Gamers Zone

move to login

eSPORTS eスポーツに関する最新情報をチェック!

No.01【PUBGで今夜ドン勝を食べられる確率を1%でも上げるためのクイックガイド】

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下:PUBG)は早期アクセス版でのリリースからわずか2ヶ月ちょっとで販売本数300万本を記録し、6月上旬時点で毎日の最高同時接続者数のピークも20万人を超えたという化け物タイトルである。日本でもかなりの人気を博しており、本作をきっかけにPCゲームの世界に踏み込んだという方も多いのではないだろうか。筆者の周囲でも「ドン勝」をかじっていない者を見つける方が難しいくらいだ。

一応簡単に説明をしておくと、『PUBG』は所謂バトルロワイヤル系に属するTPSタイトルである。プレイヤーは最大100人のサバイバーのうちの1人となり、人界から隔絶した場所で最後の1人になるまで生き残りを賭けて戦うこととなる。操作自体も複雑ではなく、ルールも極めてシンプルながら、周りは全て敵のプレイヤーということもあって、プレイする度に全く違う展開になるというところが最大の魅力だ。初めから潤沢な装備に恵まれ、かかる敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げと、順風満帆なドン勝ロードを歩むこともあれば、泥水を啜りながら這いずり回って最後の最後に……あっけなく倒れるということもある。どんな形であれ、このゲームには無限のドラマが存在している。

「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!」

そんな本作において、優勝することで食べることができるのがドン勝だ。カツ丼派とトンカツ派に分かれるが、筆者的にはカツ丼の気分である。優勝した際に表示されるこのメッセージも、初めはエキゾチックなパワーワードとして持てはやされていただけだった。だが、『PUBG』の人気が高まるにつれ、ドン勝は我々日本全国のPCゲーマーの新常識となりつつある。

本ガイドは、既に『PUBG』をプレイしているがドン勝を食べあぐねているといった方を主な対象としたものである。しばらくは最も手軽に遊べて、最も沼の深いSOLO(1人向けモード)が中心となる。6月中旬現在、本作はアーリーアクセス期間中であり、アップデートの頻度も非常に高い。新マップや新装備の実装も近日に控えており、装備のパラメーターや仕様などは今後大きく変わることが予測される。そのため、「こうすれば勝てる」ではなく、「『こうすれば勝てる』を導き出すための考え方」に焦点を当て、長きにわたって腐ることの無いドン勝の食べ方となるよう、筆者なりにではあるが努めて記していく所存である。

ちなみに、本作を全くプレイしたことが無い方については、以上の説明を行ってもあまりピンと来ないだろう。もし、少しでも興味を感じていただけたのであれば、実際に足を踏み入れてみることをおすすめする。

ドン勝の瀬戸際 今日こそチャンスを物にする最終局面の立ち回り

はじめに序盤でも中盤でもなく、いきなり最終局面からガイドしていくのには理由がある。それは、最終局面こそ運の絡む要素が最も少なく、プレイヤーその人が持つ能力が結果に大きく作用する局面だからだ。本作における敵の数はとてつもなく多い。理論上は自分以外の99人が敵となる。もちろん、敵の敵も敵であり、全員を相手にする必要は無いのだが、遭遇してしまえば何らかの対処をしなければいけない。

ここでルールをおさらいしておきたいのだが、このゲームにおける勝利条件はたったの1つだけ。
「最後まで死なないこと」
極端な話、最後の瞬間に体力が1/100でも残っていれば勝ちである。逆を言えば、その試合でどんなドラマチックな体験を経ていようと、誰もがうらやむ装備を揃えていようと、死んでしまえばそれまでだ。つまり、究極の勝ち筋は死ぬ可能性をゼロにすることである。さらに理想を言ってしまえば、直接交戦することなく、全ての敵が勝手に倒れてくれることが最良だ。

一方的に敵から撃たれるのはもちろん最悪だが、有利な状況であっても、撃ち合いになった以上100%勝てる保証はない。コイントスには乗らないに限る。しかし、99人の敵の位置を正確に予測し避けること、あるいは万全の態勢で攻撃することは非常に困難だと言える。決して不可能とは言わないが、人間の能力の限界を遙かに超えている。最初にパラシュート降下した先に武器が全く落ちていないだとか、中盤に思いもよらぬ場所で待ち伏せを受けたりといったこともある。ある程度敵の位置を予測する手段はあるし、後々それらについても触れて行くが、100%の精度を保証するものではない。なぜなら敵も人間であり、できる限りこちらの不意を突こうと、狙いを持って動いてくるからだ。

序盤や中盤の安全がある程度運に左右されるということは反対に、特にセオリーを知らなくても運で突破できてしまうということでもある。しかし、最後の攻防は運だけで切り抜けるのは難しい。最後の攻防を理解しモノにすることこそが、ドン勝を食べられる確率を1%でも上げるためのファーストステップだ。

最終局面で考慮すべき有利な状況と不利な状況


このゲームにおける最終局面とは、「一人のプレイヤーの行動で試合に決着がつく局面」だと筆者は考えている。
上記画像のように、生存人数が1桁に近づき、エリア外に出るとダメージを受けるセーフゾーン(青いサークル内)もかなり狭くなってくると最終局面の一歩手前だ。もちろん市街地など隠れられる場所が多いと、よりサークルが小さくなっても多くの生存者がいたりするケースもあるため、一概には言えないことから注意が必要だ。

最終局面においてはどう動くかということが最も重要で、そのためには自身の有利・不利を正確に把握しておく必要がある。有利な要素は以下のとおりで、不利な要素はその逆となる。

・自分の位置がバレていない
・敵のいる位置がわかっている
・敵のいない位置がわかっている
・敵を撃てる位置にいる
・敵から撃たれない位置にいる
・遮蔽物がある
・他の敵よりもセーフゾーン(白いサークル)の近くにいる<白いサークルの中にいる<白いサークルの中央にいる

この全てが満たされている状況があるとしたら、と想像してみてほしい。驚くほどヌルい状況だということは理解して頂けるはずだ。また、この有利な状況の真逆にいるのであれば、その時点で詰みと言っても過言では無い。敵からすればカモであり、1人でも邪魔者を排除すればドン勝に近づける局面では、優先的に狙われることになるだろう。

もちろん全ての要素は天秤にかけることができる。もし敵Aの位置がわかっているのなら、敵Bを処理するために銃声で自分の位置をバラしたとしても、その後の勝負は五分と五分だ。だが、もし自分が次のセーフゾーンの中にいて、敵Aがその外にいるとしたら? 自分には遮蔽物があって、敵Aには途中の遮蔽物が一切無いとしたら? 自分の位置をバラしたくらいでは覆せない程の大きな有利を抱えていると言える。

逆に、遮蔽物も無い、他の敵の位置もわからない、セーフゾーンからはほど遠い……そんな状況だとすればどうだろう。サプレッサーでも無い限りは、目の前にカモがいても安易に手を出すべきではない。自分の居場所がバレていないという優位があるから生きながらえているだけで、音を立てればその後圧倒的な不利に陥ることは明白だ。

こうなる

自分に有利な要素が1つも無い場合、どうすれば良いだろう。筆者であれば、有利を作るために動く。運に任せるというのであればそれもアリだが、不利な状況でじっと息を潜めるのも、大胆に動くのも、次の瞬間に為す術もなく絶命する可能性にさしたる違いはないというのが個人的な考えだ。

有利はできるだけ確保し続け、しかし必要があれば執着せずに捨ててリターンを取り、不利を背負っているのであれば有利を得るために素早く決断する。これを意識するだけで、あなたがドン勝を食べられる可能性が最低でも1%は上昇するはずだ。

©2017 BLUEHOLE INC.All rights reserved.

■関連リンク
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』
https://www.playbattlegrounds.com/main.pu
Steam『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』のページ
http://store.steampowered.com/app/578080/PLAYERUNKNOWNS_BATTLEGROUNDS/
abara氏のTwitter
https://twitter.com/abaranche
【連載】PUBGで今夜ドン勝を食べられる確率を1%でも上げるためのクイックガイド

WRITER RANKING プロゲーマーやゲーム業界人などの人気ライターランキング