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「2023 VCT PACIFIC LEAGUE」に、ZETA DIVISION、DetonatioN Gamingが選出された理由

ライアットゲームズは、2023年から始まる『VALORANT』のリーグ戦『2023 VALORANT Champions Tour』(VCT)のPACIFIC LEAGUEに参加する全10チームを発表。日本からは「ZETA DIVISION」と「DetonatioN Gaming」の2チームが参加することとなった。


既報のとおり、2023年のVCTは3つの地域でリーグ戦を行う方式と、トーナメント方式を組み合わせるかたちになった。日本が属するPACIFIC LEAGUEに参加する全10チームは以下のとおりだ。

Gen.G(韓国)

2017年設立の、韓国を代表するeスポーツ組織。Forbes誌「世界で最も価値のあるeスポーツ企業トップ10」ランキングに3年連続で選出されている。「リーグ・オブ・レジェンド」をはじめ様々なゲームで活動しており、現在までの世界大会優勝回数は7回(組織全体)。今後はVALORANTシーンでも活躍を目指す。

DRX(韓国)

韓国屈指の実力派eスポーツ組織。2012年の設立以来、韓国eスポーツ史を彩り続けている。設立当時のチーム名はIncredible Miracle。VALORANT部門のチームは、かつて102連勝を達成した旧Vision Strikersのメンバーで構成される。VCT KRの優勝回数は現時点で5回、2022 VCT Championsでも3位入賞を果たしている。

T1(韓国)

もはや説明不要、韓国eスポーツ界の超強豪。その歴史は長く、韓国eスポーツシーンがStarCraftを中心に誕生しつつあった2003年に設立された。現在のオーナーはSK TelecomとComcast SpectacoのジョイントベンチャーであるT1 Entertainment & Sports。「リーグ・オブ・レジェンド」チームの実力は世界トップクラスで、世界大会優勝を3回経験している。

ZETA DIVISION(日本)

東京に本社を置く日本発のゲーミングライフスタイルブランド。VCT 2022 Masters ステージ1では3位入賞を果たし、日本中のeスポーツファンを熱狂させた。

DetonatioN Gaming(日本)

2012年に設立された日本のプロeスポーツチーム。VALORANTを含むさまざまなゲームで精力的に活動する。2021年のリーグ・オブ・レジェンド世界大会では、日本代表チームとして初めてトップ16まで勝ち進んだ。

Paper Rex(シンガポール/マレーシア)

2020年に設立された東南アジアのeスポーツチーム組織。本拠地はシンガポール。国際舞台では毎回強烈な存在感を示しており、VCT 2022 Mastersステージ2でも2位の成績を残した。

Team Secret(フィリピン)

2014年設立のグローバルeスポーツブランドで、さまざまなゲーム部門のチームを世界各地に持つ。現在のVALORANTロスターは2021年から共にプレイしており、 VALORANT Champions 2021では東南アジア代表として5~8位の結果を残している。

Talon Esports(タイ)

2016年設立のプロeスポーツチーム組織。APAC地域内にさまざまなゲームのチームを持つ。最も知名度が高いのはPCSで活動中の「リーグ・オブ・レジェンド」チーム。

Rex Regum Qeon(インドネシア)

2013年設立のeスポーツチーム組織で、インドネシアとフィリピンの両方にチームを持つ。

Global Esports(南アジア)

設立は2017年。9個のゲームタイトルで活動しており、世界各地で12のチームを所有・運営している。南アジア屈指のVALORANT eスポーツチーム組織で、ゲーム のリリース以来、地域の競技シーンで精力的に活動し続けてきた。VCTサーキット 内でもAPACステージに出場、存在感を示している。


選考時に重視した点とは


PACIFIC LEAGUEの参戦チームの決定は「選考」であり、ファンを中心にさまざまな声があったことも事実だ。具体的にはリーグ化される以前の『VALORANT』シーンの中でも活躍を見せていたチームが参加できなかったことに対する疑問が、SNSなどで広がっていた。

そんな状況を受けて、ライアットゲームス自身が「重視した点」として挙げた点は以下のような内容だ。

  • ファンの愛情とカルチャー - VCTはあらゆる面でファン最優先主義を掲げています。このため選考プロセスでは、「地域内で深く愛されているチーム」であるという点を重視しました。
  • 事業継続性とコラボレーション - 長期的な取り組みであることを前提に、より良いVALORANT Esportsの未来を共に構築していく意思があることを重視しました。
  • モチベーションと価値観 - 私たちの価値観、そしてVALORANTの未来に対するビジョンを共有できるチームを探しました。

選出プロセスとしては、全チームに概要を送り、チームからのプレゼンテーションにより、優れた内容だったチームと面談を実施。その後社内で議論を重ねたという。どのチームもいずれのポイントも満たしていると考えられるが、中でも2番目の「長期的な取り組み」という点で、比較的新しいチームが選出されにくかったということだろう。同じくライアットゲームズが運営する『リーグ・オブ・レジェンド』の日本リーグ「LJL」においても、戦績だけではなく事業として継続できる力を持っているチームが選出されており、その理由で落選したチームもあった。

特に今回の「VCT」は日本リーグではなくパシフィックという広い地域のため、限られた枠の中で選ばれないチームが出てしまうことは致し方ないが、10チームのうち、韓国3チームに次いで、日本2チームと枠自体も多い方で、日本が強豪国として認められている証左でもある。


そして、リーグに選出されなかったチームも2022年までと同様に、CHALLENGERS LEAGUEや、新設されるASCENSION TOURNAMENTからINTERNATIONAL LEAGUEへ参加するチャンスは残されている。選出されたZETA DIVISION、DetonatioN Gamingはもちろん、トーナメントから世界一を決める大会「Champions」に挑む他の日本チームも、変わらず応援していきたい。




ライアットゲームズ公式サイト
https://www.riotgames.com/ja
Riot Games Japan 公式Twitter
https://twitter.com/riotgamesjapan
VALORANT公式サイト
https://playvalorant.com/ja-jp/
VALORANT公式Twitter
https://twitter.com/VALORANTjp

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