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PC版『World of Warships』をご紹介! 本格的な海戦バトルを【特集・無料で遊べるPCゲーム】
前回の『World of Tanks』に引き続き、同じくWargaming.netが運営するオンライン海戦ストラテジー『World of Warships』。本作は、2015年に正式サービスが開始された海戦ゲームで、様々なアップデートでバランスやゲームシステムが調整されながらも現在でも高い人気を持つタイトルだ。
ここでは、前々回の『World of Warplanes』(以下、『WoWP』)と前回の『World of Tanks』(以下、『WoT』)に引き続いて、海戦ゲーム『World of Warships』(以下、『WoWs』)についてを紹介しよう。
『World of Warships』とは?
『World of Warships』は、軍艦をプレイヤーが操作し対戦するオンラインでの海戦ゲームだ。本作は、Wargaming.netのタイトルとして、オンライン戦車バトルの『World of Tanks』、オンライン空戦ゲームの『World of Warplanes』に引き続く基本無料ゲーム第3弾だ。海外での『WoT』と『WoWP』に次ぐタイトルとして2012年に発表されたが、運営を始めるまでに時間がかかり2015年9月に正式サービスが開始された。収録国家は日本とアメリカを筆頭に、ソ連、イギリス、ドイツ、フランス、パンアジアが存在。また、2019年7月時点ではプレミアム艦艇だが、イタリアとイギリス連邦(オーストラリアやカナダ)、ポーランドも収録している。
艦種は空母と戦艦、巡洋艦、駆逐艦の4種類で、潜水艦は導入されていない。正式サービス開始までに潜水艦を導入しなかったのは「バランス問題」からだったが、2018年のハロウィンイベントで潜水艦が試験的に実装されており、潜水艦ファンは今後の実装を楽しみに待つのがいいだろう。
空母、戦艦、巡洋艦、駆逐艦の主要艦艇が揃う『WoWs』
ここで『World of Warships』における4種類の艦種について軽く説明しておこう。駆逐艦
速度が速く通常30ノット以上の速度で航行できるがHPが低く撃たれ弱いため、基本的には戦艦や巡洋艦と一緒に行動し、煙幕の展開や奇襲からの魚雷攻撃で相手を翻弄する。巡洋艦
巡洋艦は、艦砲の威力もそれなりに高く魚雷も持っているオールマイティーな艦種だ。戦艦
戦艦は、基本的に巡航速度が遅く砲弾の装填時間に1分ほどかかるが強力な艦砲と高いHPを備えているため、敵艦へ確実に砲弾を直撃させる腕が求められる艦種である。空母
最後の空母は、これまでに大きな変更が加えられて来た艦種で、当初は艦載機部隊(戦闘機、爆撃機、雷撃機)を指揮するRTS要素が唯一導入された艦種だった。そのため、空母のみ別ジャンルのシステムを用いて対戦に挑むことに加え、限られたユーザーしか扱いこなすことができないためにプレイ人口は少ない傾向にあった。しかし、2019年1月末に実施されたアップデートv0.8.0で、空母のリデザインが行われ、よりアクション性が高まり同時に操作できる編隊も1つに絞られるようになる変更が加えられた。
『WoWs』ゲームプレイ──戦車や戦闘機とは一味違う感覚
ここからはゲーム内に登場する艦種や操作方法を説明しよう。ゲーム自体の基本設定(艦艇のアップグレードやライン、Tier構成)は『WoT』と『WoWP』とほぼ同じだ。操作もWASD操作で艦艇を動かし、マウスで艦砲の照準を付けられる。もう少し詳しく説明すると、加速/減速に関してはエンジン・テレグラフ方式で前進が4段階、後進は1段階ある。
WoWsでのズーム画面。
また、全体マップを開きマップ上をクリックすると「自動航行制御」としてウェイポイントが最大5つ設置できることも、広大なマップを移動する艦艇ならではの戦い方だろう。
交戦距離は、『WoT』や『WoWP』より長大な10km前後から展開。そのため、砲弾の弾着まで時間がかかることで偏差射撃が常に求められるところだ。さらにマップの広大さや艦艇のHPの高さなどの様々な要因から、1マッチの試合時間はだいたい10分以上かかることが多い(1マッチ最長20分まで)。
場合によっては20km以上の超遠距離での砲撃戦も
基本的に艦艇のHPは1万を超すことが多いためダメージ管理の感覚も異なる。砲弾の種類は榴弾と徹甲弾の2種類が存在。榴弾では敵艦に少ないダメージしか与えられないが炎上させることでHPを徐々に削ることができる。一方の徹甲弾は艦艇の弾薬庫などに貫通/命中させられれば大ダメージを与えられるため、1撃で撃沈できる場合もある。距離や状況に応じて使い分けるのが勝利への一歩だ。
駆逐艦などに装備されている魚雷は、巡航速度が遅いものの威力が高く、敵艦に直撃させられれば浸水ダメージと合わせて大きくHPを削ることができる。舵が効きにくい巡洋艦や戦艦に有効な兵器だ。
ゲームモードは、基本的なランダム戦を筆頭にCo-op戦、オペレーション(PvE)、ランク戦、そしてトレーニングだ。ランダム戦は『WoT』と同じく、プレイヤーが敵艦の殲滅と陣地占領によるポイントを一定数稼ぐことで勝利を目指す12 vs 12で戦うモード。Co-opモードは、経験値やクレジットの収益が少ないもののAIを相手に戦えるPvEだ。
他にもオペレーションは、任務記録レベル8以上に到達すると遊べるモードで、ミッション達成のために7人のプレイヤーが協力して敵と戦うモードだ。報酬もそれなりにあるので、対人戦で疲れた時や気分転換として遊んでもいいだろう。
沈み方にもこだわる精密かつリアルな艦艇3Dモデリング
『WoWs』の艦艇モデリングのクオリティは相当に高く、日米の艦艇だけでなく他の国家の艦艇も細かく作り込まれている。艦艇に人間が乗っていないため巨大なスケール感を実感しにくいのが残念だが、木工甲板のウェザリングやリベット、手すり(日本の艦艇は2段手すり、アメリカ等は3段手すり)、そして空中線など細かいところも描かれている。港でのニューヨーク級戦艦。錆・水垢表現や3段の手すりの段差に注目
金剛型戦艦の火災ダメージ表現。日本海軍の手すりが2段になっている
この細かさはゲーム中の破損/破壊モデルにも現れており、火災などを受けた場合には燃えた後のダメージ表現が描写される。撃沈アニメーションも複数存在し、一例を挙げるなら撃沈された時には船体がゆっくりと傾き横転して、通常の港画面では見られない赤い船底を空に向けて沈んでいく様を見続けられるモーションもあるのだ。もちろん、船体が真っ二つになるものや、艦首/船尾からゆっくりと沈んでいくものもある。
撃沈時の金剛型戦艦。沈みゆくアニメーションの表現が細かい
また『WoWs』は、『WoT』や『WoWP』と同じく現実にペーパープランだけで終わってしまった計画艦が登場する。プレミアム艦艇の戦艦“吾妻”(B65型超甲型巡洋艦がベース)や、イギリス巡洋艦ラインTier 9にいるネプチューン級軽巡洋艦などがそれに当たる。ペーパープランで終わってしまった艦艇をリアリティのある3Dモデリングで眺められるのはなかなかないだろう。
プレミアム艦艇の計画艦 戦艦“吾妻”計画艦のネプチューン級軽巡洋艦
Steamからでもプレイ可能
モバイル版『Blitz』やPS4/Xbox One版『Legends』も
『World of Warships』は、公式ランチャーの「Wargaming.net Game Center」だけでなく、Steamからでもプレイ可能だ。Steamでプレイする場合には、Wargaming.netで作成したアカウントは使えないため、Steamのアカウントを通じて新たに作成される。他にもPS4/Xbox One向けの『World of Warships: Legends』と、iOS/Android向けの『World of Warships Blitz』がリリースされている。これらも『WoT』のモバイル版とコンソール版と同じく基本要素は同じだが、それぞれバランスや対戦人数などが異なっており、『Legends』では9 vs 9、『Blitz』では7 vs 7だ。
PC、コンソール、モバイルと『World of Warships』への門戸は広い。気になるユーザーは手を出しやすいプラットフォームからインストールしてみるのがいいだろう。
■関連リンク
World of Warships
https://worldofwarships.asia/ja/
Wargaming.net
https://asia.wargaming.net/