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ゲーム納めとゲーム初めを一挙に体験!! RIZeSTによる年末年始ゲームイベント「RIZeST Game’s Base」レポート

ゲームのスポーツエンターテインメント化を目標に、イベント&コミュニティスペース「e-sports SQUARE」(東京・秋葉原)の運営や、eSportsにまつわる大会のライブ配信を積極的に行うRIZeSTが2017年12月31日から2018年1月1日の2日間、ベルサール高田馬場にて初の年越しゲーミングイベント「RIZeST Gamer’s Base」(以下RGB)を開催した。


大会の観戦やフリーPCエリアでのゲーム体験を入場無料で楽しむことができる以外にも、ALIENWAREをはじめとするメーカー・ブランドが貸し出しにて協賛を行った各ゲーミングPCを自由に利用できる「ノーマルPC席付き入場席」と、ゲーミングチェアの貸し出しや個人PCの持ち込みが可能となる「VIP PC席付き入場席」といった有料チケットも前売り・当日にて販売し、両日ともに手ごたえを感じる購入率だったという。



本イベントは『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下『PUBG』)の最強プレイヤーを決める日本国内最大の大会「DONCUP」や、秋葉原e-sports SQUAREにて毎週水曜日に開催されている『ストリートファイターV』の定例対戦会「Fighter's Crossover」のトーナメント予選などを行う「ゲーミングエリア」と、ゲーム大会やゲストを招いた参加型イベントを行う「ステージエリア」に分かれて開催。本レポートでは大晦日の「ステージエリア」に焦点を当ててご紹介しよう。

Logicool G CUP 2017 Final

キーボードにマウス、ゲームパッドにヘッドセットといった周辺機器の製造・販売を行う「ロジクール」が、『League of Legends』(以下『LoL』)を使用してeSportsの普及やコミュニティの活性化、プレイヤーのプロ化などを目的に、2015年から開催している「Logicool G CUP」。3年目の開催となった本大会の決勝戦はRGBの会場を舞台に、 2017年10月から開始されたオンライン予選を勝ち抜いた個人戦・チーム戦それぞれの熱いドラマがオフラインの場で繰り広げられた。

個人戦のArumik選手と亜城木夢叶選手は昔から付き合いがあるようで、試合前には「互いを知り尽くしているがゆえに全力をかけて決勝戦にふさわしい勝負をしたいと」意気込んでおり、じわりじわりと牽制しつつチャンスの機会を伺う1vs1ならでは緊迫した試合展開に観客も固唾を飲んで見守った勝負の行方はArumik選手の勝利で幕を閉じた。


一方の決勝戦、最古参チームの「Quintet Tonix」と対峙するのは「Logicool G CUP」出場のためにチームを結成し、決勝戦の場でメンバー同士が初めて顔を合わせたという「山」だ。チーム歴の長さを活かした連携力をこれまでの予選大会で見せつけた「Quintet Tonix」に対し、大挙で攻め込まれてあわやピンチという状況を臨機応変に切り抜ける機動力の高さで戦況を何度もひっくり返した「山」の攻勢ぶりには観客席からも大きな歓声と拍手が沸き起こり、勢いそのままに2先の勝利を収めて優勝に輝いた。


▲表彰式の場において大会実行委員長を務めるロジクールの塩谷氏からは「来年もオフラインで大会を実施することも発表された

ケイン・コスギ スペシャルマッチ

RGBの「ステージエリア」にてスペシャルゲストとして招かれたのは、テレビドラマやCMなどで知られる肉体派俳優のケイン・コスギ氏だ。「いったいなぜケイン氏が?」と思われた方も少なくないだろうが、じつはFPS対戦格闘ゲームを好むガチゲーマー! 最近では『LoL』にかなりの熱を入れているようで、日課の筋トレに要する4~5時間以上に遊び呆けてしまうだけではなく、2017年は世界大会を観戦するために中国へ渡ったという逸話も披露された。



そんなケイン氏は今回、プレイヤーとして『LoL』のエキシビジョンマッチに参加。対するのは対戦格闘ゲーム『バーチャファイター』のプレイヤーであり、近年では『LoL』でも活躍している石井プロ氏だ。前回の「Logicool G CUPエキシビジョン・マッチ」のディフェンディングチャンピオンとなった石井プロ氏は、ケイン氏に対して「eSportsブームにいっちょ噛みしに来た芸能人を叩きつぶそうと思っています」とヒールキャラをアピール。しかし、いざ試合がはじまると会場から爆笑が起きるほどの見え透いた戦略で、あれよあれよという間にケイン氏が2先勝利。『LoL』ガチプレイヤーであることが改めて浮き彫りとなった。

▲負けず嫌いの性格で、勝つまでついつい遊び続けてしまうほかにもTwitchでの『LoL』配信も時間があれば見入ってしまうというケイン氏。その目つきはまさにアスリートだ

▲チャンスの機会は何度かあった石井プロ氏だが、焦りか緊張か、いま一歩及ばずに苦笑いを浮かべる場面も

▲石井プロ氏の敵を討つべく立ち上がったのは『ストリートファイター』シリーズで知られるプレイヤーの板橋ザンギエフ氏。ケイン氏の見極めと猛攻ぶりに散ったが「いつかリベンジしたいですね」とゲーマー心を確実に刺激したようだ

Fighter’s Cross Over -BABA- ベスト8トーナメント


新年を迎えるまで3時間を切った21時すぎ、ゲーミングエリアで行なわれていた『ストリートファイターV』の対戦会「Fighter's Crossover」の予選を勝ち抜いた8人による決勝トーナメントがステージエリアで開始された。大晦日のテレビといえば紅白歌合戦とともに格闘技イベントが風物詩となっているが、eSports元年となった2017年から2018年への架け橋として対戦格闘ゲームによる盛り上がりにも期待ができる催しとなった。

そのほかにも年越しのカウントダウンから間もなくして開始された「『PUBG』2018福男決定戦」や、元旦は「ゲーミングエリア」にて「新春初蹴り『ロケットリーグ』」「『オーバーウォッチ』新年会」といったプログラムが協賛企業やプレイヤーから用意されており、年末のゲーム納めと年始のゲーム初めを一瞬で味わえるという、ゲーム漬けの年末年始を過ごせる賑やかなイベントとなっていた。

▲協賛企業には日清食品も参加しており、「どん兵衛」から「鴨だしそば」と「年明けうどん」が無料でふるまわれた。ゲームを遊びながら(見ながら)そばをすするという光景は年末の恒例行事になりそう!?

主催 RIZeST広報・出倉氏からのコメントを紹介しよう。

「2017年の9月に企画を立ててから本日の開催にいたるまでには本当に不安でした。私たちRIZeSTは日本においてe-スポーツを社会的、文化的、経済的なものにするためにプレイヤーたちを応援する立ち位置でしたが、このRGBはeSportsやPCゲームに偏るのではなく、アーケードや家庭用ゲームからのゲーマーをも取り込んでみんなで楽しめるような場所を作りたいと思ったことと、年末年始であってもプレイヤーたちはゲームを遊んで過ごしていることを知ったことがRGBを開催してみようと思ったきっかけです。ただ、社内や社外からは『年末年始じゃ人は来ないよ』と言われることが多かったのですが、PC席付き入場券もおかげさまでじわじわと販売が伸長したことが自信につながっています。RIZeSTを立ち上げてからまだ一年しか経っておらず、影響力が少ないために多くのパートナーさんによるご協力がないといけない状態でしたが、21社もの協賛についていただいたことにただただ感謝です。このRGBが年末年始のイベントとしてプレイヤーさんたちに認知・周知されていったら本当に嬉しい限りですね。おそらく日本でも初めての試みだと思いますので、今後とも続けられるように頑張っていきたいと思います。」


厳かに過ごすのではなく、年末すらもゲームにどっぷりと浸かってみるのも決して悪いものではないだろう。ゲーム業界における風物詩になるよう、2018年末の開催にもぜひ期待したい。

■関連リンク
RIZeST
http://www.rizestinc.com/
RIZeST Game’s Base
https://rizest-gamers-base.com/
RIZeST Twitchページによる配信アーカイブ
https://www.twitch.tv/videos/214975928

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