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NORTHEPTIONが全20チームによる激戦を制した「JCG Apex Legends~Honor of Tournaments」観戦レポート
2020年7月11日(土)から12日(日)にかけ、株式会社JCG主催による賞金制大会「JCG Apex Legends~Honor of Tournaments」(以下「JCG HOT」)が開催された。本稿ではその試合模様をレポート形式でお届けする。
ちなみにJCGが『Apex』の賞金制イベントを企画したのは今回が初めて。試合の中継はeスポーツキャスターの馬人氏、プロゲーミングチーム「父ノ背中」に所属するはつめ氏が担当し、入れ替わり立ち替わりの激闘を賑やかに盛り上げた。
ここからは後半戦の第4マッチ及び第5マッチにフォーカス。優勝争いに食い込んだ上位チームの奮闘ぶりや、キャスター陣も思わず湧いたハイライトに迫る。
ポイント集計:試合終了時の順位やキル数に応じてポイントを加算
最終順位:全5試合後の獲得ポイント数をもとに決定
大会マップ:ワールズエッジ
第4試合も例外ではなく、開始14分ほどで「機動演武」のNero_kidouenbu選手が周囲を囲まれる中、単発の威力が大きいウィングマンを携えてクラッチに成功。圧倒的に不利な状況を覆し、プレイヤーキルによるポイントを獲得した。
そんな第4試合のチャンピオンに輝いたのは、第3試合をトップで勝ち抜けた「NORTHEPTION」。同じく3名生存の「END」の虚を突くべく、高所を取っていたNrth_Spica_ttv選手が投げ物をフル活用しながら敵陣へ接近。たまらずtkmEND選手がダウンしたところを見逃さず、Nrth_uzagiii選手が残る2名に銃弾を浴びせた。ラストは岩肌を駆け下りた先で最後の生存者を倒し、他チームを圧倒しつつポイントを大量獲得。第3試合のチャンピオン報酬と合わせ、着実に優勝への地歩を固めた。
上述のとおり、一歩抜きん出た戦績を収めていたのは「NORTHEPTION」だったかもしれない。しかし他の参加チームも負けじと闘志をたぎらせていたのも事実だ。ある者はジブラルタルの起動したドーム内に侵入して闇討ちを狙い、またある者は安全地帯へいち早くたどり着き、高所を陣取ってコースティックのガストラップを設置。エリア収縮に追われる他チームを遠隔地から狙撃したりと、どのチームも戦況を読み解いた上で立ち回っていたように思う。たとえ優勝への道のりが遠くても、銃弾には銃弾を返し、全力を持って試合に臨んでいたのは間違いないはずだ。
そうしたチームが1部隊、また1部隊と倒れていった終盤。生き残ったのは「Susanoo gaming 8」、「NORTHEPTION」、「RAID CLAN WHITE」の3部隊だった。この3すくみとも言える状況の中、ブラッドハウンドを操るSG8_myanchu選手が戦況を一挙に打開する。屋内にて”全能の眼”を発動すると、素早く周囲の位置関係を把握。屋外を移動する敵の居場所を掴むやいなや現場に直行、立て続けにRCW_erika選手とRCW_Lask選手の2名をダウン(うち1名は失血死)させ、「RCW」を全滅に追い込む。そのまま単身のNrth_uzagiii選手も撃破し、睨み合っていた他チームを壊滅させる形で「Susanoo gaming 8」が第5試合のチャンピオンをもぎ取った。
全スケジュール終了後は気になる優勝チームの発表がスタート。ポイント集計の結果、全5試合を通して合計ポイント数を最も稼いだ「NORTHEPTION」が1位にランクイン。その優勝賞品として、賞金20万円とRazer Gigantus V2(マウスパッド)が送られた。馬人氏の「今の率直な感想は?」といった質問に対し、Nrth_uzagiii選手は「純粋に嬉しい」と感情を吐露。またこれからの競技シーンに向けて、「今回の戦績で満足せず、次の大会でも優勝できるように頑張りたい」と意気込みを表明した。
2位:Way Myriad Streamer(48P)
3位:そくせき(46P)※最高シングルマッチの比較により3位
4位:機動演武(46P)※最高シングルマッチの比較により4位
5位:Machida_JP(37P)
JCG Apex Legends~Honor of Tournaments公式サイト
https://apexlegends.j-cg.com/
JCG主催による賞金制イベント「JCG HOT」とは?
本大会はElectronic Artsがおくる基本プレイ無料バトルロイヤルゲーム『Apex Legends』(以下『Apex』)のPC版を用いたオンライン大会だ。一日目は全74チームが集結し、二日目の進出をかけたグループ予選を実施。そこで勝ち上がった各グループのベスト5(全20チーム)は決勝の舞台へと上がり、優勝と賞金をかけて熾烈なバトルを繰り広げた。ちなみにJCGが『Apex』の賞金制イベントを企画したのは今回が初めて。試合の中継はeスポーツキャスターの馬人氏、プロゲーミングチーム「父ノ背中」に所属するはつめ氏が担当し、入れ替わり立ち替わりの激闘を賑やかに盛り上げた。
▲キャスターの馬人氏(左)、解説のはつめ氏(右)
ここからは後半戦の第4マッチ及び第5マッチにフォーカス。優勝争いに食い込んだ上位チームの奮闘ぶりや、キャスター陣も思わず湧いたハイライトに迫る。
■大会ルール
参加チーム:予選(1日目)を通過した計20チームポイント集計:試合終了時の順位やキル数に応じてポイントを加算
最終順位:全5試合後の獲得ポイント数をもとに決定
大会マップ:ワールズエッジ
第4試合(チャンピオン:NORTHEPTION)
決勝戦の開幕から幾度となく衝突を繰り返し、ポイントレースの様相に拍車のかかった第4試合。その幕開けは前3試合と同様、幕開けから2分経たずに脱落チームを生み出す混沌とした立ち上がりを迎える。見知ったプレイヤー同士でパーティーを組む本大会では互いに連携が取りやすい分、フィールドの各所で”統率の取れたパーティー”同士による読み合いと銃撃戦が頻発することも珍しくない。ゆえに”漁夫の利”を狙った割り込み、味方のダウンを即座に取り返すカバー攻撃、瞬く間に損害を与える奇襲などが発生しやすく、カジュアルマッチやランクマッチを上回るスピードでプレイヤーがダウンしていく……というわけだ。第4試合も例外ではなく、開始14分ほどで「機動演武」のNero_kidouenbu選手が周囲を囲まれる中、単発の威力が大きいウィングマンを携えてクラッチに成功。圧倒的に不利な状況を覆し、プレイヤーキルによるポイントを獲得した。
▲はつめ氏も思わず「上手い!」とうなったNero_kidouenbu選手のファインプレー
そんな第4試合のチャンピオンに輝いたのは、第3試合をトップで勝ち抜けた「NORTHEPTION」。同じく3名生存の「END」の虚を突くべく、高所を取っていたNrth_Spica_ttv選手が投げ物をフル活用しながら敵陣へ接近。たまらずtkmEND選手がダウンしたところを見逃さず、Nrth_uzagiii選手が残る2名に銃弾を浴びせた。ラストは岩肌を駆け下りた先で最後の生存者を倒し、他チームを圧倒しつつポイントを大量獲得。第3試合のチャンピオン報酬と合わせ、着実に優勝への地歩を固めた。
▲高所から射撃を試みるNrth_uzagiii。地の利を活かした戦いで勝利を収めた
第5試合(チャンピオン:Susanoo gaming 8)
いよいよ優勝チームが決定する第5試合は、キャスター陣が「早い!」と口を揃えるほど、スピーディーな展開となった。試合開始から約7分ほどで参加チームの4分の1が脱落。その1分後には残り3部隊にまで減り、戦場はこれまで以上の熱を帯びていた。上述のとおり、一歩抜きん出た戦績を収めていたのは「NORTHEPTION」だったかもしれない。しかし他の参加チームも負けじと闘志をたぎらせていたのも事実だ。ある者はジブラルタルの起動したドーム内に侵入して闇討ちを狙い、またある者は安全地帯へいち早くたどり着き、高所を陣取ってコースティックのガストラップを設置。エリア収縮に追われる他チームを遠隔地から狙撃したりと、どのチームも戦況を読み解いた上で立ち回っていたように思う。たとえ優勝への道のりが遠くても、銃弾には銃弾を返し、全力を持って試合に臨んでいたのは間違いないはずだ。
▲安全地帯の内側から敵を牽制するMirageJade選手。ガストラップによる襲撃へのカウンターも抜かり無い
そうしたチームが1部隊、また1部隊と倒れていった終盤。生き残ったのは「Susanoo gaming 8」、「NORTHEPTION」、「RAID CLAN WHITE」の3部隊だった。この3すくみとも言える状況の中、ブラッドハウンドを操るSG8_myanchu選手が戦況を一挙に打開する。屋内にて”全能の眼”を発動すると、素早く周囲の位置関係を把握。屋外を移動する敵の居場所を掴むやいなや現場に直行、立て続けにRCW_erika選手とRCW_Lask選手の2名をダウン(うち1名は失血死)させ、「RCW」を全滅に追い込む。そのまま単身のNrth_uzagiii選手も撃破し、睨み合っていた他チームを壊滅させる形で「Susanoo gaming 8」が第5試合のチャンピオンをもぎ取った。
▲ブラッドハウンドの真価を最大限に発揮したSG8_myanchu選手。探知スキルを使った索敵を上手く行い、自チームをチャンピオンへ導いた
全スケジュール終了後は気になる優勝チームの発表がスタート。ポイント集計の結果、全5試合を通して合計ポイント数を最も稼いだ「NORTHEPTION」が1位にランクイン。その優勝賞品として、賞金20万円とRazer Gigantus V2(マウスパッド)が送られた。馬人氏の「今の率直な感想は?」といった質問に対し、Nrth_uzagiii選手は「純粋に嬉しい」と感情を吐露。またこれからの競技シーンに向けて、「今回の戦績で満足せず、次の大会でも優勝できるように頑張りたい」と意気込みを表明した。
▲JCG主導のもと手に汗握る激戦も巻き起こった「JCG HOT」。本大会はまだ産声を上げたばかりだが、今後の動向に期待が深まるばかりだ
■上位5チームと獲得ポイント数
1位:NORTHEPTION(79P)2位:Way Myriad Streamer(48P)
3位:そくせき(46P)※最高シングルマッチの比較により3位
4位:機動演武(46P)※最高シングルマッチの比較により4位
5位:Machida_JP(37P)
JCG Apex Legends~Honor of Tournaments公式サイト
https://apexlegends.j-cg.com/