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日本におけるゲームの性別差を調査。男性は長時間のRPGなど、女性はパズルゲームを好む傾向に

Seeders Holding B.V.による調査において、日本の成人におけるゲームの性別差が明らかになった。

2025年4月に実施した1,000人を対象としたアンケート結果から、男性が女性のほぼ2倍の確率で20年以上のゲーム歴を持ち、ゲームを一切プレイしない女性は42%に達することがわかった。プレイ頻度はほぼ同じだが、男性は長時間のプレイ(20時間以上)をする傾向が強く、週あたりのプレイ時間では女性は2時間未満が42%を占めた。

一方で、月5,000円以上の課金をする割合は男性の方が多く、さらに好まれるゲームジャンルにおいても、男性はアクションRPGを好む一方で、女性はパズルゲームに特に興味を示している。

これらの結果は今後のゲーム参加動機や他者との交流の理解に役立つ情報になりそうだ。

<以下、メーカー発表文の内容をもとに掲載しています>

ゲーム歴、プレイ時間、課金額の実態は?最新アンケートでゲーム習慣における男女差を調査(前編)

Seeders Holding B.V.
より長時間ゲームをするのは男性、それとも女性?よりゲームにお金をかけているのは? 1000人の成人男女を対象に行った最新アンケートの結果分析を、前編・後編の2回に分けてお届けします。


近年の日本社会において、ゲームは人々の日常生活に自然に溶け込み、エンターテインメントやテクノロジー、コミュニケーションのトレンドに大きな影響を与えています。通勤中に楽しむモバイルゲーム、自宅用のゲーム機やPCゲーム、さらにはゲームセンターまで、ゲーム文化は世代を超えて進化し続けています。

この変わりゆくゲームの世界をより深く理解するため、私たちは2025年4月に全国の20~59歳の日本人男女1,000人(男性500人、女性500人、それぞれ同じ世代分布)を対象に調査を実施しました。2つのプレスリリースで構成されるシリーズの全編となる本記事は、主に4月の調査結果を基に、最近行った他2件の調査結果も交えながら、ゲームにおける性別差に焦点を当てています。ゲーム経験、プレイ頻度、プレイ時間、課金傾向、好みのジャンルといった視点から、最新の傾向を探ります。

主に注目すべき調査結果

- ゲーム歴20年以上の割合は、男性が女性のほぼ2倍
- 毎日プレイする頻度は、男女でほぼ同じ
- 女性はパズルゲームやカジュアルゲームを好み、男性はRPGやアクションゲームを好む傾向がある
- 月5,000円以上ゲームに課金する割合は、男性の方が女性より高い
- 女性は1週間あたり2時間未満の短時間プレイが中心

以下で、調査結果を詳しくご紹介します。


調査方法
本調査は、20歳から59歳までの国内の男女を対象に2025年4月に実施し、男性500名、女性500名、合計1,000名の回答を収集しました。さらに、今回の分析には、過去4ヶ月以内に実施した日本における精神衛生とゲームの関係を探る調査、およびゲーム習慣に関する国内調査のデータも活用しています。いずれの調査も、オンラインアンケートツール「Freeasy」を使用して実施されました。

調査結果


ゲーム経験
男女のゲーム歴には大きな差が見られました。男性の38%がゲーム歴が「20年以上」と回答したのに対し、女性では21%にとどまりました。一方で、「ゲームをしたことがない」と回答した女性は42%に達し、男性の24%を大きく上回りました。

あなたのゲーム歴はどれくらいですか?あなたの状況に一番近いものを選んでください。

プレイ頻度
興味深いことに、毎日ゲームをプレイする割合は男女でほぼ同じで、それぞれ約29%となりました。男性は週に数回プレイする傾向がやや高く(15%)、女性は12.4%でした。男女ともに定期的なゲーム習慣が見られる一方で、わずかな差異も確認されました。

ゲームをする頻度はどのくらいですか?

週あたりのゲームプレイ時間
週あたりのゲームプレイ時間を調査したところ、女性の42%が「2時間未満」と回答し、男性(30%)を上回りました。また、「20時間以上」と回答した割合は、男性が10%、女性が6%となり、男性の方が長時間プレイする傾向が見られました。

1週間にどのくらいの時間をゲームに費やしていますか?


ゲームへの月額支出
ゲームへの金銭的支出においても、男女間で差が見られました。ゲームに一切お金を使わない人の割合が女性では約67%だったのに対し、男性では53%にとどまりました。さらに、「5,000円以上」と回答した割合は、男性が12%、女性が5%となり、男性の方が支出額が高い傾向が見られました。

過去1か月間でゲームにいくら使いましたか?

好まれるゲームジャンル
データによると、男性はロールプレイングゲーム(男性約44%、女性23%)、アクションゲーム(男性約32%、女性15%)、スポーツゲーム(男性約25%、女性7%)、シューティングゲーム(男性約17%、女性8%)を好む傾向が女性よりも強いことが分かりました。一方で、女性はパズルゲームを好む傾向が顕著であり(女性約60%、男性38%)、大きな差が見られました。オンラインカジノゲームのようなその他のジャンルには男性の方が女性よりも若干関心を示していますが、全体的にこれらのジャンルに対する関心は低いことがわかります。このデータからは、ゲームジャンルにおける性別による傾向が明確に浮かび上がりました。

好きなゲームのジャンルは何ですか?(複数回答可)

まとめ
2025年4月に実施した調査結果に、直近の他2件の調査データを加えた分析から、日本の成人における基本的なゲーム習慣には、性別によるさまざまな違いが存在することが分かりました。男女ともに毎日ゲームをする割合はほぼ同じですが、ゲーム歴、プレイ時間、課金額、好むジャンルにおいては大きな差が現れています。

これらの基礎的な知見は、今後さらに掘り下げる予定の「ゲームをする動機」や「ゲームにおける他者との交流」などを理解する上でも重要な手がかりとなります。次回の記事(後編)では、これらのテーマについて詳しくご紹介します。


筆者:松本葵

調査レポート
https://casinotop5.jp/gamehabit-gendergap/




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