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【TGS2019】優勝は、ももち選手! 熾烈を極めた『ストⅤAE』TGS大会をレポート
9月14~15日に千葉・幕張メッセで開催された東京ゲームショー2019において、『ストリートファイターⅤ アーケードエディション』カプコン公式大会「CAPCOM Pro Tour 2019 アジアプレミア」が開催された。
この大会は世界各地を転戦する形で年間を通して争われる「カプコンプロツアー(以下CPT)」の中でもっともグレードの高い(上位入賞することでより高いランキングポイントが獲得できる)「スーパープレミア大会」に認定されている。そのため大会には国内のプレイヤーのみならず、プロツアーを転戦する海外トッププレイヤーも集結。その参加人数は実に1000人を超える大規模なトーナメント戦となった。


大会初日日本語配信 https://www.openrec.tv/live/nqr63g2wor6
大会TOP8日本語配信 https://www.openrec.tv/live/n9zeg3oexr4
※本稿の試合画面写真は上記配信サイトより
CPT公式大会のうちでも、「Evolution2019」「アジアプレミア」「北米地域オープン大会」の3大会のみが該当するもっともグレードの高い大会。参加人数、参加者のレベルともに高いが、上位入賞すれば年末の最終戦「CAPCOM CUP2019」参戦の切符となるグローバルポイントを大量に獲得できる。
●プレミア大会
CPT公式大会のうち、よりグレードの高い大会。獲得できる多くのグローバルポイントをねらい、世界各地から強豪プレイヤーが集まる。
●地域ランキング大会
CPT公式大会に認定された、各地域の大会。獲得できるグローバルポイントは低めだが、その地域在住のプレイヤーが上位入賞することで地域ランキングポイントが獲得でき、地域ランキング上位者は「CAPCOM CUP2019」各地域代表を決める「地域決勝大会」への出場権を得る。
▲写真は CPT公式ページより
▲EVO2019の覇者にして優勝の本命と言われたボンちゃん選手も、“格ゲー星人”とまで呼ばれたアメリカのPUNK選手でさえも初日で敗退。1000人から8人を選ぶとはそういうこととは言え、国内外、ベテラン・新人問わずのスーパープレミア大会、あまりに過酷すぎる!
ウィナーズサイド
マゴ(日本) vs Big Bird(アラブ首長国連邦)
ももち(日本) vs AngryBird(アラブ首長国連邦)
ルーザーズサイド
Shuto(日本) vs ときど(日本)
Phenom(ノルウェー) vs ガチくん

▲確かな攻略と乱高下するメンタルが同居し、つねにいろいろな意味で注目を集めるマゴ選手の相手はEVO2019で準優勝に輝き勢いに乗るBig Bird選手。攻略が煮詰まって来るシーズン後半に伸びてくるといわれるベテランの地力はUAEの若手の勢いを止められるのか
▲細かいミスはしつつも1試合目、3試合目を勝って2-1と先行でリーチをかけたマゴ選手だがBig Bird選手の強烈な攻めに追い上げられ、気付けば2-2から1本取られる絶対絶命の逆リーチをかけられてしまう
▲8月までのマゴ選手であれば絶体絶命のプレッシャーで動きが硬くなってしまうところだったが、9月の彼はひと味違う。落ち着いて攻略を実行すると、最後はBig Bird選手の攻めをいなしての逆転勝利。奇しくもフィニッシュとなった一連の技の流れはEVO2019決勝戦でボンちゃん選手がBig Bird選手を破った流れとまったく同じ流れであった
▲ウィナーズセミファイナル、もうひとつの試合はまたしても日本のベテランがUAEの若手を迎え撃つ形に。是空というキャラクターを大会で上位が狙える位置に押し上げた第一人者とも言えるAngryBird選手に対し、自身も是空に精通するももち選手が選んだキャラクターはコーリン
▲間合いを見切り、前進を許さず、相手の勝負の無敵技をガードし、反撃を誘って刈り取る。AngryBird選手も是空の高火力で意地の1試合を奪うも内容的にはももち選手が3-1で圧倒して勝利。これでウィナーズファイナルはマゴ選手vsももち選手の日本人対決に。
▲格闘ゲームの歴史において幾度となく好成績をおさめ、世界にその名を轟かせるときど選手の前に上がってきたチャレンジャーは格闘ゲームを始めてまだ3年目という、超絶ルーキーのShuto選手。国内の若手選手の躍進目覚ましい今シーズンでShuto選手も大ベテランを相手に爪痕を刻むことができるのか
▲勢いで1試合を奪取したShuto選手に対して、ときど選手は体力有利があるうちにリスクを冒しての無敵技を連発して相手の攻め気を削ぎに行く。これに攻撃を躊躇うようになってしまってはベテラン・ときど選手のゲームメイクに乗ってしまうことになるが……

▲それでも若武者の勢いは止まらず。ときど選手の駆る豪鬼の攻めを恐れずに前のめりな戦いを展開して気迫の勝利! 大舞台で最強クラスのプレイヤーを相手に挙げた大きな一勝に、喜びを爆発させた
▲昨年のCAPCOMCUPを制覇した2018年最強のプレイヤー、ガチくん選手の前に立ちはだかったのは欧州のトッププレイヤー、Phenom選手。今シーズンではかりんを使うPhenom選手だが、前日のトーナメントでアメリカ最強の“格ゲー星人”PUNK選手のかりんを破っているガチくん選手を相手にどこまで戦えるのか
▲読み、反応ともにトップクラスのPhenom選手に対して、ガチくん選手は真っ向から読み合う展開で勝負。ところどころPhenom選手の攻めが通るものの、豊富な攻め手を駆使するガチくん選手の安定感を崩すにはいたらず。3-0でPhenom選手を完封した
▲ときど選手を撃破したShuto選手の次戦は、ももち選手に敗れてルーザーズ側に降りて来たAngryBird選手。TOP8に進出した8人の中で最年少となる21歳同士の対戦は若さ溢れる殴り合いと、さながら曲芸のような高度な読み合いのド派手な展開となり会場が大歓声に包まれた。距離を空けての様子見の展開が極端に少ない乱打戦を3-2で制したのはAngryBird選手となった
▲マゴ選手に敗れたBig Bird選手がルーザーズ側に降りて来たことで実現した、ガチくん選手とBig Bird選手とのレッドブルアスリート対決。二人は共にレッドブル社にスポンサードされているプロゲーマーかつ両者ともにラシードを使うトッププレイヤーなのである
▲ラシードのミラーマッチ(同じキャラクター同士の対決)になるかと思わせて、Big Bird選手が選択したのはまさかのバーディー。日本にはラシードを使うトッププレイヤーが多いということで、Big Bird選手が温存していた策だったのだろうか。ラシードがバーディーにやられたら嫌なことを知り尽くしているBig Bird選手がガチくん選手を圧殺にかかる
▲画面端での守りを捨て、長いリーチと高い攻撃力でガチくん選手のラシードをボコボコに追い込んだ“Big BIRDIE”だったが、最後の最後の選択で読み勝って薄氷の勝利を獲得したのはガチくん選手。フルラウンドフルセットまでもつれこむ接戦でルーザーズセミファイナルへと駒を進めた
▲ここでトーナメント進行はウィナーズ側の決勝戦、ウィナーズファイナルに。1018人の参加者のうち、ここまで一度も敗けていないのはマゴ選手とももち選手の2人だけということになる。ここまで来るとさすがに二人の表情の闘志が物凄い。とくに大舞台での栄冠からしばらく遠ざかっていたマゴ選手にとって、“練習で強くても意味はない”、“本当に強いのか?”といった動画勢からの不名誉な声を返上する大きなチャンス。マゴ選手のキャラクターはかりん、ももち選手の選択はコーリンを選択
▲火力に勝るかりんとリーチに勝るコーリンの対決は、長い手足で間合いを活かそうとするももち選手と、その手足への反撃を狙うマゴ選手の地上戦の様相に。不用意に手を出さずどっしり構えるももち選手の懐が深すぎてマゴ選手が踏み込めない。あとほんの少しの距離を詰めることができず、かりんの強みである火力を活かせなかったマゴ選手を圧倒する形で、ももち選手がウィナーズのままグランドファイナルへと駒を進めた
▲ルーザーズセミファイナルまで進出したガチくん選手と戦うのは、今大会の外国人選手最後の生き残りとなったAngryBird選手。ここまで安定感ある試合運びで勝って来たガチくん選手だが、AngryBird選手は同じUAEの盟友Big Bird選手がラシード使いということもあり、ラシード戦を得意としている。一進一退の攻防が続いたが、最後には攻めのチャンスを逃さず勢いで攻め切ったAngryBird選手に軍配が上がった

▲グランドファイナルで待つももち選手に挑む椅子を賭けてのルーザーズファイナルは、ルーザーズ側トーナメントで並み居る強豪を振り切って勝ち上がってきたサバイバー・AngryBird選手と、ウィナーズファイナルでももち選手に敗れてルーザーズ側に来たマゴ選手との対戦。絶対にここを勝ってももち選手にリベンジしたいマゴ選手だが、AngryBird選手の是空の攻撃が面白いように決まり、何もできずにマゴ選手は2-0のリーチに追い込まれてしまう
▲かろうじて一本を取り返すも、続く二本目もAngryBird選手が勝利。必殺技ゲージ的にも圧倒的に不利な状況で、マゴ選手が踏みとどまる。絶対的に不利な状況でとどめを刺しに来たAngrryBird選手に自分の読みを信じてのカウンターから一勝を挙げる。このボタンを押すことができなければ、ここで敗けていただろう
▲ここからマゴ選手の反撃が始まる。不利を踏みとどまったことで集中力が冴えているのか、相手の間合いを見切り、攻撃を積み重ねていく。流れが変わったかのようなマゴ選手が2試合目を勝ち切ると、大会に使っていたPS4上の『ストⅤAE』のトロフィー「真理の開眼」が解放される。偶然だがあまりにドラマチック

▲真理を開眼したかりん(余談だが大会当日はかりんの誕生日だった)とマゴ選手の快進撃が止まらない。ミスがあってなお攻撃がヒットするという、「時の運」さえも味方してマゴ選手がAngryBird選手を圧倒。会場となる幕張メッセのホールを震わせる大歓声の中、マゴ選手がももち選手とのリベンジを賭けたグランドファイナルへと進出した。敗れたAngryBird選手のプレイが素晴らしかっただけに、場内はスタンディングオベーションの盛り上がりとなった
CAPCOM Pro Tour 2019アジアプレミア大会結果
優勝:ももち(日本)
準優勝:マゴ(日本)
3位:AngryBird(アラブ首長国連邦)
4位:ガチくん(日本)
5位タイ:Shuto(日本)
5位タイ:Big Bird(アラブ首長国連邦)
7位タイ:ときど(日本)
7位タイ:Phenom(ノルウェー)
今回のアジアプレミア大会は優勝賞金が500万円とされる大会だったが、CAPCOM Pro Tour2019の公式規約に明記されているように、国内のCPT公式大会の賞金は日本eスポーツ連合(JeSU)が発行するプロライセンスを取得していないプレイヤーに支払われる賞金額は、10万円が限度となる。これにより、2017年にJeSUが発行するプロライセンスの辞退をしているももち選手が受け取った賞金額は10万円相当のものとなったわけだが、これは法規制によるものではなく、あくまでも現行のCPTのルールに則ったにすぎない。
関連事項として、国内でのeスポーツ大会の賞金に関する法規制については東京ゲームショウ2019初日にあったJeSUの報告会により、関係省庁からの各判断が示されつつあることが報告されている。プレイヤー・関係者のみならず、eスポーツを愛する者ならば、プロやアマチュアに関わらず、素晴らしいプレイを披露してくれたプレイヤーには区別ない称賛と対価を贈りたいというのは共通する思いだろう。JeSUの報告を受けて、今シーズンの内になんらかの改正がなされるのか、来シーズンに向けての課題となるのか……。
現時点ではわからないが、できるだけ多くの人が納得して応援できる環境が整備されることを期待したい。
©CAPCOM U.S.A., INC. 2016, 2018 ALL RIGHTS RESERVED.
■関連リンク
ストリートファイターV アーケードエディション
http://www.capcom.co.jp/sfv/
CAPCOM PRO TOUR
https://capcomprotour.com/
この大会は世界各地を転戦する形で年間を通して争われる「カプコンプロツアー(以下CPT)」の中でもっともグレードの高い(上位入賞することでより高いランキングポイントが獲得できる)「スーパープレミア大会」に認定されている。そのため大会には国内のプレイヤーのみならず、プロツアーを転戦する海外トッププレイヤーも集結。その参加人数は実に1000人を超える大規模なトーナメント戦となった。


大会初日日本語配信 https://www.openrec.tv/live/nqr63g2wor6
大会TOP8日本語配信 https://www.openrec.tv/live/n9zeg3oexr4
※本稿の試合画面写真は上記配信サイトより
「CAPCOM Pro Tour2019」公式大会のグレード
●スーパープレミア大会CPT公式大会のうちでも、「Evolution2019」「アジアプレミア」「北米地域オープン大会」の3大会のみが該当するもっともグレードの高い大会。参加人数、参加者のレベルともに高いが、上位入賞すれば年末の最終戦「CAPCOM CUP2019」参戦の切符となるグローバルポイントを大量に獲得できる。
●プレミア大会
CPT公式大会のうち、よりグレードの高い大会。獲得できる多くのグローバルポイントをねらい、世界各地から強豪プレイヤーが集まる。
●地域ランキング大会
CPT公式大会に認定された、各地域の大会。獲得できるグローバルポイントは低めだが、その地域在住のプレイヤーが上位入賞することで地域ランキングポイントが獲得でき、地域ランキング上位者は「CAPCOM CUP2019」各地域代表を決める「地域決勝大会」への出場権を得る。

あまりに過酷な2DAYSトーナメント
大会は、“ダブルエリミネーション方式”と呼ばれる、参加者全員が2ライフを持った状態で始まるトーナメント戦で進行。1回負けるとルーザーズ(敗者)側トーナメントに落ち、ルーザーズ側でもう一度負けると敗退という方式だ。2日間にわたるトーナメントは大会初日の14日に1018人から一気にトップ8まで絞り込み、2日目に8人によって優勝を争うスケジュールで行われ、序盤戦から世界の強豪同士がひしめき合うサバイバルトーナメントの様相を呈していた。
超熾烈なトーナメントを制し、2日めに勝ち残ったのはこの8人
EVO覇者にしてグローバルポイント1位のボンちゃん選手も、2位のPUNK選手も脱落した熾烈なトーナメントを勝ち残った8人は以下の顔ぶれ。もはや世界大会の上位入賞が珍しくない盤石な面々に加え、プレミア大会でのTOP8入りが初となる日本の若手Shuto選手、トッププレイヤーの誰もが認める実力者ながらも大会での成績に苦しんでいたマゴ選手など、シーズン中盤から調子を伸ばして来ているプレイヤーの姿も。ウィナーズサイド
マゴ(日本) vs Big Bird(アラブ首長国連邦)
ももち(日本) vs AngryBird(アラブ首長国連邦)
ルーザーズサイド
Shuto(日本) vs ときど(日本)
Phenom(ノルウェー) vs ガチくん

ウィナーズセミファイナル マゴ vs Big Bird



ウィナーズセミファイナル ももちvs AngryBird


ルーザーズTOP8 Shuto vs ときど




ルーザーズTOP8 Phenom vs ガチくん


ルーザーズクォーターファイナル AngryBird vs Shuto

ルーザーズクォーターファイナル Big Bird vs ガチくん



ウィナーズファイナル マゴ vs ももち


ルーザーズセミファイナル AngryBird vs ガチくん

ルーザーズファイナル マゴ vs AngryBird






グランドファイナル ももち vs マゴ
▲アジアプレミア大会の最終戦、グランドファイナルは日本のベテランゲーマー同士の試合となった。“真理の開眼”で勝ち上がって来たマゴ選手は、盤石の仕上がりを見せるももち選手にリベンジできるのか
▲ウィナーズファイナルで当たった時ははももち選手の伸ばした手足を狙って攻撃していたマゴ選手だが、今度は深く踏み込んでの下段からの連続技を積極的に仕掛けて1試合目をパーフェクトゲームで圧倒。真理を開眼してしまったのか?
▲それならばと踏み込みに対する置き技で対抗するももち選手。大会全体を通して対策の対策の対策……と戦略を変え続けられるのがトッププレイヤーの強さなのだ
▲リーチのある攻撃をにおわせつつ、歩きだけでマゴ選手の動きを制限していくももち選手。踏み込めば蹴られる。退がって技を空振りさせて踏み込みたい。出して来るはずの技が来ない。さらに退がる。無理なダッシュは止められる。この戦い方は本来、防御的な戦い方を得意とするももち選手のフィールド。ボタンは押さずとも必殺の刃を読み合いながら時間は流れ、タイムアップ間際、ももち選手の攻撃がヒット。その体力を奪い返すだけの残りタイムはマゴ選手には残されていなかった。息詰まる達人の戦いの末、ももち選手の優勝が決定した
▲「最近はオンライン対戦での練習が多く、この勝利は練習相手になってくれるプレイヤーや応援してくれる配信リスナーのおかげ」とももち選手。決勝を戦ったマゴ選手に対しては「気持ちのブレで強い時はすごく強いが、弱い時はすごく弱いプレイヤー」と、付き合いの長さを感じさせるコメントで場内の笑いを誘うも「今日はすごく強いマゴだったので今後脅威になると思います」と空気読み(笑)
CAPCOM Pro Tour 2019アジアプレミア大会結果
優勝:ももち(日本)
準優勝:マゴ(日本)
3位:AngryBird(アラブ首長国連邦)
4位:ガチくん(日本)
5位タイ:Shuto(日本)
5位タイ:Big Bird(アラブ首長国連邦)
7位タイ:ときど(日本)
7位タイ:Phenom(ノルウェー)
CAPCOM Pro Tourの規約に則り、優勝賞金は満額支払われず。今後の体制に課題も
プレイヤーたちの気迫に満ちたプレイと大観衆の熱狂でハッピーエンドに終わった大会だが、ももち選手が優勝したことで国内のeスポーツ文化の浸透のためにクリアしなければならない課題も浮き彫りになった。熱心にプロツアーを追っているファンからは懸念されていた、大会賞金の支払いについての問題である。今回のアジアプレミア大会は優勝賞金が500万円とされる大会だったが、CAPCOM Pro Tour2019の公式規約に明記されているように、国内のCPT公式大会の賞金は日本eスポーツ連合(JeSU)が発行するプロライセンスを取得していないプレイヤーに支払われる賞金額は、10万円が限度となる。これにより、2017年にJeSUが発行するプロライセンスの辞退をしているももち選手が受け取った賞金額は10万円相当のものとなったわけだが、これは法規制によるものではなく、あくまでも現行のCPTのルールに則ったにすぎない。
関連事項として、国内でのeスポーツ大会の賞金に関する法規制については東京ゲームショウ2019初日にあったJeSUの報告会により、関係省庁からの各判断が示されつつあることが報告されている。プレイヤー・関係者のみならず、eスポーツを愛する者ならば、プロやアマチュアに関わらず、素晴らしいプレイを披露してくれたプレイヤーには区別ない称賛と対価を贈りたいというのは共通する思いだろう。JeSUの報告を受けて、今シーズンの内になんらかの改正がなされるのか、来シーズンに向けての課題となるのか……。
現時点ではわからないが、できるだけ多くの人が納得して応援できる環境が整備されることを期待したい。
©CAPCOM U.S.A., INC. 2016, 2018 ALL RIGHTS RESERVED.
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