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「人気と実力は1:1が理想」どぐら選手が目指すのはカピバラスタイル!? 【CYCLOPS athlete gaming どぐら選手インタビュー】
今回は、ゲームセンターの『ギルティギア』『ブレイブルー』シリーズ関西強豪プレイヤーとして全国に知れ渡り、2016年のCYCLOPS athlete gaming発足とともに所属となった「どぐら」選手のインタビューをお届けする。
『ストリートファイターV』やCAGの配信番組、格闘ゲーマー仲間での配信などを中心に活躍し、11月まで開催されているチーム&リーグ方式の大会「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2020」では、ふ〜ど選手のチーム「フードガイア」で活躍しているどぐら選手だが、2020年における新型コロナウイルス感染症の流行の中、何を思い、どこを目指しているのか。ゲーマーとしての生い立ちから現在、そしてこれからについて語っていただいた。
※収録は2020年8月にビデオ会議アプリで実施しました。
家庭用ゲームで遊んでいたどぐら少年、
――どぐら選手の子供の頃は、普通にテレビゲームがあった世代ですよね?
どぐら:そうですね、小2とか小3くらいのころには初代PlayStationも出ていました。ゲームが大好きな4つ上の兄がいて、物心ついたころにはもう家にゲーム機がありましたね。親が言うには、「4歳でファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』をやっていた」と言うんですけど、言われてみれば……くらいの記憶です。
――ゲームは数ある遊びのひとつという感じでした?
どぐら:外で虫採りしたり、鬼ごっこや缶蹴りといった定番の遊びもしてました。自分がいた地域の子供たちは、そういうアウトドア的な遊びが半分、テレビゲームが半分だったと思います。
――生まれ育ったのは奈良県生駒市ですよね?
どぐら:めっちゃ田舎ですよ。ウチの親が結婚したくらいの年代って、閑静なところに家を買うのが流行ってたみたいで。僕が住んでたところは、まさに「閑静な住宅街」というか。京都や大阪へのアクセスもいいからかなり良い物件だったみたいです……当時は(笑)。今はもうただの田舎なんですけど(笑)。住宅街がバーっとあって、ちょっと行ったら畑とデカい国道があって、その国道沿いにポツポツとチェーン店があるような感じで。
▲どぐら選手が生まれ育った奈良県生駒市のサイト
――ということは、ゲームを遊ぶとしたらゲームセンターでというよりは、家庭用ゲーム機でという感じですよね? どんなゲームをされていましたか?
どぐら:いろいろやってましたね。『ドラゴンクエスト』も『ファイナルファンタジー』もシリーズ全部やってるみたいな。
――そんな少年がゲームセンターへ本格的に通い始めたきっかけは?
どぐら:家でゲームするときも、中学校時代の仲良し4人組でずっと格闘ゲームを遊んでいたんですよ。あるときは『ストリートファイターZERO2』だったり、その次は『スマッシュブラザーズDX』だったり。その流れで『ギルティギア』も遊んでいたんですが、メンバーのひとりが「これの次のバージョンがいまゲームセンターにはあるらしいぞ」と教えてくれて。それは遊びに行かないと!となって、格闘ゲーム目的でゲームセンターに通うようになりました。高校1年くらいだったと思います。
――そのころの地方のゲームセンターというと……。
どぐら:はい、ご想像のとおり、田舎だったのでめっちゃガラ悪かったですよ。カラオケと併設してて夜中までやってるような場所だったんです。バーカウンターもあって、お酒とかも出してて……。ケンカも結構見ましたね。
――高校生だと怖かったんじゃないですか?
どぐら:仲間と一緒に行けば大丈夫でしたけど、ひとりではちょっと怖かったです。でも通ってるとカラオケ側の兄ちゃんが「おー、またゲームやりに来たんかぁ!」とか声かけてくれたり、一緒にゲームやってる大人たちが良くしてくれて。それに助けられましたね。
――ゲーセンデビューしたばかりのころから、対戦ではかなり強かったりしたんですか?
どぐら:いやー、全然勝てなかったです。最初はすごい初心者狩りに遭ったんですよ。田舎の子供4人でワーって大挙してゲーセンに行ったら、もうボッコボコにされましたね。舐めプとか勝ち挑発とかもガンガンされて。逆に「こいつだけは許さん!」となってのめり込んだところもあります。絶対こいつを倒す!という思いだけでゲーセンに行ってました。
――そのころのタイトルは?
どぐら:青リロ(『ギルティギア イグゼクス #リロード』バランス調整バージョン)ですね。あとでまわりの人に聞いたら、そのゲーセンの中でも初狩りをする人で有名だったようです。でも、ある意味その人のおかげで強くなったところはありますけど(笑)。その初狩り野郎との対戦に限らず、ゲーセンでの対戦は勝っても賞金も出なければ、なんなら誰にも褒められない意地のバトルの連続ですから(笑)。負けが続くと、なけなしの千円札を100円とか50円に両替に行くじゃないですか。そのときも両替機の前に行くところを相手に見られると悔しすぎるので、相手に見えないように店の外の自販機でジュース買って両替したりして(笑)。
▲『ギルティギア イグゼクス #リロード』(出典:Steamストア)
――両替に立たされるの、悔しいですよね(笑)。その人には勝てるようになったんですか?
どぐら:なりました! 逆にそいつがゲーセンにおったら、帰るまで台を追いかけてコイン入れていましたね。対戦台が4台くらいあったんですけど、1台目でやっているところに乱入して倒して、2台目に移ったら今のプレイを捨てゲーしてでもそこに入って倒して、3台目行っても倒して。初狩りされたときの思い出で「絶対許さん!」ってなっているので目には目を、で追っかけ回していました(笑)。
『ストリートファイターV』やCAGの配信番組、格闘ゲーマー仲間での配信などを中心に活躍し、11月まで開催されているチーム&リーグ方式の大会「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2020」では、ふ〜ど選手のチーム「フードガイア」で活躍しているどぐら選手だが、2020年における新型コロナウイルス感染症の流行の中、何を思い、どこを目指しているのか。ゲーマーとしての生い立ちから現在、そしてこれからについて語っていただいた。
※収録は2020年8月にビデオ会議アプリで実施しました。
家庭用ゲームで遊んでいたどぐら少年、
初心者狩りの洗礼を越え、バチバチの戦場へ
――どぐら選手の子供の頃は、普通にテレビゲームがあった世代ですよね?どぐら:そうですね、小2とか小3くらいのころには初代PlayStationも出ていました。ゲームが大好きな4つ上の兄がいて、物心ついたころにはもう家にゲーム機がありましたね。親が言うには、「4歳でファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』をやっていた」と言うんですけど、言われてみれば……くらいの記憶です。
――ゲームは数ある遊びのひとつという感じでした?
どぐら:外で虫採りしたり、鬼ごっこや缶蹴りといった定番の遊びもしてました。自分がいた地域の子供たちは、そういうアウトドア的な遊びが半分、テレビゲームが半分だったと思います。
――生まれ育ったのは奈良県生駒市ですよね?
どぐら:めっちゃ田舎ですよ。ウチの親が結婚したくらいの年代って、閑静なところに家を買うのが流行ってたみたいで。僕が住んでたところは、まさに「閑静な住宅街」というか。京都や大阪へのアクセスもいいからかなり良い物件だったみたいです……当時は(笑)。今はもうただの田舎なんですけど(笑)。住宅街がバーっとあって、ちょっと行ったら畑とデカい国道があって、その国道沿いにポツポツとチェーン店があるような感じで。
▲どぐら選手が生まれ育った奈良県生駒市のサイト
――ということは、ゲームを遊ぶとしたらゲームセンターでというよりは、家庭用ゲーム機でという感じですよね? どんなゲームをされていましたか?
どぐら:いろいろやってましたね。『ドラゴンクエスト』も『ファイナルファンタジー』もシリーズ全部やってるみたいな。
――そんな少年がゲームセンターへ本格的に通い始めたきっかけは?
どぐら:家でゲームするときも、中学校時代の仲良し4人組でずっと格闘ゲームを遊んでいたんですよ。あるときは『ストリートファイターZERO2』だったり、その次は『スマッシュブラザーズDX』だったり。その流れで『ギルティギア』も遊んでいたんですが、メンバーのひとりが「これの次のバージョンがいまゲームセンターにはあるらしいぞ」と教えてくれて。それは遊びに行かないと!となって、格闘ゲーム目的でゲームセンターに通うようになりました。高校1年くらいだったと思います。
――そのころの地方のゲームセンターというと……。
どぐら:はい、ご想像のとおり、田舎だったのでめっちゃガラ悪かったですよ。カラオケと併設してて夜中までやってるような場所だったんです。バーカウンターもあって、お酒とかも出してて……。ケンカも結構見ましたね。
――高校生だと怖かったんじゃないですか?
どぐら:仲間と一緒に行けば大丈夫でしたけど、ひとりではちょっと怖かったです。でも通ってるとカラオケ側の兄ちゃんが「おー、またゲームやりに来たんかぁ!」とか声かけてくれたり、一緒にゲームやってる大人たちが良くしてくれて。それに助けられましたね。
――ゲーセンデビューしたばかりのころから、対戦ではかなり強かったりしたんですか?
どぐら:いやー、全然勝てなかったです。最初はすごい初心者狩りに遭ったんですよ。田舎の子供4人でワーって大挙してゲーセンに行ったら、もうボッコボコにされましたね。舐めプとか勝ち挑発とかもガンガンされて。逆に「こいつだけは許さん!」となってのめり込んだところもあります。絶対こいつを倒す!という思いだけでゲーセンに行ってました。
――そのころのタイトルは?
どぐら:青リロ(『ギルティギア イグゼクス #リロード』バランス調整バージョン)ですね。あとでまわりの人に聞いたら、そのゲーセンの中でも初狩りをする人で有名だったようです。でも、ある意味その人のおかげで強くなったところはありますけど(笑)。その初狩り野郎との対戦に限らず、ゲーセンでの対戦は勝っても賞金も出なければ、なんなら誰にも褒められない意地のバトルの連続ですから(笑)。負けが続くと、なけなしの千円札を100円とか50円に両替に行くじゃないですか。そのときも両替機の前に行くところを相手に見られると悔しすぎるので、相手に見えないように店の外の自販機でジュース買って両替したりして(笑)。
▲『ギルティギア イグゼクス #リロード』(出典:Steamストア)
――両替に立たされるの、悔しいですよね(笑)。その人には勝てるようになったんですか?
どぐら:なりました! 逆にそいつがゲーセンにおったら、帰るまで台を追いかけてコイン入れていましたね。対戦台が4台くらいあったんですけど、1台目でやっているところに乱入して倒して、2台目に移ったら今のプレイを捨てゲーしてでもそこに入って倒して、3台目行っても倒して。初狩りされたときの思い出で「絶対許さん!」ってなっているので目には目を、で追っかけ回していました(笑)。
“新卒”のカードを切り捨て、格ゲーに賭ける無鉄砲な決断
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