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ゲーミングPC「New ALIENWARE AURORA スプレマシーVR」のハードウェアを徹底検証!(前編)
PCでゲームを遊ぶメリットは、ボイスチャットや配信など様々なツールと自在に連携できることのほかに、画質や解像度を思い切り上げてリッチなグラフィックを楽しめることにある。しかし“ただ遊ぶ”から“凝った遊び方をする”ようになると、PCスペックがいくらあっても足りなくなることに気がつく。最近のPCゲームは特にCPUパワー食いの傾向が強まってきたので、物理4コア程度のCPUではボトルネックになってしまう。物理6コア以上のCPUを搭載したCPUが今後のゲーミングPCの最低ラインと筆者は考える。
そんな最新ゲームを遊び倒したい人にオススメしたいPCがここでレビューするデルの「New ALIENWARE AURORA スプレマシーVR(以降AURORAと略記)」だ。第8世代Coreプロセッサの最上位であり、CPUは6コア12スレッドのスペックを誇る「Core i7-8700K」、そしてGPUはシングル最速を誇る「GeForce GTX 1080Ti」を組み合わせ、さらにメモリやストレージもハイエンドゲーミングPCらしい容量を搭載したゲーマー垂涎のモデルだ。モデル番号は「R7」となっている。
最近のPCゲームが重いのでゲームを遊ぶPCと配信PCを分けるという運用もあるが、1台のPCでプレイから配信まで完結させた方が省スペースだし、なによりスッキリとまとまる。このAURORAが最新ゲームでどのようなパフォーマンスを発揮してくれるのか、チェックすることにしよう。
▲第8世代Core i7とGTX 1080Tiという現在最速の構成ならば、現行ゲームで怖い物はない。コアゲーマー垂涎の「New ALIENWARE AURORA スプレマシーVR」は、デル直販サイトで発売中だ
だがハイスペックPCにおいて小ささは冷却力不足を招きやすいため、下手な設計だと小ささが弱点になる。だがその点、このAURORAのボディーはフロントとトップ、さらに左側面に大型の通気口を設けることで、高負荷なゲーム中でも十分な換気を可能にしている。さらにCPUクーラーは簡易水冷を利用することで、狭い容積内で最大の冷却効率を追求している。水冷化した理由は内部検分に入ってから解説するとして、まずはじっくりと外見のチェックをしてみよう。
▲AURORAの前・背面。ALIENWAREシリーズというとSF的なマスクを連想してしまうが、面構えは至ってシンプルだ。背面は至るところに小穴が空けてあり、通気性重視していることがわかる
▲フロント上部にはUSB3.0(5Gbps)ポートが3基のほか、USB 3.1 Type C(10Gbps)ポートが引き出されている。高速なUSB3.1をフロントに引き出すには回路設計にひと手間いるが、AURORAクラスのPCならあって当然といえるだろう。光学ドライブはノート用と同じ薄型タイプだ
▲左側面のパネルには大型の通気口が。この通気口の下にGTX 1080Tiが鎮座しており、GPUに新鮮な空気を存分に吸わせることに注力した設計といえる
▲昨今のゲーミングPCにはLEDイルミネーションが欠かせない。前面の電源ボタンや左右両側面の3本のラインは好きな発光色やパターンで点灯させることができる。ノート型のALIENWAREほどのハデさがないのは、机の下に隠れてしまうことが多いからだろうか……
▲発光制御にはおなじみ「Command Center」を使用する。ゲームの雰囲気を盛り上げるのに活用しよう
また、オーバークロック済みCPUを搭載するハイエンドモデルのスプレマシーVRのみ、他のモデル構成ではオプション扱いの水冷ユニットが標準搭載されている。水冷の場合、原理上気温以下にCPUが冷えないという制約はあるものの、ラジエーターの能力内なら空冷よりも冷却力が稼ぎやすい。GTX 1080Tiが普通の空冷なのがやや残念だが、デュアル水冷だと大型化が避けられないので致し方ないところだろう。
▲左サイドパネルを解放した状態。中央やや左に見える巨大なファンガードの中が電源ユニットだ。ケーブル類は整然と内部を這っており、デルの技術の高さがうかがえる
▲電源ユニットを固定するネジを2本外すと、このように電源ユニット自体が手前にスイングするように展開。AURORAの心臓部といえるマザーボードやメモリスロットにアクセスすることができる。ケース床部分にあるのはストレージ増設用のドライブベイだ
▲エイリアンヘッドの描かれた水冷ヘッドからAURORAの天井へ冷却水用ホースが伸びている。いわゆる簡易水冷ユニットなので、特に冷却水の蒸発を気にする必要のないメンテナンスフリー設計になっている
▲グラフィックボードはブロワーファンを装備したもの。この手の製品は冷却力が不足しがちになるが、フロントファンの風を直接受ける配置にすることで冷却力を確保している。ついでに言うとM.2 NVMe接続のSSDモジュールもファンの風を受けられる位置に配置されている
CPUとGPUのスペックだけすごくても、足回りがダメならハイエンドゲーミングPCを名乗る資格はない。だがその点AURORAはパッと目に付く弱点は見られない。ストレージは超高速なM.2 NVMeのSSD(検証機はサムスン製「SM961」)がOS起動用、2TBのHDDがデータ用として標準装備。SSDの容量は512GBと大容量なので、昨今の大作ゲームをガンガンインストールしても容量をあまり心配しなくて良いのは◎だ。
ネットワーク機能はゲームに強いとされているRivet Networks製の“Killer E2500”と802.11ac(867Mbps)に対応した“Killer 1535”の組み合わせ。アプリの種類によって通信の優先度を変えるシステムが組み込まれているため、ゲームの通信が他のアプリの帯域に食われてラグ死する心配を低減してくれる。
▲PUBGと配信ツール(OBS Studio)を起動中にKiller LANユーティリティを開くと、アプリごとの通信優先度がチェックできる。ゲーム(PUBG)の通信の優先度が一番高い「1」、OBSやSteam等の通信は「4」、Windowsのサービスは最低の「6」に設定され、ゲームに最大限の帯域を割くように自動的に設定されるのだ
AURORAのOCは「Command Center」内にある「OC Controls」で行う。OC機能を有効化し、画面左側から“プロファイル”を選択することで定格状態より高いクロックで動作する。無論ユーザが自分自身でプロファイルを追加し、さらに高い性能を目指すことも可能だ。
ただ注意しておきたいのは、OC可能なCPUかつシステムであっても、OCで安定動作するかどうかは保証されていないどころか、自己責任の領域となる点だ。本稿で紹介するのはあくまで検証機を用いた事例のひとつであり、筆者ならびにALIENWAR ZONE編集部、ならびにデルがこの結果を保証するものでは一切ないということをあらかじめお伝えしておく。
で、実際にどの程度伸びるか……だが、そもそも全コア同時に4.6GHzまでオーバークロック済みということもあってか、検証機ではデフォルトのプロファイル、つまり“STAGE 1 OC”“STAGE 2 OC”で大幅な性能の伸びは感じられなかった。
そこで筆者が独自に4.9GHz(8700Kのシングルコア最大周波数は4.7GHz)のOC用プロファイルを設定したところ、高負荷でもちゃんと動作するOC設定が得られた。ただOCするとCPU温度が急上昇し、ファンノイズがドライヤー以上の音を立てるため、実用とはほど遠い設定といえる。AURORAでも重いゲームに遭遇した時、最後の1〜2fpsを引き出したい時に短時間限定で使うべきだろう。
▲OC ControlにはOC機能の有効・無効化スイッチのほかに2種類のOCプロファイルが用意されていた。STAGE 1 OCでも動いたが、性能は目に見えるレベルで変化しなかった
▲手動でプロファイルを追加する場合は、CPUの最大クロックを最大5GHzまで指定できる。ただクロックを上げるほど電圧(コア電圧)を盛らないと動かなくなる。この電圧上げはCPUを傷めるので、長く使いたいならOCはなるべく避けた方がよいだろう
▲OCする前(上)と、4.9GHz OC設定を適用した後(下)のCPUのクロックを「CPU-Z」で拾ってみた。「CINEBENCH R15」のシングルスレッドテストでは、OC前だと4.3〜4.4GHzをウロウロするが、OCすると最大4.9GHz近くまで上昇する
▲「CINEBENCH R15」のスコア変化。こちらも上がOC前、下がOC後。マルチスレッドもシングルスレッドも、スコアがかなり伸びている。ただゲームの場合、CPUのパフォーマンスが効くゲームでないとCPUのOCは意味がないので、ゲーマー向けというよりはプレイ動画の編集時に使う方が現実的かもしれない
▲OC時に特に使える機能がこの「Thermal Controls」。CPUやHDD等の温度監視のほか、水冷ユニットと本体フロントファンの回転数調整ができる。CPUやGPUが何度以上になったらファンを高回転で回すといった設定をここで細かく設定することができる
▲ALIENWAREシリーズではお馴染みのCPUやGPUの使用率などを記録し、あとから見返すための「AlienAdrenaline」も活用しよう。CPU使用率が低いアプリで無理にOCしても、大した効果が得られないことが多いからだ
グラフィックボードは前述の通りGeForce系ではシングル最速となるGTX 1080Tiが搭載されているが、こちらはOCされていない“Founders Edition”と同スペックのボードとなる。4K&高画質設定で高フレームレートが出るゲームはまだ限られているが、グラフィックメモリも11GB搭載しており、高解像度でも快適にプレイできそうだ。
AURORAに搭載されているGPUの情報をGPU-Zで拾ってみた。Founders Edition相当のスペックであることがわかる
ここまでは外観や内部をチェックしてきた。後編ではいよいよパフォーマンスを検証していこう。
(後編に続く)
ハイエンドゲーミングPC「New ALIENWARE AURORA スプレマシーVR」のパフォーマンスを徹底検証!(後編)
■関連リンク
デル株式会社
http://www.dell.co.jp/
「ALIENWARE」のページ
http://alienware.jp/
「ALIENWARE AURORA」のページ
http://www.dell.com/jp/p/alienware-aurora-r7-desktop/pd?ref=PD_OC
そんな最新ゲームを遊び倒したい人にオススメしたいPCがここでレビューするデルの「New ALIENWARE AURORA スプレマシーVR(以降AURORAと略記)」だ。第8世代Coreプロセッサの最上位であり、CPUは6コア12スレッドのスペックを誇る「Core i7-8700K」、そしてGPUはシングル最速を誇る「GeForce GTX 1080Ti」を組み合わせ、さらにメモリやストレージもハイエンドゲーミングPCらしい容量を搭載したゲーマー垂涎のモデルだ。モデル番号は「R7」となっている。
最近のPCゲームが重いのでゲームを遊ぶPCと配信PCを分けるという運用もあるが、1台のPCでプレイから配信まで完結させた方が省スペースだし、なによりスッキリとまとまる。このAURORAが最新ゲームでどのようなパフォーマンスを発揮してくれるのか、チェックすることにしよう。
▲第8世代Core i7とGTX 1080Tiという現在最速の構成ならば、現行ゲームで怖い物はない。コアゲーマー垂涎の「New ALIENWARE AURORA スプレマシーVR」は、デル直販サイトで発売中だ
自作PCとは一線を画す、コンパクトでシャープなルックス
AURORAはいわゆるタワー型デスクトップだが、高さ47cm、奥行き36cmとコンパクトに作られているため、いわゆる“自作PC”のタワー型ケースよりも一回りスッキリした印象を受ける。だがハイスペックPCにおいて小ささは冷却力不足を招きやすいため、下手な設計だと小ささが弱点になる。だがその点、このAURORAのボディーはフロントとトップ、さらに左側面に大型の通気口を設けることで、高負荷なゲーム中でも十分な換気を可能にしている。さらにCPUクーラーは簡易水冷を利用することで、狭い容積内で最大の冷却効率を追求している。水冷化した理由は内部検分に入ってから解説するとして、まずはじっくりと外見のチェックをしてみよう。
▲AURORAの前・背面。ALIENWAREシリーズというとSF的なマスクを連想してしまうが、面構えは至ってシンプルだ。背面は至るところに小穴が空けてあり、通気性重視していることがわかる
▲フロント上部にはUSB3.0(5Gbps)ポートが3基のほか、USB 3.1 Type C(10Gbps)ポートが引き出されている。高速なUSB3.1をフロントに引き出すには回路設計にひと手間いるが、AURORAクラスのPCならあって当然といえるだろう。光学ドライブはノート用と同じ薄型タイプだ
▲左側面のパネルには大型の通気口が。この通気口の下にGTX 1080Tiが鎮座しており、GPUに新鮮な空気を存分に吸わせることに注力した設計といえる
▲昨今のゲーミングPCにはLEDイルミネーションが欠かせない。前面の電源ボタンや左右両側面の3本のラインは好きな発光色やパターンで点灯させることができる。ノート型のALIENWAREほどのハデさがないのは、机の下に隠れてしまうことが多いからだろうか……
▲発光制御にはおなじみ「Command Center」を使用する。ゲームの雰囲気を盛り上げるのに活用しよう
最速クラスのハードをコンパクトにまとめる工夫を観察する
続いてもっと視点をハードウェア寄りにしてみよう。AURORAは背面のネジ1本を外すだけで簡単に内部にアクセスできるが、まず驚くのは整然としたパーツ配置だ。いわゆる自作PC系パーツを利用した通販メーカーのPCとは全く次元の違う、非常にシステマチックなシャーシを採用している。電源ユニットがCPUのすぐ横にあることに非常に驚くが、この設計にすることでボディ容積を小さくしているのだ。また、オーバークロック済みCPUを搭載するハイエンドモデルのスプレマシーVRのみ、他のモデル構成ではオプション扱いの水冷ユニットが標準搭載されている。水冷の場合、原理上気温以下にCPUが冷えないという制約はあるものの、ラジエーターの能力内なら空冷よりも冷却力が稼ぎやすい。GTX 1080Tiが普通の空冷なのがやや残念だが、デュアル水冷だと大型化が避けられないので致し方ないところだろう。
▲左サイドパネルを解放した状態。中央やや左に見える巨大なファンガードの中が電源ユニットだ。ケーブル類は整然と内部を這っており、デルの技術の高さがうかがえる
▲電源ユニットを固定するネジを2本外すと、このように電源ユニット自体が手前にスイングするように展開。AURORAの心臓部といえるマザーボードやメモリスロットにアクセスすることができる。ケース床部分にあるのはストレージ増設用のドライブベイだ
▲エイリアンヘッドの描かれた水冷ヘッドからAURORAの天井へ冷却水用ホースが伸びている。いわゆる簡易水冷ユニットなので、特に冷却水の蒸発を気にする必要のないメンテナンスフリー設計になっている
▲グラフィックボードはブロワーファンを装備したもの。この手の製品は冷却力が不足しがちになるが、フロントファンの風を直接受ける配置にすることで冷却力を確保している。ついでに言うとM.2 NVMe接続のSSDモジュールもファンの風を受けられる位置に配置されている
CPUとGPUのスペックだけすごくても、足回りがダメならハイエンドゲーミングPCを名乗る資格はない。だがその点AURORAはパッと目に付く弱点は見られない。ストレージは超高速なM.2 NVMeのSSD(検証機はサムスン製「SM961」)がOS起動用、2TBのHDDがデータ用として標準装備。SSDの容量は512GBと大容量なので、昨今の大作ゲームをガンガンインストールしても容量をあまり心配しなくて良いのは◎だ。
ネットワーク機能はゲームに強いとされているRivet Networks製の“Killer E2500”と802.11ac(867Mbps)に対応した“Killer 1535”の組み合わせ。アプリの種類によって通信の優先度を変えるシステムが組み込まれているため、ゲームの通信が他のアプリの帯域に食われてラグ死する心配を低減してくれる。
▲PUBGと配信ツール(OBS Studio)を起動中にKiller LANユーティリティを開くと、アプリごとの通信優先度がチェックできる。ゲーム(PUBG)の通信の優先度が一番高い「1」、OBSやSteam等の通信は「4」、Windowsのサービスは最低の「6」に設定され、ゲームに最大限の帯域を割くように自動的に設定されるのだ
CPUはファクトリーオーバークロック済みのi7-8700K
AURORAに搭載されているCPUはCore i7-8700「K」。つまりオーバークロック(OC)ができるCPUだ。メーカー製CPUでOCできる製品はそう多くはないが、スプレマシーVRでは、6つのコアが同時に4.6GHzで動作するファクトリーオーバークロックが施されており、現状のAURORAのラインアップの中で、最も高いCPU性能を引き出せる構成となっている。AURORAのOCは「Command Center」内にある「OC Controls」で行う。OC機能を有効化し、画面左側から“プロファイル”を選択することで定格状態より高いクロックで動作する。無論ユーザが自分自身でプロファイルを追加し、さらに高い性能を目指すことも可能だ。
ただ注意しておきたいのは、OC可能なCPUかつシステムであっても、OCで安定動作するかどうかは保証されていないどころか、自己責任の領域となる点だ。本稿で紹介するのはあくまで検証機を用いた事例のひとつであり、筆者ならびにALIENWAR ZONE編集部、ならびにデルがこの結果を保証するものでは一切ないということをあらかじめお伝えしておく。
で、実際にどの程度伸びるか……だが、そもそも全コア同時に4.6GHzまでオーバークロック済みということもあってか、検証機ではデフォルトのプロファイル、つまり“STAGE 1 OC”“STAGE 2 OC”で大幅な性能の伸びは感じられなかった。
そこで筆者が独自に4.9GHz(8700Kのシングルコア最大周波数は4.7GHz)のOC用プロファイルを設定したところ、高負荷でもちゃんと動作するOC設定が得られた。ただOCするとCPU温度が急上昇し、ファンノイズがドライヤー以上の音を立てるため、実用とはほど遠い設定といえる。AURORAでも重いゲームに遭遇した時、最後の1〜2fpsを引き出したい時に短時間限定で使うべきだろう。
▲OC ControlにはOC機能の有効・無効化スイッチのほかに2種類のOCプロファイルが用意されていた。STAGE 1 OCでも動いたが、性能は目に見えるレベルで変化しなかった
▲手動でプロファイルを追加する場合は、CPUの最大クロックを最大5GHzまで指定できる。ただクロックを上げるほど電圧(コア電圧)を盛らないと動かなくなる。この電圧上げはCPUを傷めるので、長く使いたいならOCはなるべく避けた方がよいだろう
▲OCする前(上)と、4.9GHz OC設定を適用した後(下)のCPUのクロックを「CPU-Z」で拾ってみた。「CINEBENCH R15」のシングルスレッドテストでは、OC前だと4.3〜4.4GHzをウロウロするが、OCすると最大4.9GHz近くまで上昇する
▲「CINEBENCH R15」のスコア変化。こちらも上がOC前、下がOC後。マルチスレッドもシングルスレッドも、スコアがかなり伸びている。ただゲームの場合、CPUのパフォーマンスが効くゲームでないとCPUのOCは意味がないので、ゲーマー向けというよりはプレイ動画の編集時に使う方が現実的かもしれない
▲OC時に特に使える機能がこの「Thermal Controls」。CPUやHDD等の温度監視のほか、水冷ユニットと本体フロントファンの回転数調整ができる。CPUやGPUが何度以上になったらファンを高回転で回すといった設定をここで細かく設定することができる
▲ALIENWAREシリーズではお馴染みのCPUやGPUの使用率などを記録し、あとから見返すための「AlienAdrenaline」も活用しよう。CPU使用率が低いアプリで無理にOCしても、大した効果が得られないことが多いからだ
グラフィックボードは前述の通りGeForce系ではシングル最速となるGTX 1080Tiが搭載されているが、こちらはOCされていない“Founders Edition”と同スペックのボードとなる。4K&高画質設定で高フレームレートが出るゲームはまだ限られているが、グラフィックメモリも11GB搭載しており、高解像度でも快適にプレイできそうだ。
AURORAに搭載されているGPUの情報をGPU-Zで拾ってみた。Founders Edition相当のスペックであることがわかる
ここまでは外観や内部をチェックしてきた。後編ではいよいよパフォーマンスを検証していこう。
(後編に続く)
ハイエンドゲーミングPC「New ALIENWARE AURORA スプレマシーVR」のパフォーマンスを徹底検証!(後編)
■関連リンク
デル株式会社
http://www.dell.co.jp/
「ALIENWARE」のページ
http://alienware.jp/
「ALIENWARE AURORA」のページ
http://www.dell.com/jp/p/alienware-aurora-r7-desktop/pd?ref=PD_OC
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