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【スイニャン × 綾本ゆかり】観戦勢ライターに聞いた「eスポーツライターってどんなお仕事?」【シブゲーアーカイブ】

※本記事は「SHIBUYA GAME」で掲載された記事のアーカイブです。当時の内容を最大限尊重しておりますが、ALIENWARE ZONEへの表記の統一や、一部の情報を更新している部分もございます。なにとぞご了承ください。(公開日:2019年5月31日/撮影協力:WKK)

eスポーツが好きで、eスポーツに関わりたいと思っている方に伝えたい「eスポーツライター」というお仕事の裏側。

eスポーツライターのお仕事は多岐にわたります。SHIBUYA GAMEに掲載しているような選手のインタビューや大会の取材レポートを作ることはもちろん、eスポーツ界でのニュースを記事にしたり、ゲームの攻略法やコラムを書いたりするのもお仕事のひとつです。

その中で、選手にもゲームにも特大の愛情を注ぎ、eスポーツの現場を追いかけ続けているスイニャンさんと綾本ゆかりさん。記事を通して伝え続ける2人にお話を伺いながら、eスポーツライターの魅力を紐解きます。

スイニャン プロフィール(写真右) 韓国在住時に『StarCraft』プロシーンのファンになる。帰国後、その熱烈な「スタクラ愛」の矛先として個人ブログを始めたところ、メディアから声が掛かりライター活動をスタート。現在は会社員として週3日働きながら、様々な場所でライター活動を続けつつ、eスポーツの現場では韓国人選手の通訳、C4LANスタッフとしても活躍している。 Twitter @shuiniao

綾本ゆかり プロフィール(写真左)
大学時代にティーン向けファッション誌でライター活動をスタート。新卒で会社員を経験した後フリーライターへ転身し、ビジネスや芸能などのライターとしてキャリアを積む。あるとき『PUBG』の観戦にどっぷりハマり、eスポーツの取材ライターに。国内での『PUBG』eスポーツシーンができてすぐの2017年末頃から、『PUBG』一筋で記事を書いている。 Twitter @ayayuka99

ライターに踏み出したきっかけはスイニャンさん

――2人とも業界ではよく知られている存在ですが、それぞれお互いのことってどのタイミングで知りましたか?

スイニャン:いつだろう……。

綾本ゆかり:『PUBG』のGeForce CUPの記事が出た時かな。2017年に私が書いたイベントレポートに対して、スイニャンさんが「同じ匂いのする人が出てきた」みたいなことをTwitterで書いてくださったんですよ。

スイニャン:あったかも。確か、eスポーツ大会のレポートなのにゲーム画面の写真のない記事だったので、「ついにこういう記事を書く人が現れたか!」と驚いて(笑)。

▲2017年当時のツイート(探しちゃいました。)


――シブゲーは、ゲームの内容以上に人の表情やドラマにフォーカスしているメディアですもんね。逆に綾本さんがスイニャンさんを知ったのはいつ頃だったんですか?

綾本ゆかり:あのツイートの前からスイニャンさんのことは知っていましたね。むしろ、私がeスポーツの取材ライターになりたいと思った時、スイニャンさんの存在に背中を押してもらったというか。

スイニャン:おお!

綾本ゆかり:最初は観る側のファンとして『PUBG』にハマって、大会や競技シーンのことを調べるうちにeスポーツやシブゲーのことを知っていったんです。そこからスイニャンさんの記事にもたどり着いて、スイニャンさんのプロフィールに書いてある「観戦勢」という言葉を見た時に、自身ではゲームをプレイしていなかった私にも名前がついた感じがして。

それで、スイニャンさんの記事を読んで、「プレイヤーではない私でも書いていいんだ!」と思えたんです。もしスイニャンさんがいなかったら、「メディアにコンタクトを取る前に自分でゲームをプレイしてから……」「知識をつけてから……」と思ってしまって、踏み出すまでにもっと時間がかかっていたと思います。

――素敵なお話ですね。

スイニャン:ありがたいですね。でもそれは昔から言われます。ライターに限らず、なんとなくeスポーツが好きで業界に携わりたいと思っている人も、自分がゲームをしていないことや知識が少ないことに対して負い目を感じている人がほとんどみたいです。

私は韓国のeスポーツを最初に体感したので、一度もそう感じたことはありませんでした。当時、韓国のプロリーグはお客さんの9割が女の子で、そのうちゲームをプレイしている子はほんの一握りだけだったんです。プレイをしていないのが当たり前な世界から入ったので、うしろめたい気持ちはわからなかったですね。

▲綾本ゆかりさんが韓国へ飛び、『PUBG』の公式リーグ「AfreecaTV PUBG League(APL)」を取材した2018年2月の写真。この頃も女性の熱は顕在だったようです。


eスポーツの観戦は趣味

――そもそも、eスポーツライターは何をするお仕事なのでしょうか?

綾本ゆかり:いろいろな方がいると思いますが、私は取材をメインとしているので、主にイベントや大会のレポート記事とインタビュー記事の執筆をしています。コラムなどを書かれるライターさんもいますよね。

仕事の一連の流れとしては、まずは誰にどういう取材をするかという内容を考えて、その企画の実現に向けて調整。そして当日は、状況に応じてスチール撮影もしつつ取材します。取材後は、インタビューであれば文字に起こし、記事を作成して、完成したものを読者さんに届けるという感じですね。編集の業務と重なる部分もありますが、私はすべてをやらせてもらっていることが多いです。

――1年間で計算すると取材に行く現場数はどのくらいになりますか?

スイニャン:私はLJLで通訳の仕事もしているので、シーズン中はだいたい週2回ですね。

綾本ゆかり:私は2018年にシブゲーで書いた記事が65本だったので、イベントとインタビューでそのくらいの数は取材に行ったことになると思います。

――65本、綾本さんもほぼ週に1回ペースですね。eスポーツライターって原稿の納期だけではなくて、イベントや大会だと拘束時間も長いじゃないですか。特にスイニャンさんは平日に会社員としてもお仕事もされていますし、大変なことも多いのでは?

綾本ゆかり:イベントや大会は基本的に時間が長いので、体力は必要ですね。

スイニャン:でも時間が長いのは当たり前のことだと思っていたので、ライターってこういうものなのかなと。


綾本ゆかり:会場で取材しているときは大変って感じないですよね。「あ〜楽しかった!」みたいな(笑)。

取材以外でも、私は普段から『PUBG』の配信を付けっぱなしで、ながら視聴も含めて1日平均6時間くらいは見ています。PJSでは、Grade1だけではなくGrade2やPaRがあってのドラマもたくさんあるし、日本チームが出場する海外大会もあります。選手にインタビューをする中でも「あのシーンが」みたいに具体的な場面を挙げることもあるので、やはり好きで見続けていないと難しい仕事なのかなとは思います。

スイニャン:趣味なんだよな……。趣味だから没頭できるんですよね。

綾本ゆかり:私も『PUBG』を観るのは完全に趣味なので、時間を費やすことに対して仕事だと思ったことはないんです。以前、芸能の取材をしていた時は、例えば俳優さんのインタビューであれば事前に映画を1本見て準備したりしていました。その時、私はそれを仕事として必要な時間だと思っていたのですが、映画1本が2時間だとして、PJS(※)だったら2~3ラウンド分しか観られない。『PUBG』を観ている時間を、仕事だと考えてしまったらとんでもないことになります(笑)。
※PJS:日本公式リーグである「PUBG JAPAN SERIES」の略。PJSでは4ラウンド(4試合)×6日間を1シーズンの区切りとしている。

スイニャン:仮に仕事ではなかったとしても、私たちはその大会を観るんですよ。だから結局、一緒なんですよね。自分が観たいから行くわけで、ついでに取材もできれば日本のみんなにも喜んでもらえると思うし、私も取材として選手に会いに行けて嬉しいし。



綾本ゆかり:今は趣味と仕事が一致しているので特に苦はないですが、これが一致していなかったらつらいと思います。もしあまり興味がない人が「このタイトルの取材記事を書いて」と言われて、あくまで仕事として本気でやろうとしたら、かなり大変なんじゃないかなと思いますね。

――たしかに。でもスイニャンさんはもう10年以上、ずっとeスポーツが好きで関わっているじゃないですか。どんなに好きな俳優さんやアーティストでも、10年も経つと熱量が冷めてしまうこともあると思うんですよ。それがすごいなと。

スイニャン:ただミーハーなだけだと思いますよ(笑)。あの選手も好きだし、この選手も好きだし〜って。辞めてしまう選手がいても、まだあの選手がいる。それがずっと続いている感じです。

綾本ゆかり:俳優さんやアーティストの場合はその人自身を追いかけることになりますが、eスポーツはそのゲームが好きだからというのもあるかもしれないですね。だからそのタイトルで活躍する人が移り変わっても、シーン自体を好きでいられるみたいな。

ドキドキの初取材

――長くeスポーツライターをやられている中で、印象に残っている現場はありますか?

綾本ゆかり:最初にシブゲーの取材として行った「FRYING PAN CUP」ですかね。後に活躍するプレイヤーがたくさん参加していた、今ではちょっとした伝説的なイベントなんですが、その会場で取材したプレイヤーたちが、当時まだ『PUBG』をプレイしたことがなかった私に対しても全く排他的ではなかったんです。コメントをもらう時も、わかりやすく伝えようとしてくれていて。

スイニャン:優しい!

綾本ゆかり:初めて行った取材で、プレイヤーの人たちがみんな優しくて安心したのも大きかったですね。

――その取材が綾本さんにとっては原点になっているんですね。

綾本ゆかり:そうですね。今のTwitterアカウントも、その日の取材から帰ってすぐに作ったアカウントなので。

あとは、取材現場というより、私の記事に対して「女性ならではの記事が好きです」「応援しています」というメッセージをもらう立場になったことも衝撃でした。これまでは無記名での記事を書くことも多かったので、誰が書いてもあまり変わらないかなと思っている部分があったんです。でも今は、私が書いた記事として認識して読んでくださっている方も多くて、その変化も印象的ですね。

スイニャン:おもしろいですね。確かにこの仕事って、個人の色が出るし名前も見られるし、ライターとしてすごく認識される世界なんですよね。私も女性だからか、最初からリプライやコメントをもらうことが多かったです。今は通訳として表に出るお仕事が多いので特にそうなのかもしれないですが、本当にそっくりそのまま同じ経験をしていますね。

――それはこれからライターを志す人にとって、やりがいにも繋がりますね。


「もし『PUBG』がなくなったらどうするの?」

――今回おふたりには事前に「お互いへの質問」を考えていただきました。まずはスイニャンさんから綾本さんへの質問をお願いできますか。

スイニャン:これはいきなりキツい質問になってしまうかもしれませんが……。「綾本さんは『PUBG』がなくなったらどうするのか?」を聞いてみたいんですよね。

なぜこの質問を選んだかというと、eスポーツは本当に移り変わりが早くて、私自身もそれを見てきたからです。大好きだった『StarCraft』の韓国プロリーグが2012年に終わりを迎えて、当時の選手は『StarCraft2』に移動してくださいと言われ、移動できない人は辞めていく、そんな姿を見たんです。そこで初めてeスポーツの壁を感じたんですよね。

綾本ゆかり:それについてスイニャンさんが書かれた記事、読みました。

スイニャン:ただ私は『StarCraft2』も好きになったので、自然と移行できました。でも実際にはそれができなかった人も大勢います。その後、韓国では『LoL』のほうが人気になりました。今は『LoL』も大好きですが、当時はすぐには好きになれませんでした。

というように、『StarCraft』が1から2になるときと、2から『LoL』になるときと、2回も山を経験したんです。おそらく私は、『StarCraft』のプロリーグがなくなったときに何か踏ん切りが付いたんだと思います。でも今の綾本さんを見ていると、『StarCraft』が好きだった頃の私を見ている感じがするんです。当面『PUBG』はなくならないとは思いますが、私は永遠に続くとは思えない気持ちもあるので、綾本さんはこの先どうなっちゃうのかなと。


綾本ゆかり:もし『PUBG』の競技シーンがなくなったとして、とりあえずは選手たちが移行する先のタイトルにいくんだろうなと思います。そこから私も新しいタイトルにハマれるのかなと。

ただ、今も他のゲームはチェックしているんですが、『PUBG』ほど面白いと思えるタイトルには出会えなくて。きっと記事を書いても、同じ熱量では書けないんですよね。

スイニャン:わかります。

綾本ゆかり:しかもその熱量の違いって、読み手にも伝わってしまうと思うんです。だから『PUBG』の競技シーンがなくなった時に、もし他に興味を持てるタイトルがなかったら、eスポーツの世界から離れる選択をするかもしれません。

『PUBG』にハマってから、eスポーツの取材に8~9割くらいの稼働を割いていますが、もともとeスポーツに関係なくライターとして仕事をしていました。なので、また別のジャンルで取材をしたりして、好きなゲームに出会えたら戻ってくるかもしれないですね。

スイニャン:なるほど。では私の気持ちとしては『PUBG』が長く続くことを願いつつ、たとえ縮小してしまったとしても他の選手についていけたらいいなと思います。私のイメージだと、『PUBG』に今これだけの熱量を注いでいるので、これ以上好きになるゲームはおそらく出てこないと思いますが(笑)。

綾本ゆかり:そうなんですかね(笑)。


「ライターとしての武器は必要ですか?」

――では、綾本さんからスイニャンさんへの質問をお願いします。

綾本ゆかり:スイニャンさんからもらった質問とも少し繋がるんですが、「ライターの武器として語学を身につけたり、他のタイトルの記事も書いたりできたほうがいいですか?」と聞いてみたくて。

スイニャン:へ〜!同じことを考えてたんですね。

綾本ゆかり:eスポーツでは海外大会へ取材に行くチャンスもあるじゃないですか。語学を強みにされているスイニャンさんから見て、ライターが語学を身につけるべきかって、どう思われますか?

スイニャン:難しいところですよね。私は語学が先だったので、韓国語をある程度習得してから、韓国に住んでいるあいだにeスポーツを知って、韓国語でeスポーツを覚えた人間なんですね。eスポーツで仕事をするために語学を勉強したわけではないんですよ。

綾本ゆかり:たしかに、スイニャンさんの場合は語学が先なんですよね。今の私にとっては語学を身につけることも、複数のタイトルで深く書けるようになることも、相当なリソースを割く必要があると思っていて。eスポーツのライターをしていく上で、武器として何があったらいいんだろうなと。

スイニャン:確かに語学ができるのは私の強みなので、ゲーム会社さんがお膳立てしてくれなくても自分でメールや電話をして取材のオファーを取れれば取材に行けちゃいます。とはいえ、海外の取材でも通訳をする人がいてくれれば問題ないわけですよね?

基本的に語学ができるライターさんってほとんどいないと思いますし、今からライティングのために語学を勉強する必要があるのかどうかは、うーん、ちょっと微妙な気がします。


eスポーツライターが大事にすべき「感性」

――私からも「今後eスポーツライターを目指す人に向けてのアドバイスは何か?」という質問をしようと思っていました。eスポーツライターが大事にすべきものとして、武器のお話と重なるところもありそうですね。

スイニャン:まだ見ぬこれから出てくるかもしれないeスポーツライターに向けて伝えるのであれば、「感性を大事にして」と言いたいですね。

総じてeスポーツ関連のレポート記事って感性みたいな部分があまりない気がするんですよね。きっと文章を書く人だから文系の人たちが多いと思いますが、書いている文章はなんだか理路整然としていて理系の人の文章みたいな。それに対して私は、自由に書いていいと言われたら感情でバーっと書くほうなので、自分の感性や観点が自然と記事にも出てきます。きっと綾本さんも、意識はしていないかもしれないけれど綾本さんなりの色があって、それがみんなに支持されているはずなんです。

――おふたりは共通してプレイヤーファーストで人が好きという印象があります。それぞれの感性で「この人に話を聞きたい!」という思いがあるのが、他のライターさんとは違う部分なのかなと。

スイニャン:たとえばレポート記事でも、「こんなにおもしろいプレーがあったぞ!」ってザーッと書いている記事がありますよね。私はそれを読んで、「結局誰がそのプレーを見せてくれたの?」と思ってしまうんです。誰がそのプレーをしたのか、どんな顔をしているのか、どんな性格の人がやったのか、私はそれが知りたいんですよ。でも今までのeスポーツの記事は、あまりそこに触れない傾向があったような気がします。

もちろんそういう記事にも良さはあります。今まで男性のゲーマーがメインの読者だったところに私が飛び込んだから違和感を感じてしまっただけだと思います。私はゲーマーではないからゲームの詳しいロジックは書けないけれど、なんとなく雰囲気はわかるので、それを誰がやったのか、どういう考えでやったのかを聞いてみようという観点で取材しているだけです。

綾本ゆかり:私もプレイヤーとしては初心者なので、選手たちの細かなプレーのすごさを説明することはできないと思っているし、そもそも私からしたら彼らのやっていることは全部がスーパープレーなんですよ(笑)。主に観戦勢のファンに向けて書いている意識なので、観戦勢の1人として取材に行って、選手にどうだったのかを聞いてくる感覚でいます。

スイニャン:それ自体が今までは少なかったんですよね。



磨くべきは「ビジネスマンとしての戦闘力」

――では、綾本さんからのアドバイスはありますか?

綾本ゆかり:ライターとして原稿料で食べていきたい人、それもeスポーツのジャンルでという人は、とにかく「ビジネスマンとしての総合的な戦闘力を身に付けること」が、まずは大事だと思います。

単純に編集部から「これ書いてください」と言われた原稿を納品するだけの人は、それだけで食べていくのは難しいと思います。特にeスポーツ業界はまだ未完成だからこそ、前例がないこともたくさんあります。その中でも自分で物事を動かしていって、ちゃんと形にして、世に出して届けるところまでやり切れる力を持っている人でないと、生き残れないと思っていて。ライターとは言っても、ただ文章を書くだけが仕事ではないので、そういう意味での「総合的な戦闘力」ですね。

――それを身につけるために、会社員としての経験は有効ですか?

綾本ゆかり:私自身、新卒で入ったメガベンチャーで会社員として経験してきたことがかなり活きています。eスポーツにこだわらなくとも、会社で学んでビジネスマンとしてレベルアップしてから、この世界に携わるのは決して遠回りではないと思います。

――「感性」と仰るスイニャンさんと、ロジカルに「ビジネスマンとしてのスキル」と仰る綾本さん。そこだけでもポイントはだいぶ違いますよね。

スイニャン:ね。今日お話を聞いていたら、経歴も考え方も似てるようで全然違いました。

綾本ゆかり:意外と違いますよね。私は、誰にインタビューすべきか決める時も、記事の構成をどうするか考える時も、ロジック立てて考えています。インタビューでの質問も、私が聞きたいことではなくて、あくまで読者さんが聞きたいであろうことを聞くように意識していて。できるだけ自分の主観を入れないようにしています。

スイニャン:えー、なってないよ(笑)。綾本さんっぽさが出てるもん。そこが良いところでもあるし。

綾本ゆかり:(笑)。そう意識して書いていてもどうしても個性が残ってしまうはずなので、逆にそのくらいでちょうどいいのかなと。



読者へのメッセージ

――では最後に、そんな記事を読んでくださる読者の方へメッセージを頂けますか。

綾本ゆかり:本当にありがたいことですが、記事の感想や応援のメッセージをくださる方がいて、そうやって楽しみに読んでくださっている読者さんがいるからこそのライター活動だなと感じています。

今後も選手たちの魅力を引き出す記事や深く掘り下げたインタビューなど、読んでくださった方の感情を動かすことができるような記事を届けていけるように頑張りたいです。

スイニャン:私もよくメッセージを頂くのですごく励みになっていますね。特に、「選手インタビューを読んでその選手のファンになった」っていう声がすごく嬉しいので、もしそういう感想を持ったら積極的に発信してもらえると喜びます。それから、実はこの記事をまとめてくださっている人も私たちと同じeスポーツの女性ライターさんなんです。これもすごく意味があることなので、みなさんに知っておいてほしいですね。

私はこの先も自分がeスポーツを楽しんでいることを伝えていきつつ、選手たちの素顔やパーソナリティを伝えていく存在でありたいです。みなさんにもeスポーツを楽しんでほしいですし、彼らをもっと身近に感じてほしいので。ただ私は気が乗ったときに細々と書いているだけなので、気長にお待ちくださいね。


 

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