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「『スト6』は攻め側にメリットがあるところが面白い」格ゲーマー・オオヌキインタビュー【DreamHack Japan 2023レポート】
「DreamHack Japan 2023 Supported by GALLERIA」の2日目にあたる5月14日、「ストリートファイター6 ストリーマーエキシビションマッチ」が開催された。5月19日〜21日のオープンベータ、6月2日の正式発売に先駆けた、豪華メンバーによるチームバトルだ。選ばれたのはストリーマー・プロゲーマーを中心とした10名。実況・解説はおなじみのアール氏とハメコ。氏が務めた。
試合レポートは別記事に譲るが、チームこく兄 vs チームオオヌキによる5v5の星取り戦で行われ、3-2でチームオオヌキが勝利。使用コントローラーはゲームパッド・アケコン・レバーレスが出揃い、従来の6ボタン式の「クラシックタイプ」だけでなく、1ボタンで必殺技が出せる「モダンタイプ」のプレイヤーも多数。キャラクターもベータ版経験者たちがガイルやキンバリーを操り、フェスティバル感のある対戦となった。
「ストリートファイター6 ストリーマーエキシビションマッチ」メンバー&リザルト
先鋒 × 倉持由香 vs けんき ○
次鋒 ○ おにや vs ゆふな ×
中堅 ○ ありけん vs Nyanpi ×
副将 × 関優太 vs SHAKA ○
大将 × こく兄 vs オオヌキ ○
残念ながら今回のエキシビションマッチはオンライン配信がなかったが、試合後にチームオオヌキのリーダーであるオオヌキにインタビューすることができた。普段あまりメディアに出演することがないが、アーケード勢からすれば伝説級のベテラン&現役プレイヤーでもある。長く格ゲーを見てきたオオヌキは、『スト6』についてどう感じているのか、エキシビションマッチを振り返りながらうかがった。
──エキシビションマッチ、お疲れさまでした。今日の試合はいかがでしたか?
オオヌキ:めちゃくちゃ楽しくて、そのストリーマーさんと「モダン」モードっていう、カプコンさんが作った新モードをちゃんとやって、技がつながるから気持ちよさを言ってくださっていて、つなげた時に「うわーっ」てみんなで盛り上がりました。ボタン連打だけであそこまでつながるっていうのが、みんな爽快感あるんだなと思って。ゲームとしても「モダン」タイプってついてよかったのかなっていう感想があったんで、
やっぱりチーム戦の面白さですね〜。ほとんどみんな今日初めましてだったんですけど、試合が終わった後に「みんなで仲良く写真撮ろう!」みたいになってハイタッチとかもできて、めちゃくちゃ面白かったです。
──副将のSHAKAさんが戦う前のコメントで、「ちょっと秘策がある」っておっしゃっていましたが、あれはCAまでつながったコンボのことですか?
オオヌキ:いえ、それはSHAKAさんはもうできるって言ってて。SHAKAさんと関さんが以前カプコンさんの番組で対戦した時に、画面端で「ドライブインパクト」を打ち返されたって言われていたんですね。それで、「多分(試合の)プレッシャーの中では打ち返せないから、先に打った方がいい」って伝えたんです。そしたら、SHAKAさんの「ドライブインパクト」がバッチリ当たったんですよ。そこからちゃんとコンポにもつなげてて。
あと、「ドライブゲージ」が全部なくなっちゃうと「ドライブインパクト」って打ち返せなくなっちゃうんで、「ジャンプすれば当たらないよ」って言ったら、SHAKAさん、ちゃんとすぐにジャンプして「ドライブインパクト」を避けまくってて。
FPSはすごい方ですけど、格闘ゲームはまだそこまでやられてないと思うのに、僕がちょっと言っただけで「あ、なるほど」ってすぐ理解してくれて。それを実戦でもやってほんとに勝ってくれたのはすごいっすね。しかも、SHAKAさんが勝ってくれなければ、最後2-2でこく兄と戦えなかったので。
──オオヌキさんと言えば、もう20年以上いろんなゲームをやってきて、ファンからすると『ストIII』の印象が強いんですが、これまで遊んできたゲームと比べて、『スト6』のこういうところが進化していると感じた部分はありますか?
オオヌキ:昔のゲームって、攻めている側にメリットがあるゲームが多かったんです。けど、『ウル4』と『ストV』は守りが強いゲームで、いかに守りをうまくするか。下がっていればいいじゃんってなると、動きも試合展開も遅くなるし、見ている方もなんかじりじり展開が多いんですよね。
『スト6』っていうのは、攻めている方にメリットを持たせてくれるっていうコンセプトで作っていて、前に出た方がゲージが回復しやすいとか、明らかに前に出る人に強みを持たせてくれてるっていうのがめちゃくちゃ面白くて。だから、みんな前に出てコンボ決まったら気持ちいいとか、後ろに下がる方が苦しくなるゲームなのが、昔の『ストIII』や『ストII』に似たところですね。
攻めた方が強い、守った方が強いというのも、当時と違ってネット時代になって攻略が進んだから、というところもあるんですけど、『スト6』はみんな前に出て戦えよ、殴り合えよっていうカプコンのメッセージだと思っています。
──オオヌキさん自身は『ストV』時代はプロ活動を退いていましたが、最近は結構いろいろなところで、オオヌキさんの名前をよく聞くことも増えた気がします。もしかして『スト6』では大会に出たりとかされますか?
オオヌキ:「EVO」はもうホテルもチケットも取ってます。初年度は行こうかなと思って。まあ、僕はプロゲーマーを応援して、こく兄みたいな感じでストリーマーまではいかないですけど、みんながイベントとか企画する時は裏方として参加するみたいな感じでいいかなと思ってて。
でも、今はそういう気持ちなんですけど、『スト6』が面白かったら何が起こるかわからないっていうところはあります。
──ちなみに、会場で「ウメハラと練習した」という話もされていて春麗かなと思ったんですが、今回使ったのはリュウでしたよね。ベータ版はまださわっていないんですか?
オオヌキ:ベータ版は(抽選に)外れたんですよ。だから春麗とかまだ使ったことないんです。だったら、ちゃんとストリーマーの人たちにコンボとかを見せて、チームメンバーに「(オオヌキさんがやると)もう全然違うゲームやってるみたくなるんですね!」って言ってもらえるようなプレイングをしようかなと思って、ウメハラの家に行ってリュウを一生懸命練習して、ウメハラからいろいろなもの盗んで帰ってきて、それをこく兄にぶつけたって感じですね。
──今回のこく兄対策として、リュウで戦う上でのコツみたいなものを教えていただけますか?
オオヌキ:波動拳に対しては、見た瞬間に「ドライブインパクト」が確定するんですけど、ちょっとでも反応が遅れると「ドライブインパクト」をこっちが返せるんですよ。で、こく兄は長年の親友というか友人なので、反応遅いのは知ってるんですよね(笑)。
なので、波動拳を続けたら「ドライブインパクト」を取ってきて、絶対返せるタイミングで打ってくるだろうなと思って、波動拳を決めた瞬間に「ドライブインパクト」を返してやりました。そこはもう狙っていました。
──『スト6』のここがいい! と感じたところはどこですか?
オオヌキ:やっぱり「ドライブインパクト」を当てた時の気持ちよさですよね。エフェクトのかっこよさだったり、そこから崩れた相手にコンボを入れる気持ちよさ。打撃音とかもすごくかっこよくなってますし。
初心者の人はお互い打ちまくって、「おっしゃ、俺が当てたぞ!」みたいな感じで、今度は見てから返せるようになるんですよね、練習していくと。そうなると「おい、先打っちゃダメだぞ」ということになる。初心者がうまくなる上で、「ドライブインパクト」が決め手になってくるゲームなのかなって思ってます。
「ドライブラッシュ」も、今までは例えば中P→中K→昇龍拳のコンボだけだったのが、中Pから「ドライブラッシュ」→大P→大P→昇龍拳とか、「ドライブラッシュ」を使うことによって大Pの有利フレームが増えて、大→大がつながるようになる。そういうのでコンボを伸ばしてったら、ダメージが出るから練習しようと思えて、モチベーションにつながるようなシステムになっているので。気持ちよさとかすごく考えて作られているゲームで、久しぶりに感動してますね。
──一緒に練習されたというウメハラさんも、『スト6』はすごく絶賛されていますよね。
オオヌキ:僕が言うと「それ、ウメちゃんも言ってた」って配信で言われるんですけど(笑)、ウメも同じこと考えてるんですよね。やっぱり同じゲームをずっとやってて好きなゲームが一緒だったので。僕は『ストIV』と『ストV』はプロを1年だけやってたんですけど合わなくて、やっぱり本当に好きなものだけをやりたいっていうのが、自分の人生のコンセプトとしてあるので。なんか仕事としてやっていくのも、本当に心から楽しめるものじゃないとちょっと伝えづらい性格ではあるので、『ストIV』と『ストV』はちょっとお休みにしてって感じでしたね。
──実際、『ストIV』と『ストV』は見送っていたりあまり本腰を入れていなかった格ゲーマーもいましたが、なんか『スト6』で復活してくださる方が多そうだなと思うんです。
オオヌキ:そうですね、多分多いと思います。めちゃくちゃゲーム性が面白いですし。
「ワールドツアー」にしても、格闘ゲームの1人用って今まではベガまで行って終わりとか、『ストV』に至ってはエンディングもなかった。これは批判するとかではないんですけどね。
それが『スト6』の「ワールドツアー」では、ワールドの中でその街の人といきなり戦い出したり、初心者の人も○ボタンを連打していれば、格闘ゲームをやっている気分になれるというか。昔スーファミとかでやってた格ゲーみたいな簡単さがあるので、対戦はやらなくても1人用も楽しめるんじゃないかなって思います。
たとえば、「プロゲーマーが今日このゲーセンでやってるぞ」みたいなことが、「ワールドツアー」のゲームセンター内でウメハラと僕がやってるのを、見に来れたりするらしいんですね。まだ自分の作ったアバターとかもできるのか、その辺はよくわかってないんですけど、そういうのできたら面白いですね。
──最後に「DreamHack Japan」の感想をお聞かせください。
オオヌキ:今回初めて日本に来られたってことで、エキシビションマッチでは、普段とだいぶ違うこのメンバーでこんだけのことをやって、しかも結構いい試合になりました。普段別ゲーをやっているストリーマーの皆さんが格ゲーを楽しんでいる姿は伝えたかったんですけど、配信がなかったのは残念でしたね。
でも、自分は土曜日の「Cooperations Cup」(『ストリートファイターIII 3RD STRIKE』のコミュニティ大会)の会場とここだけで、他は見ていないんですが、どちらかというと日本のコミュニティ大会側の方にとって、こういう大きな会場でやらせてもらえたのはよかったですね。
『スト6』をまだやったことがない人とかは、昇竜拳が出せるだけでも盛り上がるじゃないですか。でも遊んでいくといつかそこに確定反撃とか入れられるようになって、「あの時ああすればよかった」みたいなことが今後見つかっていく。「本当はこういうゲームなんだよ」っていうのを見せたいと思って、僕は今回練習してきたんですけど、メンバーから「すごかった!」「こういうゲームになるんですね!」って言ってもらえたのが、めちゃくちゃ嬉しかったんです。
みんなが楽しんでくれているかどうかって、なんかわかるじゃないですか。その点で今日は本当にみんな楽しそうに『スト6』をやってくれていたのが一番嬉しかったです。そういう場を設けてくれた「DreamHack Japan」にもありがとう、って感じですね。
オオヌキ Twitter
https://twitter.com/nuki2
オオヌキ YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCvkA2XjuwvEzgIuhTQzzYDA
試合レポートは別記事に譲るが、チームこく兄 vs チームオオヌキによる5v5の星取り戦で行われ、3-2でチームオオヌキが勝利。使用コントローラーはゲームパッド・アケコン・レバーレスが出揃い、従来の6ボタン式の「クラシックタイプ」だけでなく、1ボタンで必殺技が出せる「モダンタイプ」のプレイヤーも多数。キャラクターもベータ版経験者たちがガイルやキンバリーを操り、フェスティバル感のある対戦となった。
「ストリートファイター6 ストリーマーエキシビションマッチ」メンバー&リザルト
先鋒 × 倉持由香 vs けんき ○
次鋒 ○ おにや vs ゆふな ×
中堅 ○ ありけん vs Nyanpi ×
副将 × 関優太 vs SHAKA ○
大将 × こく兄 vs オオヌキ ○
残念ながら今回のエキシビションマッチはオンライン配信がなかったが、試合後にチームオオヌキのリーダーであるオオヌキにインタビューすることができた。普段あまりメディアに出演することがないが、アーケード勢からすれば伝説級のベテラン&現役プレイヤーでもある。長く格ゲーを見てきたオオヌキは、『スト6』についてどう感じているのか、エキシビションマッチを振り返りながらうかがった。
ボタン連打で戦える爽快感
──エキシビションマッチ、お疲れさまでした。今日の試合はいかがでしたか?
オオヌキ:めちゃくちゃ楽しくて、そのストリーマーさんと「モダン」モードっていう、カプコンさんが作った新モードをちゃんとやって、技がつながるから気持ちよさを言ってくださっていて、つなげた時に「うわーっ」てみんなで盛り上がりました。ボタン連打だけであそこまでつながるっていうのが、みんな爽快感あるんだなと思って。ゲームとしても「モダン」タイプってついてよかったのかなっていう感想があったんで、
やっぱりチーム戦の面白さですね〜。ほとんどみんな今日初めましてだったんですけど、試合が終わった後に「みんなで仲良く写真撮ろう!」みたいになってハイタッチとかもできて、めちゃくちゃ面白かったです。
──副将のSHAKAさんが戦う前のコメントで、「ちょっと秘策がある」っておっしゃっていましたが、あれはCAまでつながったコンボのことですか?
オオヌキ:いえ、それはSHAKAさんはもうできるって言ってて。SHAKAさんと関さんが以前カプコンさんの番組で対戦した時に、画面端で「ドライブインパクト」を打ち返されたって言われていたんですね。それで、「多分(試合の)プレッシャーの中では打ち返せないから、先に打った方がいい」って伝えたんです。そしたら、SHAKAさんの「ドライブインパクト」がバッチリ当たったんですよ。そこからちゃんとコンポにもつなげてて。
あと、「ドライブゲージ」が全部なくなっちゃうと「ドライブインパクト」って打ち返せなくなっちゃうんで、「ジャンプすれば当たらないよ」って言ったら、SHAKAさん、ちゃんとすぐにジャンプして「ドライブインパクト」を避けまくってて。
FPSはすごい方ですけど、格闘ゲームはまだそこまでやられてないと思うのに、僕がちょっと言っただけで「あ、なるほど」ってすぐ理解してくれて。それを実戦でもやってほんとに勝ってくれたのはすごいっすね。しかも、SHAKAさんが勝ってくれなければ、最後2-2でこく兄と戦えなかったので。
「EVO」の参加は予約済み
──オオヌキさんと言えば、もう20年以上いろんなゲームをやってきて、ファンからすると『ストIII』の印象が強いんですが、これまで遊んできたゲームと比べて、『スト6』のこういうところが進化していると感じた部分はありますか?
オオヌキ:昔のゲームって、攻めている側にメリットがあるゲームが多かったんです。けど、『ウル4』と『ストV』は守りが強いゲームで、いかに守りをうまくするか。下がっていればいいじゃんってなると、動きも試合展開も遅くなるし、見ている方もなんかじりじり展開が多いんですよね。
『スト6』っていうのは、攻めている方にメリットを持たせてくれるっていうコンセプトで作っていて、前に出た方がゲージが回復しやすいとか、明らかに前に出る人に強みを持たせてくれてるっていうのがめちゃくちゃ面白くて。だから、みんな前に出てコンボ決まったら気持ちいいとか、後ろに下がる方が苦しくなるゲームなのが、昔の『ストIII』や『ストII』に似たところですね。
攻めた方が強い、守った方が強いというのも、当時と違ってネット時代になって攻略が進んだから、というところもあるんですけど、『スト6』はみんな前に出て戦えよ、殴り合えよっていうカプコンのメッセージだと思っています。
──オオヌキさん自身は『ストV』時代はプロ活動を退いていましたが、最近は結構いろいろなところで、オオヌキさんの名前をよく聞くことも増えた気がします。もしかして『スト6』では大会に出たりとかされますか?
オオヌキ:「EVO」はもうホテルもチケットも取ってます。初年度は行こうかなと思って。まあ、僕はプロゲーマーを応援して、こく兄みたいな感じでストリーマーまではいかないですけど、みんながイベントとか企画する時は裏方として参加するみたいな感じでいいかなと思ってて。
でも、今はそういう気持ちなんですけど、『スト6』が面白かったら何が起こるかわからないっていうところはあります。
──ちなみに、会場で「ウメハラと練習した」という話もされていて春麗かなと思ったんですが、今回使ったのはリュウでしたよね。ベータ版はまださわっていないんですか?
オオヌキ:ベータ版は(抽選に)外れたんですよ。だから春麗とかまだ使ったことないんです。だったら、ちゃんとストリーマーの人たちにコンボとかを見せて、チームメンバーに「(オオヌキさんがやると)もう全然違うゲームやってるみたくなるんですね!」って言ってもらえるようなプレイングをしようかなと思って、ウメハラの家に行ってリュウを一生懸命練習して、ウメハラからいろいろなもの盗んで帰ってきて、それをこく兄にぶつけたって感じですね。
「ドライブインパクト」の爽快感と音がいい
──今回のこく兄対策として、リュウで戦う上でのコツみたいなものを教えていただけますか?
オオヌキ:波動拳に対しては、見た瞬間に「ドライブインパクト」が確定するんですけど、ちょっとでも反応が遅れると「ドライブインパクト」をこっちが返せるんですよ。で、こく兄は長年の親友というか友人なので、反応遅いのは知ってるんですよね(笑)。
なので、波動拳を続けたら「ドライブインパクト」を取ってきて、絶対返せるタイミングで打ってくるだろうなと思って、波動拳を決めた瞬間に「ドライブインパクト」を返してやりました。そこはもう狙っていました。
──『スト6』のここがいい! と感じたところはどこですか?
オオヌキ:やっぱり「ドライブインパクト」を当てた時の気持ちよさですよね。エフェクトのかっこよさだったり、そこから崩れた相手にコンボを入れる気持ちよさ。打撃音とかもすごくかっこよくなってますし。
初心者の人はお互い打ちまくって、「おっしゃ、俺が当てたぞ!」みたいな感じで、今度は見てから返せるようになるんですよね、練習していくと。そうなると「おい、先打っちゃダメだぞ」ということになる。初心者がうまくなる上で、「ドライブインパクト」が決め手になってくるゲームなのかなって思ってます。
「ドライブラッシュ」も、今までは例えば中P→中K→昇龍拳のコンボだけだったのが、中Pから「ドライブラッシュ」→大P→大P→昇龍拳とか、「ドライブラッシュ」を使うことによって大Pの有利フレームが増えて、大→大がつながるようになる。そういうのでコンボを伸ばしてったら、ダメージが出るから練習しようと思えて、モチベーションにつながるようなシステムになっているので。気持ちよさとかすごく考えて作られているゲームで、久しぶりに感動してますね。
──一緒に練習されたというウメハラさんも、『スト6』はすごく絶賛されていますよね。
オオヌキ:僕が言うと「それ、ウメちゃんも言ってた」って配信で言われるんですけど(笑)、ウメも同じこと考えてるんですよね。やっぱり同じゲームをずっとやってて好きなゲームが一緒だったので。僕は『ストIV』と『ストV』はプロを1年だけやってたんですけど合わなくて、やっぱり本当に好きなものだけをやりたいっていうのが、自分の人生のコンセプトとしてあるので。なんか仕事としてやっていくのも、本当に心から楽しめるものじゃないとちょっと伝えづらい性格ではあるので、『ストIV』と『ストV』はちょっとお休みにしてって感じでしたね。
格ゲーを気軽に楽しく遊ぶ姿がうれしかった
──実際、『ストIV』と『ストV』は見送っていたりあまり本腰を入れていなかった格ゲーマーもいましたが、なんか『スト6』で復活してくださる方が多そうだなと思うんです。
オオヌキ:そうですね、多分多いと思います。めちゃくちゃゲーム性が面白いですし。
「ワールドツアー」にしても、格闘ゲームの1人用って今まではベガまで行って終わりとか、『ストV』に至ってはエンディングもなかった。これは批判するとかではないんですけどね。
それが『スト6』の「ワールドツアー」では、ワールドの中でその街の人といきなり戦い出したり、初心者の人も○ボタンを連打していれば、格闘ゲームをやっている気分になれるというか。昔スーファミとかでやってた格ゲーみたいな簡単さがあるので、対戦はやらなくても1人用も楽しめるんじゃないかなって思います。
たとえば、「プロゲーマーが今日このゲーセンでやってるぞ」みたいなことが、「ワールドツアー」のゲームセンター内でウメハラと僕がやってるのを、見に来れたりするらしいんですね。まだ自分の作ったアバターとかもできるのか、その辺はよくわかってないんですけど、そういうのできたら面白いですね。
──最後に「DreamHack Japan」の感想をお聞かせください。
オオヌキ:今回初めて日本に来られたってことで、エキシビションマッチでは、普段とだいぶ違うこのメンバーでこんだけのことをやって、しかも結構いい試合になりました。普段別ゲーをやっているストリーマーの皆さんが格ゲーを楽しんでいる姿は伝えたかったんですけど、配信がなかったのは残念でしたね。
でも、自分は土曜日の「Cooperations Cup」(『ストリートファイターIII 3RD STRIKE』のコミュニティ大会)の会場とここだけで、他は見ていないんですが、どちらかというと日本のコミュニティ大会側の方にとって、こういう大きな会場でやらせてもらえたのはよかったですね。
『スト6』をまだやったことがない人とかは、昇竜拳が出せるだけでも盛り上がるじゃないですか。でも遊んでいくといつかそこに確定反撃とか入れられるようになって、「あの時ああすればよかった」みたいなことが今後見つかっていく。「本当はこういうゲームなんだよ」っていうのを見せたいと思って、僕は今回練習してきたんですけど、メンバーから「すごかった!」「こういうゲームになるんですね!」って言ってもらえたのが、めちゃくちゃ嬉しかったんです。
みんなが楽しんでくれているかどうかって、なんかわかるじゃないですか。その点で今日は本当にみんな楽しそうに『スト6』をやってくれていたのが一番嬉しかったです。そういう場を設けてくれた「DreamHack Japan」にもありがとう、って感じですね。
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