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マウスのセンシを変えたら『オーバーウォッチ』のレートが1000上がった話【OWpedia寄稿記事】【シブゲーアーカイブ】

※本記事は「SHIBUYA GAME」で掲載された記事のアーカイブです。当時の内容を最大限尊重しておりますが、ALIENWARE ZONEへの表記の統一や、一部の情報を更新している部分もございます。なにとぞご了承ください。(公開日:2018年10月31日/執筆:GamerCoach)
 
こんにちは。初めましての人は初めまして、『オーバーウォッチ』PC版プレイヤーのsanma3(@sanma_ow)です。

ゲーム内センシを8→2.5まで落としたらエイムが良くなって、レートが2095から3012まで上がってダイヤに到達したんで、センシを下げることの利点をプロプレイヤーのセンシを見ながら多くの人に伝わるように、この記事で自分の備忘録的な意味合いも兼ねてまとめようと思います。

振り向き何cmですか?

周りのプレイヤーの方の振り向き長さを見ていると、多分最初の設定でそういうセンシだったからそのままにしていると思うのですが、ハイセンシすぎる人が多いように感じます。

振り向き長さは『OW』の仕様上windowsのセンシに関係なく、ゲーム内センシ×DPIによって全て決まります。詳しく調べたい方は、D3watchのTaimouさんも使っているDPIセンシ設定ツールという記事の中に紹介されているツールで自分のDPIとゲーム内センシを入力して調べてみましょう(私が調べたところ実測の1.2倍くらいの大きさで表示されてたので少しずれがあります)。もしくは実際に定規を使って測ってみましょう。

では、プロプレイヤーはどのくらいの振り向き長さなのでしょうか?


上図は『CS:GO』プロプレイヤー200人のデータをもとに作られた振り向き360°のグラフです。

使ってるデバイスなども200人分載っているので興味のある人は見るとおもしろいかもです。

180°の振り向き長さの平均を見ると大体20-25cmくらいの人が多いです。

また180°振り向き長さが10cm以下のプレイヤーは200人中4人しかいません。

もしあなたの現在の振り向きが10cmくらいならそれはかなり特殊な方で、『CS:GO』という非常にエイムが求められるゲームでも本当に一部のプレイヤーしか使っていないようなハイセンシだということをまず理解しましょう。

自分自身もですが、エイムがうまくいかない人は最初そうだったからと言って、振り向きをハイセンシのままにしてる人が多いと思います。自分はセンシ変える前は振り向き4cmだったのですがセンシを下げた後は17cmにしてザリア、ソルジャーのエイムが非常にやりやすくなりました。

▲赤の部分がエイムすべき領域だとします

▲こちらがハイセンシの場合

▲こちらがローセンシの場合

簡単にいうと、相手の胴体に当てるためにハイセンシだと非常に小さい範囲の間にピタッと止めないといけないが(ハイセンシ画像の赤の部分)、ローセンシだと幾分か余裕があって(ローセンシ画像の赤の部分)相手を狙いやすいという利点があります。

確かにローセンシだと振り向きが遅くなって、ゲンジみたいに周りをくるくる回る敵を狙いにくいんではないか?という考えもありますし、ハイセンシから変えると最初はポインターの動きがおそすぎてイライラすると思います。ですが、エイムに自信がない人はその違和感を抱えながらまず2週間ほど試してみて下さい。

DeToNatorのDelave(@delave_fps)さんも昔のブログで、

「最適なセンシビティ(マウス感度)とは何でしょうか。それは人それぞれ異なりますし、なかなか見つけられるものではありません。ですが、センシの設定はAIMや立ち回りに大きく影響を与えます。ローセンシ(低い感度)、ミドルセンシ(中間程度の感度)、ハイセンシ(高い感度)それぞれ何度も試していく中で自分にあったセンシを見つけていきましょう。」

またこちらでも、

「私は当初腕を浮かして操作していましたが、e-stars Seoul 2010後に手首固定に変更してます。実際に見た有名選手の動かし方を参考に、デスクトップの操作で両者を比較してみて思い立ちました。ローセンシのまま手首固定に変更したので、慣れるまで時間がかかり、安定しませんでしたが、今では間違いなく変更前よりAIMが良くなり、安定していると感じております。」

このようなトップレベルのプレイヤーでも、持ち方やセンシを変えてエイムが向上する経験をしています。自分が今持っている持ち方やセンシが本当に正しいかを疑って、いろいろ変えていくことに伸びしろがあるプレイヤーも多いのではないか?ということがこの記事で一番良いたかったことです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。自分と同じ悩みを持っているプレイヤーの助けになればと思います。

追記

(1)信憑性は不明ですが、『OW』プレイヤーのセンシや振り向き長さについてまとまったサイトがこちらです。

私自身この記事を書くまで『OW』プレイヤーのまとまったデータをもってなかったので、とりあえず『CS:GO』プレイヤーのデータを参照しました。このデータの場合振り向き長さ10cm以下は129人中13人でした。そして主にトレーサー・ゲンジ・ラインハルトをメインで使っているプレイヤーがセンシが高かったです。

『OW』プレイヤーの場合、メインでやるロールによって一概にどのセンシがいいなんて決して言えないですが、やはり大幅にハイセンシなプレイヤーは全体から見て少なく、ソルジャー・マクリーなどのエイムが求められるヒーローをメインで使う選手は、ミドルセンシ以上のセンシに設定していました。参考になればと思います。

(2)Twitterで様々な方から反応いただいたのですが、元Green Leavesのabara(@abaranche)さんから非常に鋭い意見を頂いたので紹介します。トッププレイヤーで実際に大幅なセンシ変更を経た方の意見ですので間違いないと思います。

「センシはそもそもハイがいいとかローがいいとか大まかに決めるものではなく、精度がよく疲れにくく振り向きを難なく行えるなどの色々な条件を設けてそれをクリアできるものに設定するべき」(引用元:abara (@abaranche) January 28, 2017 )
 
(3)DPIとセンシの関係でどちらを大きくしたほうがいいかについてはこちらに詳しくまとまってます。簡単に言うとDPIを先に大きくしてセンシを後に設定するといいようです。

(4)上のツイートをされてるabaraさんがマウス感度に関する記事をGAME STARにて執筆されてます。

当記事がなぜローセンシがいいか、そして自分にあったマウス感度を探すことの重要性を説明するものとしたら、abaraさんの記事では、実際にどうやってその感度を探すのかの実践編になります。

※当記事は2017年1月28日(土)に執筆されたものです。

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