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鉄拳プロチャンピオンシップ 日韓対抗戦2020レポート! 名勝負続出のうえで日本代表が2年連続勝利を達成!
去る2020年2月29日、バンダイナムコ未来研究所(本社)にて、 “鉄拳プロチャンピオンシップ 日韓対抗戦 2020”が行なわれた。本記事ではその大会の模様をお届けする。
本大会は、Jesuプロライセンスを保持する日本のトッププレイヤーと、鉄拳ワールドツアー(TWT)上位にランクインした韓国人選手が集結して戦うチーム対抗戦。今年は新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で事前に発表されたレギュレーションの変更はあったものの(無観客での大会開催、プロアマ混合での当日予選トーナメントの中止、出場を辞退した選手の影響で勝ち抜き戦が12on12から10on10に変更など)、昨年に続いて開催された。
当日は日本代表選手を決定するため、まずはプロライセンス所持者14名による2グループによるリーグ戦&両リーグ5、6位によるワイルドカード戦を実施。
ここで4名が脱落し(じょうたろう。選手、ペコス選手、用心BΩY選手、破壊王選手)、メインイベントの日韓戦を戦う選手たちが下記のように確定した。
●日本代表(50音順、敬称略。()内は大会中に使用したキャラクター)
AO(リロイ)
加齢(巌竜)
弦(シャヒーン)
タケ。(スティーブ)
ダブル(ロウ)
チクリン(リロイ)
ちりちり(シャヒーン)
ノビ(ドラグノフ)
ノロマ(リロイ)
ユウ(フェン)
●韓国代表(TWT2019ポイントランキング順、敬称略)
KNEE(ブライアン)
LowHigh(スティーブ)
Ulsan(一美)
CHANEL(ザフィーナ)
Rangchu(ジュリア)
Saint(巌竜)
JeonDDing(ラッキークロエ)
CherryBerryMango(仁)
Rest(ファラン)
Meo-IL(ギース)
※韓国選手内ランキング12位のQudans選手は参加辞退
※韓国選手内ランキング3位のJDCR選手、4位のKkokkoma選手は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で参加辞退
日韓の“格づけマッチ”である10on10の勝ち抜き戦に大きな影響を与えるライフ獲得戦は、MASTERCUP TRY TOKYO 2019でプロライセンスを獲得、日韓対抗戦には今年が初参戦となるちりちり選手がRest選手を倒すという、日本チームにとっては幸先のいい展開でスタート。続くダブル選手はJeonDDing選手が操るラッキークロエに対応しきれず敗北してしまうが、大将戦でノビ選手が、「人相性の悪い」(ゲンヤ氏)CHANEL選手を接戦の末に撃破。日本チームにライフ1を上乗せした。
続いて行なわれたグループBは、チーム最年少(とはいえ国際大会での実績は日本トップレベル)の弦選手と、韓国のみならず世界の『鉄拳』シーンを長く牽引するレジェンド、KNEE選手の一騎打ち。この日のKNEE選手はかつてのメインキャラ、ブライアンを投入して相変わらずの高い技術、1試合取られてからの対応力を見せるも、弦選手が競り勝ち勝利。自身のライフを増やすとともに、韓国代表の最重要人物であるKNEE選手にライフを渡さないことに成功した。
日本代表優位で進み、昨年の再現(ライフ獲得戦で全勝し、勝ち抜き戦も勝利)も見え始めたグループCの試合だったが、ここで韓国代表が逆襲。Meo-IL選手のギースがコンボへ持っていくまでの立ち回り、コンボ始動技が入れば壁との距離や軸を見て最適解のコンボを入れていく完璧に近い試合内容で加齢選手を封殺すると、続いて登場した日本在住のRangchu選手も、実質東京勢対決となったAO選手との1戦に勝利。
大将戦でタケ。選手がTWT2019Finals準優勝、Ulsan選手に勝利して全敗は免れたものの、最も日本勢の動きを知るであろう、Rangchu選手がライフを獲得する結果となった。
しかし最後のライフをかけたグループDでは、再び日本代表側が躍動。ノロマ選手が韓国代表ナンバー2のLowHigh選手をストレートで下すと、チーム最年長のユウ選手も、CherryBerryMango選手が操る仁に全試合でラウンドを先行されるも粘りを見せて勝利。
これで日本代表のライフ獲得が決まると、チクリン選手もジャック使いのレジェンドとして名高い(今大会は巌竜で参戦)SAINT選手を退け、3タテでライフ獲得戦を締めくくった。
ライフ獲得戦の結果を受け、実質13対11の戦いとなった勝ち抜き戦は、ノビ選手対SAINT選手というカードで開幕。この試合は0-2からの大逆転勝利でノビ選手が制するも、続いて登場したRangchu選手にノビ選手、ユウ選手が連敗。序盤戦でライフ獲得戦で得たアドバンテージをほぼ失ってしまう。
しかしこの嫌な流れを断ち切ったのが弦選手。Rangchu選手にほぼ何もさせない3-0のストレートで勝利すると、早めに切られた強いカード、LowHigh選手、CherryBerryMango選手、KNEE選手を次々と撃破。続いて登場したレアキャラの使い手(Rest選手、JeonDDing選手)も一蹴し、驚異の6タテを達成。韓国代表を残り4人まで追い詰める。
弦選手の快進撃は“日本人キラー”CHANEL選手に止められてしまうも、日本代表はCHANEL選手を苦にしていないという、ダブル選手を即座に投入。この采配は思惑通りに機能してCHANEL選手が勢いに乗る前に戦いの場から退場させると、続いて登場したMeo-IL選手と、2度目の登場となるRangchu選手はノロマ選手が撃退。韓国代表の大将、Ulsan選手を引きずり出す。
日韓の選手全員が壇上に上がり、決着を見守る中で行なわれたノロマ選手vsUlsan選手の試合は両者がアグレッシブに攻め合う中、勝負どころでハイキックカウンターからのコンボ+その後の起き攻めを成功させたUlsan選手がフルセットの末に勝利。同い年(19歳)の弦選手が残した6人抜きを超える、9タテへの1歩を踏み出すことに成功する。
しかしこの流れを断ち切ったのは、弦選手、ノロマ選手と同じ九州勢のちりちり選手。リスク承知のリターン重視の技打ちを続けるUlsan選手に1ラウンド目は先取されてしまうものの、2ラウンド目からはちりちり選手の確定反撃やコンボ始動技も決まり始め、互角の展開に(3ラウンド目はUlsan選手、4ラウンド目はちりちり選手が獲得)。
最終ラウンドも殴り合いは続き、ちりちり選手はスライディングをガードされて体力差をつけられてしまうも、HOWARDESTATEのステージギミックを使った高火力コンボで逆転。さらに直後の起き攻めでUlsan選手にトドメを刺し、試合終了。この結果、日本代表は8人を残して勝ち抜き戦に勝利。昨年以上の好成績で“修羅の国”韓国代表を2年連続で倒し、“鉄拳聖地”日本の底力を見せつけた。
なお、今大会の模様は、上記で紹介しているYouTubeのtekkenchannelや、TwitchのTEKKEN_JPでも配信アーカイブを視聴可能。試合結果だけでなく試合の内容も詳細に知りたいという人は、動画のほうもチェックしてみてほしい。
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本大会は、Jesuプロライセンスを保持する日本のトッププレイヤーと、鉄拳ワールドツアー(TWT)上位にランクインした韓国人選手が集結して戦うチーム対抗戦。今年は新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で事前に発表されたレギュレーションの変更はあったものの(無観客での大会開催、プロアマ混合での当日予選トーナメントの中止、出場を辞退した選手の影響で勝ち抜き戦が12on12から10on10に変更など)、昨年に続いて開催された。
当日は日本代表選手を決定するため、まずはプロライセンス所持者14名による2グループによるリーグ戦&両リーグ5、6位によるワイルドカード戦を実施。
ここで4名が脱落し(じょうたろう。選手、ペコス選手、用心BΩY選手、破壊王選手)、メインイベントの日韓戦を戦う選手たちが下記のように確定した。
●日本代表(50音順、敬称略。()内は大会中に使用したキャラクター)
AO(リロイ)
加齢(巌竜)
弦(シャヒーン)
タケ。(スティーブ)
ダブル(ロウ)
チクリン(リロイ)
ちりちり(シャヒーン)
ノビ(ドラグノフ)
ノロマ(リロイ)
ユウ(フェン)
●韓国代表(TWT2019ポイントランキング順、敬称略)
KNEE(ブライアン)
LowHigh(スティーブ)
Ulsan(一美)
CHANEL(ザフィーナ)
Rangchu(ジュリア)
Saint(巌竜)
JeonDDing(ラッキークロエ)
CherryBerryMango(仁)
Rest(ファラン)
Meo-IL(ギース)
※韓国選手内ランキング12位のQudans選手は参加辞退
※韓国選手内ランキング3位のJDCR選手、4位のKkokkoma選手は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で参加辞退
▲日本代表決定戦を勝ち抜いた10名の選手
▲当日の実況、解説を務めたゲンヤ氏(写真左)、ハメコ。氏(写真右)
▲日韓対抗戦は両陣営が3人1組にわかれて星獲り戦を行なうライフ争奪戦が行なわれたのち、10on10の勝ち抜き戦を行なうという2部構成
▲ライフ争奪戦の組み合わせ。試合は2試合先取のBO3で行なわれ、2選手が勝った側が勝利チームとなる、試合後には勝利チームの勝った選手の中でくじ引きが行なわれ、当たりを引いた選手は勝ち抜き戦で1敗しても再度出場できる権利=2ライフを得られる
日韓の“格づけマッチ”である10on10の勝ち抜き戦に大きな影響を与えるライフ獲得戦は、MASTERCUP TRY TOKYO 2019でプロライセンスを獲得、日韓対抗戦には今年が初参戦となるちりちり選手がRest選手を倒すという、日本チームにとっては幸先のいい展開でスタート。続くダブル選手はJeonDDing選手が操るラッキークロエに対応しきれず敗北してしまうが、大将戦でノビ選手が、「人相性の悪い」(ゲンヤ氏)CHANEL選手を接戦の末に撃破。日本チームにライフ1を上乗せした。
▲グループAのライフは、抽選によりノビ選手(写真左)が獲得
続いて行なわれたグループBは、チーム最年少(とはいえ国際大会での実績は日本トップレベル)の弦選手と、韓国のみならず世界の『鉄拳』シーンを長く牽引するレジェンド、KNEE選手の一騎打ち。この日のKNEE選手はかつてのメインキャラ、ブライアンを投入して相変わらずの高い技術、1試合取られてからの対応力を見せるも、弦選手が競り勝ち勝利。自身のライフを増やすとともに、韓国代表の最重要人物であるKNEE選手にライフを渡さないことに成功した。
▲最終ラウンドは10秒近いジリジリとした間合い調整が続く中、弦選手が下段技を差し込み勝利
日本代表優位で進み、昨年の再現(ライフ獲得戦で全勝し、勝ち抜き戦も勝利)も見え始めたグループCの試合だったが、ここで韓国代表が逆襲。Meo-IL選手のギースがコンボへ持っていくまでの立ち回り、コンボ始動技が入れば壁との距離や軸を見て最適解のコンボを入れていく完璧に近い試合内容で加齢選手を封殺すると、続いて登場した日本在住のRangchu選手も、実質東京勢対決となったAO選手との1戦に勝利。
大将戦でタケ。選手がTWT2019Finals準優勝、Ulsan選手に勝利して全敗は免れたものの、最も日本勢の動きを知るであろう、Rangchu選手がライフを獲得する結果となった。
▲ふだんから練習や対戦会で拳を交えているAO選手に読み勝ち、韓国勢にライフをもたらしたRangch選手
しかし最後のライフをかけたグループDでは、再び日本代表側が躍動。ノロマ選手が韓国代表ナンバー2のLowHigh選手をストレートで下すと、チーム最年長のユウ選手も、CherryBerryMango選手が操る仁に全試合でラウンドを先行されるも粘りを見せて勝利。
これで日本代表のライフ獲得が決まると、チクリン選手もジャック使いのレジェンドとして名高い(今大会は巌竜で参戦)SAINT選手を退け、3タテでライフ獲得戦を締めくくった。
▲3連勝で締めた“チーム中国拳法”(リロイ×2、フェン)のライフは、ユウ選手(写真右)が獲得
ライフ獲得戦の結果を受け、実質13対11の戦いとなった勝ち抜き戦は、ノビ選手対SAINT選手というカードで開幕。この試合は0-2からの大逆転勝利でノビ選手が制するも、続いて登場したRangchu選手にノビ選手、ユウ選手が連敗。序盤戦でライフ獲得戦で得たアドバンテージをほぼ失ってしまう。
しかしこの嫌な流れを断ち切ったのが弦選手。Rangchu選手にほぼ何もさせない3-0のストレートで勝利すると、早めに切られた強いカード、LowHigh選手、CherryBerryMango選手、KNEE選手を次々と撃破。続いて登場したレアキャラの使い手(Rest選手、JeonDDing選手)も一蹴し、驚異の6タテを達成。韓国代表を残り4人まで追い詰める。
▲試合に臨む弦選手と、セコンドとして見守る九州勢のチクリン選手(写真左)とノロマ選手(写真右奥)。対JeonDDing選手戦ではラッキークロエ使いでもある加齢選手が壇上に登ってアドバイスをするなど、今大会ではチーム戦ならではのやり取りが随所で見られた
▲味方もどよめく驚異の6タテを記録した弦選手のシャヒーン。最終ラウンドで7割近い体力差をつけられ敗色濃厚だった対KNEE選手戦も、スライディングをヒットさせた後の中下段のゆさぶり、確定反撃などでダメージを奪って逆転。最後はローキックでKOした
弦選手の快進撃は“日本人キラー”CHANEL選手に止められてしまうも、日本代表はCHANEL選手を苦にしていないという、ダブル選手を即座に投入。この采配は思惑通りに機能してCHANEL選手が勢いに乗る前に戦いの場から退場させると、続いて登場したMeo-IL選手と、2度目の登場となるRangchu選手はノロマ選手が撃退。韓国代表の大将、Ulsan選手を引きずり出す。
▲登場時+試合に勝利するたびにカステラを食べて煽りPVの伏線(?)を回収するノロマ選手
▲負ければ試合終了のノロマ選手vsUlsan選手の試合からは日韓それぞれの選手が全員登壇。勝負の行方を見守った
日韓の選手全員が壇上に上がり、決着を見守る中で行なわれたノロマ選手vsUlsan選手の試合は両者がアグレッシブに攻め合う中、勝負どころでハイキックカウンターからのコンボ+その後の起き攻めを成功させたUlsan選手がフルセットの末に勝利。同い年(19歳)の弦選手が残した6人抜きを超える、9タテへの1歩を踏み出すことに成功する。
しかしこの流れを断ち切ったのは、弦選手、ノロマ選手と同じ九州勢のちりちり選手。リスク承知のリターン重視の技打ちを続けるUlsan選手に1ラウンド目は先取されてしまうものの、2ラウンド目からはちりちり選手の確定反撃やコンボ始動技も決まり始め、互角の展開に(3ラウンド目はUlsan選手、4ラウンド目はちりちり選手が獲得)。
最終ラウンドも殴り合いは続き、ちりちり選手はスライディングをガードされて体力差をつけられてしまうも、HOWARDESTATEのステージギミックを使った高火力コンボで逆転。さらに直後の起き攻めでUlsan選手にトドメを刺し、試合終了。この結果、日本代表は8人を残して勝ち抜き戦に勝利。昨年以上の好成績で“修羅の国”韓国代表を2年連続で倒し、“鉄拳聖地”日本の底力を見せつけた。
▲日本代表に勝利をもたらし、満面の笑みを浮かべるちりちり選手(写真中央)
▲対抗戦終了後にはバンダイナムコエンターテインメントの安田イースポーツ氏が登壇。今回は実現には至らなかった日本、韓国、パキスタンの三つ巴の対抗戦や、韓国以外との対抗戦を開催を検討していきたい旨を語り、大会を締めくくった
なお、今大会の模様は、上記で紹介しているYouTubeのtekkenchannelや、TwitchのTEKKEN_JPでも配信アーカイブを視聴可能。試合結果だけでなく試合の内容も詳細に知りたいという人は、動画のほうもチェックしてみてほしい。
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