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新キャラや新バトルシステムがついに公表! 『ストリートファイター6』の5つの新情報をチェック!
目次
2022年で35周年を迎えた『ストリートファイター』シリーズの最新作として開発が発表されていた『ストリートファイター6』が、2023年にPlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X|S、Steamにて発売することが発表されました!
まずは何も言わずに、こちらのトレーラーを見てみましょう!
読者の皆さんの第一印象はいかがでしょうか?
個人的には、もうそんなに新しい要素なんてないだろうと思っていた自分の期待を見事に裏切ってくれました。『スト6』、しっかり“新しい対戦格闘ゲーム”になってますよね。
まずはそのグラフィック。『スト4』時代の水墨画のような表現がカラフルかつポップになった飛沫の表現もありますし、あえてモノクロで雰囲気を出す表現も迫力がありますね!
『バイオハザード ヴィレッジ』、『デビル メイ クライ 5』、『モンスターハンターライズ』でも使用された、カプコン独自の「REエンジン」が採用されているとのこと。筋肉や飛び散る汗、攻撃がヒットした時の細かな飛沫の表現などが、臨場感と熱い戦いを濃密かつド迫力で描いてくれています。
キャラクターの動きも、やはりハードウェアのベースがPS4からPS5へと移行するであろうこともあってか(PS4でも発売はされます)、全体的なキャラのなめらかさが増している印象を受けます。まどろっこしいことを言わなくても、シンプルにヌルヌル動いててかっこいいしキレイ!
リュウや春麗、ルーク以外の新キャラクター、新たなバトルシステムのほか、ついに『スト6』も簡易コマンドに対応! プレイ感覚が気になるところですね。
というわけで、今回は世界初の情報が満載のプレスリリースの内容をもとに、「5つの新情報」について、ひとつずつチェックしていきましょう!
イメージイラストからもわかるように、『スト6』の中心的キャラクターは、『スト5』でもすでに登場しているルークと、このジェイミーという新キャラクターになるようです。
そういえば、『スト6』の制作発表の際に公開されたロゴマークがありましたが、いろいろあって「6」をモチーフにした新たなマークに生まれ変わっている模様。元のロゴも使われるのかは気になるところです。
さて、まずは注目の2キャラクターから見ていきましょう。
プロフィールによれば、「民間軍事会社のコントラクター。米軍特殊部隊上がりで、初心者に総合格闘技を指導している。余暇に楽しむのはスナック菓子とゲーム、格闘。勝負事となると勝ちは決して譲らない」とのこと。変なTシャツの趣味は卒業したのでしょうか。
一部の技も小出しに紹介されています。
フェイタルショットの方は、『スト5』のVトリガーIと似たようなイメージでしょうか。トレーラーを見ても、中距離からの飛び道具の強さは『スト6』でも受け継がれていそうです。
プロフィールには、「自称・中華街のトラブルバスター。憧れる「双龍」ユン・ヤン兄弟にならい、道理や仲間を尊ぶ義と、拳法の武によって街を守っている。特技はダンス全般」とあります。中華街ということは米国籍の中華系ということですね。
技紹介はこんな感じですが、やはり気になるのは「酔い」という言葉。
レベルが書かれているということは、『ストIV』のハカンや『ストV』のGのように、独自のゲージによって技が変化するタイプのキャラと思われます。ひょうたんで酒を飲む動きもありますし、『バーチャファイター』の舜帝や『KOF』の鎮元斎とも共通する酔拳のイメージですね(ジャッキー・チェンの映画『酔拳』の師匠が元ネタなのはお約束)。
ユン・ヤンに憧れるということからも、年齢的にはかなり若そうですし、フットワークの軽い戦いが期待できそう。リュウの見た目からすると、ストーリーモードなどでは大人になったユン・ヤンも見られるかも?
プロフィールによると、「真の強さを求め修行を続ける格闘家。礼儀正しく誠実な性格で、自分より強い相手と闘うために世界を旅する。「殺意の波動」との相克を超え、更なる高みへと探求に向かう」ということで、内なる鬼との対峙はいまだに続いているようですが、どこか仙人っぽさも感じられる、師匠の剛拳に似た服装になっています。
技紹介で少し気になるのが、
「波動拳」ではなく「波衝撃」という技は初登場ですが、「波動拳」もしっかり健在のようです。近距離でのコンボに使える波動拳系の技でしょうか。気になりますね。
プロフィールは「華麗な脚技で闘う元・ICPOの捜査官。黒い月事件の被害者だったリーフェンの保護者。宿願だったシャドルー壊滅を果たし、現在はカンフー教室を開いて街の人々と親しんでいる」という感じで、なんとシャドルーはすでに壊滅しているとのこと! 父の仇を追い求めるどことなく悲壮感ただよう感じではなくなっているのかもしれません。
ということは、「シャドルー格闘家研究所」も閉鎖の憂き目に……?
そして、技紹介の方も時の流れを感じさせます。
構えからボタン派生で技が変化する「行雲流水」というのは、『鉄拳7』のシャオユウの「鳳凰の構え」のような感じでしょうか。それとも『スト4』の元のようなイメージ? 興味は尽きません。
というわけで、現時点ではこの4キャラのみですが、おそらくこれから発売までの間に、少しずつ情報が小出しにされていくと思います。これだけでも気になるところはたくさんありますね!
『ストリートファイター』シリーズは、対戦格闘ゲームの先駆者として、常に新しいバトルシステムを世に提案してきました。
初代『ストリートファイター」ではコマンド入力による「必殺技」が初登場しました。『ストリートファイターII』ではキャンセルという概念や、一撃必殺の「スーパーコンボ」など。『ストリートファイターIII』ではブロッキングや試合前に選択できるスーパーアーツ、『ストIV」ではガードと攻撃を併せ持つ「セービングアタック」、『ストV』では「Vトリガー」「Vスキル」といった多彩な技の組み合わせで、より戦略的な戦いが楽しめました。
そして、『スト6』では、ドライブゲージを使用して5種類のバトルシステムを活用できる「ドライブシステム」が新登場。詳細はまだわかりませんが、ゲージの使用コストが異なることや、発動コマンドが異なるところを見ると、『ストV』のVゲージを使ったVスキルの発展系のようなイメージだと予想されます。
用語は異なりますが、「パリィ」は一般的に相手の攻撃をはじく「Vリバーサル」のようなイメージですし、「オーバードライブ」は技強化系の「Vスキル」に近い印象。これまでのシリーズで培われてきたシステムを、プレイヤーのプレイスタイルに合わせて選択できるのかもしれませんね。
2D格闘ゲームは、左右のフィールドの中だけで戦うわけですが、追い詰められたらどうするか、どうしようもなくなったらどうするかといった、あらゆる戦況をひっくり返せるようなシステムを、メーカー側として用意してくれなければどうしようもなくなってしまいます。早く実際に体験してみたい!
対戦格闘ゲームの最近の潮流として、新規プレイヤーが必ずぶつかる「コマンド入力」の難しさが挙げられます。初期の頃は波動拳コマンドや一回転コマンド程度でしたが、『餓狼伝説SPECIAL』や『龍虎の拳』あたりから始まった“コマンドのインフレ”と、さらにコマンド→コマンドへのキャンセルができなければ大ダメージが出せなくなってきたことで、新参プレイヤーにはかなり敷居が高くなってしまったことは事実でした。
そんな中で、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』のようなボタン連打によるコンボや、『グランブルーファンタジー ヴァーサス』での方向キー+攻撃ボタンでの「簡易入力」のように、どんどんコマンド入力の簡素化が進んできました。その流れが、ついに本家の『スト6』でも採用されたわけです。
『スト6』の「モダンタイプ」は、1つの方向キーと「必殺技ボタン」の組み合わせだけで必殺技を出すことができるとのこと。さらに「アシスト」ボタンと攻撃ボタンの組み合わせにより、コンボも出せるようです。
従来の6ボタンで入力できる「クラシックタイプ」も引き継がれています。『グラブル』の「テクニカル入力」(コマンド入力)と「簡易入力」のように、技のクールタイムや奥義などで差が出てくるかはまだわかりませんが、少なくとも新規参入プレイヤーでも楽しめるような試みであることは確かです。
ちなみに、アシストボタン連打による「アシストコンボ」という表記があるということは、全キャラに何らかの連携コンボが用意されているということ? これが事実であれば、『ヴァンパイア』シリーズのチェーンコンボのようなキャラを問わず共通して使える連携というのは『ストリートファイター』シリーズとしては初めてかもしれません。
リュウの例で見てみると、弱中強それぞれのボタン連打コンボがあるようですし、単発からコンボにつなげる技術も問われた『ストV』とはこのあたりは結構変わってくるかもしれませんね。ダメージ補正もあるとは思いますが、ザンギエフの連打コンボは嫌だなぁ……。
これまでも『ストIII』からキャラごとに固有のコンボはありましたが、ボタンも違えば押すタイミングも違い、ありなしも含めてキャラ固有の技のひとつでした。これひとつ取ってみても、従来のシリーズとは大きく変わってくる可能性が見えますね。
何よりも衝撃は、→+△で「昇竜拳」が出せてしまうということ。そして、ボタンひとつで「波動拳」が出るということ……。ゲーセンで必死で昇竜拳を練習してきた古参の格ゲープレイヤーは、いいかげん頭を切り替えないと。
パソコンもスマホも、使えることがえらい時代ではなく、それらを使って何をするか、何を作るか、が重要な時代ですから。
さらに、『スト6』で驚かされたのはこの「自動実況機能」です。
お馴染みのキャスターたちがリアルタイムで実況してくれるとのことで、アールさんかなと思ったグラフィックはまさしくアールさんでした!
大会に出場しているかのような臨場感を味わうえるAI技術を駆使し、場面にあわせて熱く盛り上げてくれるのはいいんですが、今後配信とかで使うようになる時にも、大きな大会のような演出になるのはファンとしてもプレイヤーとしても嬉しいですね。
今後もキャスターは追加されるようなので、北米のチェンさんとか、大和さん、SASAさん、ハメコ。さんなどもぜひ出てきてほしいです。
『ストIV』から本格的なオンライン対戦機能が導入されてきましたが、『スト6』ではさらに新しいモードが追加されるようです。
「ワールドツアー」は、一人用のストーリーモードとのことですが、「自分自身のオリジナルアバター」というところが気になる部分。プレスリリースには、メタバースのような空間を歩くキャラクターが描かれています。ここに表示されている広告なども、今後は大会の時期やスポンサーのものなども出てくるかもしれません。まさにメタバース時代!
「バトルハブ」の方は、「オンラインによるコミュニティスペースだけでなく、たくさんの遊び要素が用意されている」ということで、ここでフレンドや不特定多数のキャラとマッチングできそうですね。『ギルティギア』のロビーのようなものでしょうか。
リリースでは「従来の対戦格闘に当たる」と書かれていた「ファイティングラウンド」の映像は、桜舞う美しい場所での対戦の様子。これ、よくよく考えてみるとこれまでのハードウェアでは結構処理が重そうな気もしますよね。PS5はいいとして、グラフィックの品質を下げたり、逆にPC版などでGPUの機能をどこまで上げられるのかも気になります。
いまやeスポーツという巨大なビジネスにまで成長した対戦格闘ゲーム。たくさんのタイトルが発売されてきましたが、感圧式ボタンの初代『ストリートファイター』でゲーセンで100円玉を溶かした私のような世代にとっては、こんな時代が来るなんて夢にも思いませんでした。
2022年もまだまだ『ストV』の戦いは続きますが、新作はオンラインランキングやプロゲーマーによる大会などだけでなく、対戦格闘ゲームをより多くの人が遊びやすく、あまりにも大きな初心者と経験者の差を縮めながら楽しめるようにしたいという、カプコンの意志をひしひしと感じます。
単に対戦するだけでなく、「ワールドツアー」のようなオンラインゲームの特性を活かした試みも、おそらくこれからさらに拡大していくでしょう。当然、アップデートなどによる性能調整と、eスポーツタイトルとしての充実も並行して進んでいくはずです。
『VALORANT』のような多人数同士のチームワークも楽しいですが、誰が最強かをシンプルに決めるという意味では、やはり拳と拳で語り合う対戦格闘ゲームは、勝敗もシンプルで見る人にも感動を与えてくれるカテゴリーだと思います。
『スト6』の発売は2023年ですが、1年なんてあっという間です。『スト6』が私たちにどんな新しい体験を提供してくれるのか、いまからワクワクが止まりません!
■商品名:ストリートファイター6
■ジャンル:対戦格闘
■CEROレーティング:未定
■プラットフォーム:PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X|S、Steam
■公式サイト:https://www.streetfighter.com/6/
■プレイ人数:1~2人(オフラインの場合)
■発売日:2023年予定
■価格:未定
■コピーライト:©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
まずは何も言わずに、こちらのトレーラーを見てみましょう!
読者の皆さんの第一印象はいかがでしょうか?
個人的には、もうそんなに新しい要素なんてないだろうと思っていた自分の期待を見事に裏切ってくれました。『スト6』、しっかり“新しい対戦格闘ゲーム”になってますよね。
まずはそのグラフィック。『スト4』時代の水墨画のような表現がカラフルかつポップになった飛沫の表現もありますし、あえてモノクロで雰囲気を出す表現も迫力がありますね!
『バイオハザード ヴィレッジ』、『デビル メイ クライ 5』、『モンスターハンターライズ』でも使用された、カプコン独自の「REエンジン」が採用されているとのこと。筋肉や飛び散る汗、攻撃がヒットした時の細かな飛沫の表現などが、臨場感と熱い戦いを濃密かつド迫力で描いてくれています。
キャラクターの動きも、やはりハードウェアのベースがPS4からPS5へと移行するであろうこともあってか(PS4でも発売はされます)、全体的なキャラのなめらかさが増している印象を受けます。まどろっこしいことを言わなくても、シンプルにヌルヌル動いててかっこいいしキレイ!
リュウや春麗、ルーク以外の新キャラクター、新たなバトルシステムのほか、ついに『スト6』も簡易コマンドに対応! プレイ感覚が気になるところですね。
というわけで、今回は世界初の情報が満載のプレスリリースの内容をもとに、「5つの新情報」について、ひとつずつチェックしていきましょう!
新情報その1 新キャラはユン・ヤンに憧れる酔拳使い「ジェイミー」!
イメージイラストからもわかるように、『スト6』の中心的キャラクターは、『スト5』でもすでに登場しているルークと、このジェイミーという新キャラクターになるようです。
そういえば、『スト6』の制作発表の際に公開されたロゴマークがありましたが、いろいろあって「6」をモチーフにした新たなマークに生まれ変わっている模様。元のロゴも使われるのかは気になるところです。
さて、まずは注目の2キャラクターから見ていきましょう。
ルーク
『スト5』では新米扱いなイメージだったルークですが、『スト6』ではイラストのテイストも相まってちょっと落ち着いた雰囲気に見えます。髪色がブラウン系になっているところが結構大きく違って見えますね。プロフィールによれば、「民間軍事会社のコントラクター。米軍特殊部隊上がりで、初心者に総合格闘技を指導している。余暇に楽しむのはスナック菓子とゲーム、格闘。勝負事となると勝ちは決して譲らない」とのこと。変なTシャツの趣味は卒業したのでしょうか。
一部の技も小出しに紹介されています。
- DDT:ODフラッシュナックル初段から派生する強力な投げ技。確実にダメージを奪いたい状況で使い易い。
- フェイタルショット:OD(オーバードライブ)サンドブラストから続けて衝撃波を飛ばす技。飛び道具の撃ち合いからダメージを上乗せするのに有効。
フェイタルショットの方は、『スト5』のVトリガーIと似たようなイメージでしょうか。トレーラーを見ても、中距離からの飛び道具の強さは『スト6』でも受け継がれていそうです。
ジェイミー
今回初お披露目となったジェイミー。衣装や髪型をみてもわかるように、中国拳法系のキャラクターのようです。プロフィールには、「自称・中華街のトラブルバスター。憧れる「双龍」ユン・ヤン兄弟にならい、道理や仲間を尊ぶ義と、拳法の武によって街を守っている。特技はダンス全般」とあります。中華街ということは米国籍の中華系ということですね。
技紹介はこんな感じですが、やはり気になるのは「酔い」という言葉。
- 魔身:瓢箪(ひょうたん)を取り出し、気を開放する薬湯を飲む技。飲むと酔いLvが上昇し、上昇したLvに応じた技が開放される。
- 無影蹴(酔いLv1以上):前ジャンプ中に、蹴りを突き出しながら急降下する技。相手へ奇襲や接近手段として有効。
- 爆廻(酔いLv2以上):体勢を逆さにした状態で滑るように回転連続蹴りを繰り出す技。ダメージが高く、大きな隙に対するコンボへ組み込むのが有効。
レベルが書かれているということは、『ストIV』のハカンや『ストV』のGのように、独自のゲージによって技が変化するタイプのキャラと思われます。ひょうたんで酒を飲む動きもありますし、『バーチャファイター』の舜帝や『KOF』の鎮元斎とも共通する酔拳のイメージですね(ジャッキー・チェンの映画『酔拳』の師匠が元ネタなのはお約束)。
ユン・ヤンに憧れるということからも、年齢的にはかなり若そうですし、フットワークの軽い戦いが期待できそう。リュウの見た目からすると、ストーリーモードなどでは大人になったユン・ヤンも見られるかも?
リュウ
そして、シリーズ永遠の主役であるリュウはかなりベテランの風格が出てきました。プロフィールによると、「真の強さを求め修行を続ける格闘家。礼儀正しく誠実な性格で、自分より強い相手と闘うために世界を旅する。「殺意の波動」との相克を超え、更なる高みへと探求に向かう」ということで、内なる鬼との対峙はいまだに続いているようですが、どこか仙人っぽさも感じられる、師匠の剛拳に似た服装になっています。
技紹介で少し気になるのが、
- 波掌撃:掌に集中させた気を凝縮し前方に放つ技。ガード時の連携やコンボ後の攻め継続として有効。
- 電刃練気:拳に無の波動を纏い「波動拳」「波掌撃」等の技を強化する技。隙が大きいので使用するタイミングを見極めよう。
「波動拳」ではなく「波衝撃」という技は初登場ですが、「波動拳」もしっかり健在のようです。近距離でのコンボに使える波動拳系の技でしょうか。気になりますね。
春麗
リュウと同じく永遠のヒロインとも言えるチュンリー。『スト6』では落ち着いた大人の女性の雰囲気がさらに増した印象です。プロフィールは「華麗な脚技で闘う元・ICPOの捜査官。黒い月事件の被害者だったリーフェンの保護者。宿願だったシャドルー壊滅を果たし、現在はカンフー教室を開いて街の人々と親しんでいる」という感じで、なんとシャドルーはすでに壊滅しているとのこと! 父の仇を追い求めるどことなく悲壮感ただよう感じではなくなっているのかもしれません。
ということは、「シャドルー格闘家研究所」も閉鎖の憂き目に……?
そして、技紹介の方も時の流れを感じさせます。
- 行雲流水:その場で屈みこんで構えを取る動作。構えの中は各攻撃ボタンでそれぞれ異なる攻撃動作へ発生する。
- 天昇脚:上昇しながらの連続蹴りを繰り出す技。相手のジャンプ攻撃への対空やコンボの締めに組み込むのが有効。
構えからボタン派生で技が変化する「行雲流水」というのは、『鉄拳7』のシャオユウの「鳳凰の構え」のような感じでしょうか。それとも『スト4』の元のようなイメージ? 興味は尽きません。
というわけで、現時点ではこの4キャラのみですが、おそらくこれから発売までの間に、少しずつ情報が小出しにされていくと思います。これだけでも気になるところはたくさんありますね!
新情報その2 新バトルシステム「ドライブシステム」とは?
『ストリートファイター』シリーズは、対戦格闘ゲームの先駆者として、常に新しいバトルシステムを世に提案してきました。
初代『ストリートファイター」ではコマンド入力による「必殺技」が初登場しました。『ストリートファイターII』ではキャンセルという概念や、一撃必殺の「スーパーコンボ」など。『ストリートファイターIII』ではブロッキングや試合前に選択できるスーパーアーツ、『ストIV」ではガードと攻撃を併せ持つ「セービングアタック」、『ストV』では「Vトリガー」「Vスキル」といった多彩な技の組み合わせで、より戦略的な戦いが楽しめました。
そして、『スト6』では、ドライブゲージを使用して5種類のバトルシステムを活用できる「ドライブシステム」が新登場。詳細はまだわかりませんが、ゲージの使用コストが異なることや、発動コマンドが異なるところを見ると、『ストV』のVゲージを使ったVスキルの発展系のようなイメージだと予想されます。
用語は異なりますが、「パリィ」は一般的に相手の攻撃をはじく「Vリバーサル」のようなイメージですし、「オーバードライブ」は技強化系の「Vスキル」に近い印象。これまでのシリーズで培われてきたシステムを、プレイヤーのプレイスタイルに合わせて選択できるのかもしれませんね。
2D格闘ゲームは、左右のフィールドの中だけで戦うわけですが、追い詰められたらどうするか、どうしようもなくなったらどうするかといった、あらゆる戦況をひっくり返せるようなシステムを、メーカー側として用意してくれなければどうしようもなくなってしまいます。早く実際に体験してみたい!
新情報その3 ついに『スト6』もコマンドなしで戦える! 「モダンタイプ」が実装
対戦格闘ゲームの最近の潮流として、新規プレイヤーが必ずぶつかる「コマンド入力」の難しさが挙げられます。初期の頃は波動拳コマンドや一回転コマンド程度でしたが、『餓狼伝説SPECIAL』や『龍虎の拳』あたりから始まった“コマンドのインフレ”と、さらにコマンド→コマンドへのキャンセルができなければ大ダメージが出せなくなってきたことで、新参プレイヤーにはかなり敷居が高くなってしまったことは事実でした。
そんな中で、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』のようなボタン連打によるコンボや、『グランブルーファンタジー ヴァーサス』での方向キー+攻撃ボタンでの「簡易入力」のように、どんどんコマンド入力の簡素化が進んできました。その流れが、ついに本家の『スト6』でも採用されたわけです。
『スト6』の「モダンタイプ」は、1つの方向キーと「必殺技ボタン」の組み合わせだけで必殺技を出すことができるとのこと。さらに「アシスト」ボタンと攻撃ボタンの組み合わせにより、コンボも出せるようです。
従来の6ボタンで入力できる「クラシックタイプ」も引き継がれています。『グラブル』の「テクニカル入力」(コマンド入力)と「簡易入力」のように、技のクールタイムや奥義などで差が出てくるかはまだわかりませんが、少なくとも新規参入プレイヤーでも楽しめるような試みであることは確かです。
ちなみに、アシストボタン連打による「アシストコンボ」という表記があるということは、全キャラに何らかの連携コンボが用意されているということ? これが事実であれば、『ヴァンパイア』シリーズのチェーンコンボのようなキャラを問わず共通して使える連携というのは『ストリートファイター』シリーズとしては初めてかもしれません。
リュウの例で見てみると、弱中強それぞれのボタン連打コンボがあるようですし、単発からコンボにつなげる技術も問われた『ストV』とはこのあたりは結構変わってくるかもしれませんね。ダメージ補正もあるとは思いますが、ザンギエフの連打コンボは嫌だなぁ……。
これまでも『ストIII』からキャラごとに固有のコンボはありましたが、ボタンも違えば押すタイミングも違い、ありなしも含めてキャラ固有の技のひとつでした。これひとつ取ってみても、従来のシリーズとは大きく変わってくる可能性が見えますね。
何よりも衝撃は、→+△で「昇竜拳」が出せてしまうということ。そして、ボタンひとつで「波動拳」が出るということ……。ゲーセンで必死で昇竜拳を練習してきた古参の格ゲープレイヤーは、いいかげん頭を切り替えないと。
パソコンもスマホも、使えることがえらい時代ではなく、それらを使って何をするか、何を作るか、が重要な時代ですから。
新情報その4 アールさんがAIに? 有名キャスターによる「自動実況機能」
さらに、『スト6』で驚かされたのはこの「自動実況機能」です。
お馴染みのキャスターたちがリアルタイムで実況してくれるとのことで、アールさんかなと思ったグラフィックはまさしくアールさんでした!
大会に出場しているかのような臨場感を味わうえるAI技術を駆使し、場面にあわせて熱く盛り上げてくれるのはいいんですが、今後配信とかで使うようになる時にも、大きな大会のような演出になるのはファンとしてもプレイヤーとしても嬉しいですね。
今後もキャスターは追加されるようなので、北米のチェンさんとか、大和さん、SASAさん、ハメコ。さんなどもぜひ出てきてほしいです。
新情報その5 まるでMMORPG? オンライン時代の新モード「ワールドツアー」「バトルハブ」とは?
『ストIV』から本格的なオンライン対戦機能が導入されてきましたが、『スト6』ではさらに新しいモードが追加されるようです。
「ワールドツアー」は、一人用のストーリーモードとのことですが、「自分自身のオリジナルアバター」というところが気になる部分。プレスリリースには、メタバースのような空間を歩くキャラクターが描かれています。ここに表示されている広告なども、今後は大会の時期やスポンサーのものなども出てくるかもしれません。まさにメタバース時代!
「バトルハブ」の方は、「オンラインによるコミュニティスペースだけでなく、たくさんの遊び要素が用意されている」ということで、ここでフレンドや不特定多数のキャラとマッチングできそうですね。『ギルティギア』のロビーのようなものでしょうか。
リリースでは「従来の対戦格闘に当たる」と書かれていた「ファイティングラウンド」の映像は、桜舞う美しい場所での対戦の様子。これ、よくよく考えてみるとこれまでのハードウェアでは結構処理が重そうな気もしますよね。PS5はいいとして、グラフィックの品質を下げたり、逆にPC版などでGPUの機能をどこまで上げられるのかも気になります。
期待感しかない『ストリートファイター6』!
いまやeスポーツという巨大なビジネスにまで成長した対戦格闘ゲーム。たくさんのタイトルが発売されてきましたが、感圧式ボタンの初代『ストリートファイター』でゲーセンで100円玉を溶かした私のような世代にとっては、こんな時代が来るなんて夢にも思いませんでした。
2022年もまだまだ『ストV』の戦いは続きますが、新作はオンラインランキングやプロゲーマーによる大会などだけでなく、対戦格闘ゲームをより多くの人が遊びやすく、あまりにも大きな初心者と経験者の差を縮めながら楽しめるようにしたいという、カプコンの意志をひしひしと感じます。
単に対戦するだけでなく、「ワールドツアー」のようなオンラインゲームの特性を活かした試みも、おそらくこれからさらに拡大していくでしょう。当然、アップデートなどによる性能調整と、eスポーツタイトルとしての充実も並行して進んでいくはずです。
『VALORANT』のような多人数同士のチームワークも楽しいですが、誰が最強かをシンプルに決めるという意味では、やはり拳と拳で語り合う対戦格闘ゲームは、勝敗もシンプルで見る人にも感動を与えてくれるカテゴリーだと思います。
『スト6』の発売は2023年ですが、1年なんてあっという間です。『スト6』が私たちにどんな新しい体験を提供してくれるのか、いまからワクワクが止まりません!
■商品名:ストリートファイター6
■ジャンル:対戦格闘
■CEROレーティング:未定
■プラットフォーム:PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X|S、Steam
■公式サイト:https://www.streetfighter.com/6/
■プレイ人数:1~2人(オフラインの場合)
■発売日:2023年予定
■価格:未定
■コピーライト:©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.