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『Aliens: Fireteam Elite』Steam版レビュー:こんな『エイリアン』ゲームを待っていた! 数の暴力で迫るエイリアン+αをチームで殲滅せよ!

2021年8月24日、Cold Iron Studios, Focus Home Interactiveから協力型マルチプレイTPS 、『Aliens: Fireteam Elite』が発売された。本作はそのタイトル名が示すとおり、映画『エイリアン』の世界観をベースにしたゲームで、プレイヤーは3人ひと組で行動する”植民地海兵隊”の一員となり、ゼノモーフ(エイリアンの総称)が蠢く宇宙船や未知の惑星に降り立ち任務を遂行していく。


本記事ではSteam版『Aliens: Fireteam Elite』のプレイレビューをお届け。英語理解度ゼロでもまったく問題なくゼノモーフその他とのサバイバルバトルが楽しめる、本作の魅力を紹介していきたい。

『Aliens: Fireteam Elite』のポイント
  • 映画『エイリアン』シリーズの世界観を下敷きにしたTPS
  • Steam版は日本語版未対応だが、まったく問題にならないゲーム性
  • 継続プレイでゼノモーフ狩りの幅が広がるロールに応じた武器やスキル

無数に現れる敵の圧がすごいキャンペーンモード

まずは『Aliens: Fireteam Elite』が、どんなテイストのTPSなのか、ゲームの概要やプレイフィールなどについて語っていくことで説明していきたい。

本作で現在(※2021年9月22日)選べるキャンペーンモードのマップは全4種類で、そのいずれもが基本的には3人のプレイヤーがひと組の小隊で戦闘に臨むことが想定されている。

各キャンペーンでは問答無用で襲いかかってくる大量の敵を殲滅していく戦闘を中心に、ゼノモーフに壊滅させられた基地に取り残された科学者の救出、巨人族の遺跡調査、ゼノモーフの巣穴らしきスポットへの突入といった、キャンペーンそれぞれの目標を達成していく。

▲3人での協力プレイが前提となっている本作。メンバーが足りなかった場合は、CPUが操るボットが戦闘をサポート

▲キャンペーン進行中に達成すべき目標はアイコンで表示。英語版であっても迷うことなく進行できる

プレイヤーが操作することになる植民地海兵隊は、アサルトライフルやショットガン、スナイパーライフルといった、FPS/TPSのプレイ経験があるならスムーズに使える現代兵器の延長線上にあるメイン武器のほか、クラスごとに異なるアビリティ(ハンドグレネードやブラストウェーブ、セントリーガンの射出といったオプション装備)を駆使して戦っていく。

▲植民地海兵隊には5つのクラスが存在。装備できる銃のタイプやアビリティが異なる

どのクラスを選んでもそれなりに強力な武器が供給され、道中には弾丸を補給できるポイントが複数用意されているため、本作では映画のようにゼノモーフに太刀打ちできなくて逃げ回るといったシチュエーションに遭遇することはない。

むしろ本作では、自分たち人間以外で動く物体を見かけたら即座に攻撃、徹底したサーチ&デストロイな方針で進行していくのがセオリー。ゼノモーフは一部のタイプを除けばそれほど耐久力も高くないので、(自身とチームメイトの射撃の腕前にもよるが)小気味よく倒していけるはずだ。


▲接近してくるゼノモーフが大量に現れる本作。ショットガンやスマートガンなどの高火力武器が重要

しかしゼノモーフ1体1体が簡単に倒せるからといっても、本作は難易度が低めでヌルいゲーム……というわけではない。各キャンペーンで要所となるポイントでは無限かと思うほどゼノモーフが出現して次々と襲いかかってくるうえに、秀でた一芸(?)を持つゼノモーフも登場。耐久力が高くつかみ攻撃をしかけてくる二足歩行型、倒すと爆散して有害な体液をまき散らすタイプ、遠距離攻撃をしかけてくる頭脳派などが、ザコゼノモーフとともに迫ってくるため、ノーダメージでさばききるのは困難だ。

また、回復アイテムを1個しか持ち歩けない仕様もあり、過度なゴリ押しプレイで進もうとするとジリ貧になりやすい点も、適度に緊張感のある戦いを演出するのにひと役買っている


▲ゼノモーフ1体1体の耐久力は高くないが、出現する数がとにかく圧倒的

さらにキャンペーンによっては、ゼノモーフだけでなく「シンセティック」と呼ばれる合成人間も敵として出現する。

シンセティックの多くは銃器で武装しているため、対ゼノモーフと同じような立ち回り、アバウトでもいいからとにかく接近してくる敵に威力の高い攻撃を当てていく(ショットガンの多用)戦い方だと、被弾して思わぬダメージを受けやすい。

そのためシンセティックに対しては、遮蔽物に隠れつつヘッドショットを狙っていくのが有効なのだが、実際のゲームプレイだと、ここにゼノモーフや自爆狙いで密着してくるシンセティックが絡んでくるので、精密射撃だけに意識を割いていると小隊が全滅しかねない。いつでも前転や側転が使えるよう、立って戦う接近戦用の動きと、対シンセティック用の射撃、目の前の状況に応じて柔軟に切り替えていくのも、本作を攻略していくうえで重要。そしてうまく乗り切れれば気持ちよさを感じられる部分だ。

▲シンセティックとの戦いは銃撃戦がメインになるため、カバーアクションで遮蔽物に隠れつつ、しっかり狙う戦い方が有効

武装やスキルのカスタマイズで快適なエイリアン退治を実現

(筆者の腕だと)最も低い難度設定でも「ミスればいつでも死ねる」歯応えのある戦闘が楽しめる本作。しかしキャンペーンへくり返し出撃していけば、稼いだポイントで武装の購入が解禁。よりスムーズ、かつ派手な手段での敵殲滅を狙えるようになる。

購入可能な銃、アビリティは、初期装備よりも威力や装填弾数、連射速度が優れているものが用意されているのはもちろんのこと、攻撃に”属性”が付与されているタイプが多いのも特徴。いくつか例を挙げると、火炎放射器のTYPE99 Incineratorは、生物であるゼノモーフ相手により多くのダメージを与えられる。

また、攻撃に電撃が付与されているセントリーガンや地雷は、シンセティックにより大きなダメージを与えられる。武装の試行錯誤を重ねてキャンペーン攻略を効率化、または自分なりのスタイルを見つけて戦闘を楽しめるようになるのも、本作の魅力だろう。

▲火炎放射器は見た目が派手。攻撃判定が長く滞留するので、雑なエイムでも敵を倒すことができる


▲銃にアタッチメントパーツを装着したり、PERKSを組み合わせたりすることで能力の底上げも図れる

映画『エイリアン』シリーズで培われてきた重厚な世界観をグラフィック面で再現しつつも、ゲームプレイ中は余計な心配事(謎解きや残弾を気にしての武器運用)なく、目の前の生きるか死ぬかのバトルに集中できる『Aliens: Fireteam Elite』。

今後もシーズン制でのアップデートが用意されており、長期に渡っての新要素追加が期待できそうなので、やりこみがいのある戦闘が楽しめるTPSを探している人は、ぜひ本作をプレイしてみてほしい。

Developed by Cold Iron Studios, LLC. (C) 2021 20th Century Studios. (C) 2021 COLD IRON STUDIOS, LLC. All rights reserved. All other trademarks, registered trademarks and their logos belong to their respective owners.

●タイトル:Aliens: Fireteam Elite
●ジャンル:協力型TPS
●発売元:Focus Home Interactive(※PS4/PS5版の国内販売元は3goo)
●開発元:Cold Iron Studios
●プラットフォーム:PC(Steam)、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|S
●発売日:2021年8月24日(※国内のPS4/PS5版は9月16日発売)
●価格:4880円[税込](PS4/5版は4950円[税込]、Xbox版は4650円[税込])
●必須スペック
OS: Windows 10
プロセッサー: Intel Core i5-2500K または AMD Athlon X4 950
メモリー: 8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX760 4GB または AMD R9 285 4GB
ストレージ: 30GB
●推奨スペック
OS: Windows 10
プロセッサー: Intel Core i5-7400 または AMD Ryzen 5 1600AF
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX1060 6GB または AMD RX480 8GB
ストレージ: 30GB
●公式サイトURL:https://www.aliensfireteamelite.com/
●ダウンロードサイトURL:
https://store.steampowered.com/app/1549970/Aliens_Fireteam_Elite/

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