Gamers Zone

move to login

EVENT ホットなイベント情報をお届けします!

『鉄拳7』初の長期リーグ戦を制したのは2020年絶好調の“帰ってきた神童”! “TOPANGA LEAGUE x TEKKEN7 Powered by ston”オフライン決勝リーグレポート

2020年6月14、15日、『鉄拳7』のトッププレイヤーが多数参戦したリーグ戦、“TOPANGA LEAGUE x TEKKEN7 Powered by ston”のオフライン決勝リーグが行われた。


本イベントは格闘ゲームを中心に大会、イベントを運営、企画する団体、TOPANGA主催によるリーグ戦。これまでは主に『ストリートファイターIV』、『ストリートファイターV』シリーズによるリーグ戦を実施してきたが、今回は『鉄拳7』をタイトルに据えて開催。一般出場者枠をかけて行われたオンライン予選トーナメント、招待選手14名(『鉄拳7』プロライセンス保持者13名+Rangchu選手)とオンライン予選通過者2名、計16名による予選リーグを経て、決勝リーグに進出する6選手が決定。日本国内の『鉄拳7』“長期戦”最強プレイヤーを決める戦いが、6月14日〜15日の2日間に渡り行われた。

TOPANGA LEAGUE x TEKKEN7 Powered by ston オフライン決勝リーグ進出者
※( )内は決勝リーグで使用したキャラクター
・AO(ファーカムラム、アリサ)
・THY|チクリン(ギース、豪鬼)
・AMPLFY|Rangchu(ジュリア)
Team Liquid|弦(シャヒーン)
・TeamYAMASA|タケ。(スティーブ、ポール、ブライアン、一美)
・EQNX:iSM|じょうたろう。(リロイ、ノクティス、ジャック)


上写真のとおり、最低でも7勝、6-6のデュースにもつれこんだ場合はどちらかが最大10勝するまで試合が続くTOPANGAリーグ戦。トーナメント戦とは違った駆け引きが見られるのが特徴だ。

さて、決勝リーグ1日目でまず頭ひとつ抜けだしたのが、ともに予選グループリーグを1位で通過したAO選手と弦選手。AO選手は今春に追加された新キャラクター、ファーカムラムの高い攻撃能力と、長年定評のある自身の防御テクニックを活かした立ち回りでRangchu選手、チクリン選手という鉄拳ワールドツアー優勝経験のある両者を撃破。弦選手は予選時に唯一敗北を喫したタケ。選手、長期戦ならではの読みあい、弦選手の反応のよさを封じるような技打ちをしかけるじょうたろう。選手に苦戦するも勝利。初日は無傷の2勝で終えたAO選手、弦選手のふたりを、AO選手戦のあとにタケ。選手、じょうたろう。選手に連勝したRangchu選手が追うという展開で終了した。


上の写真は、リーグの時点で追加後数ヶ月しか経っていない新キャラクターとは思えない仕上がりを見せていたAO選手操るファーカムラム。決勝までのインターバルでさらに進化をとげ、Rangchu選手、チクリン選手を圧倒するような試合内容で2勝を挙げた。

そして決勝リーグ2日目に入ってもAO選手、弦選手の勢いは止まらない。AO選手はこの日のオープニングマッチとなるじょうたろう。選手を7-2で退けると、弦選手は優勝の可能性が残されていたRangchu選手を7-1で一蹴。この結果が出た時点(2日目の3カード目)で優勝はAO選手、もしくは弦選手にしぼられ、その結果は決勝リーグ2日目の最終戦として組まれていた、ふたりの直接対決で決まる運びとなった。


AO選手は自身と同じくディフェンステクニックに定評があるタケ。選手のポール、スティーブを破る。


弦選手はチクリン選手との九州勢対決、お互い一歩も引かない殴りあいを制して無敗のまま最終戦へ進んだ。

優勝決定戦は、AO選手vs.弦選手

TOPANGAリーグを締めくくる最終戦にして優勝決定戦となったAO選手対弦選手は、AO選手がかつては本人の代名詞となっていた元メインキャラ、アリサをぶつける予想外の展開でスタート。1戦目はこの作戦が功を奏し、アリサ独自の攻撃手段であるチェーンソー攻撃での削り、機動力を活かした横移動からのスカシ確定などでペースを握り、AO選手が先勝する。しかし弦選手はアリサにすぐさま対応。2~4戦目で勝利を収めてスコアを1-3として逆転。AO選手のファーカムラムを引きずり出す。

ファーカムラムvsシャヒーンという組み合わせになると、試合内容は拮抗。AO選手がファーカムラムの強み(長いリーチ、豊富な連携技)と的確な反撃で5戦目を取り連敗をストップ。6、7戦目は弦選手のスライディングを多用する中下段の2択重視の攻めに勝ち星を落としてしまうものの、8戦目からはガード後に浮かせ技からの空中コンボや、壁際の強烈な攻め、大会2日間を通して光っていた壁なし無限ステージでの横と後ろの広いスペースを使った立ち回りが弦選手相手にも機能。ファーカムラム投入時の3勝差を埋めて勝敗を6勝6敗のイーブンにまで戻し、先に2連勝した方が勝者となるデュースへと持ちこむ。


しかしデュース後に試合を支配したのは、追いつかれた側の弦選手。横移動が多いAO選手の動きをホーミング属性のある技で抑制してペースを握ると、レイジアーツでの割りこみ、状況に応じた最適解といえる反撃などで13戦目を3-0のストレートで取ってリーチをかけると、最後はAO選手が得意とする無限ステージでも圧倒。トータルスコア8-6で弦選手が勝利し、全勝で『鉄拳』シリーズ初のTOPANGAリーグを制覇。2020年に入って以来、トーナメント(第2回YAMADA CUP優勝)、国際試合(日韓対抗戦MVP)で圧倒的な力を見せていた弦選手が、長期戦においても頂点に立った。



決勝リーグの最終結果は上写真のとおり。優勝した弦選手には賞金100万円、準優勝のAO選手には30万円、3位のチクリン選手には15万円が贈呈された

なお、TOPANGA LEAGUE x TEKKEN7 Powered by stonの模様は、OPENREC.tvのTOPANGAチャンネル(https://www.openrec.tv/team/topangatv)にて、オンライン予選から決勝リーグまで配信アーカイブで視聴することが可能。試合の細かいディティールが知りたいという人は、ぜひそちらをチェックしてほしい。

OPENREC.tvのTOPANGAチャンネル
https://www.openrec.tv/team/topangatv
鉄拳7
https://www.tk7.tekken-official.jp/

WRITER RANKING プロゲーマーやゲーム業界人などの人気ライターランキング