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【プロゲーマー・letswiseのゲームの理解こそが上達のカギ】第1回 そのキャラができることを知ろう『オーバーウォッチ』 アナ編 1
こんにちは。『オーバーウォッチ』のプロゲーマーチーム「Green Leaves」に所属しているletswiseです。私がPCでゲームを始めたのは14歳の頃、貯めていたお年玉をはたいて買った『バトルフィールド2142』に夢中になりました。それからは『Counter-Strike:Source』や『Team Fortress 2』『Enemy Territory:QUAKE Wars』『ストリートファイターIV』『Dota 2』など様々なFPSやMOBAタイトルをプレイしてきました。
色々なタイトルをプレイして感じたことは、そのゲームをただやり込むだけではある程度までしか上達せず、いつか壁にぶち当たってしまうということです。その壁をうち破ったのは、いつでもシステムやキャラクターについて深く理解し、プレイに反映することでした。こういう場面ではこういうことが有効なんだ、という引き出しを増やした上でプレイ中にそれを使っていくイメージです。
『オーバーウォッチ』 は非常に複雑なゲームです。キャラクターによって武器やヘルス、スキルなにもかもが違います。また、キャラクターの組み合わせによって様々なシナジーが生まれます。『オーバーウォッチ』 が発売当初、“MOBAの要素がある”といった表現がなされたのは、あながち間違いではないでしょう。現に周りを見てもFPS・MOBA両方の経験があるプレイヤーは上達が早いと感じています。
この連載記事では改めて『オーバーウォッチ』のシステムやキャラクターについて学び、皆さんの引き出しを増やしていきましょう。第1回は私がメインで使用している「アナ」について解説したいと思います。補足情報として、私はDPI 1600のゲーム内センシ3で振り向き14.4程度、スコープ相対感度38で設定しています。『オーバーウォッチ』においては少し低めなセンシと言っていいでしょう。マウスは「Zowie EC2-A」、マウスパッドは「Zowie G-SR」、キーボードは「REALFORCE RGB」を使用しています。
【バイオティック・ライフル】
・弾数:10
・ダメージ:80、回復:75
・秒間ダメージ量 :80*1.25rps=100ダメージ/秒
・秒間回復量:75*1.25rps=93.75回復/秒
・秒間回復量(グレ):75*1.25rps*1.5=約140回復/秒
・セカンダリ:スコープを覗き、弾が即着になる
他のサポートキャラクターと比較してみましょう。
・ルシオのクロスフェード:12.5回復/秒(Amp it up使用時36回復/秒)
・ゼニヤッタの調和のオーブ:30回復/秒
・マーシーのプライマリ:60回復/秒
つまり、バイオティック・グレネードを使用せずともルシオの7.5倍、ゼニヤッタの約3.1倍、マーシーの約1.6倍ヒールすることができます。バイオティック・グレネードの回復強化が入った場合、それぞれ約11倍、約4.7倍、約2.3倍の量をヒールすることができます。ただし、この数字は全ての弾を当てることが前提になっています。体が大きくヒールが当てやすいタンクとの親和性もあり、前のメタではほぼマストピックとなっていました。
次はダメージについて着目してみましょう。距離による減衰なしで80ダメージは、相手のヘルス200帯にとっては充分脅威になりえます。ここで覚えていて欲しいのは、ヘルスの多いキャラクターとヘルスの少ないキャラクターではヘルスの価値が違うということです。ロードホッグを使っているときに80ダメージ食らうのと、マクリーを使っているときに80ダメージを食らうのでは大きな違いがあります。よって、アナが攻撃できる状態にあるのであれば体力の低いキャラクターを狙うのが良いということです。
続いて、スコープを覗くことの意義について考えてみましょう。メリットは遠くの敵を狙いやすいことと、撃った弾が即着弾することです。つまり、きちんと狙えていれば動きの早い敵にも必ず当てることができます。また、デメリットとしては視界が狭まることと移動速度が遅くなることです。そのため、右クリックを押して弾を撃った後にすぐ右クリックを放すことで、視界と移動速度を確保しつつ回復をすることができるクイックスコープというテクニックもあります。これは相手のフランカーに対応する際に有用なテクニックですので、自信のある方はぜひ練習してみてください。
キャラクター愛で記事が長くなってしまいましたので、スキルとアルティメットについては次回以降に譲ります。すぐに使える有用な場面を交えて紹介したいと思いますので、お楽しみに!
■プロゲーマー・letswiseのゲームの理解こそが上達のカギ
・第2回 勝利の鍵はスキルの使いこなし『オーバーウォッチ』 アナ編 2
・第3回 アルティメットとメタの状況について『オーバーウォッチ』 アナ編 3
・第4回 ハイリスクハイリターンなヒーロー『オーバーウォッチ』 ゼニヤッタ編 1
・第5回 アルティメットとゼニヤッタを含めた構成『オーバーウォッチ』 ゼニヤッタ編 2
■letswise選手のプロフィール
Green Leavesのバックボーンでもある『Team Fortress 2』を筆頭に、数多くのゲームに参戦。24歳で新加入したにも関わらず、メンバー最長となる10年の競技歴を誇る。様々なゲーム遍歴でもたらされた適応力を活かし、あらゆるヒーローを高水準で使うチームの新たな屋台骨。ネイティブレベルの英語力を持つことから、海外での戦いも視野に入れるチームにとっては欠かせない存在。
(C) 2017 Blizzard Entertainment, Inc. All rights reserved. Overwatch and the Overwatch logo are trademarks and Blizzard Entertainment is a trademark or registered trademark of Blizzard Entertainment, Inc. in the U.S and/or other countries.
■関連リンク
letswise選手のTwitter
https://twitter.com/letswise
Green Leaves
http://green-leaves.net/
BLIZZARD ENTERTAINMENT
http://us.blizzard.com/en-us/
『オーバーウォッチ』
http://www.jp.square-enix.com/overwatch/
色々なタイトルをプレイして感じたことは、そのゲームをただやり込むだけではある程度までしか上達せず、いつか壁にぶち当たってしまうということです。その壁をうち破ったのは、いつでもシステムやキャラクターについて深く理解し、プレイに反映することでした。こういう場面ではこういうことが有効なんだ、という引き出しを増やした上でプレイ中にそれを使っていくイメージです。
『オーバーウォッチ』 は非常に複雑なゲームです。キャラクターによって武器やヘルス、スキルなにもかもが違います。また、キャラクターの組み合わせによって様々なシナジーが生まれます。『オーバーウォッチ』 が発売当初、“MOBAの要素がある”といった表現がなされたのは、あながち間違いではないでしょう。現に周りを見てもFPS・MOBA両方の経験があるプレイヤーは上達が早いと感じています。
この連載記事では改めて『オーバーウォッチ』のシステムやキャラクターについて学び、皆さんの引き出しを増やしていきましょう。第1回は私がメインで使用している「アナ」について解説したいと思います。補足情報として、私はDPI 1600のゲーム内センシ3で振り向き14.4程度、スコープ相対感度38で設定しています。『オーバーウォッチ』においては少し低めなセンシと言っていいでしょう。マウスは「Zowie EC2-A」、マウスパッドは「Zowie G-SR」、キーボードは「REALFORCE RGB」を使用しています。
私が使用しているマウス「Zowie EC2-A」とマウスパッド「Zowie G-SR」、キーボード「REALFORCE RGB」
『オーバーウォッチ』は白い壁やマップが多いのでクロスヘア(照準)の色は変更をお勧めします
武器について理解する
まずはアナのメイン武器について改めて考えてみましょう。皆さんご承知の通りかもしれませんが、アナの一番の強みはヒール量です。【バイオティック・ライフル】
・弾数:10
・ダメージ:80、回復:75
・秒間ダメージ量 :80*1.25rps=100ダメージ/秒
・秒間回復量:75*1.25rps=93.75回復/秒
・秒間回復量(グレ):75*1.25rps*1.5=約140回復/秒
・セカンダリ:スコープを覗き、弾が即着になる
他のサポートキャラクターと比較してみましょう。
・ルシオのクロスフェード:12.5回復/秒(Amp it up使用時36回復/秒)
・ゼニヤッタの調和のオーブ:30回復/秒
・マーシーのプライマリ:60回復/秒
つまり、バイオティック・グレネードを使用せずともルシオの7.5倍、ゼニヤッタの約3.1倍、マーシーの約1.6倍ヒールすることができます。バイオティック・グレネードの回復強化が入った場合、それぞれ約11倍、約4.7倍、約2.3倍の量をヒールすることができます。ただし、この数字は全ての弾を当てることが前提になっています。体が大きくヒールが当てやすいタンクとの親和性もあり、前のメタではほぼマストピックとなっていました。
次はダメージについて着目してみましょう。距離による減衰なしで80ダメージは、相手のヘルス200帯にとっては充分脅威になりえます。ここで覚えていて欲しいのは、ヘルスの多いキャラクターとヘルスの少ないキャラクターではヘルスの価値が違うということです。ロードホッグを使っているときに80ダメージ食らうのと、マクリーを使っているときに80ダメージを食らうのでは大きな違いがあります。よって、アナが攻撃できる状態にあるのであれば体力の低いキャラクターを狙うのが良いということです。
続いて、スコープを覗くことの意義について考えてみましょう。メリットは遠くの敵を狙いやすいことと、撃った弾が即着弾することです。つまり、きちんと狙えていれば動きの早い敵にも必ず当てることができます。また、デメリットとしては視界が狭まることと移動速度が遅くなることです。そのため、右クリックを押して弾を撃った後にすぐ右クリックを放すことで、視界と移動速度を確保しつつ回復をすることができるクイックスコープというテクニックもあります。これは相手のフランカーに対応する際に有用なテクニックですので、自信のある方はぜひ練習してみてください。
動き続ける中距離以上のターゲットを狙う場合はスコープを覗こう
キャラクター愛で記事が長くなってしまいましたので、スキルとアルティメットについては次回以降に譲ります。すぐに使える有用な場面を交えて紹介したいと思いますので、お楽しみに!
■プロゲーマー・letswiseのゲームの理解こそが上達のカギ
・第2回 勝利の鍵はスキルの使いこなし『オーバーウォッチ』 アナ編 2
・第3回 アルティメットとメタの状況について『オーバーウォッチ』 アナ編 3
・第4回 ハイリスクハイリターンなヒーロー『オーバーウォッチ』 ゼニヤッタ編 1
・第5回 アルティメットとゼニヤッタを含めた構成『オーバーウォッチ』 ゼニヤッタ編 2
■letswise選手のプロフィール
Green Leavesのバックボーンでもある『Team Fortress 2』を筆頭に、数多くのゲームに参戦。24歳で新加入したにも関わらず、メンバー最長となる10年の競技歴を誇る。様々なゲーム遍歴でもたらされた適応力を活かし、あらゆるヒーローを高水準で使うチームの新たな屋台骨。ネイティブレベルの英語力を持つことから、海外での戦いも視野に入れるチームにとっては欠かせない存在。
(C) 2017 Blizzard Entertainment, Inc. All rights reserved. Overwatch and the Overwatch logo are trademarks and Blizzard Entertainment is a trademark or registered trademark of Blizzard Entertainment, Inc. in the U.S and/or other countries.
■関連リンク
letswise選手のTwitter
https://twitter.com/letswise
Green Leaves
http://green-leaves.net/
BLIZZARD ENTERTAINMENT
http://us.blizzard.com/en-us/
『オーバーウォッチ』
http://www.jp.square-enix.com/overwatch/