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【eスポーツ視聴者数ランキング2019】全世界のユーザーに注目されるタイトルとは?
目次
- 1位:2019 World Championship(リーグ・オブ・レジェンド) 約4,400万人
- 2位:Fortnite World Cup(フォートナイト) 約230万人
- 3位:The International 2019(Dota2) 約197万人
- 4位:StarLadder Berlin Major 2019(Counter-Strike: Global Offensive) 約83万人
- 5位:Twitch Rivals APEX Legends Challenge(Apex Legends) 約57万人
- 6位:Overwatch League 2019(オーバーウォッチ) 約31万人
- 7位:Six Invitational 2019(レインボーシックス シージ) 約31万人
- 8位:RLCS Season 8 World Championship(Rocket League) 約28万人
- 9位:FIFA eWorld Cup 2019(FIFA 2019) 約24万人
- 10位:PUBG Global Championship 2019(PUBG) 約19万人
- 11位:Capcom Cup 2019(ストリートファイターV アーケードエディション) 約14万人
- 12位:Tekken World Tour Finals 2019(鉄拳7) 約7万人
- 13位:Hearthstone Grandmasters 2019(ハースストーン) 約6万人
- まとめ
日本で”eスポーツ元年”という印象的なフレーズが流行してから早くも2年が過ぎた2020年。国内の各地でeスポーツ協会が発足したり、競技イベントを行える巨大施設がオープンしたりと、ビデオゲームを取り巻くeスポーツシーンの発展は目覚ましい。そのような兆候を受け、イベント賞金額や競技人口と同様に注目を集めているのが、”同時視聴者数”という指標だ。
「同時」に「視聴している人数」と書く通り、この数値は”ある大会においてどれだけの人々がリアルタイムに視聴しているか”を意味している。言わば注目度の高さをダイレクトに表した数字である。読者の方々も目にする機会が多いであろう、海外サイト「The Esports Observer」が発表するeスポーツタイトルのTireリストも、やはり同時視聴者数にフォーカスしている。ユーザー数の多さや大会規模と合わせて、”どれだけ観戦者を惹きつけられるか”といった要素も重要視されているのだ。
そこで本稿では、各eスポーツタイトルの競技大会における”同時視聴者数”に注目した「eスポーツ視聴者数ランキング」をお届け。2019年度に行われた大会のうち、最も同時視聴者数の多いものをピックアップして順番に並べてみた。今まで賞金額や優勝チームに着目してきた読者の方は、ぜひこの機会に異なる数値にも目を向けてみて欲しい。
※本ランキングは各ゲームタイトルが競技大会の開催中にマークした最高同時視聴者数の大小に基づいて掲載しています。
※同時視聴者数等のデータは、Esports Chartsにまとめられているものを参考・引用しています。
※本文のeスポーツイベント賞金額は、2020年1月10日時点の為替レート(1ドル=109.57円)を参考に記載しています。
※記載している大会は”該当ゲームタイトルで最も同時視聴者数の多い大会”です。
※2020年1月に公開した記事より内容を更新させていただきました。
同時視聴者数4,400万。この数字は、日本の総人口(1億2000万人)の3分の1に匹敵するレベルだ。『リーグ・オブ・レジェンド』はサービス開始から10年を迎えたが、依然としてeスポーツタイトルの頂点に君臨している。これはMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)と呼ばれる5vs5のチームバトルに、大勢の人々が心惹かれている証ではないだろうか。
また開発元のライアットゲームズは、世界的ファッションブランドのルイ・ヴィトンとパートナーシップを締結。同ブランドのデザイナーがゲーム内キャラクターの限定スキンを制作し、大きな話題となった。
1ヶ月間に渡った世界大会「Worlds 2019」に降り立った選手は総勢1000人を突破。トロフィー(サモナーズカップ)を手中に収めんとした争いはし烈を極めた。優勝経験のあるヨーロッパの強豪・G2 Esportsを3-0で圧倒したのは、中国の「FunPlus Phoenix」。勝敗が決したその瞬間、会場は地鳴りとも思える大歓声に包まれる事態に。そうした劇的なドラマや、開会セレモニーで本作初の音楽ユニット「True Damage」がスタイリッシュなパフォーマンスを披露した点も踏まえ、”豪華絢爛”の4文字が似合うeスポーツイベントとなった。
『フォートナイト』は2017年7月に早期アクセス版がリリースされたTPS(サードパーソンシューティング)タイトル。素材を消費してオブジェクトを作成するクラフト要素も去ることながら、2019年4月に『アベンジャーズ エンドゲーム』、12月に『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などの映画作品とコラボを展開。後者に関してはゲーム内で映画のプレミア映像を公開し、プロモーションスタイルの観点から話題の的に上がった。PCのみならず、コンシューマ、モバイルとマルチププラットフォーム間でクロスプレイが白熱している点も特徴である。
本作で最も同時視聴者数の多かった大会は、ニューヨークで決勝戦が開かれた「Fortnite World Cup」。大会の期間中、テニス全米オープンの舞台として有名なアーサー・アッシュ・スタジアムは、『フォートナイト』最強の座を目指して戦う勇者たちの晴れ舞台に様変わりした。
ソロ部門を制したBugha選手、そしてデュオ部門を勝ち上がったAqua・Nyhrox選手の計3名は、約3億2800万円を獲得(デュオ部門は分割)。またオリジナルステージを作成してプレイヤーの独創性を競うクリエイティブ部門の優勝チームにも、約1億4,700万円が進呈された。
eスポーツ界隈で絶大な影響力を持つMOBAにおいて、『LoL』と並ぶヒットタイトルがある。それが『Dota2』だ。日本で「eスポーツ 賞金」と検索すれば上位に上がってくるであろう「The International」と呼ばれる大会は、年度を重ねるごとに賞金総額がアップ。2019年度の総額は約37億2700万円にまで膨れ上がった。この額はリアルスポーツのチャンピオンが手にする賞金を超えるレベルであり、単純にお金の面から見ても本作が持つ力が伺える。
だが忘れてはならないのが、世界大会における視聴者数の多さである。日本だとまだまだ普及しているとは言い難い『Dota2』。しかし熱量の高さは本物で、レッドブルがスポンサードしていることで有名なOGは、「The International 2019」を1位でフィニッシュ。大会史上初となる2連覇を達成し、17億円の賞金と共に新たなドラマを生み出した。
プレイヤー自身の操作スキルとマップ習熟度、味方との息の合ったチームプレイがひたすらに求められる『Counter-Strike: Global Offensive』。スタンダードFPSを代表する傑作タイトルであり、2018年12月の基本プレイ無料化を経てなお強固に支持を得ている。第3位で触れた『Dota2』と並び、巨大ゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValveのリーサル・ウェポンと言うべき作品だ。
定期的に催されるメジャー大会のうち、2019年8月の「StarLadder Berlin Major 2019」では、「IEM Katowice Major 2019」の上位チームと予選通過チームが入り乱れる混戦模様に。優勝したデンマークの「Astralis」は、2017年度のメジャー大会から数えること4回目のチャンピオンという新記録を樹立した。
世界チームの快進撃が目立つメジャー大会の一方、日本も国内リーグ「CSGO JAPAN LEAGUE 宴」を設立。本作の元プロゲーマーらが一丸となり、コミュニティ活性化を図ってアマチュア大会などを企画している。
それぞれ固有スキルの際立つ”チャンピオン”を実装した『Apex Legends』は、バトルロイヤルゲームに新たな文脈を持ち込んだ一作である。2019年2月5日のリリースから1週間ほどでユーザー数2,500万人を記録し、2020年現在も動画プラットフォーム「Twitch』の同時視聴者数ランキングで上位にランクイン。そうして実際のプレイヤーや観戦勢の注目を集める最中、2019年12月には運営元のElectronic Artsより、賞金総額300万ドル超えの大型大会「Apex Legends Global Series」の始動もアナウンスされている。
だが、競技シーンが本格的に活性化する以前にも50万以上の視聴者を集めた大会が存在した。それが「Twitch Rivals APEX Legends Challenge」だ。本大会の特徴は、Ninjaやshroudといった一斉を風靡する人気ストリーマーが参加している点。北米とヨーロッパが対象のため日本人選手は未出場だが、錚々たるメンツを心待ちにしたユーザーの視聴により、大会は大きく盛り上がったようだ。ちなみに北米地域はKings Canyon、ヨーロッパ地域はLes MANEが優勝しており、共に賞金8,000ドルを手にしている。
各キャラクターの能力がハッキリと区別され、試合内の役割に基づいたロールプレイが勝敗を分けるFPSタイトル『オーバーウォッチ』。当初はPC/PS4/Xbox One向けの作品だったが、2019年10月にNintendo Switch版が発売。新規コンテンツを収録する最新ナンバリングタイトル『オーバーウォッチ2』のリリースもアナウンス済みで、2020年もより一層のユーザー数拡大が見込める作品だ。
本作の競技シーンと言えば、国際eスポーツリーグ「オーバーウォッチリーグ」がエポックだろう。アメリカ、中国、韓国、イギリス、フランスの計5カ国が参加し、地域間を超えて世界王者をかけたバトルを仕掛け合う。2019年度はシーズン1位を死守したアメリカのサンフランシスコ・ショックがバンクーバー・タイタンズを抑え込み、4-0の大差で優勝した。
本リーグに日本は参戦していないが、選手7名からなる日本チームがクラウドファンディングで海外渡航費を募り、国ごとに争う「Overwatch World Cup 2019」へ出場を果たした。
個人のエイム力や仲間との連携が勝敗を決するFPSの中でも、”戦術的な屋内戦”に着目したのが『レインボーシックス シージ』。対戦型シューティングゲームとしては比較的新しいタイトルだが、2020年で発売から5年目を迎えることもあり、世界規模でユーザー数は増加の一途を辿っている。2019年11月には愛知県で「プロリーグ シーズン10ファイナル」が開催。会場となったAichi Sky Expoには、最高峰の戦いを見届けんと駆けつけたファンの歓声が響き渡った。
本作で2019年度に多くの視聴者数をマークしたのは、カナダのモントリオールが舞台となった「Six Invitational 2019」。本大会に駒を進めたプロゲーミングチーム「野良連合」は、APACの強豪「Fnatic」を激闘の末に倒してベスト4にランクイン。日本ユーザーだけでも同時視聴者数が7万人を超えて熱狂ぶりとなった。
海外チームとのエキシビジョンマッチやプレランウェイも行われる『R6S Festival』の国内開催。そして中国圏への市場進出も決定しており、ファンコミュニティ層と共に着実に成長を続けている一作だ。
2015年7月に誕生した『ロケットリーグ』は、4vs4のチーム戦で行われるサッカーゲームだ。ところがプレイヤーが作中で操るのは、クラブチームに所属する人間ではなく、フィールド内をところせましと走り回るラジコン風の車。その迫力はリアルスポーツに勝るとも劣らずで、昨今のeスポーツシーンにおいて確かな支持を得ている作品である。世界規模の人気もさることながら、「全国高校eスポーツ選手権」の公式タイトルに選ばれたり、国内リーグ戦「PRIMAL」の開催など、日本でも着実に知名度を伸ばしつつある。
そんな『ロケットリーグ』で最も同時視聴者数の多かったイベントは、2019年12月13日より2日間にわたって開かれた世界大会「RLCS Season 8 World Championship」(RLCS Season 8)。ヨーロッパ、オセアニア、北米。南米から計12チームが出場し、スペインはマドリードでNo1ロケットリーガーの座を奪い合った。最終的な勝者はアメリカのNRG Esports。フランスのRenault Vitalityを決勝戦で破り、20万ドルと世界一の栄光を見事に収めた。
世界各地のサッカーリーグ及び選手が実名で登場する『FIFA』シリーズ。その最大の特徴は、国際サッカー連盟「FIFA」が公式に携わっている点だろう。サッカーを題材にしたビデオゲームは数あれど、その徹底したリアルさは同ジャンル郡の作品から頭一つ抜きん出ていると言っても過言ではない。
イギリス・ロンドンで開かれたFIFA主催のeスポーツ大会「FIFA eWorld Cup 2019」。この大会で優勝したMo Auba選手は、苦境に立たされながらも予選ラウンドを進み、猛者が集う決勝ラウンドも優勝候補を倒す快挙を達成。リアルスポーツに負けずとも劣らない、ジャイアント・キリングを成し遂げた。
日本でもJリーグが主導する「明治安田生命 eJ.LEAGUE」が設立から2年目に突入し、2020年度の展開も期待が寄せられている。
シューティングゲームにおいて”バトルロイヤル”というジャンルを開拓し、世界市場で6,000万もの売上を記録した『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』。2019年12月には基本プレイ無料の『PUBG LITE』もサービスが始まり、継続してポテンシャルの高さを発揮し続けている。
ゲーマー人類に”生き残ることの難しさと楽しさ”を気づかせた本作は、eスポーツ分野への取り組みも怠っていない。2020年はeスポーツプログラム「PUBG Global Series」(PGS)の実施を控えており、合計32チームが参戦する世界各国で定期大会を開く模様だ。
2019年11月に行われた「PGC 2019」には、日本リーグを勝ち抜いた「Rascal Jester」と「SunSister」が出場。惜しくも日本勢は負けてしまったが、ファイナルマッチで上位に残った3チームのうち、快調にキルを量産してトップに躍り出た韓国の「Gen.G Esports」が勝利を収めた。
”eスポーツ”という言葉が流行する以前から、日本にはゲームセンターを中心に勃興した格ゲーブームが存在した。その旋風を巻き起こしたタイトルこそ、2D対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズだ。
2020年時点で最新作『ストリートファイターV アーケードエディション』が稼働しており、日本eスポーツ連合(JeSU)のライセンスタイトルにも認定されるなど、格ゲーシーンの中心として強い存在感を放っている。
2019年競技シーンの集大成として実施された「Capcom Cup 2019」では、優勝候補のPunk選手と、ルーザーズ枠を這い上がったiDom選手が対決。同じアメリカ出身プレイヤーがしのぎを削りあった一戦は、ララとポイズンを見事に使い分けたiDom選手に軍配が上がった。
『ストリートファイター』シリーズと並び、1990年代から対戦格闘ゲーム市場を牽引してきた『鉄拳』シリーズ。ゲーム業界では25年を超えるベテラン作品だが、近年になって強豪プレイヤーで賑わう地域に感心が寄せられたりと、トピックに事欠かない。
なかでもArslan Ash選手を筆頭に、国内大会「Tokyo Tekken Masters 2019」で日本人選手を抑えて1位に上り詰めたAtif Butt選手など、パキスタン勢の猛攻が記憶に新しいだろう。
12月7日に開催された「Tekken World Tour Finals 2019」では、日本のチクリン選手が豪鬼を操り、韓国のUlsan選手を倒して勝利の女神から祝福を受けた。
カード効果の組み合わせで戦況が一変したり、毎ターンの山札ドローに運命を掛けるDCG(デジタルカードゲーム)。このジャンルで世界中のユーザーを熱狂させているのは、Blizzard Entertainmentがおくる『ハースストーン』だろう。戦略性と読み合いの駆け引きがいかんなく発揮されるタイトルであり、相手の体力を削り切るため、各々のプレイヤーは盤面のカードを見つめて気の遠くなるような思考バトルを繰り広げている。
そんな本作の競技シーンにおいて目玉となったのが、2019年11月1日から2日にわけて開かれた「Hearthstone Grandmasters 2019」。世界3地域の選手がプレイオフ進出を目指し、いち早くプールを抜けようと激しく戦った。
そのなかで栄光を掴んだのは、1000人以上のプレイヤーが集結した過酷な中国プールを泳ぎきったLiooon選手。彼女はアメリカのbloodyface選手を打ち破り、優勝賞金2000万円を片手に勝利の微笑みを浮かべた。
大事なのは、eスポーツシーンを飛び交う様々なデータを注意深く見る観察眼。本稿で述べた同時視聴者数を含め、平均視聴者数や試合ごとの視聴時間、加えて賞金額やソフトの売上本数などをかけ合わせれば、より鋭角な情報判断も可能となるだろう。
もし興味があるなら、公式サイトや有志のデータベースを参考に実際に数値を確かめてみてはいかがだろうか。きっとこれまでより深くeスポーツについて学べる機会が増えるはずだ。
「同時」に「視聴している人数」と書く通り、この数値は”ある大会においてどれだけの人々がリアルタイムに視聴しているか”を意味している。言わば注目度の高さをダイレクトに表した数字である。読者の方々も目にする機会が多いであろう、海外サイト「The Esports Observer」が発表するeスポーツタイトルのTireリストも、やはり同時視聴者数にフォーカスしている。ユーザー数の多さや大会規模と合わせて、”どれだけ観戦者を惹きつけられるか”といった要素も重要視されているのだ。
そこで本稿では、各eスポーツタイトルの競技大会における”同時視聴者数”に注目した「eスポーツ視聴者数ランキング」をお届け。2019年度に行われた大会のうち、最も同時視聴者数の多いものをピックアップして順番に並べてみた。今まで賞金額や優勝チームに着目してきた読者の方は、ぜひこの機会に異なる数値にも目を向けてみて欲しい。
※本ランキングは各ゲームタイトルが競技大会の開催中にマークした最高同時視聴者数の大小に基づいて掲載しています。
※同時視聴者数等のデータは、Esports Chartsにまとめられているものを参考・引用しています。
※本文のeスポーツイベント賞金額は、2020年1月10日時点の為替レート(1ドル=109.57円)を参考に記載しています。
※記載している大会は”該当ゲームタイトルで最も同時視聴者数の多い大会”です。
※2020年1月に公開した記事より内容を更新させていただきました。
1位:2019 World Championship(リーグ・オブ・レジェンド) 約4,400万人
- 大会名称:2019 World Championship(Worlds 2019)
- 競技タイトル:リーグ・オブ・レジェンド
- 同時視聴者数:約4,400万人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:225万ドル(約2億4600万円)
- 2019年大会概要:2019年10月2日(プレイイン)〜11月10日(ノックアウト)/フランス・パリ
- 2019年優勝チーム:FunPlus Phoenix(中国)
- 公式サイト: https://jp.lolesports.com/news/2019-world-championship-hits-record-viewership
同時視聴者数4,400万。この数字は、日本の総人口(1億2000万人)の3分の1に匹敵するレベルだ。『リーグ・オブ・レジェンド』はサービス開始から10年を迎えたが、依然としてeスポーツタイトルの頂点に君臨している。これはMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)と呼ばれる5vs5のチームバトルに、大勢の人々が心惹かれている証ではないだろうか。
また開発元のライアットゲームズは、世界的ファッションブランドのルイ・ヴィトンとパートナーシップを締結。同ブランドのデザイナーがゲーム内キャラクターの限定スキンを制作し、大きな話題となった。
1ヶ月間に渡った世界大会「Worlds 2019」に降り立った選手は総勢1000人を突破。トロフィー(サモナーズカップ)を手中に収めんとした争いはし烈を極めた。優勝経験のあるヨーロッパの強豪・G2 Esportsを3-0で圧倒したのは、中国の「FunPlus Phoenix」。勝敗が決したその瞬間、会場は地鳴りとも思える大歓声に包まれる事態に。そうした劇的なドラマや、開会セレモニーで本作初の音楽ユニット「True Damage」がスタイリッシュなパフォーマンスを披露した点も踏まえ、”豪華絢爛”の4文字が似合うeスポーツイベントとなった。
2位:Fortnite World Cup(フォートナイト) 約230万人
- 大会名称:Fortnite World Cup
- 競技タイトル:フォートナイト
- 同時視聴者数:約230万人
- 配信サービス:Youtube/Twitch
- 優勝賞金:300万ドル/300万ドル(約3億2800万円)
- 2019年大会概要:2019年7月26日〜7月28日/アメリカ・ニューヨーク
- 2019年優勝チーム(デュオ):Aqua/Nyhrox(オーストラリア/ノルウェー)
- ソロ優勝者:Bugha(アメリカ)
- 公式サイト: https://www.epicgames.com/fortnite/ja/news/the-fortnite-world-cup-a-record-setting-tournament
『フォートナイト』は2017年7月に早期アクセス版がリリースされたTPS(サードパーソンシューティング)タイトル。素材を消費してオブジェクトを作成するクラフト要素も去ることながら、2019年4月に『アベンジャーズ エンドゲーム』、12月に『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などの映画作品とコラボを展開。後者に関してはゲーム内で映画のプレミア映像を公開し、プロモーションスタイルの観点から話題の的に上がった。PCのみならず、コンシューマ、モバイルとマルチププラットフォーム間でクロスプレイが白熱している点も特徴である。
本作で最も同時視聴者数の多かった大会は、ニューヨークで決勝戦が開かれた「Fortnite World Cup」。大会の期間中、テニス全米オープンの舞台として有名なアーサー・アッシュ・スタジアムは、『フォートナイト』最強の座を目指して戦う勇者たちの晴れ舞台に様変わりした。
ソロ部門を制したBugha選手、そしてデュオ部門を勝ち上がったAqua・Nyhrox選手の計3名は、約3億2800万円を獲得(デュオ部門は分割)。またオリジナルステージを作成してプレイヤーの独創性を競うクリエイティブ部門の優勝チームにも、約1億4,700万円が進呈された。
3位:The International 2019(Dota2) 約197万人
- 大会名称:The International 2019(TI9)
- 競技タイトル:Dota2
- 同時視聴者数:約197万人
- 配信サービス:Twitch/SteamTV
- 優勝賞金:1,560万ドル(約17億円)
- 2019年大会概要:2019年8月20日〜8月25日/中国・上海
- 2019年優勝チーム:OG(ヨーロッパ)
- 公式サイト: http://www.dota2.com/international/overview/
eスポーツ界隈で絶大な影響力を持つMOBAにおいて、『LoL』と並ぶヒットタイトルがある。それが『Dota2』だ。日本で「eスポーツ 賞金」と検索すれば上位に上がってくるであろう「The International」と呼ばれる大会は、年度を重ねるごとに賞金総額がアップ。2019年度の総額は約37億2700万円にまで膨れ上がった。この額はリアルスポーツのチャンピオンが手にする賞金を超えるレベルであり、単純にお金の面から見ても本作が持つ力が伺える。
だが忘れてはならないのが、世界大会における視聴者数の多さである。日本だとまだまだ普及しているとは言い難い『Dota2』。しかし熱量の高さは本物で、レッドブルがスポンサードしていることで有名なOGは、「The International 2019」を1位でフィニッシュ。大会史上初となる2連覇を達成し、17億円の賞金と共に新たなドラマを生み出した。
4位:StarLadder Berlin Major 2019(Counter-Strike: Global Offensive) 約83万人
- 大会名称:StarLadder Berlin Major 2019
- 競技タイトル:Counter-Strike: Global Offensive
- 同時視聴者数:約83万人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:50万ドル(約5,400万円)
- 2019年大会概要:2019年8月23日〜9月8日/ドイツ・ベルリン
- 2019年優勝チーム:Astralis(デンマーク)
- 公式サイト:https://csgomajor.starladder.com/en/
プレイヤー自身の操作スキルとマップ習熟度、味方との息の合ったチームプレイがひたすらに求められる『Counter-Strike: Global Offensive』。スタンダードFPSを代表する傑作タイトルであり、2018年12月の基本プレイ無料化を経てなお強固に支持を得ている。第3位で触れた『Dota2』と並び、巨大ゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValveのリーサル・ウェポンと言うべき作品だ。
定期的に催されるメジャー大会のうち、2019年8月の「StarLadder Berlin Major 2019」では、「IEM Katowice Major 2019」の上位チームと予選通過チームが入り乱れる混戦模様に。優勝したデンマークの「Astralis」は、2017年度のメジャー大会から数えること4回目のチャンピオンという新記録を樹立した。
世界チームの快進撃が目立つメジャー大会の一方、日本も国内リーグ「CSGO JAPAN LEAGUE 宴」を設立。本作の元プロゲーマーらが一丸となり、コミュニティ活性化を図ってアマチュア大会などを企画している。
5位:Twitch Rivals APEX Legends Challenge(Apex Legends) 約57万人
- 大会名称:Twitch Rivals APEX Legends Challenge
- 競技タイトル:Apex Legends
- 同時視聴者数:約57万人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:8000ドル(約90万円)
- 2019年大会概要:2019年2月12日・2019年2月20日/アメリカ・ヨーロッパ
- 2019年優勝者チーム:Kings Canyon(アメリカ)/Les MANE(ヨーロッパ地域)
- 公式サイト(配信ページ):https://www.twitch.tv/videos/379505965
それぞれ固有スキルの際立つ”チャンピオン”を実装した『Apex Legends』は、バトルロイヤルゲームに新たな文脈を持ち込んだ一作である。2019年2月5日のリリースから1週間ほどでユーザー数2,500万人を記録し、2020年現在も動画プラットフォーム「Twitch』の同時視聴者数ランキングで上位にランクイン。そうして実際のプレイヤーや観戦勢の注目を集める最中、2019年12月には運営元のElectronic Artsより、賞金総額300万ドル超えの大型大会「Apex Legends Global Series」の始動もアナウンスされている。
だが、競技シーンが本格的に活性化する以前にも50万以上の視聴者を集めた大会が存在した。それが「Twitch Rivals APEX Legends Challenge」だ。本大会の特徴は、Ninjaやshroudといった一斉を風靡する人気ストリーマーが参加している点。北米とヨーロッパが対象のため日本人選手は未出場だが、錚々たるメンツを心待ちにしたユーザーの視聴により、大会は大きく盛り上がったようだ。ちなみに北米地域はKings Canyon、ヨーロッパ地域はLes MANEが優勝しており、共に賞金8,000ドルを手にしている。
6位:Overwatch League 2019(オーバーウォッチ) 約31万人
- 大会名称:Overwatch League 2019
- 競技タイトル:オーバーウォッチ
- 同時視聴者数:約31万人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:110万ドル(約1億2000万円)
- 2019年大会概要:2019年2月14日〜9月29日/アメリカ・ロサンゼルス
- 2019年優勝チーム:San Francisco Shock(アメリカ)
- 公式サイト: https://overwatchleague.com/en-us/
各キャラクターの能力がハッキリと区別され、試合内の役割に基づいたロールプレイが勝敗を分けるFPSタイトル『オーバーウォッチ』。当初はPC/PS4/Xbox One向けの作品だったが、2019年10月にNintendo Switch版が発売。新規コンテンツを収録する最新ナンバリングタイトル『オーバーウォッチ2』のリリースもアナウンス済みで、2020年もより一層のユーザー数拡大が見込める作品だ。
本作の競技シーンと言えば、国際eスポーツリーグ「オーバーウォッチリーグ」がエポックだろう。アメリカ、中国、韓国、イギリス、フランスの計5カ国が参加し、地域間を超えて世界王者をかけたバトルを仕掛け合う。2019年度はシーズン1位を死守したアメリカのサンフランシスコ・ショックがバンクーバー・タイタンズを抑え込み、4-0の大差で優勝した。
本リーグに日本は参戦していないが、選手7名からなる日本チームがクラウドファンディングで海外渡航費を募り、国ごとに争う「Overwatch World Cup 2019」へ出場を果たした。
7位:Six Invitational 2019(レインボーシックス シージ) 約31万人
- 大会名称:Six Invitational 2019
- 競技タイトル:レインボーシックス シージ
- 同時視聴者数:約31万人
- 配信サービス:Twitch、Youtube
- 優勝賞金:80万ドル(約8,700万円)
- 2019年大会概要:2019年2月11日〜2月17日/カナダ・モントリオール
- 2019年優勝チーム:G2 Esports(ドイツ)
- 公式サイト: https://ubiblog-jp.com/2019/02/05/r6s-6invitational-survival-guide/
個人のエイム力や仲間との連携が勝敗を決するFPSの中でも、”戦術的な屋内戦”に着目したのが『レインボーシックス シージ』。対戦型シューティングゲームとしては比較的新しいタイトルだが、2020年で発売から5年目を迎えることもあり、世界規模でユーザー数は増加の一途を辿っている。2019年11月には愛知県で「プロリーグ シーズン10ファイナル」が開催。会場となったAichi Sky Expoには、最高峰の戦いを見届けんと駆けつけたファンの歓声が響き渡った。
本作で2019年度に多くの視聴者数をマークしたのは、カナダのモントリオールが舞台となった「Six Invitational 2019」。本大会に駒を進めたプロゲーミングチーム「野良連合」は、APACの強豪「Fnatic」を激闘の末に倒してベスト4にランクイン。日本ユーザーだけでも同時視聴者数が7万人を超えて熱狂ぶりとなった。
海外チームとのエキシビジョンマッチやプレランウェイも行われる『R6S Festival』の国内開催。そして中国圏への市場進出も決定しており、ファンコミュニティ層と共に着実に成長を続けている一作だ。
8位:RLCS Season 8 World Championship(Rocket League) 約28万人
- 大会名称:RLCS Season 8 World Championship
- 競技タイトル:ロケットリーグ
- 同時視聴者数:約28万人
- 配信サービス:Twitch/YouTube
- 優勝賞金:20万ドル(約2,231万円)
- 2019年大会概要:2019年12月13日~2019年12月15日/スペイン・マドリード
- 2019年優勝者:NRG Esports(アメリカ・北米)
- 公式サイト: https://www.rocketleagueesports.com/news/announcing-rlcs-season-8-and-the-improved-rival-series/
2015年7月に誕生した『ロケットリーグ』は、4vs4のチーム戦で行われるサッカーゲームだ。ところがプレイヤーが作中で操るのは、クラブチームに所属する人間ではなく、フィールド内をところせましと走り回るラジコン風の車。その迫力はリアルスポーツに勝るとも劣らずで、昨今のeスポーツシーンにおいて確かな支持を得ている作品である。世界規模の人気もさることながら、「全国高校eスポーツ選手権」の公式タイトルに選ばれたり、国内リーグ戦「PRIMAL」の開催など、日本でも着実に知名度を伸ばしつつある。
そんな『ロケットリーグ』で最も同時視聴者数の多かったイベントは、2019年12月13日より2日間にわたって開かれた世界大会「RLCS Season 8 World Championship」(RLCS Season 8)。ヨーロッパ、オセアニア、北米。南米から計12チームが出場し、スペインはマドリードでNo1ロケットリーガーの座を奪い合った。最終的な勝者はアメリカのNRG Esports。フランスのRenault Vitalityを決勝戦で破り、20万ドルと世界一の栄光を見事に収めた。
9位:FIFA eWorld Cup 2019(FIFA 2019) 約24万人
- 大会名称:FIFA eWorld Cup 2019
- 競技タイトル:FIFA 2019
- 同時視聴者数:約24万人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:25万ドル(約2,700万円)
- 2019年大会概要:2019年8月2日〜8月4日/イギリス・ロンドン
- 2019年優勝者:Mo Auba(ドイツ)
- 公式サイト: https://www.ea.com/ja-jp/games/fifa/fifa-19/compete/events/fifa-eworld-cup-2019-london
世界各地のサッカーリーグ及び選手が実名で登場する『FIFA』シリーズ。その最大の特徴は、国際サッカー連盟「FIFA」が公式に携わっている点だろう。サッカーを題材にしたビデオゲームは数あれど、その徹底したリアルさは同ジャンル郡の作品から頭一つ抜きん出ていると言っても過言ではない。
イギリス・ロンドンで開かれたFIFA主催のeスポーツ大会「FIFA eWorld Cup 2019」。この大会で優勝したMo Auba選手は、苦境に立たされながらも予選ラウンドを進み、猛者が集う決勝ラウンドも優勝候補を倒す快挙を達成。リアルスポーツに負けずとも劣らない、ジャイアント・キリングを成し遂げた。
日本でもJリーグが主導する「明治安田生命 eJ.LEAGUE」が設立から2年目に突入し、2020年度の展開も期待が寄せられている。
10位:PUBG Global Championship 2019(PUBG) 約19万人
- 大会名称:PUBG Global Championship 2019(PGC 2019)
- 競技タイトル:PLAYER UNKNOWN'S BATTLE GROUNDS(PUBG)
- 同時視聴者数:約19万人
- 配信サービス:Twitch/YouTube
- 優勝賞金:200万ドル(約2億2,000万円)
- 2019年大会概要:2019年11月8日〜11月24日/アメリカ・マンハッタン/オークランド
- 2019年優勝チーム:Gen.G Esports(韓国)
- 公式サイト: https://www.pubgesports.com/events/pgc
シューティングゲームにおいて”バトルロイヤル”というジャンルを開拓し、世界市場で6,000万もの売上を記録した『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』。2019年12月には基本プレイ無料の『PUBG LITE』もサービスが始まり、継続してポテンシャルの高さを発揮し続けている。
ゲーマー人類に”生き残ることの難しさと楽しさ”を気づかせた本作は、eスポーツ分野への取り組みも怠っていない。2020年はeスポーツプログラム「PUBG Global Series」(PGS)の実施を控えており、合計32チームが参戦する世界各国で定期大会を開く模様だ。
2019年11月に行われた「PGC 2019」には、日本リーグを勝ち抜いた「Rascal Jester」と「SunSister」が出場。惜しくも日本勢は負けてしまったが、ファイナルマッチで上位に残った3チームのうち、快調にキルを量産してトップに躍り出た韓国の「Gen.G Esports」が勝利を収めた。
11位:Capcom Cup 2019(ストリートファイターV アーケードエディション) 約14万人
- 大会名称:Capcom Cup 2019
- 競技タイトル:ストリートファイターV アーケードエディション
- 同時視聴者数:約14万人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:25万ドル(約2,700万円)
- 2019年大会概要:2019年12月16日/アメリカ・ロサンゼルス
- 2019年優勝者:iDom(アメリカ)
- 公式サイト: https://capcomprotour.com/capcom-cup-2019/?lang=ja
”eスポーツ”という言葉が流行する以前から、日本にはゲームセンターを中心に勃興した格ゲーブームが存在した。その旋風を巻き起こしたタイトルこそ、2D対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズだ。
2020年時点で最新作『ストリートファイターV アーケードエディション』が稼働しており、日本eスポーツ連合(JeSU)のライセンスタイトルにも認定されるなど、格ゲーシーンの中心として強い存在感を放っている。
2019年競技シーンの集大成として実施された「Capcom Cup 2019」では、優勝候補のPunk選手と、ルーザーズ枠を這い上がったiDom選手が対決。同じアメリカ出身プレイヤーがしのぎを削りあった一戦は、ララとポイズンを見事に使い分けたiDom選手に軍配が上がった。
12位:Tekken World Tour Finals 2019(鉄拳7) 約7万人
- 大会名称:Tekken World Tour Finals 2019
- 競技タイトル:鉄拳7
- 同時視聴者数:約7万8000人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:7万5千ドル(約820万円)
- 2019年大会概要:2019年12月7日〜12月8日/タイ・バンコク
- 2019年優勝者:チクリン(日本)
- 公式サイト: https://tekkenworldtour.com/
『ストリートファイター』シリーズと並び、1990年代から対戦格闘ゲーム市場を牽引してきた『鉄拳』シリーズ。ゲーム業界では25年を超えるベテラン作品だが、近年になって強豪プレイヤーで賑わう地域に感心が寄せられたりと、トピックに事欠かない。
なかでもArslan Ash選手を筆頭に、国内大会「Tokyo Tekken Masters 2019」で日本人選手を抑えて1位に上り詰めたAtif Butt選手など、パキスタン勢の猛攻が記憶に新しいだろう。
12月7日に開催された「Tekken World Tour Finals 2019」では、日本のチクリン選手が豪鬼を操り、韓国のUlsan選手を倒して勝利の女神から祝福を受けた。
13位:Hearthstone Grandmasters 2019(ハースストーン) 約6万人
- 大会名称:Hearthstone Grandmasters 2019
- 競技タイトル:ハースストーン
- 同時視聴者数:約6万人
- 配信サービス:Twitch
- 優勝賞金:20万ドル(約2,000万円)
- 2019年大会概要:2019年11月1日〜11月2日/アメリカ・アナハイム
- 2019年優勝者:Liooon(中国)
- 公式サイト: https://playhearthstone.com/ja-jp/esports/programs/grandmasters?
カード効果の組み合わせで戦況が一変したり、毎ターンの山札ドローに運命を掛けるDCG(デジタルカードゲーム)。このジャンルで世界中のユーザーを熱狂させているのは、Blizzard Entertainmentがおくる『ハースストーン』だろう。戦略性と読み合いの駆け引きがいかんなく発揮されるタイトルであり、相手の体力を削り切るため、各々のプレイヤーは盤面のカードを見つめて気の遠くなるような思考バトルを繰り広げている。
そんな本作の競技シーンにおいて目玉となったのが、2019年11月1日から2日にわけて開かれた「Hearthstone Grandmasters 2019」。世界3地域の選手がプレイオフ進出を目指し、いち早くプールを抜けようと激しく戦った。
そのなかで栄光を掴んだのは、1000人以上のプレイヤーが集結した過酷な中国プールを泳ぎきったLiooon選手。彼女はアメリカのbloodyface選手を打ち破り、優勝賞金2000万円を片手に勝利の微笑みを浮かべた。
まとめ
以上、同時視聴者数に基づいて計11タイトルを記事内で取り上げた。もちろん、今回取り上げたタイトル以外にも、プラットフォームを問わずに多数のゲーム作品が視聴者の興味を惹きつけているのは明らかである。大事なのは、eスポーツシーンを飛び交う様々なデータを注意深く見る観察眼。本稿で述べた同時視聴者数を含め、平均視聴者数や試合ごとの視聴時間、加えて賞金額やソフトの売上本数などをかけ合わせれば、より鋭角な情報判断も可能となるだろう。
もし興味があるなら、公式サイトや有志のデータベースを参考に実際に数値を確かめてみてはいかがだろうか。きっとこれまでより深くeスポーツについて学べる機会が増えるはずだ。