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「個性」を捨てた実況が、逆に盛り上がる理由 【『LJL』キャスター・eyes インタビュー】

リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の日本リーグ「League of Legends Japan League」(LJL)がスタートしたのは2014年なので、2020年末で丸7年が経ったことになります。

その7年間で、配信画面に1番長く映り、1番多くの言葉を発した人は間違いなく実況のeyesさんでしょう。つまり「LJLを観戦する」とは「eyesさんを見る」ということなのです。

しかし7年来の「LJL」ウォッチャー、つまり7年来のeyesウォッチャーである私の目には、2020年のeyesさんはどこか元気がないように映りました。「LJL」の実況の形を1人で作り上げ、ひいては日本のeスポーツ実況の土台を作り上げたeyesさんは、この異常事態だらけの1年をどう過ごしていたのだろう。そして、2021年に向けてどんなことを考えているのだろう。そんな話を、2020年の年の瀬に聞きにいきました。



「LJL」の新しい面白さを届けたい

――お久しぶりです。「LJL」がオフの時期は何をして過ごしてるんですか?

eyes:もうひたすら『LoL』のランクマッチやってますよ。今年もなんとか400戦くらいはできました。

――400戦はかなりです。サポートメインと聞きましたが、今もそうですか?

eyes:結果的にサポートになることは多いんですけど、今は「fill」(希望を出さず空いたロールをプレイすること)メインでやっています。

――メインロールが「fill」って珍しいですね (笑)。得意なロールとか好きなロールとかはないんですか?

eyes:どのロールでも勝率があんまり変わらないのと、ゲームをする時も「実況の勉強になるといいな」とちょっと思っちゃうんですよね。そのためには全部のロールをまんべんなくプレイする必要があるし、「いまコイツが強い」っていうチャンピオンはとりあえず触ります。強みを自分で調べたり、あとは配信の視聴者の人に教えてもらったりしながら。やっぱり実際に自分で使うと直感的に強さやクセが理解できるので、そのための「fill」ですね。

――想像より深い答えでした。思ったより元気そうで安心しました。

eyes:いやぁ、2020年は正直キツかったですよ。なんとかシーズン乗り切ったって感じで。そんなに表には出してないつもりでしたけど、元気なさそうに見えました?

――たまにですけど、「絶好調ではないのかな」って思う瞬間はありました。

eyes:「家から出られない」ってこんなにキツいのか、って自分でも驚きましたね。「LJL」の実況は現場に集まっての収録だから、そのとき周りにうつさないためには自分が絶対病気になっちゃダメじゃないですか。だから家にずっと籠もって、食事もできるだけ配達とか出前で。そうすると、僕は一人暮らしなので「LJL」の収録から次の収録まで誰とも話さない、みたいなこともあって。

――「ゲーマーは家から出ないから大丈夫」とかいうレベルじゃなかったですもんね……。

eyes:元々そんなに外出する方ではないですけど、「出ちゃいけない」「人を避けなきゃいけない」ってなると全く別物でしたね。人間ってストレスがたまると、口の中が痺れたりずっと頭痛が続いたりするんですね。人生で初めて鍼(ハリ)も体験しました。

――鍼!  「LJL」の運営も大変そうでしたが、eyesさん個人としても苦しんでいたんですね。

eyes:2019年までは週1ペースで各チームのゲーミングハウスを回って、その時に聞いた話とか雑談を実況に活かしていたんですけど、さすがに2020年はできませんでしたからね。ただ、今年は自分のこと以上に、「LJLをちゃんと進化させられただろうか」っていう反省が大きいです。

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