣れた九州勢対決。弦選手、NOROMA選手の順で試合を取り合う拮抗した展開で戦いは進んだが、3試合目になると弦選手のシャヒーンが放つ技のカウンターヒット率が増加、空中コンボ始動技のアルタイルも要所でヒットし3-0で勝利。決勝進出へリーチをかける。負けると後がないNOROMA選手はリロイからスティーブにキャラクターを変更して牽制&確定反撃主体の攻めに切り替えるが、弦選手優位の状況は動かず。ステージギミックを活用した高火力コンボ(2ラウンド目)、お互いレイジ状態での接戦(3、4ラウンド目)をガードで耐え忍んだ弦選手が勝利し、Masa選手が待つ決勝戦へと駒を進めた。
グループリーグ1位抜けどうしの対決となった決勝戦は、この日ノリにノっているMasa選手優位で進行……すると思いきや、大会前から「絶対にリベンジしたい」と誓い、「事前に対策を練っていた」という弦選手が圧倒。1試合目をショートアッパー、ワンツー主体の速い攻めでもぎ取りペースを握ると、2試合目からは上段技を屈んでかわしてからのアルタイル、虚を突いた投げといった大技も決まりだし、Masa選手が3試合目に投入してきたレオにも慌てることなく冷静に対処。試合は3-0のストレート、ラウンド数を見ても9-1という完璧な内容で優勝し、Masa選手へのリベンジを達成した弦選手が、第2回YAMADA Cup王者の座を手にした。
【第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2 決勝大会 最終結果】
1位 Team Liquid/弦(シャヒーン)
2位 Masa(リロイ、巌竜、レオ)
3位 COOASGAMES /NOROMA(リロイ、スティーブ)
4位 AMPLFY/Rangchu(パンダ、ジュリア)
5位タイ THY/チクリン(ギース、リロイ)
5位タイ西(フェン、リロイ)
7位タイ Team YAMASA/タケ。(スティーブ)
7位タイ SevenSwell/オシャレ骨折(リロイ)
9位 MVP/DHG/Pekos(リロイ)
10位 かるまーん(ジュリア、クラウディオ、一美)
第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2 優勝
――優勝おめでとうございます。EVO Japan 2020の壇上(5位タイ)から引き続きのいい結果になったかなと思うのですが、使用キャラはリロイからシャヒーンに戻しましたよね。その理由は?
弦:やっぱりシャヒーンが使っていて一番面白いキャラなので。元々のメインキャラクターはボブだったんですけどね。でも『鉄拳7』が始まったときにはボブはいなくて、シャヒーンの見た目がかっこいいと思って使い始めた好きなキャラなので、シャヒーンをメインに戻しました。
――今日の決勝大会や巷での評価を見るとまだまだリロイが頭ひとつは抜けているのかなかなと思ったのですが、シャヒーンとリロイのキャラ相性はどんな感じなんでしょうか?
弦:まちがいなく有利はつかないですね(笑)。
――とはいえリロイメインの対戦相手、Masa選手には完勝で、NOROMA選手にも最後にはリロイを諦めさせてスティーブを出させました。ただ初戦のオシャレ骨折選手には負けてますよね? この結果の違いを見て、対リロイ戦は人対策がすごく重要なのかなと思ったのですが……。
弦:そうですね。Masa選手には1回YAMADA Cupで負けているので、大会前からけっこう対策は考えていました。NOROMA選手とは同じ九州勢ということもあって、かなり人読みのところ(で差がついた)はありますね。 オシャレ骨折さんには次絶対にリベンジしたいです。
――2月29日にはまた大きな大会、日韓対抗戦がありますよね。
弦:日韓対抗戦はまず日本勢どうしでの代表者決定戦があるので、まずはそこで落ちないように勝って代表になりたいですね。韓国にはもちろんむちゃくちゃ強い人が多いんですけど、ひとりでも多く倒せたらと思っています。
――今回は対戦相手への対策が立てづらそうですよね。リロイで来るのか、それとも以前のメインキャラに戻しているのかが読めないというか。
弦:そうですね。韓国も弱体化をくらう前はリロイが多かったイメージですけど、どう来るのかが見当がつかないのはあります。
――本日はありがとうございました。最後に4月から始まるTWTもふくめた、今年の意気込みをお願いします。
弦:去年はTWTファイナルに進むためのポイントがちょっと足りなくて悔しい思いをしたので、まずはファイナルに出ることが目標です。あとは自分にとってEVOは特別な舞台なので、そこでも優勝を狙ってがんばっていけたらなと思います。
■関連リンク
鉄拳7
https://www.tk7.tekken-official.jp/
第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2
https://www.yamada-denki.jp/information/e-sports2019/2nd.html
本イベントは、“YAMADA Cup”という名が示す通り、ヤマダ電機が主催するeスポーツ大会。2回目の開催となる『鉄拳7』部門の大会は、昨年10月から全国各地のヤマダ電機の店舗で予選大会を実施して代表者8名を選出。この日行なわれた当日予選の突破者2名とあわせた計10名の選手が5人1組のグループにわかれ、リーグ戦で激突。優勝賞金100万円(分のギフト券)をかけて戦う決勝トーナメントへの進出権をかけて戦った。
▲決勝大会前に行なわれた当日予選は、Masa選手(写真左)とTeam YAMASA/タケ。選手(写真右)が突破
▲会場の実況、解説は当日予選からゲンヤ氏(写真左)とゼウガル氏(写真右)が担当
▲当日の大会ルール。まずはグループリーグで2試合先取の総当たり戦を行ない、グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。トーナメントでは3試合先取のシングルイリミネーションで決着をつける
▲大会開始時に行なわれたくじ引きによって決まったリーグ戦の組みわけはこちら
昨年度の鉄拳ワールドツアー(TWT)で優勝した世界王者THY/チクリン選手を筆頭に、国際大会で活躍するプロプレイヤーが4名同居するグループAは、当日予選を駆けあがってきた唯一のノンプロプレイヤー、Masa選手が大暴れ。配信外の1戦目でTeam YAMASA/タケ。選手を破ると、続くチクリン選手、MVP/DHG/Pekos選手も撃破し、早々に決勝トーナメント行きを確定させると、最終戦のCOOASGAMES/NOROMA選手戦でも勝利。無傷の4連勝で1位抜けを果たし、EVO Japan 2020でのベスト8入りを始め、ここ最近の国内大会での上位進出がフロックでないことを改めて証明した。
▲Masa選手のスイープにより混沌と化した2位争いは、NOROMA選手が勝ち抜け。最終戦でMasa選手から1試合を取ったのが決め手となり、勝ち数で並んでいたチクリン選手を引き離した
グループBは第1回YAMADA Cup王者、AMPLFY/Rangchu選手が大暴れ。初戦の対かるまーん選手戦をパンダを使って6ラウンド連取の2-0で勝利すると、リロイを使用するSevenSwell/オシャレ骨折選手、西選手にはジュリアをぶつけて3連勝。YAMADA Cup、そして「日本人キラー」(ゲンヤ氏)とも呼ばれる対日本人選手への相性のよさを見せつける形で決勝トーナメント行きを確実にする。
しかしそのRangchu選手を上回る成績を残したのが、Team Liquid/弦選手。初戦のオシャレ骨折選手戦こそ僅差で落としてしまうものの、残りの3試合はすべて2-0で勝利。Rangchu選手にストレート勝ちしたことが効き、1位での通過となった。
▲終わってみればRangchu、弦選手の一騎打ちといった様相になったBグループ。3勝1敗で並んだ両者だったが、直接対決で差がついた。弦選手は前回のYAMADA Cup決勝で敗れたRangchu選手にリベンジを果たすことになった
決勝トーナメント1試合目、Masa選手(グループA1位)対Rangchu選手(グループB2位)は、対リロイ戦と見越してかRangchu選手はジュリアを選択するものの、Masa選手が決勝大会では初となる巌竜を投入するという予想外のマッチメイクでスタート。一見すると奇策に思われたMasa選手の巌竜ピックだったが、これが1試合目から完璧に機能。コンボ狙いも小技で削りにもいける接近戦と、壁際での強烈な攻めでペースを握ると、1試合目を3-1で先取。Rangchu選手も2試合目からは巌竜の間合い外からの攻撃でダメージを取る戦略に切り替えて対応するも、Masa選手操る巌竜との火力差を埋めるには至らず。3試合連続勝利でYAMADA Cup前大会王者を倒し、決勝戦へ進出した。
▲当日予選でも使用していた巌竜を、決勝トーナメントの舞台で再び投入したMasa選手。終始巌竜の技が届く間合いで試合を進め、壁際に追い込んだ際には確実に仕留めるという、メインキャラのリロイに劣らない仕上がりのゲームメイクでRangchu選手のジュリアを封殺した
残る決勝の椅子をかけた弦選手(グループB1位)対NOROMA選手(グループA2位)の戦いは、国際大会でも見慣れた九州勢対決。弦選手、NOROMA選手の順で試合を取り合う拮抗した展開で戦いは進んだが、3試合目になると弦選手のシャヒーンが放つ技のカウンターヒット率が増加、空中コンボ始動技のアルタイルも要所でヒットし3-0で勝利。決勝進出へリーチをかける。負けると後がないNOROMA選手はリロイからスティーブにキャラクターを変更して牽制&確定反撃主体の攻めに切り替えるが、弦選手優位の状況は動かず。ステージギミックを活用した高火力コンボ(2ラウンド目)、お互いレイジ状態での接戦(3、4ラウンド目)をガードで耐え忍んだ弦選手が勝利し、Masa選手が待つ決勝戦へと駒を進めた。
▲TWT王者のチクリン選手もふくめ、『鉄拳7』ではおなじみになった九州勢対決。今回のYAMADA Cupでは、最年少(19歳)の弦選手がトップに立った
グループリーグ1位抜けどうしの対決となった決勝戦は、この日ノリにノっているMasa選手優位で進行……すると思いきや、大会前から「絶対にリベンジしたい」と誓い、「事前に対策を練っていた」という弦選手が圧倒。1試合目をショートアッパー、ワンツー主体の速い攻めでもぎ取りペースを握ると、2試合目からは上段技を屈んでかわしてからのアルタイル、虚を突いた投げといった大技も決まりだし、Masa選手が3試合目に投入してきたレオにも慌てることなく冷静に対処。試合は3-0のストレート、ラウンド数を見ても9-1という完璧な内容で優勝し、Masa選手へのリベンジを達成した弦選手が、第2回YAMADA Cup王者の座を手にした。
▲優勝したTeam Liquid/弦選手。優勝賞品の100万円分のギフト券は「家族に旅行券をプレゼントしたあとに、自分の欲しいものにも使いたい」とのこと
【第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2 決勝大会 最終結果】
1位 Team Liquid/弦(シャヒーン)
2位 Masa(リロイ、巌竜、レオ)
3位 COOASGAMES /NOROMA(リロイ、スティーブ)
4位 AMPLFY/Rangchu(パンダ、ジュリア)
5位タイ THY/チクリン(ギース、リロイ)
5位タイ西(フェン、リロイ)
7位タイ Team YAMASA/タケ。(スティーブ)
7位タイ SevenSwell/オシャレ骨折(リロイ)
9位 MVP/DHG/Pekos(リロイ)
10位 かるまーん(ジュリア、クラウディオ、一美)
第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2 優勝
Team Liquid/弦選手ミニインタビュー
――優勝おめでとうございます。EVO Japan 2020の壇上(5位タイ)から引き続きのいい結果になったかなと思うのですが、使用キャラはリロイからシャヒーンに戻しましたよね。その理由は?弦:やっぱりシャヒーンが使っていて一番面白いキャラなので。元々のメインキャラクターはボブだったんですけどね。でも『鉄拳7』が始まったときにはボブはいなくて、シャヒーンの見た目がかっこいいと思って使い始めた好きなキャラなので、シャヒーンをメインに戻しました。
――今日の決勝大会や巷での評価を見るとまだまだリロイが頭ひとつは抜けているのかなかなと思ったのですが、シャヒーンとリロイのキャラ相性はどんな感じなんでしょうか?
弦:まちがいなく有利はつかないですね(笑)。
――とはいえリロイメインの対戦相手、Masa選手には完勝で、NOROMA選手にも最後にはリロイを諦めさせてスティーブを出させました。ただ初戦のオシャレ骨折選手には負けてますよね? この結果の違いを見て、対リロイ戦は人対策がすごく重要なのかなと思ったのですが……。
弦:そうですね。Masa選手には1回YAMADA Cupで負けているので、大会前からけっこう対策は考えていました。NOROMA選手とは同じ九州勢ということもあって、かなり人読みのところ(で差がついた)はありますね。 オシャレ骨折さんには次絶対にリベンジしたいです。
――2月29日にはまた大きな大会、日韓対抗戦がありますよね。
弦:日韓対抗戦はまず日本勢どうしでの代表者決定戦があるので、まずはそこで落ちないように勝って代表になりたいですね。韓国にはもちろんむちゃくちゃ強い人が多いんですけど、ひとりでも多く倒せたらと思っています。
――今回は対戦相手への対策が立てづらそうですよね。リロイで来るのか、それとも以前のメインキャラに戻しているのかが読めないというか。
弦:そうですね。韓国も弱体化をくらう前はリロイが多かったイメージですけど、どう来るのかが見当がつかないのはあります。
――本日はありがとうございました。最後に4月から始まるTWTもふくめた、今年の意気込みをお願いします。
弦:去年はTWTファイナルに進むためのポイントがちょっと足りなくて悔しい思いをしたので、まずはファイナルに出ることが目標です。あとは自分にとってEVOは特別な舞台なので、そこでも優勝を狙ってがんばっていけたらなと思います。
■関連リンク
鉄拳7
https://www.tk7.tekken-official.jp/
第2回 YAMADA Cup eSports大会 鉄拳7部門 Act.2
https://www.yamada-denki.jp/information/e-sports2019/2nd.html