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『LoL』北米1部リーグ「NA LCS」あらため「LCS」開幕レビュー:野心あるスターたちが高みを目指す
目次
2018年は『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』北米リーグにとって大きな変化の年となった。フランチャイズ化によって各チームの運営環境が安定したこともさることながら、大規模な資本投入による選手補強によってリーグの上位争いに新たなチームが加わったのだ。北米リーグの観戦歴が長いファンにとってはTeam Liquid(TL)がTeam Curse時代以来の「呪い」を打ち破り、プレイオフを制した初めての年となった。
一方で、フランチャイズ環境下で「単に勝ち続けるだけ」ではないチーム運営の形を示して見せたのが、Cloud9(C9)だった。夏スプリット開始時にスターティングメンバーを大きく入れ替えたC9は、第3週を終えて最下位まで落ち込んだものの、そこから入れ替わったメンバーでの仕上がりを高めて勝ち続けてプレイオフ準優勝、世界大会出場第3シードを賭けたガントレットを制覇した。
世界大会こそプレイインからの参加だったC9だが、柔軟かつ強靭なチームとして完成度を高めていたこのチームは、そのまま韓国勢も破って北米初の世界大会ベスト4進出という快挙も成し遂げた。2018年の北米はこうして大きな飛躍を成し遂げたのだ。
2019年は昨年に引き続き、北米リーグにとっては変革が続く年になるようだ。欧州プロシーンとの差別化を図った結果、2013年の立ち上げ当初からの名称「NA LCS」は消滅。よりシンプルな「LCS」として、他地域の3文字略称と足並みを揃える新名称にてスタートを切ることとなった。昨年のC9を超える成果をつかむべく北米リーグを戦う10チームを見ていこう。
2018シーズンの北米を席捲したトップチームで、今年も相変わらず綺羅星のようなメンバーを揃えることに成功している。昨年の世界大会でのパフォーマンスはあと一歩及ばずグループ敗退となったが、2019シーズンに向けてミッドレーンにはJensen選手(元C9)を、サポートに韓国よりCoreJJ選手(元Gen.G)を獲得しさらなる強化を行っている。
トップ:Impact
ジャングル:Xmithie
ミッド:Jensen
ボット:Doublelift
サポート:CoreJJ
2018年の夏スプリットに大規模なメンバー変更を行い、新人を含めた強力なチームを作り上げた北米古豪チームの一角。チームの中心だったミッドレーナーのJensen選手はTLへと移籍してしまったが、欧州でプロとして活動してきたNisqy選手を獲得している。チームとしての完成度を高めるという点において、C9を率いるReaperedコーチの能力は疑いようがなく、新メンバーでも結果を残してくれるだろう。
トップ:Licorice
ジャングル:Blaber / Svenskeren
ミッド:Goldenglue / Nisqy
ボット:Sneaky
サポート:Zeyzal
LCS参戦1年目から通算成績による世界大会出場を達成するなど、2018シーズンの新規チームの中で最も成功を収めているのが100Tだ。昨シーズン時点も他リーグで実績のある選手を揃えていたが、今シーズンは元SKTのBang選手や、CLGで活躍したHuhi選手の獲得で、さらなる補強を図っている。
トップ:Ssumday
ジャングル:AnDa
ミッド:Huhi
ボット:Bang
サポート:aphromoo
組織創設者が元NBAスター選手のRick Fox氏ということで知られるeスポーツ組織が抱える『LoL』チーム。LCSの規模が拡大してきた2016年に北米リーグに参入したチームで、それ以来プレイオフには出場するものの世界大会参加まではあと一歩という位置の中堅どころを占める。2019シーズンはほぼ全メンバーを入れ替えての参戦。新メンバーはいずれもプロシーンで腕に覚えのある選手たちだが、勝つチームとしてどこまで仕上げられるのか、組織そのもののの実力が問われるシーズンになるだろう。
トップ:Solo
ジャングル:Rush
ミッド:Fenix
ボット:Apollo
サポート:Hakuho
北米リーグの歴史と常に語られる最古参チーム。リーグ黎明期から常に北米地域におけるトップ争いに加わっていたが、2018年は他チームの躍進や環境変化への適応が遅れ、チーム史上初めて世界大会出場を逃す結果に終わってしまった。2019シーズンに向けて、トップレーンにトルコリーグで鳴らした若手のBrokenBlade選手を採用し、ジャングルのGrig選手が北米のランク1位を達成するなど準備を進めていた。しかしGrig選手は手首の故障により離脱を余儀なくされ、Akaadian選手がラインナップに加わる形へと変更されている。
トップ:BrokenBlade
ジャングル:Akaadian
ミッド:Bjergsen
ボット:Zven
サポート:Smoothie
元々はCloud9の2部チームで、2017シーズンからLCSに参加している。位置どころとしてはプレイオフ参加の境界線上~中堅。ボットレーナーのWildTurtle選手はチームの看板で、昨年の世界大会にも「北米チームが国際大会で結果を出すためにすべきこと」を探して顔を出していた(当時のミニインタビューはこちら)。速攻性のある補強として韓国人選手を採用するチームも多い中で、2019シーズンはベテラン北米選手の3人とアカデミー出身の新人2人の新体制でのスタートとなる。
トップ:V1per
ジャングル:Santorin
ミッド:Pobelter
ボット:WildTurtle
サポート:JayJ
「#GreenWall」のチームスローガンで知られる北米有数のeスポーツ組織の一つ。『LoL』に関してはフランチャイズ化に伴う新規参戦チームである。参加初年度となった2018年は目立った成績を残せてはいないものの、春から夏にかけて着実にチームとして改善してきている組織でもある。2019シーズンは韓国から2017世界王者のCrown選手(元Gen.G)をミッドレーンに迎え、更なる上位を目指す戦いが始まる。
トップ:Dhokla
ジャングル:Meteos
ミッド:Crown
ボット:Arrow
サポート:BIG
TSMと並んで黎明期の北米シーンをけん引してきた古参チームの一つ。2018シーズンはメンバーの刷新や新チームの台頭により苦戦し、下位に終わる結果となっている。2019シーズンは、2018年終盤にアカデミーから上がってきたWiggily選手や、欧州で活躍したPowerOfEvil選手らが新加入して補強を図っている。トップレーナーのDarshan選手はLCSの選手協会である「NA LCS Players' Association」の長も務めている大ベテラン。古参組織ならではの粘りで巻き返しを図りたいところである。
トップ:Darshan
ジャングル:Wiggily
ミッド:PowerOfEvil
ボット:Stixxay
サポート:Biofrost
2018年からLCSに参加した新組織の一つ。ミッドにヨーロッパからFebiven選手を招き、他のポジションは原石を集めたというラインナップで初年度を戦った。TSMをプレイオフで破るなど一年目としては悪くない結果を出したものの、同じくフランチャイズ化による参加チームである100Tの躍進の影で結果を出しきれず、2019シーズンは大きなメンバー改変を行うこととなった。EFとのトレードで獲得したHuni・Damonteの両選手、そして韓国出身から北米在住者登録に変わったPiglet選手を加え、かなりの個性派揃いとなった新体制。開幕はチームとしての仕上がりに注目が集まりそうだ。
トップ:Huni
ジャングル:LirA
ミッド:Damonte
ボット:Piglet
サポート:Vulcan
2018シーズンからLCSに参加した新組織の一つ。2018シーズンは北米きってのベテランミッドレーナーのHai選手を中心に若手を育てるチーム方針だったものの、残念ながらリーグ最下位という最終結果に終わった。2019シーズンに向けてスターティングメンバーはDeftly選手以外全員を入れ替え、世界大会出場経験者ガッチリと周囲を固める大型補強が行われた。全く新しいシーズンに輝きを見せられるかが問われる。
トップ:Hauntzer
ジャングル:Contractz
ミッド:Froggen
ボット:Deftly
サポート:Olleh
一方で北米には、新たな才能を見出すための公式トライアウトイベント「Scouting Ground」と、1部チームが抱える2軍チームが参加を義務付けられている「LCS Academy League」というシステムが備えられている。これらを活かしてCloud9はチームを再編成し、北米史上最高の結果を2018年の世界大会で残した。
実績ある選手をずらりと並べるか? 新たな才能を見出すか? いずれのアプローチでも成功したチームが存在する一方で、最古参の2チームであるTSMおよびCLGは振るわない結果に終わったのが、2018年というシーズンだった。最古参チームの復権、大型補強に踏み切った下位チームの結果といったところが、2019年の北米リーグの注目ポイントになりそうだ。
スケジュールとしては、日本時間で1月27日より9週間にわたり、日・月曜の早朝~昼にかけて1日5試合が行われる。基本的に日曜朝が7時開始、月曜朝が5時開始となっているが、第7週以降はタイブレーク戦を見越して開始時刻が前倒しされているので注意したい。仕事や学業等がある場合、特に月曜の試合をリアルタイムでチェックするのは難しいため、無理せず公式録画アーカイブを利用してほしい。
1月27日7時からの開幕戦は「TL vs C9」と、昨年の世界大会で大いに注目された強豪同士の対戦となっている。今年もさまざまな地域から野心あるスター選手を集めた北米リーグ、その躍進を望んでいるのは地元の北米ファンだけではない。フランチャイズ2年目となる北米リーグそのものが取る戦略と、その軌跡には依然として注目が集まるだろう。
記事内画像出典:LoL Esports 公式Twitter
■関連リンク
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
LoL Esports LCS試合スケジュール(英語)
https://watch.na.lolesports.com/schedule?leagues=lcs
LoL Esports 公式YouTubeチャンネル(ライブ配信、英語)
https://www.youtube.com/channel/UCvqRdlKsE5Q8mf8YXbdIJLw
LoL Esports VODs and Highlights(公式試合録画アーカイブ)
https://www.youtube.com/channel/UCzAypSoOFKCZUts3ULtVT_g
LoL Esports 公式Twitter(英語)
https://twitter.com/lolesports
LoL Esports Stats(リアルタイムで試合統計についてツイートする公式Twitter、英語)
https://twitter.com/LoLEsportsStats
LCS 2019 Spring データページ(Leaguepedia、英語)
https://lol.gamepedia.com/LCS/2019_Season/Spring_Season
一方で、フランチャイズ環境下で「単に勝ち続けるだけ」ではないチーム運営の形を示して見せたのが、Cloud9(C9)だった。夏スプリット開始時にスターティングメンバーを大きく入れ替えたC9は、第3週を終えて最下位まで落ち込んだものの、そこから入れ替わったメンバーでの仕上がりを高めて勝ち続けてプレイオフ準優勝、世界大会出場第3シードを賭けたガントレットを制覇した。
世界大会こそプレイインからの参加だったC9だが、柔軟かつ強靭なチームとして完成度を高めていたこのチームは、そのまま韓国勢も破って北米初の世界大会ベスト4進出という快挙も成し遂げた。2018年の北米はこうして大きな飛躍を成し遂げたのだ。
2019年は昨年に引き続き、北米リーグにとっては変革が続く年になるようだ。欧州プロシーンとの差別化を図った結果、2013年の立ち上げ当初からの名称「NA LCS」は消滅。よりシンプルな「LCS」として、他地域の3文字略称と足並みを揃える新名称にてスタートを切ることとなった。昨年のC9を超える成果をつかむべく北米リーグを戦う10チームを見ていこう。
北米という地域を世界最強へと導くべく戦う10チーム
Team Liquid (TL)
出典:https://twitter.com/LiQuiD112/status/10893077300183285762018シーズンの北米を席捲したトップチームで、今年も相変わらず綺羅星のようなメンバーを揃えることに成功している。昨年の世界大会でのパフォーマンスはあと一歩及ばずグループ敗退となったが、2019シーズンに向けてミッドレーンにはJensen選手(元C9)を、サポートに韓国よりCoreJJ選手(元Gen.G)を獲得しさらなる強化を行っている。
トップ:Impact
ジャングル:Xmithie
ミッド:Jensen
ボット:Doublelift
サポート:CoreJJ
Cloud9 (C9)
2018年の夏スプリットに大規模なメンバー変更を行い、新人を含めた強力なチームを作り上げた北米古豪チームの一角。チームの中心だったミッドレーナーのJensen選手はTLへと移籍してしまったが、欧州でプロとして活動してきたNisqy選手を獲得している。チームとしての完成度を高めるという点において、C9を率いるReaperedコーチの能力は疑いようがなく、新メンバーでも結果を残してくれるだろう。
トップ:Licorice
ジャングル:Blaber / Svenskeren
ミッド:Goldenglue / Nisqy
ボット:Sneaky
サポート:Zeyzal
100 Thieves (100T)
LCS参戦1年目から通算成績による世界大会出場を達成するなど、2018シーズンの新規チームの中で最も成功を収めているのが100Tだ。昨シーズン時点も他リーグで実績のある選手を揃えていたが、今シーズンは元SKTのBang選手や、CLGで活躍したHuhi選手の獲得で、さらなる補強を図っている。
トップ:Ssumday
ジャングル:AnDa
ミッド:Huhi
ボット:Bang
サポート:aphromoo
Echo Fox (EF)
組織創設者が元NBAスター選手のRick Fox氏ということで知られるeスポーツ組織が抱える『LoL』チーム。LCSの規模が拡大してきた2016年に北米リーグに参入したチームで、それ以来プレイオフには出場するものの世界大会参加まではあと一歩という位置の中堅どころを占める。2019シーズンはほぼ全メンバーを入れ替えての参戦。新メンバーはいずれもプロシーンで腕に覚えのある選手たちだが、勝つチームとしてどこまで仕上げられるのか、組織そのもののの実力が問われるシーズンになるだろう。
トップ:Solo
ジャングル:Rush
ミッド:Fenix
ボット:Apollo
サポート:Hakuho
Team SoloMid (TSM)
北米リーグの歴史と常に語られる最古参チーム。リーグ黎明期から常に北米地域におけるトップ争いに加わっていたが、2018年は他チームの躍進や環境変化への適応が遅れ、チーム史上初めて世界大会出場を逃す結果に終わってしまった。2019シーズンに向けて、トップレーンにトルコリーグで鳴らした若手のBrokenBlade選手を採用し、ジャングルのGrig選手が北米のランク1位を達成するなど準備を進めていた。しかしGrig選手は手首の故障により離脱を余儀なくされ、Akaadian選手がラインナップに加わる形へと変更されている。
トップ:BrokenBlade
ジャングル:Akaadian
ミッド:Bjergsen
ボット:Zven
サポート:Smoothie
FlyQuest (FQ)
元々はCloud9の2部チームで、2017シーズンからLCSに参加している。位置どころとしてはプレイオフ参加の境界線上~中堅。ボットレーナーのWildTurtle選手はチームの看板で、昨年の世界大会にも「北米チームが国際大会で結果を出すためにすべきこと」を探して顔を出していた(当時のミニインタビューはこちら)。速攻性のある補強として韓国人選手を採用するチームも多い中で、2019シーズンはベテラン北米選手の3人とアカデミー出身の新人2人の新体制でのスタートとなる。
トップ:V1per
ジャングル:Santorin
ミッド:Pobelter
ボット:WildTurtle
サポート:JayJ
Optic Gaming (OPT)
「#GreenWall」のチームスローガンで知られる北米有数のeスポーツ組織の一つ。『LoL』に関してはフランチャイズ化に伴う新規参戦チームである。参加初年度となった2018年は目立った成績を残せてはいないものの、春から夏にかけて着実にチームとして改善してきている組織でもある。2019シーズンは韓国から2017世界王者のCrown選手(元Gen.G)をミッドレーンに迎え、更なる上位を目指す戦いが始まる。
トップ:Dhokla
ジャングル:Meteos
ミッド:Crown
ボット:Arrow
サポート:BIG
Counter Logic Gaming (CLG)
TSMと並んで黎明期の北米シーンをけん引してきた古参チームの一つ。2018シーズンはメンバーの刷新や新チームの台頭により苦戦し、下位に終わる結果となっている。2019シーズンは、2018年終盤にアカデミーから上がってきたWiggily選手や、欧州で活躍したPowerOfEvil選手らが新加入して補強を図っている。トップレーナーのDarshan選手はLCSの選手協会である「NA LCS Players' Association」の長も務めている大ベテラン。古参組織ならではの粘りで巻き返しを図りたいところである。
トップ:Darshan
ジャングル:Wiggily
ミッド:PowerOfEvil
ボット:Stixxay
サポート:Biofrost
Clutch Gaming (CG)
2018年からLCSに参加した新組織の一つ。ミッドにヨーロッパからFebiven選手を招き、他のポジションは原石を集めたというラインナップで初年度を戦った。TSMをプレイオフで破るなど一年目としては悪くない結果を出したものの、同じくフランチャイズ化による参加チームである100Tの躍進の影で結果を出しきれず、2019シーズンは大きなメンバー改変を行うこととなった。EFとのトレードで獲得したHuni・Damonteの両選手、そして韓国出身から北米在住者登録に変わったPiglet選手を加え、かなりの個性派揃いとなった新体制。開幕はチームとしての仕上がりに注目が集まりそうだ。
トップ:Huni
ジャングル:LirA
ミッド:Damonte
ボット:Piglet
サポート:Vulcan
Golden Guardians (GGS)
2018シーズンからLCSに参加した新組織の一つ。2018シーズンは北米きってのベテランミッドレーナーのHai選手を中心に若手を育てるチーム方針だったものの、残念ながらリーグ最下位という最終結果に終わった。2019シーズンに向けてスターティングメンバーはDeftly選手以外全員を入れ替え、世界大会出場経験者ガッチリと周囲を固める大型補強が行われた。全く新しいシーズンに輝きを見せられるかが問われる。
トップ:Hauntzer
ジャングル:Contractz
ミッド:Froggen
ボット:Deftly
サポート:Olleh
コラム:北米というリーグの特徴
北米は中国と同様に大規模な投資が行われている地域で、特に実績のある選手を重視したチーム構成が目立つ。人気の点でも、競技上の点でもリスクが低い選択を好む地域と言えるだろう。2018シーズンの新規参入チームは、手っ取り早い補強として実績ある選手をどれだけ揃えたかが明暗を分けた格好となった。そのせいか、2018シーズンが奮わなかった新チームは2019シーズンに向けて多くのベテラン選手を補強している。一方で北米には、新たな才能を見出すための公式トライアウトイベント「Scouting Ground」と、1部チームが抱える2軍チームが参加を義務付けられている「LCS Academy League」というシステムが備えられている。これらを活かしてCloud9はチームを再編成し、北米史上最高の結果を2018年の世界大会で残した。
実績ある選手をずらりと並べるか? 新たな才能を見出すか? いずれのアプローチでも成功したチームが存在する一方で、最古参の2チームであるTSMおよびCLGは振るわない結果に終わったのが、2018年というシーズンだった。最古参チームの復権、大型補強に踏み切った下位チームの結果といったところが、2019年の北米リーグの注目ポイントになりそうだ。
世界各地から野心ある選手たちが集う北米リーグ! 試合日程&配信情報
LCSとリーグ名は変わったものの、大枠のシステムは変わらない。この春スプリットも北米リーグのレギュラーシーズンはラウンドロビン方式(総当たり戦で同じ対戦を2回)、Bo1(ベストオブワン、1試合のみで決着)となっている。レギュラーシーズン後のプレイオフには上位6チームが進出し、最終的にトーナメントを勝ち抜いたチームが春スプリットの優勝チームとなる。優勝チームは春夏間の国際大会「Mid-Season Invitational」へ北米代表として出場権利を得る。フランチャイズ制のため、降格・入れ替えは発生しない。スケジュールとしては、日本時間で1月27日より9週間にわたり、日・月曜の早朝~昼にかけて1日5試合が行われる。基本的に日曜朝が7時開始、月曜朝が5時開始となっているが、第7週以降はタイブレーク戦を見越して開始時刻が前倒しされているので注意したい。仕事や学業等がある場合、特に月曜の試合をリアルタイムでチェックするのは難しいため、無理せず公式録画アーカイブを利用してほしい。
1月27日7時からの開幕戦は「TL vs C9」と、昨年の世界大会で大いに注目された強豪同士の対戦となっている。今年もさまざまな地域から野心あるスター選手を集めた北米リーグ、その躍進を望んでいるのは地元の北米ファンだけではない。フランチャイズ2年目となる北米リーグそのものが取る戦略と、その軌跡には依然として注目が集まるだろう。
記事内画像出典:LoL Esports 公式Twitter
執筆:山口佐和子
執筆協力:ユラガワ
■関連リンク
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
LoL Esports LCS試合スケジュール(英語)
https://watch.na.lolesports.com/schedule?leagues=lcs
LoL Esports 公式YouTubeチャンネル(ライブ配信、英語)
https://www.youtube.com/channel/UCvqRdlKsE5Q8mf8YXbdIJLw
LoL Esports VODs and Highlights(公式試合録画アーカイブ)
https://www.youtube.com/channel/UCzAypSoOFKCZUts3ULtVT_g
LoL Esports 公式Twitter(英語)
https://twitter.com/lolesports
LoL Esports Stats(リアルタイムで試合統計についてツイートする公式Twitter、英語)
https://twitter.com/LoLEsportsStats
LCS 2019 Spring データページ(Leaguepedia、英語)
https://lol.gamepedia.com/LCS/2019_Season/Spring_Season
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