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『ストV』ビギナー集まれ! ウメハラ選手主催「Beast Cup・ビギナー編」レポート&インタビュー
去る11月22日、プロゲーマーのウメハラ選手主催による『ストリートファイターV チャンピオンシップ』(以下『ストVCE』)の初心者対象オンライン大会「Beast Cup・ビギナー編」が開催された。当記事では、格闘ゲーム業界全体として見ても珍しいスタンスの当イベントについて、現場の写真を交えてレポートする。
Beast Cup 本配信
https://www.mildom.com/playback/10467370/10467370-busu28goiibsr9lk1t4g
ウメハラ選手が以前より語っていた「武道館で格闘ゲーム単一タイトルの1万人規模の大会」という野望に向けて、間口を広げる一手とも言えるだろう。LPによる制限があるにも関わらず、当初予定していた受付期限より早く定員の500名が参加を表明してやむを得ず受付が打ち切られるなど、非常に注目度の高いものになった。
大会参加経験がなくラウンジでの操作も慣れていない初心者が多いため、これが中々大変そうだったが、筆者が見ていた限りでは助け合って概ねうまく進行していたように思う。
▲運営スタッフや有志の配信者が各ブロックの模様を配信
▲多くのスタッフが協力して運営している
本放送のスタジオでは、主催のウメハラ選手と実況でお馴染みのアール氏、格ゲー配信者として活躍するこくじん氏らが各ラウンジをミラー配信しつつ進行。初心者でも自分のプレイを業界の第一人者たるウメハラ選手やアール氏に見てもらえるというのは、貴重な機会でもあるし、アマチュアとプロの垣根が低いeスポーツの良いところだろう。
また、ラウンジ1の配信はプロゲーマーのふ~ど選手が行うなど、プロシーンと初心者の交流も積極的に行われていたのも印象的だった。
▲プロシーンの第一線で活躍するメンバーが初心者のプレイを見守る
▲12月にデビューしたアイドルユニット・BOCCHIの雪野まゆきさん(写真左)、亀山キラリさん(写真右)が応援に来る場面も
▲さしものウメハラ選手も現役女子高生アイドルを相手にギリギリの立ち回り?
実際の試合の方も、運営がLPごとにうまくトーナメントを振り分けたこともあり名勝負が続出。プロゲーマー同士のハイレベルな大会などで目の肥えた視聴者も、出場者たちによる熱い戦いを見守っていた。
LP2000以上のシルバー帯ともなると、相手のジャンプを対空技で撃ち落としたり、Vトリガーを使った大ダメージのコンボを決める場面も。そのたびにウメハラ選手やアール氏も大喜びで歓声を送り、暖かい雰囲気で大会は進行していった。
そして7時間以上に及ぶ長丁場の末、決勝に残ったのは「サイド7」チームと「仏滅」チーム。大将戦までに「仏滅」が4連勝して優勝を決めるも、最後は「サイド7」大将のバーディ使い・bonbahee選手が一矢報いて気持ちよく終わる形に。
ともあれ記念すべき第1回ビーストカップの覇者は、先鋒の選手がいなくなるなどのトラブルも乗り越えたチーム「仏滅」に決定した。
▲ 最後の試合もお互いの意地と勝ちたさがぶつかり合う、ドット勝負の名試合に
こうして、いきなり500人規模の大会となった「Beast Cup・ビギナー編」は無事終了。大きなトラブルもなく、参加者・視聴者ともに楽しむことができるイベントだった。参加していた筆者の知人も、チームでDiscordのサーバーを作って練習会などを開いていたようで、なかなか既存のコミュニティに入りづらい初心者にとって交流の場としても大きなものだったようだ。
最近ではボンちゃん選手やふ~ど選手らプロゲーマーが初心者向けの配信を行っており、初心者へ間口を広げる活動が活発になっている。
ひとりで始めたもののネット対戦では誰にも勝てない、何をしたらいいかわからない……という初心者の方も、こういった場を利用すればきっと同じくらいの対戦相手や交流のチャンスが見つかるはずだ。
ともあれ、潜在的に格闘ゲームに興味のある人がこんなにも集まることを示した本大会。ウメハラ選手の言う武道館1万人大会も夢じゃないと、期待せずにはいられない。
――今日の大会を振り返ってみていかがでしょうか。
ウメハラ:出ている人たちが楽しめるだろうという自信はありましたが、観ている人はどうかわからないという不安がありました。でも、とてもたくさんの視聴者も面白いと言ってくれていい意味で予想を裏切られました。このおかげで今後も自信を持って初心者大会を開けるし、改良しながら「1万人大会」へ着実にすすんでいけそうです。
ふ~ど:僕はどちらかというとウメハラさんの企画のお手伝いという感じだったんですが、スタッフさんがものすごく頑張ってくれていたのを近くで見ることができたし、視聴者も暖かく見守ってくれているなと感じられて、参加できてとても良かったです。僕も「ジコケンTV」という初心者に向けた配信をしていますが、やっぱり初心者同士が交流したりとか、プレイヤー人口を増やす努力は絶対に必要なことだと思っているので、今回500人も参加してくれたことは本当に凄いことです。このまま続けていけばウメハラさんが言っていた1万人大会も有り得るなと思える大会でした。
Beast Cup
http://beast-cup.com/
Beast Cup 本配信
https://www.mildom.com/playback/10467370/10467370-busu28goiibsr9lk1t4g
「Beast Cup・ビギナー編」とは
「Beast Cup・ビギナー編」は、ウメハラ選手の公式チャンネル「Daigo the BeasTV」(以下「BeasTV」)催のビギナー向け5on5オンライントーナメント。『ストVCE』のランクマッチによるポイント・LPが4000未満なら、誰でも参加できるというもの。大会に参加したことのない人や、まだゲームを始めたばかりという人に向けて、大会の楽しさを知ってもらうことに重きを置いた大会だ。ウメハラ選手が以前より語っていた「武道館で格闘ゲーム単一タイトルの1万人規模の大会」という野望に向けて、間口を広げる一手とも言えるだろう。LPによる制限があるにも関わらず、当初予定していた受付期限より早く定員の500名が参加を表明してやむを得ず受付が打ち切られるなど、非常に注目度の高いものになった。
【告知】
— 梅原大吾 (@daigothebeastJP) November 10, 2020
11月22日12:00〜、
スト5初心者向けのオンライン大会を開催します!
大会未経験の方、あまり自信がない方、大歓迎です!
・エントリー期限:11月18日(必着)
・参加資格:LP3999以下(ULTRA SILVERまで)
・参加登録→https://t.co/xGyEJQoKuq#BeastCup
#BeastCup
— 梅原大吾 (@daigothebeastJP) November 15, 2020
エントリー数が上限の500名に達しましたので、早速ですがエントリーの受付を終了とします。
たくさんのエントリーありがとうございました!
ドラマが続出した大会に
配信はMildomの「BeasTV」チャンネルで行われ、東京・中野のRed Bull Gaming Sphere Tokyoをメインスタジオとして放送された。大会の進行は全12のラウンジで行われ、本放送の他に各ラウンジを担当する有志の配信者のアカウントでそれぞれの模様を配信。『ストVCE』のシステム上、ラウンジバトルの最大定員は8名のため、対戦する両チーム全員が同時に入室できないので、専用のDiscordサーバーを使ってスタッフや配信者が順次対戦者を呼び込むという形になっていた。大会参加経験がなくラウンジでの操作も慣れていない初心者が多いため、これが中々大変そうだったが、筆者が見ていた限りでは助け合って概ねうまく進行していたように思う。
▲運営スタッフや有志の配信者が各ブロックの模様を配信
▲多くのスタッフが協力して運営している
本放送のスタジオでは、主催のウメハラ選手と実況でお馴染みのアール氏、格ゲー配信者として活躍するこくじん氏らが各ラウンジをミラー配信しつつ進行。初心者でも自分のプレイを業界の第一人者たるウメハラ選手やアール氏に見てもらえるというのは、貴重な機会でもあるし、アマチュアとプロの垣根が低いeスポーツの良いところだろう。
また、ラウンジ1の配信はプロゲーマーのふ~ど選手が行うなど、プロシーンと初心者の交流も積極的に行われていたのも印象的だった。
▲プロシーンの第一線で活躍するメンバーが初心者のプレイを見守る
▲12月にデビューしたアイドルユニット・BOCCHIの雪野まゆきさん(写真左)、亀山キラリさん(写真右)が応援に来る場面も
▲さしものウメハラ選手も現役女子高生アイドルを相手にギリギリの立ち回り?
実際の試合の方も、運営がLPごとにうまくトーナメントを振り分けたこともあり名勝負が続出。プロゲーマー同士のハイレベルな大会などで目の肥えた視聴者も、出場者たちによる熱い戦いを見守っていた。
LP2000以上のシルバー帯ともなると、相手のジャンプを対空技で撃ち落としたり、Vトリガーを使った大ダメージのコンボを決める場面も。そのたびにウメハラ選手やアール氏も大喜びで歓声を送り、暖かい雰囲気で大会は進行していった。
そして7時間以上に及ぶ長丁場の末、決勝に残ったのは「サイド7」チームと「仏滅」チーム。大将戦までに「仏滅」が4連勝して優勝を決めるも、最後は「サイド7」大将のバーディ使い・bonbahee選手が一矢報いて気持ちよく終わる形に。
ともあれ記念すべき第1回ビーストカップの覇者は、先鋒の選手がいなくなるなどのトラブルも乗り越えたチーム「仏滅」に決定した。
▲ 最後の試合もお互いの意地と勝ちたさがぶつかり合う、ドット勝負の名試合に
こうして、いきなり500人規模の大会となった「Beast Cup・ビギナー編」は無事終了。大きなトラブルもなく、参加者・視聴者ともに楽しむことができるイベントだった。参加していた筆者の知人も、チームでDiscordのサーバーを作って練習会などを開いていたようで、なかなか既存のコミュニティに入りづらい初心者にとって交流の場としても大きなものだったようだ。
最近ではボンちゃん選手やふ~ど選手らプロゲーマーが初心者向けの配信を行っており、初心者へ間口を広げる活動が活発になっている。
ひとりで始めたもののネット対戦では誰にも勝てない、何をしたらいいかわからない……という初心者の方も、こういった場を利用すればきっと同じくらいの対戦相手や交流のチャンスが見つかるはずだ。
ともあれ、潜在的に格闘ゲームに興味のある人がこんなにも集まることを示した本大会。ウメハラ選手の言う武道館1万人大会も夢じゃないと、期待せずにはいられない。
大会後のウメハラ選手・ふ~ど選手のコメント
最後に、ウメハラ選手とふ~ど選手に今回の大会についてコメントをいただいたので紹介しよう。――今日の大会を振り返ってみていかがでしょうか。
ウメハラ:出ている人たちが楽しめるだろうという自信はありましたが、観ている人はどうかわからないという不安がありました。でも、とてもたくさんの視聴者も面白いと言ってくれていい意味で予想を裏切られました。このおかげで今後も自信を持って初心者大会を開けるし、改良しながら「1万人大会」へ着実にすすんでいけそうです。
ふ~ど:僕はどちらかというとウメハラさんの企画のお手伝いという感じだったんですが、スタッフさんがものすごく頑張ってくれていたのを近くで見ることができたし、視聴者も暖かく見守ってくれているなと感じられて、参加できてとても良かったです。僕も「ジコケンTV」という初心者に向けた配信をしていますが、やっぱり初心者同士が交流したりとか、プレイヤー人口を増やす努力は絶対に必要なことだと思っているので、今回500人も参加してくれたことは本当に凄いことです。このまま続けていけばウメハラさんが言っていた1万人大会も有り得るなと思える大会でした。
Beast Cup
http://beast-cup.com/