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総合優勝はチーム天月!8万人が同時視聴した「STREAMER PARK SEASON1 feat. DeToNator」観戦レポート

2021年1月16日(土)から17日(日)にかけ、CyberZ主催によるeスポーツ大会「STREAMER PARK SEASON1 feat. DeToNator」が開催された。本稿ではその試合模様をレポート形式でお届けする。


■STREAMER PARK SEASON1 feat. DeToNator Day1

■STREAMER PARK SEASON1 feat. DeToNator Day2

「STREAMER PARK」は”ゲーム配信者”が主役

本大会は動画プラットフォームで活躍中の”ストリーマー”に焦点を当てた競技型イベント。計2日間にわたって行われた本戦ではプロゲーミングチーム所属のeスポーツ選手をはじめ、ゲーム実況者、歌い手、Vtuber等々を含めた計60名(全20チーム)が参加。それぞれがチャンピオンとなるべく、計6試合を賑やかに戦い抜いた。なお本大会にはCyberZのほか、eスポーツチーム「DeToNator」がプロデュース業務に参画している。

加えて本大会は競技型イベントではあるものの、社会貢献を目標としたチャリティー企画が前面に押し出されていた。公式リリースによれば、「各日程の”最大同時視聴者数×10”を公益財団法人パブリックリソース財団へ寄付する」模様。実際の数値はDAY1終了時点で約80000人を越えていたため、寄付金も相応に増額したと考えられる。

▲キャスターの平岩康佑氏(左)、解説のNottinTV氏(右)

ここからはDAY2の第5マッチ及び第6マッチにフォーカス。優勝争いに食い込んだ上位チームの奮闘ぶりや、キャスター陣も思わず湧いたハイライトに迫る。

第5試合(チャンピオン:チームあさぱん)

2日間の試合スケジュールも終わりに差し掛かろうとした第5試合。戦いの舞台となったのは「オリンパス」。開始1分足らずで「チームゆふな」が「チームSPYGEA」を壊滅へ追い込み、試合はDAY1と打って変わって早々に動き出していた。開始5分ほどで「チームobo」と「チーム白雪レイド」の銃撃戦が勃発し、双方ともに戦力を消費。別地点の「チームvodka」は銃撃戦を経て消耗しきったところを奇襲され、リーダーのVodka選手が早くも力尽きかけていた。こうしたプレイヤー視点から得られる情報のほか、画面外では幾度もの戦闘が繰り広げられていることは容易に想像できる。

▲レイスの”ディメンションリフト”でポータルを設置。もこう選手を鮮やかに連れ去ったSHAKA選手

そんな中、本大会最大のハプニングと言い切ってもいい珍事が巻き起こる。それが”SHAKA選手の誘拐ポータル事件”だ。開始5分、「チームSHAKA」のSHAKA選手がレイスの”ディメンションリフト”を起動。少し離れた距離にいた「チームすもも」の陣営まで果敢に近づき、ドーム入り口付近にポータルを設置した。このポータルの一般的な用途は”移動ルート確保”や”逃走経路の形成。しかしSAHAKA選手はポータル内へもこう選手を連れ込み、はるばる自チーム近くまで牽引することに成功。俗に言う「誘拐ポータル」である。この光景に思わずキャスター陣も熱狂。「これは大きな罪になりそうだ!」(平岩氏)といった台詞も飛び出し、第5試合の名場面に視聴者も大きく盛り上がった。

▲単身にも関わらず「チーム渋谷ハル」を2人ダウンまで追い込んだゆふな選手

その後、試合はリング収縮と共に熾烈さを極めていく。開始15分で残り9部隊まで生存チームが減少。残り人数が少ないチームを全滅させるべく、3人生存チームが的確に敵勢力を削ぎ落としていった。「チームJasper」と「チームたいじ」の戦闘では、ミラージュ使いの蛇足選手が”パーティーライフ”を発動。大量のデコイで戦場を撹乱するも、混戦の最中で本体を見つけたJasper選手の銃撃を喰らってダウン。直後に映った1シーンを見ると、「チームゆふな」のゆふな選手が単身にも関わらず、屋内を探索していた「チーム渋谷ハル」に奇襲を仕掛ける。最終的に全滅してしまったが、1vs2を巧みにさばくファインプレーを披露し、視聴者の感心を誘っていた。

多くの屍を乗り越えてチャンピオンに輝いたのは「チームあさぱん」。メンバーが誰一人欠けること無く、最終リング内の覇権争いに終止符を打った。

第6試合(チャンピオン:チーム渋谷ハル)

第5試合をチャンピオンで終えた「チームあさぱん」。しかし本大会は獲得ポイントの多さがモノを言う。この時点でトップ争いに乗り出していたのは「チーム天月」と「チーム渋谷ハル」。その背中を上位チームが追いかける……という構図が続いていた。どのチームも諦めることなく、確かに闘志を燃やしていたように思う。

その勢いを裏付けるかの如く、開始1分ほどで複数チームによる乱戦が発生。「チームBobsappAim」をはじめ、盆栽プラザに降り立った選手たちが武器を構えて走り回る。一方ボクシングエリアでは武器を持たず、”素手による殴り合い”で覇者を決める展開に。こちらも幾つかのチームが降下しており、「チームSPYGEA」や「チームNIRU」が正々堂々?とパンチ勝負に興じていた。

▲高所から正確な射撃(ウイングマン)でダメージを与え続けるXQQ選手

開始5分、「チームNIRU」が「チームAlpha Azur」を初動で倒し切り、上位陣の猛攻を早くも食い止める。こうした模様の末、開始7分時点で21人の選手が脱落。キャスター席の言葉を借りるなら、「昨日の初戦からは考えられないほど早い展開」(平岩氏)である。単身で他チームと交戦した「チームBobsappAim」のXQQ選手。上位陣「チームkinako」との戦闘でsurugamonky選手に背後を上手く取られた「チームNIRU」のNIRU選手などなど、序盤からハイレベルな戦闘を垣間見ることができた。

▲戦況を的確に見極めた「チーム渋谷ハル」。リーダーの渋谷ハル選手をはじめ、DAY1・DAY2を通して卓越した実力を見せつけた

上述の傾向は時が進むことに強くなり、「チームすもも」・「チームSHAKA」・「チームゆふな」を含む数々のチームが壊滅。開始20分時点を見ると、第5試合チャンピオンの「チームあさぱん」が「チーム天月」を下し、全メンバー赤アーマー装備の万全な状態を作り出していた。彼らを交えて顔を合わせたのは「チーム渋谷ハル」と「チームJasper」。「チームkinako」もkinako選手が単身生き残っていたものの既に満身創痍。実質、3チームによる三つ巴の争いが始まろうとしていた。

最終決戦の火蓋が落とされた開始21分。最初に動いたのは2チームだった。「チームあさぱん」と「チームJasper」が潰し合いへもつれ込み、戦闘の末に「チームJasper」は全滅。「チームあさぱん」は勝利したとはいえ、各選手ともに深手を負ってしまう。そこへすかさず「チーム渋谷ハル」が乱入。疲弊していた「チームあさぱん」へトドメを刺すと、「チームkinako」のkinako選手も倒してチャンピオンの座に輝いた。

▲DAY2終了時点の総合ポイントランキング

▲DAY2終了時点の総キル&与ダメージランキング

まとめ

DAY1・DAY2を終えて総合優勝を飾ったのは「チーム天月」だった。しかし本稿で取り上げた第5試合と第6試合、並びに全日程を通して鑑みても、(戦力バランスにある程度の偏りがあったとは言え)優勝チームを完璧に予想することはできなかった。どのチームもチャンピオンを狙えるポテンシャルはあったと思うし、その光景に大勢の視聴者が釘付けになっていたのは明らかだろう(現に”80000人同時視聴”というデータもある)。

新型コロナウイルスの影響を考慮して行われた今回のチャリティーイベントは既に次回開催がアナウンス済み。寄附金額の総額やハイライトが気になる方は、1月24日(日)19時より配信開始の事後番組を視聴しつつ、今後の展開をチェックしておこう。


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