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【プロゲーマーShuto選手インタビュー】僕が『ストV』上達のためにやった、たったひとつのこと【前編】

目次
  1. 3年前までは“格闘ゲーム”の存在自体を知らなかった!?

現在、OPENREC.tv、AbemaTV、YouTubeなどで好評配信中の「ストリートファイターリーグ: Pro-JP operated by RAGE」。そこで活躍する、弱冠21歳の若きプロゲーマー、Shuto(本名:松本修人)。

ストリートファイターV』(ストV)シリーズが発売された時点ではまだ高校生。格闘ゲームを始めたのも『ストV』のシーズン2(2年目)からというこの若きファイターは、なぜ格闘ゲームを選び、どのようにして上達していったのか。

『ストリートファイターII』世代からすると実の子でもおかしくない歳のプロプレイヤーに話を伺った。

3年前までは“格闘ゲーム”の存在自体を知らなかった!?

ーー1998年生まれということで、子どものころからテレビゲームには普通に接していたんですよね?

Shuto:ウチは兄がいたので、僕がゲームやりたい、買ってほしい、ってなる前から家にゲームがあったんです。ほんとにずっとやっていましたね。僕だけじゃなくて周りの友達もみんなゲームが好きでした。

いろいろ遊んでいました。みんながやってるメジャーどころはだいたい全部やっていた気はします。『ドラゴンクエスト』シリーズとか。

ーー一番最初にプレイした『ドラクエ』は?

Shuto:ニンテンドーDS版の『ドラゴンクエストIV』です。小学2~3年のときですね。

ーー部活は何かやられていたんですか?

Shuto:そっちもおろそかにしていたわけではなく、中学の卓球部では県大会くらいまでは行っています。

ーーやっぱり対人戦は熱くなるほうなんですね。

Shuto:そうなんですかね!?(笑) ゲームのほうは対戦ゲームばかりじゃなくて、とにかくいろんなジャンルを遊んでいました。

ーー対戦ゲームはどの辺りから始めたんですか。

Shuto:最初は……、なんだろう、たぶん『ポケットモンスター』の対戦でしょうか。トレーディングカードゲームもハマっていた時期がありますし、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズも僕が持っていて、友だちが家に集まって対戦する、ということもよくやっていました。

中学生のころまでは、周りで誰も格闘ゲームをやってなくて。そのころはPS3やPS4で『コール オブ デューティ』シリーズにハマっていました。あれは面白すぎて衝撃を受けましたね。

ーーああ、やっぱり世代的にFPSなんですね。

Shuto:FPSのゲーム性もそうですし、ヘッドセットをつけてチームでしゃべりながらやるっていうのが本当に新鮮で。毎日学校から帰ってからずっとやっていました。人生の中でのプレイ時間を単純比較したら、格ゲーよりやっているかもしれないですね。

ーーその段階でまだ格闘ゲームはいっさい遊んでいないんですか? 『ストリートファイター』シリーズ以外にも『鉄拳』や『ギルティギア』など、いろいろありますが。

Shuto:それが……まず単純に“格闘ゲーム”っていう存在自体を知らなかったんです。

ーーゲームセンターにも行っていなかったんですか?

Shuto:そもそも地元の福島でも田舎のほうなので、近所にゲームセンターがなかったんです。ゲームセンターがある地域だったらまた違ったかもしれないんですけどね。本当に接点がなかったかな……。高校の友人にひとり『ギルティギア』シリーズを好きな人がいたくらいで、あとはみんなFPSとかRPGとかをやっていましたね。


ーーそこまで接点のなかったShutoさんがどうやって格ゲーに触れて、プレイするようになるのか、すごく気になります。

Shuto:そのただひとり格ゲーをやっていた友人に『ストリートファイターIV』をプレイしているウメハラさんの動画を見せてもらったんです。これが格ゲーに最初に触れた瞬間ですね。

ーーやっぱり今の若い人たちが最初に格ゲーの画面を見るのは動画なんですね。

Shuto:こんな世界があったのか! って感動しました。しかも、「興味あるならあげるよ」と、その友人が『ストリートファイターV』のソフトを僕にくれたんです。そして大学進学の前後くらいにがっつりハマり始めました。3年くらい前ですね。

ーー知識ゼロからの格ゲーはめちゃくちゃ難しくなかったですか? 昇竜拳もうまく出せなかったりとか。

Shuto:ホントに何をやっているかわからなかったんですけど、逆にそこが新鮮で面白かったですね。もちろん最初は昇竜拳もちゃんと出せなかったです(笑)。

ーー格ゲーのどこに魅力を感じたんでしょう?

Shuto:画面内で起きることがすべて自己責任なところですね。それまで僕がやっていたFPSはチーム戦なので、負けたときに思いたくなくても「自分のミス以外の要素で負けた」と思っちゃう瞬間があるんですよ。逆に、自分がチームに貢献できなくても、うまい人がいると勝っちゃうときがあるんです。

でも格ゲーにはそれがなくて、ぜんぶ自分だけなんです。これにだったら本気で打ち込めるな、と思ったのがキッカケです。

今となっては他のジャンルのプレイヤーもすごい覚悟でやっているのはわかりますけど、そのときはよっぽど僕の好みに合ったんだと思います。大会の映像では勝者も敗者も潔い感じがして、このゲームなら懸ける価値があるなって思ったんですよね。格ゲーにハマった後は他のゲームはほとんどやらなくなりました。

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