eSPORTS eスポーツに関する最新情報をチェック!
【LoL連載】V3 Esportsの挑戦 「自信と脱皮」cogcog選手の場合
初めまして、V3 EsportsのTopレーナーをやっているcogcogです。来季より1年振りのLeague of Legends Japan League(以下、LJL)復帰になるので、忘れ去られる前に軽く自己紹介をさせて下さい。
僕は16歳の時に『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、LoL)を始め、かれこれ6年間やり続けています。18歳の時にチームRascal Jester(以下、RJ)に加わり、その後、BlackEye(以下、BE)→OverDrive(以下、OD)→V3 Esports(以下、V3)と、LJLやLJLCSのさまざまなチームを経験しました。チーム内のロールはTOPで、バチバチと1対1ができるFighter系のチャンピオンが得意です。
今回はいままでのプロ生活で感じたこと、プロゲーマーになるにあたって自分が学んだことを皆さんにお伝えできればと思っています。
拙い文章ですが、最後まで読んで頂けるとうれしいです。
いろいろ悩みましたが、プロゲーマーは自分が好きなことで、自分しかできないことでもあると思い、憧れのプロチームに参加することを決めました。
RJに加入した当初は、僕が最年少のメンバーで、まわりには現在RJコーチのリールベルトコーチや、Unsold Stuff Gaming(以下、USG)のapaMEN選手がいて、まだチーム活動の右も左も分からない自分を暖かく迎えてくれて、手取り足取り教えてくれたことを覚えています。
ゲーミングハウスでの生活はとにかく斬新でした。今まで自分にとってゲームは遊びの延長でしかなかったのですが、ここでは全員がゲームに対して本気で取り組んでいたのです。それぞれの意見を出し合い、時には口論となったり、励まし合ったりしながら、自分達がどうすれば強くなれるかを考え続ける……といった生活でした。
そんな年上のRJメンバーに囲まれながら、毎日10時間位練習して、先輩達のプレイを真似てみたり、プレイに対するレビューをもらったりしながら、自分のプレイがどんどん改善して上手くなっていくのを実感していました。
2015年春の初めての試合はガチガチでしたけどね。(笑)
しかし、BEでの戦績は2勝8敗と惨憺たる結果でした。降格戦のときにも、やってはいけないミスを犯してしまい、自分の実力の不甲斐なさを痛感しました。これにより、LJLからの降格を2度経験してしまったのです。
BEが降格した直後の僕は、ファンの方が見たいと思うプレーができる自信もなければ、移籍した当初持っていた、LJLでやっていく自信の根拠もまったく分からなくなり、ただただ自分の未熟さを痛感し、自信が揺らぎまくったシーズンでした。
RJ、BEでの活動を通して、プロで活躍していくには、なにより自信が必要だと感じたのです。
周りは全員、自分と同じ位の情熱をゲームに注いできた人達ばかりです。その中で好きなこととは言え、将来の保証が全くないゲームを一心不乱にやり続けられるか、RJ時代に普通にやってきたことが、これからも本当に続けられるか、不安がよぎりました。
また、RJの時はまわりのメンバーが自分の不足している面を自分が気付かないところでサポートしてくれたからこそ、自分のプレイは成立し、自信を失わずに戦えてたことに気付かされました。
幸いにも、降格後もいくつかのLJLチームからお声を掛けて頂いていましたが、これから自分が実力以外の保証が全くないプロとして活躍していく上で、もう一度自分の自信の根拠の土台を再確認したいと思い、自分へのケジメという意味でもLJLCSのチームであるOverDriveへ移籍することにしました。
またLJLCSチームでは、チーム経験が初めての人、プロとして活動していくか迷っている人もいて、自分がメンバーを引っ張って行く必要性を感じました。
モチベーションが下がるメンバーを鼓舞したり、メンバーのプレイにアドバイスをしたり、プレイスタイルを少し変えたりと、今まで自分がやってこなかった、また自分がやってもらっていたことをやるようになり、自分に求められている役割が180度変わりました。
自分の発言がメンバーの心にどう届くか、自分の行動がチームのムードにどう影響を及ぼすか、チームのために自分がどう変われるかなどを考えるようになり、物事への考え方も少しずつですが変わってきたように思います。
またプレイ面でも変化が現れました。オブジェクトを取るタイミング、ショットコーリングのタイミング、ローテーションの考え方など、今までゲーム内でただ単に指示されて動いてきたことの理由を自分でも考えるようになり、LoLの面白さを再認識できました。
そして昨シーズンでは、V3 Esportsとして無事LJLに昇格することができ、もう一度LJLの舞台でプレイする機会が得られたのです。
選手として、これから上の代の先輩方が築いてきてくれたeSportsの土台を傷つけず、下の代の選手が目指して良かったと思える結果と環境を築き、日本のeSportsシーンに少しでも貢献できればと考えています。選手としてまず達成しないといけないことは、世界の強豪チームに勝つことだと思っています。
来季のLJLにV3 Esportsが新しい風を巻き起こし、視聴者の方を驚かすことができるよう精一杯頑張ります !!
拙い文章ではありますが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
最後に、RJの先輩方へ。
僕のeSports選手としての基礎はRJの活動が原点だと思っています。チームに誘ってくれたapaMENさん、可愛がってくれたリールさん、厳しく接してくれたバクトさん、本当に感謝しています!
■関連リンク
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
LJL
https://jp.lolesports.com/
V3 Esports
http://v3esports.com/
V3 EsportsのTwitter
https://twitter.com/V3EsportsJP
cogcog選手のTwitter
https://twitter.com/cogcog_
僕は16歳の時に『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、LoL)を始め、かれこれ6年間やり続けています。18歳の時にチームRascal Jester(以下、RJ)に加わり、その後、BlackEye(以下、BE)→OverDrive(以下、OD)→V3 Esports(以下、V3)と、LJLやLJLCSのさまざまなチームを経験しました。チーム内のロールはTOPで、バチバチと1対1ができるFighter系のチャンピオンが得意です。
今回はいままでのプロ生活で感じたこと、プロゲーマーになるにあたって自分が学んだことを皆さんにお伝えできればと思っています。
拙い文章ですが、最後まで読んで頂けるとうれしいです。
RJの思い出
僕がプロゲーマーのキャリアに踏み出したきっかけは、ゲームを始めて3年目位の時に、当時のRJのメンバーに誘われたことでした。自分がまさかプロとして活動できるなんて、微塵も思っていなかったので、本当にびっくりしました。いろいろ悩みましたが、プロゲーマーは自分が好きなことで、自分しかできないことでもあると思い、憧れのプロチームに参加することを決めました。
RJに加入した当初は、僕が最年少のメンバーで、まわりには現在RJコーチのリールベルトコーチや、Unsold Stuff Gaming(以下、USG)のapaMEN選手がいて、まだチーム活動の右も左も分からない自分を暖かく迎えてくれて、手取り足取り教えてくれたことを覚えています。
ゲーミングハウスでの生活はとにかく斬新でした。今まで自分にとってゲームは遊びの延長でしかなかったのですが、ここでは全員がゲームに対して本気で取り組んでいたのです。それぞれの意見を出し合い、時には口論となったり、励まし合ったりしながら、自分達がどうすれば強くなれるかを考え続ける……といった生活でした。
そんな年上のRJメンバーに囲まれながら、毎日10時間位練習して、先輩達のプレイを真似てみたり、プレイに対するレビューをもらったりしながら、自分のプレイがどんどん改善して上手くなっていくのを実感していました。
2015年春の初めての試合はガチガチでしたけどね。(笑)
▲左:cogcog選手、右:Rascal Jesterのコーチ、リールベルトさん
自信の揺らぎ
残念ながら次の2016年春シーズンでLJLCSへ降格することになってしまいますが、RJがLJLから降格した直後も、当時の僕はLJLでやっていく、謎の自信がありました。RJからBEへ移籍したのも、単純に引き続き国内最高峰のレベルのLJLでプレイしたかったからです。しかし、BEでの戦績は2勝8敗と惨憺たる結果でした。降格戦のときにも、やってはいけないミスを犯してしまい、自分の実力の不甲斐なさを痛感しました。これにより、LJLからの降格を2度経験してしまったのです。
BEが降格した直後の僕は、ファンの方が見たいと思うプレーができる自信もなければ、移籍した当初持っていた、LJLでやっていく自信の根拠もまったく分からなくなり、ただただ自分の未熟さを痛感し、自信が揺らぎまくったシーズンでした。
RJ、BEでの活動を通して、プロで活躍していくには、なにより自信が必要だと感じたのです。
周りは全員、自分と同じ位の情熱をゲームに注いできた人達ばかりです。その中で好きなこととは言え、将来の保証が全くないゲームを一心不乱にやり続けられるか、RJ時代に普通にやってきたことが、これからも本当に続けられるか、不安がよぎりました。
また、RJの時はまわりのメンバーが自分の不足している面を自分が気付かないところでサポートしてくれたからこそ、自分のプレイは成立し、自信を失わずに戦えてたことに気付かされました。
幸いにも、降格後もいくつかのLJLチームからお声を掛けて頂いていましたが、これから自分が実力以外の保証が全くないプロとして活躍していく上で、もう一度自分の自信の根拠の土台を再確認したいと思い、自分へのケジメという意味でもLJLCSのチームであるOverDriveへ移籍することにしました。
変化
OD、V3では、イチから自分のスキルを見直そうと思い、ひたすらSoloQを回したり、動画を漁ったりしてマクロの勉強をしていました。またLJLCSチームでは、チーム経験が初めての人、プロとして活動していくか迷っている人もいて、自分がメンバーを引っ張って行く必要性を感じました。
モチベーションが下がるメンバーを鼓舞したり、メンバーのプレイにアドバイスをしたり、プレイスタイルを少し変えたりと、今まで自分がやってこなかった、また自分がやってもらっていたことをやるようになり、自分に求められている役割が180度変わりました。
自分の発言がメンバーの心にどう届くか、自分の行動がチームのムードにどう影響を及ぼすか、チームのために自分がどう変われるかなどを考えるようになり、物事への考え方も少しずつですが変わってきたように思います。
またプレイ面でも変化が現れました。オブジェクトを取るタイミング、ショットコーリングのタイミング、ローテーションの考え方など、今までゲーム内でただ単に指示されて動いてきたことの理由を自分でも考えるようになり、LoLの面白さを再認識できました。
そして昨シーズンでは、V3 Esportsとして無事LJLに昇格することができ、もう一度LJLの舞台でプレイする機会が得られたのです。
夢の続き
先日、V3 Esportsの選手として東京アニメ・声優専門学校のe-sports学科の生徒の皆さんとお話しする機会を頂きました。生徒の方にチームでの練習や生活を説明しているうちに、RJ時代のことを思い出して、いつのまにか自分も誰かの夢の上に立っていることを実感しました。選手として、これから上の代の先輩方が築いてきてくれたeSportsの土台を傷つけず、下の代の選手が目指して良かったと思える結果と環境を築き、日本のeSportsシーンに少しでも貢献できればと考えています。選手としてまず達成しないといけないことは、世界の強豪チームに勝つことだと思っています。
来季のLJLにV3 Esportsが新しい風を巻き起こし、視聴者の方を驚かすことができるよう精一杯頑張ります !!
拙い文章ではありますが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
最後に、RJの先輩方へ。
僕のeSports選手としての基礎はRJの活動が原点だと思っています。チームに誘ってくれたapaMENさん、可愛がってくれたリールさん、厳しく接してくれたバクトさん、本当に感謝しています!
■関連リンク
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
LJL
https://jp.lolesports.com/
V3 Esports
http://v3esports.com/
V3 EsportsのTwitter
https://twitter.com/V3EsportsJP
cogcog選手のTwitter
https://twitter.com/cogcog_
【連載】V3 Esportsの挑戦『リーグ・オブ・レジェンド』編
- 【LoL連載】V3 Esportsの挑戦「eSportsチームで働いてみて思ったこと」 専門学校生・高本君の場合
- 【LoL連載】V3 Esportsの挑戦「選手と共有した時間」Maplestreetコーチの場合
- 【LoL連載】V3 Esportsの挑戦 「自信と脱皮」cogcog選手の場合