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LeagueU参加サークルインタビュー (2) 横浜薬科大学「レベル差がある中でどう遊ぶか」
インタビュアー●ハメコ。
取材・構成●松井ムネタツ
ライアットゲームズは『リーグ・オブ・レジェンド』(以下:LoL)の大学生・専門学校生プレイヤーによるサークルを対象に、「LeagueU」という支援プログラムを実施している。現在は「All Campus Series」というイベントが行われており、サークルメンバー同士、学生サークル同士で交流を深めている。彼ら彼女らは、大学の『LoL』サークルにおいてどのような活動をしているのだろうか。
そんなサークルを取材する特別企画、第2回は横浜薬科大学の『LoL』サークルにお邪魔した。代表は女性の江崎leonaさん。ごく普通の女子大生である彼女が、どのような経緯で『LoL』を始めて、サークルを作ることになったのだろうか。
いきなりプロの試合を観てハマる!
――まず、『LoL』をやり始めたキッカケを教えてください。leona:かれこれ10年以上まえから、MMORPG『メイプルストーリー』を遊んでいるんです。なので、パソコンでゲームをすることにはとくに抵抗もなくて、大学に入学してから知り合った男子友だちにその話をしたら、「面白いPCゲームあるんだよ。『リーグ・オブ・レジェンド』っていうんだけど、やってみない?」って誘われたのがキッカケでした。
その勢いで、去年の「LJL 2016 Summer Split Final」に連れていってもらいました。ホントにまだ始めたばかりのころだったので、ルールもちゃんと理解してなくて……。バロンもよくわかってなくて「あれなに?」って聞いたり(笑)。でもすごく楽しかったです! 会場の雰囲気とかすごくよかった。
そのときのプロチームの試合を観てすごく感動して、そこから本格的に遊ぶようになりました。
――「LJL 2016 Summer Split Final」のころに始めたばかりだったということは、プレイ歴1年くらいですか?(インタビューは2017年8月に実施)
leona:はい、去年の夏です。最初はショボいノートパソコンで遊んでいたんですが、『LoL』を遊ぶようになってからそれでは物足らなくなって、ガチなグラフィックボードが入ってるデスクトップマシンを買いました。モニターもでっかいやつで!(笑)
――そこからサークルを作るキッカケは?
leona:サークルを作ろうというよりは、とにかく5人のチームで対戦をしてみたかったんです。漫研サークルを見学する機会があったんですが、先輩たちもゲームをやってる人が多いと聞いていたので、『LoL』に誘ったら何人か参加してくれたんです。5人以上になったので、「……じゃあサークル作る?」という話になりました。
――leonaさん自身のロールは?
leona:最初はADC(AD Carry)でした。友だちがADCだったこともありますが、とにかくアッシュが可愛くて! その後は射程の長さでケイトリンを使ってみたのですがちょっと合いませんでした。いまはサポートでバードとか使ってます。CS(クリープスコア)を取るのが得意じゃないので、結局そのへんに落ち着いている感じです。
――他のロールもやってみたいですか?
leona:それはやってみたいですよー! みんなロールが決まっちゃってるので他をやりたくてもできない感じですね。ジャングルの人も絶対譲ってくれないし、「オレがADCやらないとダメだ」って言う人もいるしで……。気がつけばサポートしかやれなくなってしまいました。
ロールをあみだくじで決めたことがあったんですが、結果はボコボコにされて……悲惨でしたね(笑)。でも楽しかったです。またやってみたいなあ。
レベル差があるメンバーたちでどう遊ぶか
――サークルではどのような活動をされていますか?leona:スマホアプリの「リーグ・フレンズ」を使っているので、サークルメンバーの誰かが『LoL』にログインすればすぐわかるんです。それで自然とみんな集まってくる感じですね。集まったメンバーを見て何をするか決めています。
――紅白戦をやったり?
leona:やりますやります! でもメンバーのあいだでレベル差があって……。すごい強い人とまだ始めたばかりの人、さらにはガチ勢とエンジョイ勢と……いろいろな人がいるので、そこを調整するのが大変ですね。
NA(北米)サーバーのときにダイヤモンドだった人がいて、その人がいちばんうまいです。7月にはLeagueUに協力していただいて『LoL』体験会を学校で開いたんですが、それをキッカケに『LoL』をプレイし始めてサークルに加入してくれた人もいたり、プレイヤーのレベル差はかなりあります。
なので、初心者とガチ勢は分けて遊ぶことが多いですね。ガチ勢は本気なので、「なんでそんな動きするんだよ!」「なんでそのタイミングでそのスキル使う?」みたいなのが……一生懸命なのはわかるのですが、言われるほうもキツくて。おまえがヘタだったからと言われて「はあ? じゃあもっとうまくなってやる!」というメンバーもいれば、「じゃあもう遊ばない……」というメンバーもいるので、そこは見極めるようにしています。
――いまは上級者と初心者を完全に分けて遊んでいるんですね?
leona:そこも難しいところで……。ガチ勢は3人ほどいるのですが、彼らだけで遊んでることも多くて、それはそれでちょっとどうかなーって思っているんです。うまく折り合いをつけながら一緒に遊んでいきたいですね。
レベル差関係なく混ぜて遊ぶこともあるのですが、険悪なムードの気配を感じたら、「あっ、私、ご飯食べてくるから、みんなもご飯休憩しよ」とか言って、一旦その場をバラすようにしています(笑)。まあ難しいですね、そこは……。
――『LoL』を遊ぶときは、皆さん自宅から? それとも大学で?
leona:基本的にはオンラインでの活動です。大学には『LoL』を遊ぶために使えるパソコンがなくて……。
でも、7月に『LoL』を体験会をやったとき、みんなで集まって遊ぶのがすごく楽しかったので、大学内でもやりたいよねっていう話をしたんですよ。でも大学にはそういう目的のパソコンがなくて。各自持ち寄れたらいいのですが、メンバーのパソコンはデスクトップが多いんです。なので現実的じゃないね、ってところで話が終わっちゃって。
eSportsカフェのような場所で遊ぶことも考えたんですが、そこまで行くのに遠いしお金もかかるし。だったら家からオンラインでいいか、っていう状況です。
――サークルメンバーとは、ゲーム以外の付き合いはありますか?
leona:ありますよ! 先輩に勉強教えてもらったり、ご飯に行ったり。『LoL』のおかげで交友関係が広まりました。今、大学での交友関係はすべて『LoL』のおかげですから。出会えて本当によかったです。
プロ選手は「すごい! かっこいい!」
――「LJL」を観に行ったということは、普段もプロリーグはチェックしていますか?leona:海外のほうはあまり詳しくないのですが、「LJL」は観てます。とくにDFM(DetonatioN FocusMe)は追いかけてますね。Paz選手のファンなんですよ。
――あれ、Paz選手ってもともとはRPG(Rampage)ですよね?
leona:はい、なので以前はRPGファンでした。でもPaz選手が移籍したのでいまはDFMのファンです。
――なるほど、とにもかくにもPaz選手のファンなわけですね(笑)。
leona:はい、Paz選手の雰囲気がすごく好きなんですー! チームの誰かがミスすると空気が悪くなることもあると思うんですけど、そういうときでも笑顔で周りを励ましているのがとてもいいな、って。
――プロの試合を参考にしたりしますか?
leona:参考にできるほどの腕前はまだないのですが……、MIDレーンといえはFaker選手じゃないですか。一時期動画をすごく観まくっていたんですが、うますぎて参考になりませんでした。なんでこういう動きをするんだろう?って。でもすごいなっていうのはわかります。風呂中も試合の映像見たりしてますし。
そうそう、Wolf選手のプレイとかもめっちゃ興奮して何度も観ました。ザイラでブルーサイドの鳥のところ(ラプターキャンプ)からフラッシュインしてEで相手を全部スネアさせてultでノックアップした、あの名シーン!(バン!と机を叩く) 最高ですね!(※)
※――MSI 2017決勝、SKT1 vs. G2の試合でのワンシーン。
https://twitter.com/lolesports/status/866395356795330560
これからもずっと『LoL』を楽しみたい
――そこまでわかればプロリーグ鑑賞も十分楽しめる『LoL』ですが、つい1年まえまでは「eSports」という言葉すら知らなかったんですよね。leona:知らなかったですね……。私が1年まえまで知らなかったので、やっぱり周りでも知らない人が多いです。LeagueUに参加するとき教授に説明しにいったんですけど、「eSports? 何それ?」って感じだったので、1から説明しました。
親も、私がデスクトップを買ったときに「どうしたのコレ?」って言われて説明したら、「ゲームでスポーツ? そんなのやったって儲からないのに!」って。世界のトップ選手は億単位で稼いでいるんだよって言っても、信じてくれませんでした。
韓国旅行した友だちに、韓国では普通にテレビで『LoL』の試合を放送してるって聞いて、すごくうらやましいと思いました。日本もそうなってくれるといいなぁ。
――そんな日がくるまで、今後もずっと『LoL』を遊び続けますか?
leona:『LoL』というコンテンツから離れることはないと思います。今後もずっと趣味として続けたいですね。自分にいい影響しか与えてくれてないと思います。大学でいい人間関係ができたのも『LoL』のおかげですから。『LoL』さまさまですね!
■LeagueU参加サークルインタビュー
(1) 東京大学「メンバー全員で楽しむために」
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