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プロリーグ世界王者が日本で爆誕!興奮と高揚感が会場を包み込んだ「レインボーシックス シージ プロリーグ10ファイナル」Day2取材レポート
愛知県・常滑のAichi Sky Expoにて、11月9日〜10日の2日間に渡り「レインボーシックス シージ プロリーグ シーズン10ファイナル」が開催された。本稿では準決勝&決勝戦が行われたDay2の取材レポートをお届けする。なお準々決勝が行われたDay1の模様については、こちらで詳しく記載している。興味のある方はそちらもぜひチェックしてみてほしい。
準決勝第1試合
プロリーグシーズン10の王者が決まる運命のDay2。その最初の戦いとなったのは、前日にEU2位の「Giants Gaming」(GIG)を倒したAPAC1位の「Aerowolf」(Aero)。そして北米1位の実力で存在感を放つ「DarkZero Esports」(DarkZero)の試合だ。
前者はGIG、後者に「FaZe Clan」(FaZe)に対して見事な適応力を発揮していた。それゆえか、1stマップ国境での戦いは序盤からキルシーンが連発する熱い展開に。第3ラウンドでDarkZeroのBC選手がトリプルキルで防衛拠点を守ると、第7ラウンドでAeroのMentalistC選手もお返しとばかりにトリプルキルを叩き込む。しかし戦況はDarkZeroが優勢のまま、3-7で国境を制した。
2ndマップ銀行に移ると、後がないAeroは拠点内へ身を隠したまま侵入するスニークインでアドバンテージを得ようと試みる。事実、第3ラウンドではHysteRiX選手が見せたプレイが功を奏し、無防備なDarkZeroの選手をまとめて排除に成功した。
とは言え戦略面で一枚上手だったのがDarkZero。攻撃と防衛の両方で素早く包囲網を展開し、堅実に勝利ラウンドを積み重ねていく。途中で試合が中断されるハプニングに見舞われるも、延長線に持ち込まれることなくAeroを下した。
準決勝第2試合
続く準決勝の第2試合。舞台上に上がったのは、北米2位の「Team Reciprocity」(Reciprocity)とEU1位の「Natus Vincere」(Navi)。1stマップ銀行が舞台に選ばれると、先手必勝で仕掛けたのは防衛側のNaviであった。「DarkZeroの相手をするのは自分たちだ!」と言わんばかりにCTZN選手がトリプルキル。そのまま1ラウンドも落とされること無く、4ラウンド先取する。
この展開に出鼻をくじかれたかのように見えたReciprocityだったが、どうやらそれは筆者の思い違いだったようだ。Skys選手の大量キルを軸に態勢を立て直すと、あっという間に同点まで持ち込む。タイムアウトを取ってリフレッシュを図るNaviに対して怯まず戦い続け、15ラウンドに及ぶ接戦を勝ち抜けた。
「接戦で競り負ける」というのは、あらゆるスポーツにおいて最もメンタルを削られるシチュエーションではないだろうか。あと少しで勝てた状況を泣く泣く手放してしまうと、どうしてもその後の戦いに響いてくる。だがNaviはタダでは転ばない。まずは2ndマップのヴィラを圧倒的なプレイングにより、7-1でモノにする。続けて延長戦にもつれ込んだ後も勢いを殺すこと無く、ラストはneLo選手のキルシーンでフィニッシュ。DarkZeroが待つ決勝戦のステージへは、Naviが上ることになった。
決勝戦
激戦をくぐり抜けて決勝の舞台に立ったDarkZeroとNavi。彼らの表情は明らかにこれまでの顔つきと違っていた。それもそのはず、泣いても笑ってもこの一戦で”全て決まる”からだ。会場全体が得も言われぬ緊張感に包まれる中、プロリーグシーズン10ファイナル最後の試合が幕を開けた。
1stマップはDarkZeroがピックした銀行。開始からしばらくの間は、互いにラウンドを取り合うシーソーゲーム状態に。時間をたっぷり使って相手を翻弄するNaviに対し、DarkZeroはマップ構造を巧みに利用した立ち回りで切り込む。
先に王手をかけたのはNavi。最終ラウンドでneLo選手が領事オフィスに侵入してボム設置に成功。DarkZeroも負けじとボム解除に乗り出すが、あと1歩のところで間に合わず敗北。最終的に4-7でNaviが1stマップを手に入れた。勝因は色々と考えられるが、Naviが攻撃側で順調にラウンド数を獲得していた経過を踏まえると、突破力で勝っていたのかもしれない。つまり、DarkZeroの防衛力をシンプルにNaviの攻撃力が上回っていた……ということだ。
だからと言ってDarkZeroも決して劣っていたわけではない。2ndマップ海岸線の第1ラウンド、ペントハウスと劇場で勃発した銃撃戦において、Hotancold選手を中心に立体的な攻めを披露する。また後半になるとそれまでのプレイスタイルから一変。リスポーンキルを積極的に狙ったりと、強気な姿勢でNaviの面々を惑わせた。
ところが決定的な瞬間が不意に訪れる。第10ラウンドで会場のモニターに映し出されたのは、まさに1階キッチンで守りを固めていたBC選手とHotancold選手が倒されたシーンだった。ボム設置にこじつけたNaviは周囲を警戒しながら相手プレイヤーを次々にキル。ラストはneLo選手がHyper選手にトドメを刺し、見事EU1位通過のNaviが「レインボーシックス シージ プロリーグ シーズン10ファイナル」の王者に輝いた。
――チャンピオンになった今のお気持ちをどうぞ。
neLo:自分たちならここまで来れると信じていました。それを証明するには少しの時間と、それを見せる機会が必要でした。
――決勝戦における勝因は何でしょうか?
neLo:今回やっと気づいたんだんです。自分たちは楽しむためにやってるんだって。一試合目も初の国際大会にしては悪くはありませんでした。そして、これはプレイしながら実感したのですが、楽しめばその分いいプレイができたんです。だから冷静に構えて楽しみながらプレイすることに集中しました。
――「勝てる!」と確信を持ったのはいつ頃でしょうか?
Kendrew:1ラウンド目からです。絶対に勝てると信じていました。
neLo:いろんな場面がありましたね。例えばneLoの1対4の時とか。ひとつひとつが重なってモチベーションに繋がり、緊張がほぐれたんです。テンションも上がって既に心の準備もできていましたしね。
――個人のスキルはどうやって磨いていますか?
neLo:個人のスキルは何より練習が大切です。試合以外で何時間もエイム練習を行うほか、マップにどんな細工ができるかを研究したり……。実践できるようになるまで、チームメイトに頼らずにできることはたくさんあります。
――最後に日本のファンへ向けてメッセージをどうぞ。
GiG:最高です!今までで一番のオーディエンスでした。またここに戻ってきて皆さんに会えることを楽しみにしています。これからもオンラインで僕たちを見たり、オフライン大会にも来て応援してくれると嬉しいです。
「プロリーグシーズン10 APACファイナル」が行われたあの日、インターネット上では”日本開催の世界大会に日本チームが出場しない事実”について嘆く人々が多く見受けられた。確かに日本人の我々からすれば、世界の強豪が名を連ねる舞台に日本チームが居ないのはショックかもしれない。
しかし実際に現地で試合を観戦すると、そんな心配は彼方へ吹き飛んでいた。目の前で湧き上がる地鳴りのような歓声。モニター越しでしか見ることのできなかった海外勢の勇姿。そして試合結果に一喜一憂する観客の姿が視界に入るたび、直接プレイもしていないのに心地よい高揚感と興奮に包み込まれていたからだ。
今回は初めて世界大会の開催地に選ばれた日本だが、2020年3月15日にはベルサール高田馬場にて早くも大規模イベント「R6S祭」が予定されている。発売から4年目を経てますます盛り上がる『R6S』。その成長ぶりに今後も期待しよう。
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■関連リンク
レインボーシックス シージ
https://www.ubisoft.co.jp/r6s/
レインボーシックス シージ ESPORTS(YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/channel/UC67gYd3-k37yrn5nISYxZzg
ユービーアイソフト
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レインボーシックス シージ ダウンロードサイト(UBI STORE)
https://store.ubi.com/jp/rainbow-six-all-games
▲オープニングセレモニーでは各オペレーターに扮したコスプレイヤーが登場。会場の空気を一気に盛り上げた
準決勝第1試合
Aerowolf vs DarkZero Esports
プロリーグシーズン10の王者が決まる運命のDay2。その最初の戦いとなったのは、前日にEU2位の「Giants Gaming」(GIG)を倒したAPAC1位の「Aerowolf」(Aero)。そして北米1位の実力で存在感を放つ「DarkZero Esports」(DarkZero)の試合だ。前者はGIG、後者に「FaZe Clan」(FaZe)に対して見事な適応力を発揮していた。それゆえか、1stマップ国境での戦いは序盤からキルシーンが連発する熱い展開に。第3ラウンドでDarkZeroのBC選手がトリプルキルで防衛拠点を守ると、第7ラウンドでAeroのMentalistC選手もお返しとばかりにトリプルキルを叩き込む。しかし戦況はDarkZeroが優勢のまま、3-7で国境を制した。
▲Aerowolfメンバー
▲DarkZero Esportsメンバー
2ndマップ銀行に移ると、後がないAeroは拠点内へ身を隠したまま侵入するスニークインでアドバンテージを得ようと試みる。事実、第3ラウンドではHysteRiX選手が見せたプレイが功を奏し、無防備なDarkZeroの選手をまとめて排除に成功した。
とは言え戦略面で一枚上手だったのがDarkZero。攻撃と防衛の両方で素早く包囲網を展開し、堅実に勝利ラウンドを積み重ねていく。途中で試合が中断されるハプニングに見舞われるも、延長線に持ち込まれることなくAeroを下した。
▲1階ロビー上がりからキルを量産するMint選手。カバーも含めて一人で敵陣を殲滅した
最終結果
- 1stマップ(国境):3-7でDarkZero Esportsが勝利
- 2ndマップ(銀行):3-7でDarkZero Esportsが勝利
- 勝利:DarkZero Esports
準決勝第2試合
Team Reciprocity vs Natus Vincere
続く準決勝の第2試合。舞台上に上がったのは、北米2位の「Team Reciprocity」(Reciprocity)とEU1位の「Natus Vincere」(Navi)。1stマップ銀行が舞台に選ばれると、先手必勝で仕掛けたのは防衛側のNaviであった。「DarkZeroの相手をするのは自分たちだ!」と言わんばかりにCTZN選手がトリプルキル。そのまま1ラウンドも落とされること無く、4ラウンド先取する。この展開に出鼻をくじかれたかのように見えたReciprocityだったが、どうやらそれは筆者の思い違いだったようだ。Skys選手の大量キルを軸に態勢を立て直すと、あっという間に同点まで持ち込む。タイムアウトを取ってリフレッシュを図るNaviに対して怯まず戦い続け、15ラウンドに及ぶ接戦を勝ち抜けた。
▲Team Reciprocityメンバー
▲Natus Vincereメンバー
「接戦で競り負ける」というのは、あらゆるスポーツにおいて最もメンタルを削られるシチュエーションではないだろうか。あと少しで勝てた状況を泣く泣く手放してしまうと、どうしてもその後の戦いに響いてくる。だがNaviはタダでは転ばない。まずは2ndマップのヴィラを圧倒的なプレイングにより、7-1でモノにする。続けて延長戦にもつれ込んだ後も勢いを殺すこと無く、ラストはneLo選手のキルシーンでフィニッシュ。DarkZeroが待つ決勝戦のステージへは、Naviが上ることになった。
▲領事館のガレージ横でまたたく間にトリプルキルをマークしたCTZN選手。画面横に並んだキルログが驚異を物語っている
最終結果
- 1stマップ(銀行):8-7でTeam Reciprocityが勝利
- 2ndマップ(ヴィラ):1-7でNatus Vincereが勝利
- 3rdマップ(クラブハウス):5-7でNatus Vincereが勝利
- 勝利:Natus Vincere
決勝戦
Natus Vincere vs DarkZero Esports
激戦をくぐり抜けて決勝の舞台に立ったDarkZeroとNavi。彼らの表情は明らかにこれまでの顔つきと違っていた。それもそのはず、泣いても笑ってもこの一戦で”全て決まる”からだ。会場全体が得も言われぬ緊張感に包まれる中、プロリーグシーズン10ファイナル最後の試合が幕を開けた。
▲キャスター陣も驚いたNyx選手のキルシーン。ASHのブリーチング弾を直接打ち込んでneLo選手を吹き飛ばした
1stマップはDarkZeroがピックした銀行。開始からしばらくの間は、互いにラウンドを取り合うシーソーゲーム状態に。時間をたっぷり使って相手を翻弄するNaviに対し、DarkZeroはマップ構造を巧みに利用した立ち回りで切り込む。
先に王手をかけたのはNavi。最終ラウンドでneLo選手が領事オフィスに侵入してボム設置に成功。DarkZeroも負けじとボム解除に乗り出すが、あと1歩のところで間に合わず敗北。最終的に4-7でNaviが1stマップを手に入れた。勝因は色々と考えられるが、Naviが攻撃側で順調にラウンド数を獲得していた経過を踏まえると、突破力で勝っていたのかもしれない。つまり、DarkZeroの防衛力をシンプルにNaviの攻撃力が上回っていた……ということだ。
▲最終ラウンド開始から1分強では試合は決着。Naviの鮮やかな攻撃が会場を賑わせた
だからと言ってDarkZeroも決して劣っていたわけではない。2ndマップ海岸線の第1ラウンド、ペントハウスと劇場で勃発した銃撃戦において、Hotancold選手を中心に立体的な攻めを披露する。また後半になるとそれまでのプレイスタイルから一変。リスポーンキルを積極的に狙ったりと、強気な姿勢でNaviの面々を惑わせた。
ところが決定的な瞬間が不意に訪れる。第10ラウンドで会場のモニターに映し出されたのは、まさに1階キッチンで守りを固めていたBC選手とHotancold選手が倒されたシーンだった。ボム設置にこじつけたNaviは周囲を警戒しながら相手プレイヤーを次々にキル。ラストはneLo選手がHyper選手にトドメを刺し、見事EU1位通過のNaviが「レインボーシックス シージ プロリーグ シーズン10ファイナル」の王者に輝いた。
最終結果
- 1stマップ(銀行):4-7でNatus Vincereが勝利
- 2ndマップ(海岸線):3-7でNatus Vincereが勝利
- 勝利:Natus Vincere
Natus Vincere 優勝コメント
――チャンピオンになった今のお気持ちをどうぞ。
neLo:自分たちならここまで来れると信じていました。それを証明するには少しの時間と、それを見せる機会が必要でした。
――決勝戦における勝因は何でしょうか?
neLo:今回やっと気づいたんだんです。自分たちは楽しむためにやってるんだって。一試合目も初の国際大会にしては悪くはありませんでした。そして、これはプレイしながら実感したのですが、楽しめばその分いいプレイができたんです。だから冷静に構えて楽しみながらプレイすることに集中しました。
――「勝てる!」と確信を持ったのはいつ頃でしょうか?
Kendrew:1ラウンド目からです。絶対に勝てると信じていました。
neLo:いろんな場面がありましたね。例えばneLoの1対4の時とか。ひとつひとつが重なってモチベーションに繋がり、緊張がほぐれたんです。テンションも上がって既に心の準備もできていましたしね。
――個人のスキルはどうやって磨いていますか?
neLo:個人のスキルは何より練習が大切です。試合以外で何時間もエイム練習を行うほか、マップにどんな細工ができるかを研究したり……。実践できるようになるまで、チームメイトに頼らずにできることはたくさんあります。
――最後に日本のファンへ向けてメッセージをどうぞ。
GiG:最高です!今までで一番のオーディエンスでした。またここに戻ってきて皆さんに会えることを楽しみにしています。これからもオンラインで僕たちを見たり、オフライン大会にも来て応援してくれると嬉しいです。
まとめ
「プロリーグシーズン10 APACファイナル」が行われたあの日、インターネット上では”日本開催の世界大会に日本チームが出場しない事実”について嘆く人々が多く見受けられた。確かに日本人の我々からすれば、世界の強豪が名を連ねる舞台に日本チームが居ないのはショックかもしれない。
しかし実際に現地で試合を観戦すると、そんな心配は彼方へ吹き飛んでいた。目の前で湧き上がる地鳴りのような歓声。モニター越しでしか見ることのできなかった海外勢の勇姿。そして試合結果に一喜一憂する観客の姿が視界に入るたび、直接プレイもしていないのに心地よい高揚感と興奮に包み込まれていたからだ。
今回は初めて世界大会の開催地に選ばれた日本だが、2020年3月15日にはベルサール高田馬場にて早くも大規模イベント「R6S祭」が予定されている。発売から4年目を経てますます盛り上がる『R6S』。その成長ぶりに今後も期待しよう。
©2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Tom Clancy’s, Rainbow Six, The Soldier Icon, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
■関連リンク
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レインボーシックス シージ ESPORTS(YouTubeチャンネル)
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レインボーシックス シージ ダウンロードサイト(UBI STORE)
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