こんにちは。Green Leavesのletswiseです。
『オーバーウォッチ』連載5回目は、前回から引き続きゼニヤッタについて書いていきたいと思います。
前回はヒーロー性能・武器・スキルについて書きました。今回はアルティメットアビリティ（以下：アルティメット）とゼニヤッタを含めた構成について書きたいと思います。
まず、前回書いた要点についてまとめてみましょう。

1．サポートロールながら高い火力を持つ
2．「不和のオーブ」によりチーム全体のダメージを底上げできる
3．「調和のオーブ」のヒールはダイブ構成と親和性が高い
4．ヒットボックスが大きく、スタンや逃げスキルがないため狙われると脆い

それを踏まえて、アルティメットから紹介していきます。

アルティメット「心頭滅却」

心頭滅却
・回復:秒間300
・範囲:半径10メートル
・効果時間:6秒間

アルティメットを使用すると周囲の味方を急速にヒールすることができます

「調和のオーブ」の10倍のスピードで、範囲内の味方を回復します。効果時間中、ゼニヤッタの移動速度が上がり、無敵状態になります。ここでは発動の際のポイントを紹介します。

1．敵のアルティメットのカウンターとして使用する

敵が発動したアルティメットに対し、カウンターとして使用することで、その敵アルティメットを無力化することができます。

●ソルジャー76の「タクティカル・バイザー」に対して
構成を問わず使用される機会が多いソルジャー76ですが、仮に「ナノ・ブースト」とのコンボでも、ゼニヤッタの回復速度を上回ることはできません。発動時の音や味方のヘルス状況を鑑みて発動を判断しましょう。

●ゲンジの「龍撃剣」に対して
通常時のゲンジの「龍撃剣」には完全なカウンターとして成り立ちます。しかし注意が必要なのは、「ナノ・ブースト」とのコンボとして発動されたときです。「ナノ・ブースト」がついたゲンジの「龍撃剣」一振り+「風斬り」のダメージは瞬間的に255ダメージを出せるため、回復する間もなく200HPのヒーローを瞬殺することができます。

2．適切なタイミングまでアルティメットを保持する

効果時間の6秒間というのは、集団戦を決めるには十分すぎる時間です。私が敵の立場であれば、トレーサーで削ったりウィンストンで絡むことで、「心頭滅却」が有用になる前に無理やり発動させることを狙います。相手のウィンストンやトレーサーの位置には特に注意し、立ち回りに気を配り適切なタイミングまでアルティメットを保持しましょう。

3．可能な限り「不和のオーブ」や「調和のオーブ」を使用してから発動する

アルティメットの発動中も「不和のオーブ」と「調和のオーブ」は残ります。できるだけ敵のタンクや、発動中に範囲から出ることも想定される味方のゲンジやトレーサーに付けたうえで、発動するようにしましょう。

ゼニヤッタと構成について

前回のゼニヤッタ編1では、2017年6月現在で主流のダイブ構成と高い親和性があることを説明しました。海外の大会においても高いピックレートを誇り、最近ではアナよりも多くピックされています。ここではゼニヤッタを含めた構成の一例を紹介します。ランクマッチ等でも参考にしてみてください。

●トレーサー・ゲンジ（ソルジャー76）・ウィンストン・D.Va・ゼニヤッタ・ルシオ
現在、もっとも主流なダイブ構成です。ウィンストンでイニシエートし、トレーサー・ゲンジでフォーカスして相手を落としていきます。機動力のある3人が動きの核になっています。トレーサーは「ブリンク」でフォーカスを自由に合わせることができますし、ゲンジは相手をキルすることで「風斬り」を再使用することができます。ここでD.Vaは、状況に合わせてウィンストンを守ります。ゲンジが活きにくく、ソルジャー76が射線を通しやすいマップでは、ソルジャー76を起用する場面もあります。

●トレーサー・ゲンジ・ソルジャー76・ウィンストン・ゼニヤッタ・ルシオ
「不和のオーブ」のダメージ増加と、ソルジャー76の火力を活かした構成です。削れた敵をトレーサーやゲンジがとどめを刺していきます。タンクがウィンストンひとりなので脆くなってしまうため、個人の高い能力が要求されます。

●トレーサー・ソルジャー76・ウィンストン・D.Va・ゼニヤッタ・アナ
使用するマップや場所が限定される構成です。DORADOの1st守り等、ソルジャー76・ゼニヤッタ・アナが高所等でスタックして、トレーサーやウィンストンでカートを止める作戦等で使用されます。ルシオの「スピードブースト」がないため、押し引きや横に回る動きができず、様々な方向から崩されると弱いです。

まとめ

D.Vaの台頭によってアナのピック率は低下しました。アナはアルティメット以外すべてD.Vaの「ディフェンス・マトリックス」により消されてしまいますが、ゼニヤッタの「調和のオーブ」と「不和のオーブ」は、「ディフェンス・マトリックス」により無効化されることはありません。
ヒットボックスが大きく、身を守るスキルや回復スキルがないため立ち位置が非常に難しいですが、ぜひ練習してものにしてみてください。

■プロゲーマー・letswiseのゲームの理解こそが上達のカギ
・第1回 そのキャラができることを知ろう『オーバーウォッチ』 アナ編 1
・第2回 勝利の鍵はスキルの使いこなし『オーバーウォッチ』 アナ編 2
・第3回 アルティメットとメタの状況について『オーバーウォッチ』 アナ編 3
・第4回 ハイリスクハイリターンなヒーロー『オーバーウォッチ』 ゼニヤッタ編 1

■letswise選手のプロフィール
Green Leavesのバックボーンでもある『Team Fortress 2』を筆頭に、数多くのゲームに参戦。24歳で新加入したにも関わらず、メンバー最長となる10年の競技歴を誇る。様々なゲーム遍歴でもたらされた適応力を活かし、あらゆるヒーローを高水準で使うチームの新たな屋台骨。ネイティブレベルの英語力を持つことから、海外での戦いも視野に入れるチームにとっては欠かせない存在。

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