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【『ファイナルファンタジーXIV』フリートライアル冒険記:最終回】田舎猫、チャクラを開くの巻

前回、骸旅団なる者たちがウジャウジャいる中に木人を設置しに行かねばならないクエストの途中で、ボコボコにされてしまった猫さん。

「要は、見つからなければいいんじゃろ? だったら皆殺しだニャ!」

と、IQが4万くらいあるのではという斬新な結論に達してしまったが、1対1ならまだしも、戦っている最中に他の敵に見つかると、2対1でボコられたりする。前回の敗因はここにある。というわけで今回は、暗殺者の如く潜入していく方針に。

▲赤い矢印で示した感じで移動したいが……

目的地からはまだ距離がある場所なのだが、すでに敵がうろついている。前回は、ここら辺りからお構いなしに突撃して木人設置場所まで走った気がするのだが……。

▲スッ……

敵の向いている方向を凝視し、タイミングを狙って、その脇を静かに移動する猫さん。い、いける……!

▲うっ……

しかし今度は広場に5人くらいいる! 赤い矢印の方向へ行きたいが、これはさすがに……

▲スッ……

いけるんかーい! しかし猫さんの悪運も、ここまで。画面左には坂があり、赤い矢印で示した感じで移動したいのだが、よりによって、モロに坂を見つめたまま微動だにしない骸旅団が1人。仕方ない、コイツは排除せねば……!

▲静かに殴り合う2人……

周囲の敵が来ないか、ビクビクしながらのバトル。コイツが一声、「オーイ、敵だぞ!」とか叫べば、猫さんの命の灯火は消えるだろうに……。しかし猫さんの鬼気迫るオーラが伝わったのか、2人は黙々と殴り合い、そして……。

▲ハァハァ……

周囲に気取られることなく殴り倒した猫さん。結構派手な音がしていた気もするが、結果オーライだ。

▲ついに指定地点が見える!

いよいよ、この坂を上がった所が指定地点。しかし、ここも多い……5人はいる。一瞬、いけそうだったのだが、1人に見つかってしまう。猫さんは「仕方ない……貴様も、ここで静かに眠れ……!」と、魔王みたいなことをつぶやきながら戦闘開始。

▲画面右奥に2人ほどいる。ヒィィ……

画像を見ると分かるように、まさに指定地点そのものでのバトル。これは成功させたい! 見つかるな! 見つかるなよ! と念じつつ……。

▲倒した! 急げ!

▲キーターー

木人設置成功! 急いでデジョンで去る猫さん。骸旅団からすれば、気付けば仲間が何人か倒れていて、いつの間にか見慣れぬ木人が設置されているという状況なわけで、とんだ怪奇事件の片棒を担いでしまったのかもしれんね……。

▲クエスト達成に喜ぶチュチュトちゃん。それは分かるけど、最後に設置したあそこはスパルタすぎない……?

というわけでこの後なんやかんやして、無事にクエスト達成。報酬は選択式で、どうやらハモンが普段着ている見た目の装備品をどれか1部位もらえるようだ。

▲フムフム……迷うね

ハモンの普段の姿は、あんまりカッコ良くな……いや、でも性能的には今着ているビギナー装備より強い。ビギナー装備と比較すると、頭装備が最も防御力が高くなるようだが、そろそろこの服に飽きてきていた猫さんは胴装備をチョイス。早速、着てみると……

▲おっ、いいじゃない……

思いのほかセクシーに。たまたまアイパッチを装備していたこともあり、なんだか海賊に見えてきたけど。

さて、このまま格闘士関連のクエストをどんどん進めたいところだが、次のクエストの受注には格闘士のレベルが30以上必要らしい。レベル27の猫さんは、ここらでグッとがんばって30になることを決意する。

レベル上げといえば……そう、インスタンスダンジョンである。

▲みんなで大暴れ!

前回の後、密かに各地をまわって観光という名の修行に明け暮れていた猫さんだったのだが、そのときに新たに開放された「ハラタリ修練所」。ここは比較的短時間でクリアーでき、得られる経験値もおいしいのだ。

たいまつから炎の精霊みたいなのが時々出現するので、それをプチプチと倒してボスのバリアを解く……といった感じのギミックなのだが、猫さんはたいまつの前に陣取って、出現即ブン殴りという、炎泣かせのパンチャーと化していた。

そして今回、初めて……。

▲おお……?

なんかファンファーレが鳴った気がするぞ、と思ったら、どうやら宝箱のロットに勝ったらしい。インスタンスダンジョンのクリアー後、早速イソイソと着替えてみる。

▲ジャーン

おーっと、こちらもセクシー! しかも強そう! 早くもさらば、ハモンの服……!

これに気をよくした猫さんは、ひたすら黙々とハラタリ修練所に通い続け、ついにレベル30に。ハモンからの新クエストは……

▲そうだろう、そうだろう

▲何……だと……

セクシーなミコッテ族の集落だと……? ベンチマークの水着ミコッテ族を見てこの世界に降臨した猫さんとしては、クエスト無関係で訪れたい場所。

というわけで、前代未聞の速さで鼻息をフンスフンスさせながら到着。


▲周囲は砂漠に囲まれた場所ながら、緑も多く、とても良い場所である……

▲集落の入口をガードしているミコッテ族の人。新装備で自信があったが、下半身の差でセクシー勝負に敗れる……!

いやぁ、良いとこやん……と、すっかり観光しに来た人と化していたが、そういやハモンはどこなんだと、周囲を探索。

クエストマークはこの辺りに表示されているのだが……と、しばらくウロウロしていると、ようやく発見。

▲こんな所に……

集落の裏手にある、大きめの岩に囲まれた場所にいた。なんでこんな場所に……と思ったが、ハモンは過去にここで修行していたらしいので、誰にも見られずストイックに修行に打ち込める場所なのかもしれない。

そんなハモンが唐突に「サンドウォームを5体倒してこい」とか言うので、速攻で倒してくる。

▲砂漠を走っていると「今めっちゃRPGやってる感」があって、嫌いじゃない……

広い砂漠を走り回っていたので、「5体倒したどー」とハモンの所に戻ろうとするも、プチ迷子。だいたいの位置はマップで分かるのだが、ハモンのいる場所への行き方ってどうだったっけ、と少しウロウロすることに。そんなとき……

▲……!?

たしかここだな、と来てみたら、まさかの水着ミコッテ×2。えっ、何これ……ヘブン? それとも、砂漠が見せた蜃気楼?

▲あっ、な、なるほど……

そうだよね、砂埃が舞うこんな場所じゃ、毎日の水浴びは欠かせないよね……。それはそうと、ハモンのいる場所はちょうどこのすぐ真裏なのだ。ハモン、お前……。

ここからは、ハモンに全盛期の闘志を取り戻してもらうべく、実際に手合わせをしていくことになるのだが……



▲……ん?

倒しても倒しても再戦となるハモン。その不屈の心意気やよし……と思ったが、お気付きだろうか。よく見ると、ハモンのレベルが5ずつ上昇していることに。コイツ……戦いの中で成長している……!

 ▲ふう……

危なかった……。あと5レベル上がられたら、負けていた……。

しかしこれで全盛期の感覚を取り戻したのではないかと思われるハモン。そこへ、ハモン、ひいては格闘士ギルドに弓を引くような者たちが現れる。

▲ザン!

▲ザン!

「全盛期と比べるとハモンは大きく弱体化している」とナメてかかる者たちと、ハモンの睨み合い。いやー、もうちょっと早く来れば良かったのに、ついさっき、いろいろ取り戻したところなんだよね……。

▲格闘士ギルドあげての全面戦争じゃー!

すがすがしいまでの悪役っぷりを見せる相手に対し、「ヴェッグファル(ボスの名前)はワシに任せるのじゃ!」とカッコ良く言い放つハモン。猫さんやチュチュトちゃんは、周りの大勢の敵を片っ端から倒していく。数は多かったが、がんばった結果……。

▲いやいや……

▲フフフ……

▲そして、この顔である

なんか、猫さんも最近こんな顔してたような……。この弟子にして師匠あり、ミコッテに惹かれる者同士、格闘士ギルドの門を叩いたのは運命だったのかもしれない……。

猫さんもハモンから感謝の言葉を受け、「いやいや、ヤバい場所に木人設置したり、オアシスの物陰で殴り合っただけですから……」と心の中で謙遜していたが、会話の中で、不意に「拳聖」という単語が出てきた。

▲けんせい……

奇しくも、この日記の第1回目で冗談めかして「生まれついての拳聖である猫さん」とか言っていたが、本当に拳聖と呼ばれる日も夢ではなくなってきた。

レベル30という大きな節目も迎え、格闘士クエストも一段落。格闘士として一人前の風格・自信も出てきた猫さんだったが、格闘士ギルドの受付で新たなクエストが受注可能になっていたので、話を聞いてみると……。

▲モンクとな……!?

従来の『FF』シリーズでは、格闘といえばモンクであり、『FF14』ではそれが格闘士という名称になったのかーくらいの印象だったのだが、モンクはモンクで存在していたのだ。

クエストを進めてみると、案外サクッと終わる内容で……

▲モンク!

アッサリと、ジョブ「モンク」を修得。「モンクの証」なる物を手に入れ……。

▲ひ、開いちゃったー

さらに、手に入った「ソウルクリスタル」という物を装備欄にはめると……

▲これが……

▲ズキュウウン

▲新たなアクションもズラリ。基本的に、モンクは格闘士の延長線上にあるものと思って良さそうだ

先程の「一人前になった感」はどこへやら、まだまだここからがスタートだと言わんばかりのものを見せられ、「ようやく のぼりはじめたばかりだからニャ……この はてしなく遠い拳坂をよ……」と思ったとかニャんとか……。

さて、猫さんの珍道中を5回に渡って綴ってきたが、これだけやっても、フリートライアルのレベル上限までにはまだ半分もある。本編も含め、各地にはまだクリアしていないクエストやストーリーがあるし、これだけ遊んでも無料とは恐れ入る。ゴールドソーサーで延々と麻雀やり続ける冒険者人生が無料だぜ?

▲初日はボケーッと彼女たちを眺めていた猫さん。心の中で「ワイのこと、覚えとる? こんな立派になったで……」と、なぜか関西弁で語りかける猫さんであった

▲記念すべき、初めて会話したNPCのワイモンド。オウ、バリバリがんばっとるで。お金はあんまり稼げてないけど……

さて、今日はどこでログアウトするかニャ……と満足気な顔をした猫さんが選んだのは、もちろんココ。

▲す、砂埃を洗い流してるだけなんだからね! か、勘違いしないでよね!

ミコッテ族を選んでおきながら、なかなかセクシービームを発射できなかった冒険日記だったが、最後はビビーッと発射しておきたい。

そして、もし、このヘッポコ珍道中を読んで「『FF14』、ちょっとやってみようかな」と思ってもらえたなら幸いだ。猫さんはチャクラを開いたが、必ずしも、戦いに明け暮れる必要はない。美しい世界を旅してみるだけでもいい。麻雀漬けの日々でもいい。フリートライアルという枠の中でもできることは山ほどあり、その膨大な道筋は無料で開かれているのだから……。

▲ビビーッ

~Fin~

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