『Say No! More』ゲームによる社会批評と「ノー」がもたらす全肯定【インディーゲームレビュー 第105回】
インターンとなって理不尽な会社の命令に「ノー!」と叫びまくる『Say No! More』。ゲームならではの社会批評であるとともに、ゲームオーバーというありふれた概念に対する挑戦的なゲームデザインを行ったタイトルだ。
インターンとなって理不尽な会社の命令に「ノー!」と叫びまくる『Say No! More』。ゲームならではの社会批評であるとともに、ゲームオーバーというありふれた概念に対する挑戦的なゲームデザインを行ったタイトルだ。
ペルーの伝統的な死生観をテーマにしたパズルアドベンチャーゲーム『Arrog』。プレイ時間30分弱ながら世界中で絶賛されている本作は、ゲームという枠組みを解体し再構築しようとする“アートゲーム”の1つである。
金属探知機で昔のイヤリングを見つけ出すインディーゲーム『The Magnificent Trufflepigs』をレビュー。米ケーブルTV会社がゲームカジュアル層をターゲットに新市場の開拓に挑む作品だ。
全体主義国家でリアリティショーの出演者として死のゲームに挑戦する『Ministry of Broadcast』。世界観やストーリーなどが評価された一方、操作性の悪さが批判された。この“操作性の悪さ”は何を意味するのか?
少女の孤独の旅を描くアドベンチャーゲーム『Sea of Solitude』。「孤独を癒すためには自分の孤独に向き合うことが必要だ」とする本作の意図はどの程度プレイヤーに伝わったのだろうか?
ポイント&クリック型アドベンチャーゲーム『Rusty Lake』シリーズの新機軸である『The White Door』。ARG(代替現実ゲーム)も実施し、ゲームが現実を侵食する新たなスタイルを提示しているタイトルだ。
日本の昼ドラに相当する「ソープオペラ」。多彩な経歴を持つクリエイターが集まって制作されたインディーゲーム『Mutazione』は、ソープオペラの要素をうまくゲームに生かしたタイトルだ。
プレイヤーに対するご褒美として、ゲームには「ハッピーエンドの呪い」がかけられている。リトアニアのインディーゲームクリエイターが開発した『INMOST』は、この制約からの脱却に挑んだ一作だ。
amazonのような巨大配送センターを風刺したゲーム『FULFILLMENT』。そこでの働き方にとどまらず、「ゲーミフィケーション」全般についても鋭い問題提起を投げかけている。
田舎町で生きづらさを抱える主人公となり、友人と交流しつつ、町の大きな闇に頭を突っ込んでいくアドベンチャーゲーム『Night in the Woods』。ゲーム要素を曖昧にすることで可能性を広げようとしているタイトルだ。
鳥の少女クレアとなって島を探索し、山頂をめざす癒やし系アドベンチャーゲーム『A Short Hike』。IGF2020で大賞を受賞した本作が、多くの英語圏ゲーム開発者の心をとらえた理由とは何か。
ゲームの評価は文脈によって変わる。1970年代のカルト教団がテーマの『The Church in the Darkness』も同様で、新型コロナウイルスの影響で社会生活が麻痺する中、複雑な意味を醸し出している。
短編アドベンチャーゲーム『HEADLINER』をレビュー。ゲームデザインには現実世界の抽象化と誇張化という側面があり、ゲームは現実に対する批評性を帯びる。こうした特性を上手くいかし、社会問題に切り込んだタイトルだ。
声を失った女性が精神世界を旅するインディーゲーム『GRIS』。本作から、『風ノ旅ビト』の影響を受けたゲームたちが抱える、ノンバーバルな物語体験を実現する上での課題を探る。
ミニマルでフラットなアートデザインがかわいらしいパズルアドベンチャー『Pikuniku(ピクニック)』。パズルを解きながらストーリーを進めていく本作には、ゲームと物語の抜きがたい関係性が秘められている。