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基本無料ゲーム『コンカラーズ・ブレード』 レビュー 敵味方入り乱れる戦場の中、兵団を率いて成り上がれ!【オススメPCゲーム】

私は敵味方が入り乱れる戦場をフィーチャーしたゲームが大好きです。味方の行動を確認しつつ単独での活躍、またはそれぞれの連携によって活路を見出せるものをより好んで遊ぶ傾向にあります。自軍に配属されたプレイヤーたちそれぞれが役割をこなしていくなか、勝利への一手を模索するのが楽しくて仕方がないのです。

「私はこの拠点を中心に動いて、あの拠点はあのプレイヤーに任せて……いや待てよ、いまあのプレイヤーが敵の攻撃に耐えることで精一杯だったなら、すぐに救援へ行ったほうが良いのでは……? でも正面からではまずい。あのプレイヤーがギリギリまで耐えられそうなら、側面からうまく奇襲をかけたほうが敵軍の総数を減らせるかも……」


自身の思考と現在の状況、敵味方それぞれの動き。戦いにおけるすべての要素がうまく噛み合い、自軍を勝利へと導いたときの快感といえば、本当にヒーローになったかのよう。2020年4月6日、Booming GamesよりSteamで配信開始となった基本無料ソフト『コンカラーズ・ブレード』は、そうした戦場における敵味方のやり取りを楽しむゲームとして、久しぶりに心が踊るものになっています。


ひとりの武将となり、広大な地を渡り歩こう

本作は戦争系RPGということで、プレイヤーは一人の武将として兵団を率いて広大な地を駆け巡り、プレイヤー数最大15人vs15人の戦闘が行える戦場へ参加することになります。自身の成り上がりのため、クランの成長、拠点や領土の確保、強力な装備品の獲得や兵の育成、山賊・盗賊の討伐……この地に存在するプレイヤーはそれぞれの目的のもとに自由に動いています。

戦闘システムはアクションとストラテジー要素がうまく組み合わされており、プレイヤーを含めた多くの武将・兵士が戦場でリアルタイムに入り乱れながら、激しい戦いが繰り広げられます。拠点やワールドマップではほかのプレイヤーと交流ができ、プレイヤー同士が協力してさまざまな戦闘へ向かうことも、決闘という形でPvPすることも可能です。


ゲームの進行としては、MMORPGのようにプレイヤーの武将がたくさん歩き回る拠点でクエストを受注やマッチング待機をして、攻城戦や拠点解放戦に参加するというのが基本的な流れになります。

序盤こそできることも少ないですが、チュートリアルや訓練場における戦闘を経たり、さまざまなNPCから与えられるクエストをこなしていったりと、キャラクターのレベルをあげることにより遊びの幅もどんどんと増えていきます。その過程でプレイヤーはワールドマップへと出ることになるのですが、おそらく皆さんが想像している以上にこのゲームの舞台は広いです。


ひとたびレベル10になるとクラン要素が開放され、「開始時に選んだそれぞれの国のクランに属する」、「自分が筆頭となりひとつのクランを設立する」または「すでに名を上げているクランに加入する」という3つの道から選ぶことができます。時期によっては、国の領土や拠点都市・村を賭けた戦いも繰り広げられるそうで、ワールドマップに点在する土地の中にも、ほかのユーザーが率いているクランが治めている拠点都市や村が多くありました。


ワールドマップには拠点を発展させるために必要な木材や金属といった素材を獲得できる箇所も存在しており、戦いに疲れたらのんびり旅をしながら収集していく時間を設けるのも楽しいです。馬車に荷物を積みすぎるとワールドマップでの移動速度が遅くなり、土地柄によっては盗賊やほかのプレイヤーに狙われやすくなるといったデメリットも……土地の情勢や自軍の状態、馬車の容量などを考慮して動いたほうが安全かもしれません。


「兵団」を率いて戦場を駆ける面白さ

本作の戦闘における特徴として、プレイヤーが操作するのは自分のキャラクターですが、同時に一緒に追従する兵士たちにも指示を与えながら数々の戦場を戦っていく点にあります。この兵士たちは総称して「兵団」とよばれ、剣兵や槍兵、弓兵や銃兵など装備するもの、国などによって多くの種類があります。


プレイヤーは兵団に対する基本指示として、攻撃・随行・堅守という3つの指示を出すことができ、その際に展開する陣形についても所有兵団によってさまざまなものが用意されています。陣形のなかには「横一直線に並び広範囲の敵を攻撃する」、「盾を装備した兵団を前に出し弓矢から前線の部隊を守る」、「槍兵の兵団を自身の周囲に展開し敵の突撃から身を守る」というように、より細かな状況に応じた陣形を使える兵団もいるので、新しく加入した際にはステータス欄をしっかりチェックしておきましょう。


また、スキルを使用することにより、突撃時に攻撃力や防御力を上げたりするものから、特殊な攻撃手段を繰り出す兵団もいます。これらスキルは一時的なものではあるものの、使用するとしないとでは大きな違いがあるので、ここぞというときに使用するのが戦場で生き残るための秘訣です。


これら兵団にはそれぞれレアリティが設定されており、高ければ高いほど全体的な能力が高く、所有しているスキルも豊富です。戦場へは最大で5種類までの兵団をセットすることができ、一回の出撃に一つの兵団を連れて行く運びとなります。戦闘によって兵団内の兵士数が減ってしまった場合、マップに配置されている補給所で兵団の変更が可能です。

序盤で獲得できる兵団はおおむね20~3人ほどが1兵団として組織され、ひとりひとりの体力や攻撃力といったステータスも低めですが、プレイヤーとおなじく兵団にも成長要素があり、戦闘で活躍することによりレベルが上がります。レベルアップ時やクエスト報酬などで手に入る通貨、兵団ポイントを使用することにより、より上位の兵団を開放することも可能です。

開放はスキルツリー方式になっていて、おおまかに剣や槍、弓や銃などといった具合に区分けがあります。ツリーのなかには兵団の装備毎に適用されるステータスアップがあるので、自身の戦略にあった兵団を組み上げていきましょう。

この兵団要素のおかげで、自身がその世界のひとりの武将として存在する感覚がより強まっており、戦闘においても戦うのは自分だけではないという、自軍との一体感を感じることができています。

さまざまな武器やスキル、攻城兵器で敵軍を一掃せよ


プレイヤーが扱うことのできる武器は、それぞれ特徴的な攻撃方法とスキルを持っています。攻守のバランスが取れたオーソドックスな性能の剣と盾。攻撃速度は遅いものの広範囲への攻撃が可能で吸血スキルを持つ大振りの野太刀。リーチの長さと攻撃スキルにより周囲の敵を一掃できる槍や素早い速度での発射が可能となる弓、マスケット銃。

そのほか計11種類の武器のなかからプレイヤーの戦い方や好みに合わせて選ぶことができるので、チュートリアルの際はどのようなキャラクターでこの世界を楽しむか、思う存分吟味することを推奨します。

敵兵団が相手であれば通常攻撃でもあまり問題はありませんが、敵プレイヤー武将との一騎打ちでは、攻撃スキルをいかに当てられるかが勝負の決め手になってきます。自身のキャラクターの動きの癖をしっかり把握しておくといいでしょう。


そして、本作の戦闘をより面白くしてくれるものとして、城を攻め落とす際に欠かせない攻城兵器もちゃんと存在しています。もともと戦場に配置してあるものから、各々のプレイヤーが戦場へ持ってきて、好きな場所に設置して使うものもあり、これらをうまく利用することで戦況を変えることもできます。

投石機や大砲、火矢連射機など使用回数が決まっていたり、弾薬の再装填に時間がかかったりと運用に時間を要するのがネックですが、しっかり狙うことができれば敵兵団を大きく減らすことも、武将に大ダメージを与えることもできます。


プレイヤーが強すぎないからこそ、戦闘における盛り上がりがある

さて、ここまで紹介してきたなかで、「プレイヤー武将が能力的に一番強いんだったら、敵の数はどうとでもなりそう」という印象をもつ方もいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。むしろ、プレイヤーも兵団も相手から受けるダメージは多く、そこかしこから火矢や大砲の弾が飛んできます。考えなしに敵陣深く突撃したところで、あっという間に返り討ちに遭い全滅してしまうのが関の山です。

いわゆる、一人の武将が戦場で起きているすべてをひっくり返してしまうようなゲームバランスにはなっていません。武将の力量もたしかに大事ですが、それに加えて兵団の指揮や攻城兵器、そしてチームメンバーとの連携がはるかに重要です。


攻撃側としては、防衛側の攻撃の波を読み、隙をついて深く敵陣へ飛び込む。もしくは大砲をはじめとした攻城兵器を使い着実に数を減らしてから進軍する。思い切って城壁にはしごを立てかけて直接敵を叩く。防衛側はそうした攻撃をいち早く察知し、自身の城に備え付けられている兵器を使い、どれだけ進行を妨害するかが肝になります。戦闘マップによっては複数の進行ルートが存在するため、敵の動きを逐一確認しながら最適な行動を取れるように心がけると良いかもしれません。

このゲームで大切なのは、マップをしっかり見て現状を把握することにつきます。敵味方がどう動いているのか、どの拠点が占拠されつつあるのか、兵団の組み合わせはどのようなものになっているか、攻城兵器はどれが稼働しているのか…… 本作は海外のプレイヤーが多く、味方との意思疎通が取りづらいと感じることもあるかとは思いますが、思い切って自身の行動で自分の意思を示していきましょう。

その先で戦況を優位に運びこむ、勝利を掴み取ることができれば、その瞬間自軍の士気は最高潮に達することでしょう。プレイヤーキャラクターが強すぎないからこそ生まれる展開によって、本作ではひとつひとつの戦闘がより濃密なものになっているのです。


今回のインプレッションで紹介しきれていない要素がまだまだありますが、こうした戦場におけるやり取りに浪漫を感じる方は少なからずいらっしゃるかと思います。『コンカラーズ・ブレード』はその浪漫を十分に満たしてくれるゲームになっているので、気になった方がいればぜひ遊んでみてほしい一作です。

Steamに登録済みであれば基本無料で遊べるゲームになっていますので、気軽に遊びやすいです。アイテム課金要素としては、ゲーム内通貨を購入することによりプレイヤーや兵団の見た目をゴージャスに変える装備品や、新たな兵団の勧誘、一定期間経験値上昇率や報酬アップをはじめとしたさまざまな特典が獲得できるマンスリーパスなどが利用できます。

私も今よりももっと名を上げるために、今後も戦場を探して旅していきますので、もし出会うことがあればぜひ手合わせをお願いします!

©2019 Booming Games. All Rights Reserved.

■関連リンク
『コンカラーズ・ブレード』
https://www.conquerorsblade.jp/
『コンカラーズ・ブレード』Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/835570/_/

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