対戦格闘ゲーム『餓狼伝説』のシリーズ最新作の開発が決定したことが明らかになった。シリーズ最新作『餓狼 MARK OF THE WOLVES』から23年の時を経て、「伝説」の言葉が復活している。

『餓狼伝説』シリーズとは？

『餓狼伝説』は、ネオジオ初の対戦格闘ゲームとして1991年にアーケードでリリースされた。当初はテリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー東だけで、それぞれ必殺技を持ち、ライン移動システムも実装されていた（ただし、プレイヤーは任意には移動できなかった）。

1992年には続編としてキャラが大幅に増えた『餓狼伝説2』が登場し、超必殺技や自由なライン移動、同キャラ対戦が可能に。この大会が「キング・オブ・ザ・ファイターズ」という名称で、後のSNKの代表作『THE KING OF FIGHTERS』（KOF）にもつながっている。

翌1993年にリリースされ、細部の調整とボスキャラが追加された『餓狼伝説SPECIAL』は、現在でもアーケードで世界大会（高田馬場ゲーセンミカド主催のイベント）が開かれるほどの人気となっている。


その後、攻撃と回避を目的とした前後ラインが追加された『餓狼伝説3』と、そのストーリーを引き継いだ『リアルバウト 餓狼伝説』が登場。ダメージに応じて画面端を破壊し、一撃で相手を倒すこともできた。

さまざまなハードで外伝的な作品もあったものの、ストーリーがつながるシリーズとして1999年に『餓狼 MARK OF THE WOLVES』が登場。10年後の世界を描いており、主人公はボガード兄弟の仇であるギース・ハワードの息子、ロック・ハワードに。彼の師匠としてテリーも登場したほか、キム・カッファンの息子、アンディの弟子、極限流（『龍虎の拳』の主人公、リョウ・サカザキの流派）の門下生、ブルー・マリーの親戚といった歴代SNKシリーズともつながっている。

公開されたビジュアルには、『餓狼』の主人公であるロックが描かれており、シリーズに登場したビリー・カーンらしき人物、謎の長髪の人物も描かれている。ロックの年齢もそれほど変わっていないように見えることから、『餓狼』の後の物語のようでもあり、奥にはギース・タワーらしきものもあるが……。

対戦格闘ゲームメーカーとしてのSNKを支えたビッグタイトルの復活でもあり、どんなゲームシステムになるのか、今後の情報に注目だ。

＜以下、メーカー発表文の内容をもとに掲載しています＞

『餓狼』たちの『伝説』が20年の時を超えて復活！

株式会社SNK (本社：大阪府吹田市、代表取締役社長 CEO：松原 健二)は、SNK対戦格闘ゲームの原点とも言うべきタイトル『餓狼伝説』のシリーズ最新作の開発が決定したことをお知らせいたします。


『餓狼伝説』シリーズ最新作発表トレーラー

1999年以来となる『餓狼伝説』シリーズ最新作の開発プロジェクトが始動！
1991年の誕生から、90年代の格闘ゲームブームを牽引してきたSNKの人気格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズ。1999年の『餓狼 MARK OF THE WOLVES』以来となる待望のシリーズ最新作の開発が遂に決定しました。それに伴い、本日そのティザービジュアルを公開！『餓狼伝説』が格闘ゲームに新たな歴史を刻みます。伝説の続きに乞うご期待ください！

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