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レッツ!みんなで観戦!! 阪南大学eSportsサークル主催『LoL』ライブビューイングレポート
取材、文●山口佐和子
去る10月21日夕方、大阪は心斎橋にほど近いOCA大阪デザイン&IT専門学校に、40余名の若者たちが集まった。彼らの目的はひとつ、現在開催中の『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)世界大会の準々決勝のライブビューイングイベント(※)参加である。このイベントに筆者も潜入し楽しんできたので、今回はそのレポートをお送りする。
※ライブビューイング(パブリックビューイング)とは?
ファンが集まった会場で、スポーツ・コンサート・舞台といったイベントの生中継映像を観賞するイベントが「ライブビューイング」だ。スポーツバーでのサッカー観戦や、映画館での舞台中継観賞会などもこれに当たる。
この9月下旬より開催されている『LoL』今年の世界大会「2017 World Championship」。世界最強チームを決定するこの大会では、進行とともに参加チームがどんどん絞られてゆく。準々決勝が行われた10月19~22日には、8チームが4対戦を行って準決勝への椅子を奪い合った。今回、阪南大学eSportsサークルが中心となって開催したこのイベントでは、準々決勝の第3対戦である「Royal Never Give Up(RNG) vs Fnatic(FNC)」を観戦した。
関西各地の熱心なファンが集結
台風の接近にともない冷たい雨が降りしきる天候にもかかわらず、会場であるOCA大阪デザイン&IT専門学校の正面には「LeagueU」のフラッグを掲げたスタッフが立って誘導を行っていた。彼らの誘導に従ってエレベーターで4階に上がり、足を踏み入れた会場はおおむね「学校の視聴覚室」といった部屋だ。参加者リストの名前を確認してもらって参加費を支払うと、WCSパブリックビューイングを奨励しているLeagueU提供の応援アイテムセットがもらえる。いざ席についてみると、周囲では若者たちが『LoL』や「WCS」の話題で早くも盛り上がっているではないか! 「LJL FINAL」のようなファンが集まるライブイベントに参加するたびに筆者は思うのだが、身近に『LoL』友がいない方は機会があればぜひ、こういったライブイベントに参加して生の盛り上がりを体感してほしい。
ファン同士の交流の輪に入ったりして過ごしている間に試合開始時間が近づき、主催からイベントの内容や観戦時の注意事項が説明される。また「今日の準々決勝はRNGとFNCどちらが勝つと思う?」との問いが会場へ投げかけられると、会場の予想はほぼ半々。中国代表のRNGとヨーロッパ代表のFNCは、どちらもキャリアの長い人気選手を抱えているためか、参加者たちも真剣な予想・応援をしているようだった。
▲試合開始前には、主催よりサンダースティックの使い方指南が行われた。入場時に参加者全員に配布される応援アイテムだ
配信開始時刻の17時になると、会場のスクリーンに公式日本語配信が大写しで映し出された。この日、RNG vs FNCの日本語実況解説を務めたのは、LJL CS配信でおなじみのkatsudion氏とDay1氏のコンビだ。この対戦での注目はなんといっても、ともにキャリアが長くポジションも同じベテラン選手であるUzi選手(RNG)とRekkles選手(FNC)の対決だ。
第一試合、中盤までは両チームともに譲らず、獲得オブジェクトもほぼ互角の状態が続いた。しかし試合時間24分ごろに起こった集団戦で、FNCの主なダメージ源であるRekkles選手の操る「シヴィア」が倒れたのを皮切りに、強力なバフをもたらすオブジェクト「バロン」をRNGが獲得して一気にFNCの面々を倒してゆく。FNC側でダメージを与えることに長けるチャンピオンに射程が短いものが多い点を突いたこの戦闘で一気に優勢となったRNGが、その後20分弱をかけて確実な勝利をものにした。
第二試合ではRekkles選手がUzi選手の代名詞とも言えるチャンピオン「ヴェイン」をピックして会場を沸かせた。第一試合同様、中盤までは互角の戦いが続いたものの、ヴェインを中心としたFNCの「射程が短い」チーム構成をうまくさばいたRNGが、最終的に個別撃破で数の有利を築いてネクサスを割り切り勝利した。
第二試合中の18時半過ぎには、主催が用意したピザが会場に到着。試合の最中ではあるものの、参加者のほとんどが会場後ろにあるテーブルに移動して、ピザをつまみながらの観戦に興じた。
▲みんなでピザをつまみながら観戦すると、近くで食べている参加者とも会話が弾む
これまでの2戦で続けて2勝を上げ、準決勝進出に王手をかけたRNG。第三試合ではそれまでRNGが確保していた超長射程ADC「トリスターナ」をFNCが確保するなど、ドラフト戦略の変更が見られた。RNGも対抗して超長射程ADC「コグ=マウ」をピックした上に、周囲をタンクで固めて真っ向からぶつかる構えだ。中盤まではRNGがゲームの主導権を握ってFNCの本拠地破壊まであとタワー1本のところまで迫ったが、FNCの素晴らしいレーンコントロールが光り、シーソーゲームをなんとか押さえ込んで勝利した。
集団戦でキルが起こるなど、試合が大きく動くと参加者からは大きな歓声が上がっていた。特に第三試合では、両チームが互いの本拠地で喉元に迫る展開もあり、どんでん返しのたびに会場の熱気が高まった。
会場が21時30分までしか借りられないとのことで、ライブビューイングはこの第三試合で終了。その後、イベントの締めとしてじゃんけん大会とクイズ大会が行われた。公式学生活動推進プログラム「LeagueU」より提供された25個あまりの賞品が、上位参加者に贈られた。
クイズ大会は参加者が7チームに別れ、チームで答案用紙を埋めていくスタイル。チャンピオンのストーリー設定から、ゲームをやっていないとわからない問題まで、そう深いゲーム知識は必要ないもののカジュアルな「トリビア」が出題され、チーム内の知識差をカバーしながら問題の答えを探していく様子はまさしく「チームワークOP」であった。
▲クイズ大会とじゃんけん大会の賞品を持つ進行の2人。クイズ大会の最優秀チームには、ロジクールのゲーミング周辺機器が贈られたほか、過去のLJLイベントグッズも入手できた
▲チームに別れての『LoL』クイズ大会。「そんなの知らないよ!」「俺わかる!」「さすが!」のような会話も
筆者はライブビューイングイベントへは初参加だったが、プレス参加している「LJL FINAL」とはちがって一般参加者視点で試合やイベントの楽しみを皆さんと共有することができ、大変有意義なイベント参加になったと感じている。コスプレ参加者はさすがにいなかったが、手持ちの『LoL』グッズを持ち込んでいる参加者もいたので、会話のきっかけにグッズを持参するのもいいだろう。なにせ参加しているのは『LoL』愛好者ばかりなのだ。繰り返すが、身近に『LoL』友がいない方にはぜひ、こういったイベントへの参加をオススメしたい。趣味を分かり合える人たちと同じ空間で盛り上がるというのは、得難い経験だ。
▲イベントの最後、参加者全員での記念撮影
大阪で今後開催予定の『LoL』イベント
阪南大学eSportsサークルをはじめとした関西圏の『LoL』系大学サークルは、この後もWCSライブビューイングやプレイイベントなどの開催を予定している。以下に今後のイベント開催予定を紹介しよう。イベント詳細についてはリンク先の案内をご覧いただきたいが、各イベントには事前申し込みが必要で参加人数に限りもあるのでご注意されたい。▲会場では大阪の大学が開催する今後の『LoL』関連イベントの案内チラシも配布されていた。
・10月28日(土) 『LoL』初心者体験イベント in 阪南大学
・10月28日(土) WCSパブリックビューイングパーティー by 大阪電気通信大学LoLサークル
・11月4日(土) WCSファイナルパブリックビューイングパーティー by 大阪産業大学Esportsサークル
・11月4日(土) WCS Finalビューイングパーティー in Clan by 「Ko-oL」神戸大学LOLサークル&阪南大学eSportsサークル
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■関連リンク
ライアットゲームズ
http://www.riotgames.co.jp/
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
「LeagueU」
https://leagueu.jp.leagueoflegends.com/
LeagueUサークルインタビューVol.1(「神戸大学LoLサークル」、「阪南大学eSportsサークル」)
http://jp.leagueoflegends.com/ja/news/community/leagueu/circleinterview_Vol1