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HyperXのゲーミングデバイス3点セット「Pulsefire FPS Pro」「Fury S」「Alloy FPS Pro RGB」レビュー

目次
  1. HyperXのゲーミングデバイス御三家を試す!
    1. ゲーミングマウス「Pulsefire FPS Pro」
    2. ゲーミングマウスパッド「Fury S」
    3. ゲーミングキーボード「Alloy FPS RGB」
  2. 設定ソフト「HyperX NGenuity」でデバイスを自分仕様に
  3. 実際にFPS&MOBAで組み合わせて使ってみた
スポーツをするときにそれに合った道具が必要なように、近年eスポーツという言葉で認知され出した対戦ゲームをプレイする際にもゲーミングデバイスと呼ばれる必需品がある。本稿では、米Kingston Technology社が展開する「HyperX」ブランドから3つのゲーミングデバイスを紹介する。

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HyperXのゲーミングデバイス御三家を試す!

今回紹介するデバイスは、最大16,000dpiと桁違いの精度を誇るゲーミングマウスHyperX Pulsefire FPS Pro」(以下、Pulsefire FPS Pro)、精度またはスピードどちらか重視するほうに合わせたモデルが選べるマウスパッド「HyperX Fury S」(以下、Fury S)、100%アンチゴーストとNキーロールオーバーに対応したキーボード「HyperX Alloy FPS RGB」(以下、Alloy FPS RGB)の3機種で、いずれも今夏発売されたばかりの新製品だ。まずはそれぞれの特長を見ていこう。

ゲーミングマウス「Pulsefire FPS Pro」

特長
・最大16,000ネイティブdpiが可能なPixart 3389センサー
・快適な人間工学的デザイン
・6つのプログラマブルボタン
・HyperX NGenuityソフトウェアで簡単にカスタマイズ
・カスタマイズ内容を保存するオンボードメモリ
・思い通りのスムーズな滑りを追求した超大型マウスソール

「Pulsefire FPS Pro」はその名のとおり、FPS向けにデザインされたゲーミングマウスで、同シリーズのPulsefire FPSの上位モデルに位置する。Pulsefire FPSとの主な違いとしては、最大dpiの違いと加速度が挙げられ、無印が最大3,200dpi/30Gに対し、Proは最大16,000dpi/50Gと大幅にスペックが上昇。これはとくにシューターをローセンシでプレイする際、思いどおりのマウス精度を実現するために役立つ。
また、後述のHyperX NGenuityによる個別セットアップを3つまでマウスに保存しておけるオンボードメモリも搭載されている。

▲Pulsefire FPS Proはゲーミングマウスとしては標準的な6ボタンを採用。バックライトもRGB対応と、ゲーミングデバイスらしい華のあるデザインとなっている

▲左サイドにボタンが2つ用意され、両サイドのゴム製グリップによって握りやすくなっている

ゲーミングマウスパッド「Fury S」

特長
・ほころびにくいシームレスステッチ加工
・精度を追求した表面とスピードを追求した表面を選択可能
・安定感のある天然ゴム製の底面
・スペースとスタイルに合わせて選べる4サイズ

「Fury S」の最大の個性は、自分が必要とする性能で選べるところ。精度またはスピードを重視する2種類の表面デザインに、それぞれプレイヤーの環境やスタイルに合わせた4サイズが用意されている。
また、本稿で紹介しているPulsefireシリーズのマウスとの相性を考え、さらに正確なエイムができるようデザインされている。表面が柔らかな材質でできているため、使用中の手首への負担が少なく、天然ゴム製の底面のおかげで激しい動作でもマウスパッドが滑らない。端にはシームレスステッチ加工が施されており、端からの劣化を抑えるはたらきをしている。

今回試用したXLサイズならではの利点として、その大きさゆえにそのままデスクマットとしても使えたり、長期間の使用によって表面が劣化してしまっても反対側のサイドを使えたりとお得な面も挙げられる。

▲今回レビューで使用したのはSpeed editionのXLサイズ。あまりの滑らかさにずっと触っていたくなる

ゲーミングキーボード「Alloy FPS RGB」

特長
・輝くライティング効果を持つRGBバックライトキー
・HyperX NGenuityソフトウェアによる高度なカスタマイズ
・コンパクトで持ち運びが容易なデザイン。取り外し可能なケーブルが付属
・耐久性に優れ、強固なスチールフレーム
・Kailh Silver Speedメカニカルキースイッチ
・3プロファイル対応オンボードメモリ
・便利な USB 充電ポート
・ゲームモード、100%アンチゴーストおよびNキーロールオーバー機能

「Alloy FPS RGB」は、従来の「Alloy FPS」をもとにデザインされた英字配列のフルサイズゲーミングキーボード。「Alloy FPS」からの変更点としては、キースイッチがCherry MXからKailh Silver Speedに変わり、作動点が2.2mm~2mmから1.1mmに、作動力が45~50gから40gへと軽減。
これにより、指に力を加えてからキー入力が認識されるまでの応答時間を極限まで縮めることが可能となり、動作寿命(キーストローク)も最大5,000万回から最大7,000万回へと増えるなど、耐久性も向上している。

また、バックライトが赤色単色LEDからRGB LEDになったことで、1キーずつ自分好みの色にカスタマイズできるようになった。フレームは強固なスチールでできているため、激しいゲームプレイの最中もぐらつく心配なし。取り外し可能なケーブルとそのコンパクトなデザインにより、かさばりやすいキーボードの持ち運びを容易にしている。

▲初期設定では七色のグラデーションがかかるように発光する。パターンや明度は細かく設定可能だ

▲本体に挿して使える充電用USBポート。パソコンには認識されない

設定ソフト「HyperX NGenuity」でデバイスを自分仕様に

上記で紹介した「Pulsefire FPS Pro」と「Alloy FPS RGB」は、「HyperX NGenuity」(HyperX製品をカスタマイズできる専用ソフト)をインストールすることで詳細な設定が可能になる。

「Pulsefire FPS Pro」ならば6ボタンすべてに単一キーやマクロを割り当てることができ、その他にもdpiやバックライトの設定が可能。dpiは100から16,000の間を50刻みで調整し、最大で5段階までのレベルに保存しておくことができる。また、レベルに合わせてバックライトのカラーを変更することも可能だ。

「Alloy FPS RGB」の場合も、マクロやバックライトの設定をここで行えるほか、「ゲームモード」と呼ばれる機能を設定できるのが特徴。
これはゲームが起動している間は特定の単一キーやキーコンビネーションを無効にする機能で、設定しておけばゲーム中に間違えてタブを切り替えてしまったり、Steamのオーバーレイメニューを開いてしまったりということが防げる。

また、こうしたすべての設定をまとめてデバイス自体に保存しておけるのがオンボードメモリの役目で、プレイするゲームや使用者に応じて最大で3つまで登録できる。

▲感度(dpi)の初期設定は800、1,600、3,200の3レベルのみ。この画面で設定を変えることで16,000dpiまで使用できるようになる

▲ゲームモードはFn+F12でOn/Offが切り替え可能。この画面で設定したキーはゲームモードがOnの間は完全に無効化される

▲すべてのキーにマクロを割り当てることが可能で、設定できるコマンドもさまざま。個人的にはワンボタンでプログラムやページにアクセスできる機能が便利に感じた

▲あらかじめ用意されていたテンプレートを参考にLEDをMOBA用にカスタマイズしてみた

実際にFPS&MOBAで組み合わせて使ってみた

ここからは実際に筆者が使ってみて感じたことをまとめていく。

まず、「Pulsefire FPS」は“かぶせ持ち”(手のひらから指まで全体をマウスに密着させる持ちかた)がもっとも適しているように感じた。背部が大きく、側面が底面に向けて末広がりになっていて、手の力を抜いてマウスに乗せると自然に全体がフィットするからだ。
反面、そのようなフォルムなので“つまみ持ち”(手のひらにマウスをつけず、指だけでマウスを支える持ちかた)で扱うにはあまり向いていないかもしれない。

実を言うと筆者は普段つまみ持ちなのだが、ひとまずかぶせ持ちでいくつかMOBAやFPSをプレイしてみたところ、やはりその精度の高さを体感できた。
『CS:GO』でスナイパーのドラッグショットを行う際など、慣れていないかぶせ持ちですら敵に吸い付くように照準を合わせられるほどだったので、かぶせ持ち派であれば、まさに自分の手のように扱えそうだ。

dpiに関しては16,000まで設定できるようになっているが、筆者の場合、ひと通りの設定を試した後は800に落ち着いた。
16,000だとあまりに感度が高くなり過ぎてしまうため、一般的なゲーミングであればデフォルトで設定されている800か1,600でも十分のはずだ。

▲かぶせ持ちにとってベストなフォルム。手に自然に収まり、しっかりとフィットする

精度の高さで言えば、「Pulsefire FPS」を縁の下から支えている存在が「Fury S」だ。
今回、筆者が試用したのは「Fury S」シリーズの「Speed Edition Pro XLサイズ」なのだが、正直、開封後にマウスを乗せて初めて動かした瞬間に「あ、これは良デバイスだ」と感じた。それほど表面が滑らかで快適なのだ。

"滑らか"といっても意図しないタイミングで"滑る"ことはなく、自らの意志で"滑らせやすい"のである。きめ細やかにデザインされた表面がこの絶妙なバランスを実現させているのだろう。

もうひとつのバージョンでは精度を重視しているそうで、そちらも試してみたいと思った。読者の皆さんはぜひ店頭等で2種類を試してみてほしい。

▲セットアップの一例。筆者の机にはXLは大きかったので、「Fury S」は縦に置いてみた

「Alloy FPS RGB」はゲームプレイの際、これまであまりキーボードにはこだわってこなかった筆者の考えを覆したデバイスだった。本製品について一番強く感じたのは、Kailh Silver Speedキースイッチの持つ超高速応答性。通常であればキーを押し込むことで入力が認識されるのだが、このキーボードでは(押し込もうかな)と軽く触ったあたりですでにキー入力が認識されている。

筆者の体験では、『LoL』でフラッシュの判断やスキル回避の動作、スペルシールドのタイミングを合わせられるなど、とくにキーの入力速度が重要なゲームでは非常に有利に機能するように感じた。

また、『PUBG』をプレイしているときによく間違えてSteamオーバーレイを呼び出してしまうことがあったので、特定のキー入力を無効化できる「ゲームモード」の設定はこういう点でありがたかった。

筆者はこれまでマウス、マウスパッド、キーボードとすべて異なるブランドを使っていたのだが、今回3製品をセットで使ってみて、「デスク上のレイアウトに統一性が出せる」「ひとつのドライバでキーボード、マウスの設定をまとめて管理できる」といったメリットがあることに気が付いた。
また、「Pulsefire FPS Pro」と「Alloy FPS RGB」はその名のとおりFPSでの使用をとくに想定してデザインされているのだが、実際に使ってみるとMOBAやMMO、RTSでも十分に相性がよいデバイスだということがわかった。

少しでもゲームを有利に進めたいと思う人にはオススメのデバイスとなっているので、今後新しいゲーミングデバイスの購入を考えている人はぜひ一度触ってみて、その使い心地を実感してみてほしい。

■製品スペック

Pulsefire FPS Pro
形状 : エルゴノミクス
接続タイプ : 有線
ライティング : RGB
ボタン : 6
スイッチの信頼性 : 20M クリック
光学式センサー : Pixart 3389-
最大解像度 : 16,000 dpi
最大速度 : 450 IPS
最大加速度 : 50G
ポーリングレート : 1,000 Hz (1ミリ秒)
ケーブルの種類 : 布巻き
重量(ケーブルを含まない) : 95g
製品寸法 : 71mm x 128mm x 42mm
NGenuity ソフトウェアに対応 : 可

Fury S
サイズ : SM、M、L、XL
厚さ : 3~4mm
幅 x 長さ : SM: 290mm x 240mm
M : 360mm x 300mm
L : 450mm x 400mm
XL : 900mm x 420mm
素材 : クロス、ラバー

Alloy FPS RGB
スイッチタイプ : Kailh Silver Speed
バックライト : RGB LED
フォームファクター : フルサイズ (104/105 キー)
メディアキー : セカンダリ
Ngenuity互換: あり
ライティングプロファイルのプリセット: 3x
USB 2.0パススルー : モバイル機器の充電専用
ケーブルの種類 : 布巻き、取り外し可能

■関連リンク
HyperX
https://www.hyperxgaming.com/jp
Pulsefire FPS Pro
https://www.hyperxgaming.com/jp/mice/pulsefire-fps-pro-rgb-gaming-mouse
Fury S
https://www.hyperxgaming.com/jp/mouse-pad/fury-gaming-mouse-pad
Alloy FPS Pro RGB
https://www.hyperxgaming.com/jp/keyboards/alloy-fps-rgb-mechanical-gaming-keyboard
Kingston Technology Company
https://www.kingston.com/jp

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