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ピックから紐解くFnaticの逆転劇<グループステージDay7>【『LoL』世界大会2019現地レポート】

ヨーロッパで開催されている『リーグ・オブ・レジェンドLoL)』の世界大会「Worlds 2019」、そのグループステージの様子を現地・ベルリンの「Verti music hall」よりお伝えしている。

10月19日(土)に行われたグループステージDay7は、グループCの順位確定日となっていた。本記事では、前半戦の1勝2敗から3連勝にてノックアウトステージ進出を決めた「Fnatic」が、どのような修正を施したのかを彼らのピックから紐解いていきたい。


チーム紹介:Fnatic(FNC)


LEC(ヨーロッパ地域)第2シードのチームだが、プレーオフでは同地域第1シードの「G2 Esports」とBo5(3本先取)で2度戦い、両試合ともに第5戦まで持ち込んだ。世界大会の常連であり、今年の出場で3年連続7回目となっている。今年度からミッドレーンを任された新人のNemesis選手は、今回が初めての世界大会となっている。

トップ:Bwipo
ジャングル:Broxah
ミッド:Nemesis
ADC:Rekkles
サポート:Hylissang
コーチ:YoungBuck

ピック傾向の変化(1):ADC編


FNCのピックを前・後半でまとめた画像を用意したので、まずはそちらからご覧いただこう。

▲こちらがグループステージ前半戦、Day1~Day4に行われた3試合のピック

▲そしてこちらが後半戦、Day7に行われた3試合のピック

真っ先に目に留まるのは、あからさまに変化したボットレーンだろう。前半戦では「ガレン-ユーミ」「モルガナ-ブリッツクランク」といった非ADCを採用している一方で、後半戦では3戦連続でザヤを選択している。この変化からは、ボットレーンが活躍できる時間帯をまんべんなく広げたいという意図が読み取れる。

「ガレン-ユーミ」は、ガレンの「ブラック・クリーバー」が完成し、ユーミがキャリーとしてダメージを出せるようになるまでの時間帯がやや貧弱である。それとは逆に、「モルガナ-ブリッツクランク」は序盤のピックオフ性能が非常に優秀であるが、中盤以降のダメージは他のプレイヤーに頼らざるを得ない。どちらも自信を持って出したピックであることには違いないが、幅広い時間帯で勝負ができるザヤを使用する方向へとシフトしたのだろう。

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