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『LoL』日本プロリーグ開幕戦レポート──「LJL」は2019年に完成した! 全方位に最高な「正統進化」を目撃せよ!!
今からするのは一言で言えば、「今年のLJL、絶対1回は会場で見た方がいい」という話である。
「OK、わかった」という人は、リンクを置いておきますのでこちらからどうぞ。
さすがにそれだけでは……と思った人のために、2019年の「LJL」のいいところをお伝えしていきたい。
会場が渋谷のヨシモト∞ホールとなり、参加チームは6から8に増え、そして実況解説も2人が加わった新体制。試合も2本先取のBo3(Best of 3の略。3戦中2本先取の意)から1本先取のBo1(1戦中1本先取)となり、よりスリリングな形式が採用されている。
そのすべてが、「LJL」にプラスの効果をもたらしている。
まず、会場。
渋谷センター街のド真ん中に位置するヨシモト∞ホールは、とにかく試合が見やすい。220席ほどの座席どこからでもメインモニターが見やすく、選手の顔も同時に視野に捉えられるのが最高。観客席と選手ブースの距離も近く、最前席からは目測3mほど。傾斜があるので両端側に座る選手2人くらいは操作している手元まで見える。
普段は漫才やライブがメインのホールだが、モニターの解像度もとても高そうに見えた。粗いと地味にストレスになる部分なので、細部までクリアに見えるのはありがたい。選手ブースの前面に選手の顔や使用チャンピオンの映像が出るようになったのもテンションに効く。
観客全員が1枚のモニターを見ているうえに客席がすりばち状なので、一体感も強い。昨年の会場ではより派手な応援団もいたので、回を追うにつれて観戦文化もできていくことだろう。
音響もとてもいい。実況解説やゲーム音もちゃんと聞こえる一方で、試合中の選手の声も聞こえる。この日もUnsold Stuff Gaming(USG)のバロンベイトを読み切ったSENGOKU Gaming(SG)の「USGは絶対ベイトするから!」というコールに、会場から笑いが起こる場面があった。
加えて、全員にシートがあるのはやはり偉大だ。開幕戦は13時にスタートして最終戦が終わったのが23時過ぎという、実に10時間の長丁場だったが、途中での入退場も可能で、30分だけ抜けて食事に行ったりすることもできるので疲労はそこまででもない。
あとはやはり、立地が素晴らしい。
センター街ど真ん中なので、食事にも遊ぶにも買い物にも全く困らないうえに、喧騒が得意でない人は5分ほど歩けば奥渋谷もすぐだ。
山手線の駅ということで終電も遅いし、朝まで遊ぶ方法も膨大にあるので、体力のある人はそこまで見越したプランを立ててもいいかもしれない。
2本先取を勝ち切るためには、地力と1戦目を受けての修正力が必要だが、1本ならば様々な奇襲が可能になる。この日もRascal Jester(RJ)のMidヴェインや、Burning Core(BC)のヤスオなど、相手の意表をつきにいくチームが複数あった。
全体的なレベルの低下を心配する声もあったが、「LJL」に来る韓国人選手や現役に復帰する元プロ選手などの存在で、むしろレベルは上がっていきそうな気配を受けた。「LJL」という場所がキャリアとしてより魅力的になったからこそ、多くの人が参加したくなるという好循環が回り始めている。
絶対的強者と見られていたDetonatioN FocusMe(DFM)が2戦とも接戦に持ち込まれたのも、Crest Gaming Act(CGA)、BCの想像以上の強さに加え、「Bo1で一発かます」という戦い方の可能性がチラついたこともある気がする。その挑戦をDFMがどう捌くかも興味深い。
選手の顔が全員見えるので、有利になった時、不利になった時に誰がどんな顔をしているかもぜひ見てほしい。フラッシュを使わなければ撮影もOKなので、応援する選手だけを試合中ずっと撮影したムービーも作れるのだ。
学生シーンから「LJL」キャスターに抜擢された実況のJaegerさん&解説Recruitさんのコンビも、第3戦で初お披露目された。
学生シーン時代から耳に心地良い実況解説コンビだったが、その時の印象よりも一回り以上落ち着きと安定感を増していた。聞いた話によると、控え室では地獄のように緊張していたということなので、まだ出せていない個性もあるはず。キャスターが変わると試合の見え方もまったく変わるので、「LJL」に新しい彩りを加えてくれるのも楽しみだ。
実況解説のブースはモニターに向かって右後ろにあるので、2人の奮闘ぶり(後ろ姿だが)と試合を同時に視界におさめたい人は、会場の左側の席を選ぶといいかもしれない。
全体MCのタケトさんが「いい感じ」だったことも書き添えておきたい。芸人さんがMCをすると聞くとつい身構えるのが通例になっているが、芸人さんならではのMCに加えて「LJL」へのリスペクトも感じられた。
その他印象に残ったことを記しておくと、観客の男女比は6:4と7:3の間くらいだろうか。「LJL」観戦が初めてだという会話をしている人も多くいたので、一回り観戦の層が広がったのは間違いない。
プレーヤーには嬉しい現地限定のスキン「盟約の魔女カミール」も無料配布していた。取得方法がわからない人にはスタッフが教えてくれるので、それもぜひ獲得して帰ろう。
ということで、2019年の「LJL」のスケールアップ度と、現地の楽しさを並べ立ててきたが、簡単に言えば「LJLの正統進化」が起きたということだ。
かゆかった所に手が届き、こうなるといいなと思った事柄がことごとく実現した。現地観戦ならではのアドバンテージも確立された。もはやハード面への不満はほとんど見当たらない。
そして試合内容も演出レベルも、昨年より一回り上がっている。
過去に現地観戦を体験したことがある人も、今年こそ行ってみようかなと思っている人も、ぜひ一度タイミングを見つけて行ってみてほしい。
■関連リンク
リーグ・オブ・レジェンド
https://jp.leagueoflegends.com/ja/
ヨシモト∞ホール
http://www.yoshimoto.co.jp/mugendai/
「OK、わかった」という人は、リンクを置いておきますのでこちらからどうぞ。
- よしもとチケットサイト http://yoshimoto.funity.jp/calendar/mugendai/
- Amazon LJL 2019 特設サイト https://www.amazon.co.jp/b?node=6259612051
さすがにそれだけでは……と思った人のために、2019年の「LJL」のいいところをお伝えしていきたい。
よしもととのパートナーシップによる変化
「LJL」、つまり「League of Legends Japan League」が2019年を迎えるにあたって、ライアットゲームズはよしもとクリエイティブエージェンシーを新しいパートナーに迎えた。会場が渋谷のヨシモト∞ホールとなり、参加チームは6から8に増え、そして実況解説も2人が加わった新体制。試合も2本先取のBo3(Best of 3の略。3戦中2本先取の意)から1本先取のBo1(1戦中1本先取)となり、よりスリリングな形式が採用されている。
そのすべてが、「LJL」にプラスの効果をもたらしている。
まず、会場。
渋谷センター街のド真ん中に位置するヨシモト∞ホールは、とにかく試合が見やすい。220席ほどの座席どこからでもメインモニターが見やすく、選手の顔も同時に視野に捉えられるのが最高。観客席と選手ブースの距離も近く、最前席からは目測3mほど。傾斜があるので両端側に座る選手2人くらいは操作している手元まで見える。
普段は漫才やライブがメインのホールだが、モニターの解像度もとても高そうに見えた。粗いと地味にストレスになる部分なので、細部までクリアに見えるのはありがたい。選手ブースの前面に選手の顔や使用チャンピオンの映像が出るようになったのもテンションに効く。
観客全員が1枚のモニターを見ているうえに客席がすりばち状なので、一体感も強い。昨年の会場ではより派手な応援団もいたので、回を追うにつれて観戦文化もできていくことだろう。
▲客席最上段からの眺めはこんな感じ。中央と左右の上部に設置されたモニターで試合を観戦する
音響もとてもいい。実況解説やゲーム音もちゃんと聞こえる一方で、試合中の選手の声も聞こえる。この日もUnsold Stuff Gaming(USG)のバロンベイトを読み切ったSENGOKU Gaming(SG)の「USGは絶対ベイトするから!」というコールに、会場から笑いが起こる場面があった。
加えて、全員にシートがあるのはやはり偉大だ。開幕戦は13時にスタートして最終戦が終わったのが23時過ぎという、実に10時間の長丁場だったが、途中での入退場も可能で、30分だけ抜けて食事に行ったりすることもできるので疲労はそこまででもない。
▲すり鉢状になっているヨシモト∞ホールの座席。一番遠い席からでも、画面も選手もよく見える
あとはやはり、立地が素晴らしい。
センター街ど真ん中なので、食事にも遊ぶにも買い物にも全く困らないうえに、喧騒が得意でない人は5分ほど歩けば奥渋谷もすぐだ。
山手線の駅ということで終電も遅いし、朝まで遊ぶ方法も膨大にあるので、体力のある人はそこまで見越したプランを立ててもいいかもしれない。
▲ヨシモト∞ホールは地下にあり、入場は外にあるこの入り口から。「BEAM」のビル内エレベーターにもB1Fヨシモト∞ホールへの案内は書いてあるが、エレベーターでは行けないので注意
Bo1形式によるスリリングな試合展開
参加チームが増え、試合形式がBo1、つまり1本先取になったのは想像以上にプラスに働いているように感じた。2本先取を勝ち切るためには、地力と1戦目を受けての修正力が必要だが、1本ならば様々な奇襲が可能になる。この日もRascal Jester(RJ)のMidヴェインや、Burning Core(BC)のヤスオなど、相手の意表をつきにいくチームが複数あった。
全体的なレベルの低下を心配する声もあったが、「LJL」に来る韓国人選手や現役に復帰する元プロ選手などの存在で、むしろレベルは上がっていきそうな気配を受けた。「LJL」という場所がキャリアとしてより魅力的になったからこそ、多くの人が参加したくなるという好循環が回り始めている。
絶対的強者と見られていたDetonatioN FocusMe(DFM)が2戦とも接戦に持ち込まれたのも、Crest Gaming Act(CGA)、BCの想像以上の強さに加え、「Bo1で一発かます」という戦い方の可能性がチラついたこともある気がする。その挑戦をDFMがどう捌くかも興味深い。
選手の顔が全員見えるので、有利になった時、不利になった時に誰がどんな顔をしているかもぜひ見てほしい。フラッシュを使わなければ撮影もOKなので、応援する選手だけを試合中ずっと撮影したムービーも作れるのだ。
▲試合中はもちろん、試合の前後のリラックスした表情も見られる
学生シーンから「LJL」キャスターに抜擢された実況のJaegerさん&解説Recruitさんのコンビも、第3戦で初お披露目された。
学生シーン時代から耳に心地良い実況解説コンビだったが、その時の印象よりも一回り以上落ち着きと安定感を増していた。聞いた話によると、控え室では地獄のように緊張していたということなので、まだ出せていない個性もあるはず。キャスターが変わると試合の見え方もまったく変わるので、「LJL」に新しい彩りを加えてくれるのも楽しみだ。
実況解説のブースはモニターに向かって右後ろにあるので、2人の奮闘ぶり(後ろ姿だが)と試合を同時に視界におさめたい人は、会場の左側の席を選ぶといいかもしれない。
▲「LJL 2019」を伝えるキャスターたち。左から、katsudion氏(カツディオン)、eyes氏(アイズ)、Jaeger氏(イエーガー)、Recruit氏(リクルート)、Revol氏(レボル)、そしてヨシモトのMCタケト氏
▲実況席は会場の右後ろ(写真中央奥)。試合前にはこんな感じで、会場をバックにオープニングを収録している
▲Twitchの放送ではこんなふうになっている
全体MCのタケトさんが「いい感じ」だったことも書き添えておきたい。芸人さんがMCをすると聞くとつい身構えるのが通例になっているが、芸人さんならではのMCに加えて「LJL」へのリスペクトも感じられた。
その他印象に残ったことを記しておくと、観客の男女比は6:4と7:3の間くらいだろうか。「LJL」観戦が初めてだという会話をしている人も多くいたので、一回り観戦の層が広がったのは間違いない。
プレーヤーには嬉しい現地限定のスキン「盟約の魔女カミール」も無料配布していた。取得方法がわからない人にはスタッフが教えてくれるので、それもぜひ獲得して帰ろう。
▲開幕戦は全8試合で全チームが登場。試合のインターバルには、ロビーでファンミーティングも実施された。手前は今年現役に復帰したAXIZのDay1選手
▲スタジオ来場者特典は、携帯電話の位置情報の確認が必要なため、当然会場以外では入手できない
ということで、2019年の「LJL」のスケールアップ度と、現地の楽しさを並べ立ててきたが、簡単に言えば「LJLの正統進化」が起きたということだ。
かゆかった所に手が届き、こうなるといいなと思った事柄がことごとく実現した。現地観戦ならではのアドバンテージも確立された。もはやハード面への不満はほとんど見当たらない。
そして試合内容も演出レベルも、昨年より一回り上がっている。
過去に現地観戦を体験したことがある人も、今年こそ行ってみようかなと思っている人も、ぜひ一度タイミングを見つけて行ってみてほしい。
▲「LJL 2019」のトロフィーも今回の会場でお披露目。これを掲げるチームは果たして……
■関連リンク
リーグ・オブ・レジェンド
https://jp.leagueoflegends.com/ja/
ヨシモト∞ホール
http://www.yoshimoto.co.jp/mugendai/