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対戦ゲームの祭典「EVO Japan」プレ大会“賽 [sai]”をリポート!

2017年5月20日・21日に東京秋葉原にあるアキバ・スクエア/UDX GALLERY NEXT(Day2はアキバ・スクエアのみ)で開催された“賽 [sai]”をリポート。なお、この大会は「Evolution Championship Series: Japan(以下:EVO Japan)」のテストを兼ねたプレ大会となっており、賽 [sai]の開催経験を活かしたさらなる盛り上がりに期待できる内容となっていた。

Day1はサイドトーナメントも多数開催

開催種目は、『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』(参加人数234名)、『GUILTY GEAR Xrd REV 2』(参加人数279名)、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』(57チーム、177名)の3タイトル。海外大会ではおなじみのダブルエリミネーション方式となっており、1度負けるとルーザーズブラケットへに移動してそこで負けると敗退となる、いわゆる敗者復活戦がある大会となっている。なお、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』は3on3のチーム戦、そのほかの2タイトルは3本先取のシングル戦で開催された。




Day1では上記メインタイトル以外にサイドトーナメントとして、『BLAZBLUE CENTRALFICTION』、『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』、『THE KING OF FIGHTERS XIV』の大会も開催され、こちらはUDX GALLERY NEXTにて予選から決勝までDay1の中で行われた。なお、『BLAZBLUE CENTRALFICTION』はフェンリっち選手(ジン)、『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』はジャワカレーアキラ選手(アキラ)、『THE KING OF FIGHTERS XIV』はこうこう選手(紅丸/京/庵)がそれぞれ優勝。参加人数も多く、サイドトーナメントとは思えない盛り上がりを見せた。

メインタイトルとなった3種目では、何名かの注目選手が途中敗退するものの順当に強豪と呼ばれる選手が残った。なお、『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』は多くの海外選手が参加したが、Day2の決勝まで駒を進めたのは、Gagsital(helpme)選手のみとなった。


立ち見がいるほど大盛況となったメインタイトル。日本では久々の大規模大会となる「EVO Japan」への期待が膨らんだ

数々の名シーンが生まれたDay2


Day2でまず最初に行われたのは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』。炙りトロサーモンチームが1度も負けることなくグランドファイナルへと進んだ。最終試合ではつー選手(ルカリオ)の蓄積ダメージが191%になり、ルーザーズに落ちてしまうと思われたが、空中で復帰後に“はどうだん”をヒットさせ、見事逆転劇を演じて優勝。


優勝:「炙りトロサーモン」
つー(ルカリオ)、KEN(ソニック)、キリハラ(ロゼッタ&チコ)
準優勝:「MKshuB」
Echo Fox|MVG|MKLeo(クラウド/マルス/メタナイト)、9B(ベヨネッタ)、しゅーとん(ピクミン&オリマー)
3位:「天空の使者」
T(リンク)、クロ(ピット)、あーす(ピット)
4位:「デトネーションゲーミング」
かめめ(シーク/ロックマン)、にえとの(シーク)、レイン(ディディーコング)

続いて『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』の決勝トーナメントが行われた。ベスト4までの状況ではウィナーズで勝ち残っているのは長野勢、ルーザーズに残っているのは関東勢と非常に珍しい大会となった。注目選手の山佐|ノビ選手(ドラグノフ)はルーザーズからのスタートだったが、相手の技に対する的確な反撃や、フィールドや軸に合わせたコンボが完璧で勝ち進み、そのまま勢いに乗って優勝してしまうと思われた場面で、影丸選手(ジョシー)がまさかの大逆転。

先に2本先取していたがそのまま逆転され、惜しくも敗れた山佐|ノビ選手。本大会のレベルは非常に高く、誰が優勝してもおかしくない熱い試合内容が多く見受けられた

順当にグランドファイナルへと勝ち進んだ影丸選手。山佐|ノビ選手を倒した勢いは凄まじく、もはや敵なしと思われたが、長野勢のあみーご選手(仁)の立ち回りと反応速度が冴えており、コンボミスは多かったものの下段攻撃をきっちりガードして反撃したり、出鼻を挫く“最速右回し突き”からのコンボを決めたりと、的確にダメージを奪っていき一度もルーザーズに落ちることなくあみーご選手が優勝を飾った。

あみーご選手が優勝を決めた瞬間。大規模大会では初の優勝とのこと


優勝:あみーご(仁)
準優勝:影丸(ジョシー)
3位:壊し屋シロー(スティーブ)
4位:山佐|ノビ(ドラグノフ)
5位タイ:タリスカッター(一美)
5位タイ:Gagsital(helpme)(シャヒーン/ロウ/ポール)
7位タイ:古水(ポール)
7位タイ:アオ(アリサ)

本大会の最後を締めくくったのは『GUILTY GEAR Xrd REV 2』。どの試合も名試合と呼ばれる熱い試合が多く、その中でもベストバウトと呼ぶに相応しいのがFAB選手(ポチョムキン)対サミット選手(チップ)の試合だろう。フルセットまでもつれて、お互い体力がない状態で緊迫する状況の中、最後はサミット選手が通常技を差し込んで勝利した。

また、いちばんの注目選手である「EVO 2015」の覇者の小川選手(ザトー)は、多くの選手が小川選手の対策をしてきているため、どの試合も苦しい展開となるが、逆転劇を重ねルーザーズファイナルまで勝ち進んだ。しかし、Day1で一度LOX選手に破れてからルーザーズを這い上がってきたサミット選手の勢いを止められずに敗北してしまう。そのままグランドファイナルも勢いにのったままザディ選手(レイヴン)をルーザーズに引きずり下ろしてリセット。その後はザディ選手が2本先取し、優勝へとリーチをかけた状況だったが、サミット選手の読みが冴え渡り、さまざまな状況からコンボを決めて体力を奪っていき逆転優勝を果たした。

小川選手はルーザーズファイナルで敗北してしまったが数々の名プレイを見せて会場を沸かせていた

サミット選手が優勝を飾った瞬間。ルーザーズからの逆転劇に会場からは誉め讃える拍手が鳴り止まなかった

表彰式ではなんと『ギルティギア』シリーズゼネラルディレクター石渡太輔氏が登場。副賞を各選手に渡したあと、本大会ではすばらしい試合が見れて感動したと語った


優勝:サミット(チップ)
準優勝:ザディ(レイヴン)
3位:小川(ザトー)
4位:ハーケン(ソル)
5位タイ:カズキ(ディズィー)
5位タイ:FAB(ポチョムキン)
7位タイ:おぎちゃん(ジョニー)
7位タイ:LOX(紗夢)

「EVO Japan」の開催は2018年1月26日から28日


最後に運営委員長のハメコ。氏から2018年1月26日から28日に開催が決定した「EVO Japan」で会いましょうというコメントで賽 [sai]を締めくくった。なお、賽 [sai]の模様はTwitchの録画で確認できるので、見逃してしまった人や「EVO Japan」が気になる人はぜひ放送を見て熱い戦いを楽しもう。

■関連リンク
「EVO Japan」
http://evo-japan.net/
決勝トーナメント
https://www.twitch.tv/evojapan01
『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』予選トーナメント
https://www.twitch.tv/evojapan02
『GUILTY GEAR Xrd REV 2』予選トーナメント
https://www.twitch.tv/evojapan03
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』予選トーナメント
https://www.twitch.tv/evojapan04

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