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【ストV】世界24人の精鋭が激突! 「CAPCOM Pro Tour 2020 シーズンファイナル」レポート【CPT】
2021年2月21日から22日にかけて、「CAPCOM Pro Tour 2020 シーズンファイナル」がオンラインで開催された。
この大会は「ストリートファイターⅤ」の世界大会「CAPCOM CUP 2020」が中止になったことを受けて開催されたエキシビジョンマッチで、「CAPCOM CUP 2020」の出場権を獲得した20名と招待選手4名、合計24名の選手が同じ地域に住むプレイヤー同士で賞金をかけて4本先取形式で対戦した。この記事では全12地域に分けて開催された試合レポートをお届けする。
シーズンファイナル最初の試合は、ペルー出身のPokoro選手(ベガ)とブラジル出身のJah_lexe選手(ラシード)の対戦となった。このバトルでは終始Jah_lexe選手が中間距離で巧みに通常技を繰り出し間合いを掌握。Pokoro選手も空対空からのコンボや接近戦での駆け引きで対抗するも流れをひっくり返すには至らず、4-1でPokoro選手が勝利した。
第2試合はJiewa選手(豪鬼)とVxbao選手(ユリアン)の中国勢対決となった。この試合は序盤から手の内を知り尽くした相手同士の高度な読み合いや駆け引きが繰り広げられる展開となったが、Vxbao選手が反応速度の早さと思い切りの良さを見せて先行する。途中Jiewa選手が阿修羅斬空で危機を脱して一時流れを奪い返すも、最後は競り合いを制したVxbao選手が4-2で勝利をつかんだ。
第3試合は北米東地区で活動する、DR Mandrake選手(ユリアン)とCJ Truth選手(キャミィ)の米国勢同士の争いとなった。強豪として知られるCJ Truth選手は、パワーに勝るユリアンに対して積極的に前に出て有利な間合いを確保し、前に出てきたところを潰していくという王道的な戦いぶりを披露。DR Mandrake選手流れを変えようとエイジスリフレクターを繰り出すが、CJ Truth選手はほぼ万全な対策を見せてほぼ一方的な展開で4-0と圧倒的大差で勝利した。
Day1折り返しとなる第4試合ではRumours選手(コーディ)と 代表のSomniac選手(ベガ)のオーストラリア対決が繰り広げられた。Rumours選手選手はジャンプ攻撃とトリガーを軸に責め立て、Somniac選手はヘッドプレスで表裏を惑わせる動きを駆使する激しいダメージの奪い合いとなったが、最後は経験に勝るSomniac選手が一時リードされながらも盛り返し、逆転で4-3の勝利を収めた。
北米西地区代表が登場した第5試合はNephew(コーリン)とSamurai(豪鬼)が激突した。互いの手を数手先まで読んで技を振って相手のミスを誘い合う、高度かつ人読みの要素が強い戦いとなったが、ギリギリの瀬戸際ではNephewの読みが冴えて流れをつかみ、勝負所での強引な攻めを決めて4-2での勝利をつかんだ。
Day1最後となる第6試合は、ファン投票で選出されたノルウェーのLuffy選手(R.MIKA)と、世界屈指の強豪であるEU代表のPhenom選手(かりん)の対戦となった。この試合はLuffy選手が要所で投げと打撃の二択をPhenom選手に押し付け、勝負どころではEXレインボータイフーンを効果的に決める一方的な流れとなり4-1でLuffyが勝利。圧倒的な破壊力を見せつけた。
Day2の第1試合は、アジア南西部代表で共にシンガポール出身のSKZ(セス)とXIAN(セス)の同国同キャラ対決となった。この対戦では新鋭のSKZとベテランのXIANによる真正面からの激しい肉弾戦が展開され、互いに画面端を押し付け合う目まぐるしい攻防となったが、クリティカルアーツの起点となる小技を要所で決めて大きなダメージを取ったXIANが一方的にラウンドを奪い続け、4-0で勝利し貫録を見せつけた。
Day2の第2試合では共にUAE出身の強豪、AngryBird(セス/いぶき)とBig Bird(G)の対戦が行われた。この試合では本来はラシード使いのBig Birdが対AngryBirdのためにGを投入、序盤から圧倒的な攻撃力を見せ2連勝する。ここでAngryBirdはキャラクターをセスからいぶきにスイッチするが、勢いを止めることはできずにBig Birdが3連勝してマッチポイントを迎える。AngryBirdは再びキャラクターをセスに変更して1勝を挙げるが反撃はここまで。Big Birdが4-1で勝利をもぎ取った。
Day2第3試合はCABA(ガイル)とMENARD(かりん/バーディ)とドミニカ出身の選手同士の対戦となった。序盤はかりんを投入したMENARDが有利に試合を展開するが、次第にCABAが主導権を握り返し、2-2と五分の展開に。ここでMEBARDはキャラクターをバーディにスイッチしたところこの動きが的中。続く2戦を連取し4-2で勝利した。
Dya2の第4試合、欧州西地区対決に登場したのは、ベルギー出身のTAKAMURA(豪鬼)とイギリス出身のINFEXIOUS(是空)の両者となった。序盤はほぼ互角の攻防となり、INFEXIOUSがゆっくりとした動きから歩き投げを決めるなど上手く間合いを管理し地上戦を制する場面も目立ったが、徐々にTAKAMURAが圧倒して接戦をことごとく制し続け、4-2で勝利した。
Dya2の第5試合では「CAPCOM CUP 2019」の覇者iDom選手(ララ/ポイズン)とSmug選手(G)の一戦が繰り広げられた。共に強烈なラッシュ能力を持つキャラクター同士の激しい打撃戦が繰り広げられる目まぐるしい展開となったが、第2戦を終えて1-1となったところでiDom選手がキャラクターをポイズンにスイッチ。しかし第3戦はSmug選手の勝利に終わり、iDom選手は再びララへとキャラクターを戻す。その後もやはり互いにラッシュに次ぐラッシュを叩き込む見ごたえのある試合となり、最後はiDom選手が競り勝ち4-3で勝利を手にした。
ウメハラ vs ガチくん
二日間に渡って開催された「CAPCOM Pro Tour 2020 シーズンファイナル」の大トリとなったのが、対戦格闘ゲームのレジェンドであるウメハラ(ガイル)と「CAPCOM CUP 2018」覇者のガチくん(ラシード)の日本人対決となった。
序盤からガチくんはウメハラを画面端に追い詰め体力を奪い続けるが、ウメハラも堅い守りで僅かなスキを見つけては飛び込みコンボからのクリティカルアーツを決めるなどほぼ互角の攻防を展開。最終的には前に出てきたガチくんを巧みに仕留めてまずウメハラが先勝する。
第2戦はガチくんが巧みな空中での機動を見せてウメハラのディフェンスを崩して奪い返したものの、ここからはウメハラが圧倒的な強さでガチくんを手玉に取る展開となる。第3戦、第4戦を続けざまに奪いマッチポイントを迎えると、第5戦の第3ラウンドでは一瞬のスキを突いて放ったサマーソルトキャンセルクリティカルアーツで大きなダメージを奪い、起死回生を狙うガチくんのラッシュをしのぎ切り、4-1で勝利。健在ぶりを示した。
残念ながら中止に終わった「CAPCOM CUP 2020」だが、選手たちの熱い戦いはまだこれからも続いていく。『ストリートファイターⅤ』も第5シーズンを迎え大きな変動が予想されるが、今年もまた多くの選手たちの研鑽の果てに生まれるスーパープレイを目の当たりにできることは間違いない。2021年も『ストリートファイターⅤ』はeスポーツの主要タイトルとして、多くの話題を提供してくれるだろう。
この大会は「ストリートファイターⅤ」の世界大会「CAPCOM CUP 2020」が中止になったことを受けて開催されたエキシビジョンマッチで、「CAPCOM CUP 2020」の出場権を獲得した20名と招待選手4名、合計24名の選手が同じ地域に住むプレイヤー同士で賞金をかけて4本先取形式で対戦した。この記事では全12地域に分けて開催された試合レポートをお届けする。
Day1
●南米地域
Pokoro vs Jah_lexeシーズンファイナル最初の試合は、ペルー出身のPokoro選手(ベガ)とブラジル出身のJah_lexe選手(ラシード)の対戦となった。このバトルでは終始Jah_lexe選手が中間距離で巧みに通常技を繰り出し間合いを掌握。Pokoro選手も空対空からのコンボや接近戦での駆け引きで対抗するも流れをひっくり返すには至らず、4-1でPokoro選手が勝利した。
●中国
Jiewa vs Vxbao第2試合はJiewa選手(豪鬼)とVxbao選手(ユリアン)の中国勢対決となった。この試合は序盤から手の内を知り尽くした相手同士の高度な読み合いや駆け引きが繰り広げられる展開となったが、Vxbao選手が反応速度の早さと思い切りの良さを見せて先行する。途中Jiewa選手が阿修羅斬空で危機を脱して一時流れを奪い返すも、最後は競り合いを制したVxbao選手が4-2で勝利をつかんだ。
●北米東
DR Mandrake vs CJ Truth第3試合は北米東地区で活動する、DR Mandrake選手(ユリアン)とCJ Truth選手(キャミィ)の米国勢同士の争いとなった。強豪として知られるCJ Truth選手は、パワーに勝るユリアンに対して積極的に前に出て有利な間合いを確保し、前に出てきたところを潰していくという王道的な戦いぶりを披露。DR Mandrake選手流れを変えようとエイジスリフレクターを繰り出すが、CJ Truth選手はほぼ万全な対策を見せてほぼ一方的な展開で4-0と圧倒的大差で勝利した。
●オセアニア
Rumours vs SomniacDay1折り返しとなる第4試合ではRumours選手(コーディ)と 代表のSomniac選手(ベガ)のオーストラリア対決が繰り広げられた。Rumours選手選手はジャンプ攻撃とトリガーを軸に責め立て、Somniac選手はヘッドプレスで表裏を惑わせる動きを駆使する激しいダメージの奪い合いとなったが、最後は経験に勝るSomniac選手が一時リードされながらも盛り返し、逆転で4-3の勝利を収めた。
●北米西
Nephew vs Samurai北米西地区代表が登場した第5試合はNephew(コーリン)とSamurai(豪鬼)が激突した。互いの手を数手先まで読んで技を振って相手のミスを誘い合う、高度かつ人読みの要素が強い戦いとなったが、ギリギリの瀬戸際ではNephewの読みが冴えて流れをつかみ、勝負所での強引な攻めを決めて4-2での勝利をつかんだ。
●ファン投票vs EU
Luffy vs PhenomDay1最後となる第6試合は、ファン投票で選出されたノルウェーのLuffy選手(R.MIKA)と、世界屈指の強豪であるEU代表のPhenom選手(かりん)の対戦となった。この試合はLuffy選手が要所で投げと打撃の二択をPhenom選手に押し付け、勝負どころではEXレインボータイフーンを効果的に決める一方的な流れとなり4-1でLuffyが勝利。圧倒的な破壊力を見せつけた。
DAY2
●アジア・南西
SKZ vs XIANDay2の第1試合は、アジア南西部代表で共にシンガポール出身のSKZ(セス)とXIAN(セス)の同国同キャラ対決となった。この対戦では新鋭のSKZとベテランのXIANによる真正面からの激しい肉弾戦が展開され、互いに画面端を押し付け合う目まぐるしい攻防となったが、クリティカルアーツの起点となる小技を要所で決めて大きなダメージを取ったXIANが一方的にラウンドを奪い続け、4-0で勝利し貫録を見せつけた。
●中東
AngryBird vs Big BirdDay2の第2試合では共にUAE出身の強豪、AngryBird(セス/いぶき)とBig Bird(G)の対戦が行われた。この試合では本来はラシード使いのBig Birdが対AngryBirdのためにGを投入、序盤から圧倒的な攻撃力を見せ2連勝する。ここでAngryBirdはキャラクターをセスからいぶきにスイッチするが、勢いを止めることはできずにBig Birdが3連勝してマッチポイントを迎える。AngryBirdは再びキャラクターをセスに変更して1勝を挙げるが反撃はここまで。Big Birdが4-1で勝利をもぎ取った。
●中米
CABA vs MENARDDay2第3試合はCABA(ガイル)とMENARD(かりん/バーディ)とドミニカ出身の選手同士の対戦となった。序盤はかりんを投入したMENARDが有利に試合を展開するが、次第にCABAが主導権を握り返し、2-2と五分の展開に。ここでMEBARDはキャラクターをバーディにスイッチしたところこの動きが的中。続く2戦を連取し4-2で勝利した。
●欧州西
TAKAMURA vs INFEXIOUSDya2の第4試合、欧州西地区対決に登場したのは、ベルギー出身のTAKAMURA(豪鬼)とイギリス出身のINFEXIOUS(是空)の両者となった。序盤はほぼ互角の攻防となり、INFEXIOUSがゆっくりとした動きから歩き投げを決めるなど上手く間合いを管理し地上戦を制する場面も目立ったが、徐々にTAKAMURAが圧倒して接戦をことごとく制し続け、4-2で勝利した。
●北米東
iDom vs SmugDya2の第5試合では「CAPCOM CUP 2019」の覇者iDom選手(ララ/ポイズン)とSmug選手(G)の一戦が繰り広げられた。共に強烈なラッシュ能力を持つキャラクター同士の激しい打撃戦が繰り広げられる目まぐるしい展開となったが、第2戦を終えて1-1となったところでiDom選手がキャラクターをポイズンにスイッチ。しかし第3戦はSmug選手の勝利に終わり、iDom選手は再びララへとキャラクターを戻す。その後もやはり互いにラッシュに次ぐラッシュを叩き込む見ごたえのある試合となり、最後はiDom選手が競り勝ち4-3で勝利を手にした。
●日本
ウメハラ vs ガチくん
二日間に渡って開催された「CAPCOM Pro Tour 2020 シーズンファイナル」の大トリとなったのが、対戦格闘ゲームのレジェンドであるウメハラ(ガイル)と「CAPCOM CUP 2018」覇者のガチくん(ラシード)の日本人対決となった。
序盤からガチくんはウメハラを画面端に追い詰め体力を奪い続けるが、ウメハラも堅い守りで僅かなスキを見つけては飛び込みコンボからのクリティカルアーツを決めるなどほぼ互角の攻防を展開。最終的には前に出てきたガチくんを巧みに仕留めてまずウメハラが先勝する。
第2戦はガチくんが巧みな空中での機動を見せてウメハラのディフェンスを崩して奪い返したものの、ここからはウメハラが圧倒的な強さでガチくんを手玉に取る展開となる。第3戦、第4戦を続けざまに奪いマッチポイントを迎えると、第5戦の第3ラウンドでは一瞬のスキを突いて放ったサマーソルトキャンセルクリティカルアーツで大きなダメージを奪い、起死回生を狙うガチくんのラッシュをしのぎ切り、4-1で勝利。健在ぶりを示した。
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残念ながら中止に終わった「CAPCOM CUP 2020」だが、選手たちの熱い戦いはまだこれからも続いていく。『ストリートファイターⅤ』も第5シーズンを迎え大きな変動が予想されるが、今年もまた多くの選手たちの研鑽の果てに生まれるスーパープレイを目の当たりにできることは間違いない。2021年も『ストリートファイターⅤ』はeスポーツの主要タイトルとして、多くの話題を提供してくれるだろう。