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プロゲーマーの素顔 -DFM Ceros選手の場合-【後編】「人気じゃなく“強さ”を評価してほしい」
日本における『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)のプロリーグ「LJL」において、毎シーズンのように優勝戦線に食い込んでいるDetonatioN FocusMe(以下DFM)。
前編に引き続き、DFMに所属している、チームリーダーのCeros選手の素顔に迫っていこう。
Ceros選手:いろんなサプリだったり、体にいいものは摂ろうとはしていますね。僕はコンディションの上下が激しい人間だと思っているんで、体調管理は気にしています。ゲーム前はカフェインとか甘い物を食べようとか、試合の前日はちゃんと寝ようとか。
1日の生活サイクルは、昼の12時に起きて、深夜の3時、4時に寝る、という感じです。試合も毎シーズン夕方の5時か8時が試合開始なので、ちょっと一般的なサイクルとはずれていますよね。
――ゲーミングハウスで生活されてどれくらいになりますか?
Ceros選手:3年ほどですね。昨年末で24歳になったんですけど、チームがゲーミングハウスを持ったときからいるので、スタートからずっとここで生活して、ほぼゲーム漬けって感じです。ゲームが仕事なので、普通の会社員と比べると自分たちでやりたいようにやっている部分もあります。そういう意味ではそんなに苦痛は感じないですね。仕事っていう感覚はあんまりないです。
そもそもプロになる前も似たようなことをしていたんです。学生時代、夜帰ってきてオンラインゲームのチームに所属して、プロじゃないんですけど練習してオンライン大会に出るとか、なので、本当にやりたいことをやってる感じですね。しかもそれで給料ももらえるわけですから、私にとっては天職ですね(笑)。
――『LoL』以外になにか注目されているタイトルってありますか?
Ceros選手:今は息抜き程度で他のゲームをすることはほとんどないですけど、もともと『LoL』をはじめる前にFPSをやってたんですよ。一番最初、オンラインゲームを始めた初期のときは、『サドンアタック(Sudden Attack)』『AVA(Alliance of Valiant Arms)』『スペシャルフォース2』あたりをプレイして、そこから『LoL』に移りました。
仮に『LoL』をやってなかったら……何をやってたんでしょうね(笑)。タイトルはわからないですけど、FPSとか格闘ゲームをやっていたかもしれませんね。
――じゃあ、いま気になるタイトルはないですか?
Ceros選手:あんまりないですね。『LoL』以外のゲームをやる時間がそもそもほとんどとれないので……。
Ceros選手:正直、あんまり……。例えば『LoL』の盛り上がりが続いてるとすれば、『LoL』のコーチになったりとか、そういったことがあるかなあとは思いますけど、まだまだ選手を続けられると思うので、あんまり将来のことは考えていないです。
目指す選手像としては、とにかく強くなりたいです。結局、僕が本当にやりたいことっていうのは、強くなって大会で勝つこと、ただそれだけなので。プロゲーマーって強さ以外でもいろいろな人気の取り方があるとは思うんですけど、僕は「強さ」を第一に評価してもらいたいなあと思いますね。負けないプロゲーマーっていいですよね(笑)。
――プロゲーマーになりたいっていう、10代前半の子たちには、どんなアドバイスをされますか?
Ceros選手:そうですね。質問になっちゃいますけど「ゲームが好き」なのか、「対戦が好き」なのかちゃんと見極めてほしいですね。「ゲームが好き」っていう理由でプロゲーマーを目指すのは安易な考えだと。プロゲーマーは難しいので……。
ゲームをするのが本職ではなく、対戦で勝つが本職になるので、人より上回ることが仕事ってことなんです。一人用のRPGをするのと、対戦で勝つためにゲームをするのは全然違うことなので、ゲームが好きなのか、対人戦が好きなのかをちゃんと見極めてほしいと思います。
Ceros選手:負けず嫌いであることですね(笑)。例えば小学校、中学校、家でみんなで対戦ゲームをやるとするじゃないですか。そのとき、やっぱり勝ちたいって思いますよね? そうなったときに、勝ちたいと思ったらゲームではこうすれば勝てるかもな? っていう考えがどんどん頭の中に回ってくると思うんで、そこをしっかり意識していくことです。結局は勝ちたいと思うかどうかですよ。
――ある程度冷静に勝っていくためのプロセスが必要だと思うんですが、自分流の考え方ってありますか?
Ceros選手:難しいですね……。無意識でやっちゃっているので。例えば新しいゲームが出るとするじゃないですか。勝ちたいってなったら、僕以外の人もあると思うんですけど、なんとなく攻略が出てくるというか、こうすれば勝てるっていうか……。なんかあるんですけど、言葉にしづらいですね。対戦するうえでの攻略プロセスが頭の中にあるというか、何て言えばいいでしょう、難しいです。
――では、対戦で負けたとき、次の取り組み方の違いってありますか?
Ceros選手:負けて悔しいこともありますけど、ふさぎ込むことはないですね。ふさぎ込んじゃったらそこで終わってしまいますし、負けたとしても次は勝たなければいけないので。勝とうが負けようが次の勝利を目指すことは同じですから。
もちろん、負けたら何か間違えているかもしれないので、何か変わるかもしれないけど、次は勝ちを目指すということは変わりませんね。
Ceros選手:日本と世界のレベル差はまだまだ大きいです。ただ、その差は年々縮まっていると言われていて、自分自身それを実感しているので、成長を止めたくないですね。見ている人のモチベーションにもなりますし、日本と世界の差がどんどん縮まっているなっていう評価を変えたくない。今後もなるべく成長を続けていきたいです。
世界大会の強豪、韓国との実力差もまだかなりあります。日本のトップチームと韓国のトップチームが戦ったら、ほぼほぼ勝算はないと思います。昔はゼロだったんですけど、韓国の下位チームと日本の上位チームが戦った場合なら、ちょっとは可能性あるかな? って感じですね。
韓国の1位というのはつまり世界で1位ということなので、今の日本のトップチームが対戦しても100回やって1回勝てるかどうかだと思います。
――何がそんなに違うんでしょう?
Ceros選手:韓国は国としてeSportsに取り組んでいることもあり、ゲームに対する意識が高いんです。たくさん練習しているし、取り組み方もすごくうまいですね。すごい真剣に取り組むというか、世界で一番強くて安定して1位を取り続けている理由は、一番練習時間が長いとか、効率がいいとか、真剣に取り組んでいるとか、そういったものだと思います。
わかりやすいところだと、競技人口の差が大きいですね。『LoL』に限らず、韓国ではPCオンラインゲームが流行っていますから。日本ではPCオンラインゲームがまだそこまで広がっていないので、単純にゲーマーの総数が少ない。韓国だと大勢いますし、アメリカやヨーロッパ圏も盛んです。そういったところも理由のひとつですね。
――競技人口が多ければ多いほど、レベルも上がっていく、と。
Ceros選手:意識の差もあります。僕みたいな人間は、対戦としてオンラインゲームを真剣に取り組んでいますけど、そういう人の割合もやっぱり日本は少ないと思います。プロゲーマーになるという考え方でゲームをやってる人の割合は少ないです。
ただ昔と比べたら、最近は日本もオンラインゲームの認知度も上がってきてますからね。そういう意味ではこれからがとても楽しみです。
■関連リンク
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
DetonatioN FocusMe 公式サイト
http://team-detonation.net/team/focusme
Ceros選手のTwitter
https://twitter.com/trollceros
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プロゲーマーの素顔 -DFM Ceros選手の場合-【前編】「リーダーという自覚はそれほどない」
前編に引き続き、DFMに所属している、チームリーダーのCeros選手の素顔に迫っていこう。
プロゲーマーの日常
――体調管理で気をつけていることってありますか?Ceros選手:いろんなサプリだったり、体にいいものは摂ろうとはしていますね。僕はコンディションの上下が激しい人間だと思っているんで、体調管理は気にしています。ゲーム前はカフェインとか甘い物を食べようとか、試合の前日はちゃんと寝ようとか。
1日の生活サイクルは、昼の12時に起きて、深夜の3時、4時に寝る、という感じです。試合も毎シーズン夕方の5時か8時が試合開始なので、ちょっと一般的なサイクルとはずれていますよね。
――ゲーミングハウスで生活されてどれくらいになりますか?
Ceros選手:3年ほどですね。昨年末で24歳になったんですけど、チームがゲーミングハウスを持ったときからいるので、スタートからずっとここで生活して、ほぼゲーム漬けって感じです。ゲームが仕事なので、普通の会社員と比べると自分たちでやりたいようにやっている部分もあります。そういう意味ではそんなに苦痛は感じないですね。仕事っていう感覚はあんまりないです。
そもそもプロになる前も似たようなことをしていたんです。学生時代、夜帰ってきてオンラインゲームのチームに所属して、プロじゃないんですけど練習してオンライン大会に出るとか、なので、本当にやりたいことをやってる感じですね。しかもそれで給料ももらえるわけですから、私にとっては天職ですね(笑)。
――『LoL』以外になにか注目されているタイトルってありますか?
Ceros選手:今は息抜き程度で他のゲームをすることはほとんどないですけど、もともと『LoL』をはじめる前にFPSをやってたんですよ。一番最初、オンラインゲームを始めた初期のときは、『サドンアタック(Sudden Attack)』『AVA(Alliance of Valiant Arms)』『スペシャルフォース2』あたりをプレイして、そこから『LoL』に移りました。
仮に『LoL』をやってなかったら……何をやってたんでしょうね(笑)。タイトルはわからないですけど、FPSとか格闘ゲームをやっていたかもしれませんね。
――じゃあ、いま気になるタイトルはないですか?
Ceros選手:あんまりないですね。『LoL』以外のゲームをやる時間がそもそもほとんどとれないので……。
プロゲーマーの未来
――いまプロゲーマーとして第一線で活躍されていますが、たとえば将来30代になったときに、次のステップはどのようにお考えですか?Ceros選手:正直、あんまり……。例えば『LoL』の盛り上がりが続いてるとすれば、『LoL』のコーチになったりとか、そういったことがあるかなあとは思いますけど、まだまだ選手を続けられると思うので、あんまり将来のことは考えていないです。
目指す選手像としては、とにかく強くなりたいです。結局、僕が本当にやりたいことっていうのは、強くなって大会で勝つこと、ただそれだけなので。プロゲーマーって強さ以外でもいろいろな人気の取り方があるとは思うんですけど、僕は「強さ」を第一に評価してもらいたいなあと思いますね。負けないプロゲーマーっていいですよね(笑)。
▲プロゲーマーとひとくくりに言っても、性格もプレイスタイルも千差万別。Ceros選手は『強さ』を最も大切にしている選手と言える
――プロゲーマーになりたいっていう、10代前半の子たちには、どんなアドバイスをされますか?
Ceros選手:そうですね。質問になっちゃいますけど「ゲームが好き」なのか、「対戦が好き」なのかちゃんと見極めてほしいですね。「ゲームが好き」っていう理由でプロゲーマーを目指すのは安易な考えだと。プロゲーマーは難しいので……。
ゲームをするのが本職ではなく、対戦で勝つが本職になるので、人より上回ることが仕事ってことなんです。一人用のRPGをするのと、対戦で勝つためにゲームをするのは全然違うことなので、ゲームが好きなのか、対人戦が好きなのかをちゃんと見極めてほしいと思います。
勝つためのメンタル
――対戦で勝っていきたいと思ったとき、どういう心持ち、精神を保てば勝てるようになれるんですか?Ceros選手:負けず嫌いであることですね(笑)。例えば小学校、中学校、家でみんなで対戦ゲームをやるとするじゃないですか。そのとき、やっぱり勝ちたいって思いますよね? そうなったときに、勝ちたいと思ったらゲームではこうすれば勝てるかもな? っていう考えがどんどん頭の中に回ってくると思うんで、そこをしっかり意識していくことです。結局は勝ちたいと思うかどうかですよ。
――ある程度冷静に勝っていくためのプロセスが必要だと思うんですが、自分流の考え方ってありますか?
Ceros選手:難しいですね……。無意識でやっちゃっているので。例えば新しいゲームが出るとするじゃないですか。勝ちたいってなったら、僕以外の人もあると思うんですけど、なんとなく攻略が出てくるというか、こうすれば勝てるっていうか……。なんかあるんですけど、言葉にしづらいですね。対戦するうえでの攻略プロセスが頭の中にあるというか、何て言えばいいでしょう、難しいです。
――では、対戦で負けたとき、次の取り組み方の違いってありますか?
Ceros選手:負けて悔しいこともありますけど、ふさぎ込むことはないですね。ふさぎ込んじゃったらそこで終わってしまいますし、負けたとしても次は勝たなければいけないので。勝とうが負けようが次の勝利を目指すことは同じですから。
もちろん、負けたら何か間違えているかもしれないので、何か変わるかもしれないけど、次は勝ちを目指すということは変わりませんね。
今後の展望
――今後の方針をお聞かせください。Ceros選手:日本と世界のレベル差はまだまだ大きいです。ただ、その差は年々縮まっていると言われていて、自分自身それを実感しているので、成長を止めたくないですね。見ている人のモチベーションにもなりますし、日本と世界の差がどんどん縮まっているなっていう評価を変えたくない。今後もなるべく成長を続けていきたいです。
世界大会の強豪、韓国との実力差もまだかなりあります。日本のトップチームと韓国のトップチームが戦ったら、ほぼほぼ勝算はないと思います。昔はゼロだったんですけど、韓国の下位チームと日本の上位チームが戦った場合なら、ちょっとは可能性あるかな? って感じですね。
韓国の1位というのはつまり世界で1位ということなので、今の日本のトップチームが対戦しても100回やって1回勝てるかどうかだと思います。
――何がそんなに違うんでしょう?
Ceros選手:韓国は国としてeSportsに取り組んでいることもあり、ゲームに対する意識が高いんです。たくさん練習しているし、取り組み方もすごくうまいですね。すごい真剣に取り組むというか、世界で一番強くて安定して1位を取り続けている理由は、一番練習時間が長いとか、効率がいいとか、真剣に取り組んでいるとか、そういったものだと思います。
わかりやすいところだと、競技人口の差が大きいですね。『LoL』に限らず、韓国ではPCオンラインゲームが流行っていますから。日本ではPCオンラインゲームがまだそこまで広がっていないので、単純にゲーマーの総数が少ない。韓国だと大勢いますし、アメリカやヨーロッパ圏も盛んです。そういったところも理由のひとつですね。
――競技人口が多ければ多いほど、レベルも上がっていく、と。
Ceros選手:意識の差もあります。僕みたいな人間は、対戦としてオンラインゲームを真剣に取り組んでいますけど、そういう人の割合もやっぱり日本は少ないと思います。プロゲーマーになるという考え方でゲームをやってる人の割合は少ないです。
ただ昔と比べたら、最近は日本もオンラインゲームの認知度も上がってきてますからね。そういう意味ではこれからがとても楽しみです。
■関連リンク
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
DetonatioN FocusMe 公式サイト
http://team-detonation.net/team/focusme
Ceros選手のTwitter
https://twitter.com/trollceros
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