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No.05【PUBG】明日を生きるための中盤の戦い方 (後編)

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下:PUBG)における戦い方、前回の中盤(前編)では生存人数による予測の立て方を考えてみた。今回の中盤(後編)では、セーフゾーンでの位置取りやアイテムの取捨選択について考えてみたい。

中央を取るか、端を取るか

中盤の動き方には大まかに二つのパターンがある。セーフゾーンの中央を取るか、端を取るかである。

・中央を取る
大前提として、『PUBG』においてもっとも危険なのは移動することである。敵と遭遇すれば戦闘になるし、一方的な攻撃を受けることもあるだろう。このゲームにおける死因ナンバーワンは敵からの攻撃だ。

エリア外ダメージや落下ダメージで命を落とすプレイヤーもいるだろう。これらは不注意に起因するものである。理論的には完全に回避が可能だ。

しかし、敵プレイヤーだけは心がけではどうすることもできない。とくに無防備な移動中に敵プレイヤーと遭遇したり、待ち伏せを受けたりということは可能な限り避けたい。有利な状況だろうが対等な状況だろうが戦闘に勝てる保証はないというのに、不利な状況での戦闘はとにかくキツいの一言に尽きる。

では、移動の時間を減らすにはどうすればよいのか。一番手っ取り早いのは乗り物を使うことである。素早く移動できるし遮蔽物の代わりにもなるため、あるだけで立ち回りの幅がグンと広がる。もちろん、乗車中でもダメージは通るので過信は禁物だ。

▲徒歩では絶望的な状況も、車があればなんとかなることが多い

車が手に入らなかったとしても、立ち回り方次第で移動自体を減らすこともできる。次のセーフゾーンが決まったらその中心付近に向かって素早く移動すれば良い。素早く移動するのは、ほかのプレイヤーと移動のタイミングがかぶるのを避けるためである。タイミングがかぶればよくない条件で戦う羽目になる可能性が高い。

また、セーフゾーンの中心にいれば次のセーフゾーンの中に入っていられる確率が高まる。そうすれば、動くのか待つのか、余裕をもって判断することができる。もし次のセーフゾーンから外れてしまえば移動する以外の選択肢がなくなってしまうからだ。


▲真ん中を取っていれば、次は動かずに済む可能性が高い 

もちろん、移動せずに済む確率を高められるというだけで、確実な保証はない。この動き方に問題があるとすれば、不確定な要素が増えることだろう。移動した先に敵が潜んでいた、なんてことだってあり得る。

ダラダラと移動するよりは危険が少ないし、セーフゾーンの中心を起点とするためエリア外ダメージをほとんど考慮する必要がなくなるのが利点といえる。細かいクリアリングや咄嗟の戦闘が得意で、待ち伏せをされるよりはしたいプレイヤーにはお勧めの立ち回りだ。

・端を取る
次に考えられるのが、セーフゾーンの端を取る戦術だ。『PUBG』では見るべき場所があまりにも多すぎる。中盤以降どこに敵がいるかわからないからである。だが、逆を言えば「どこに敵がいないかがわかればそこは見なくて済む」ということである。

そこで、セーフゾーンの端を背負うことで、見るべき場所を減らすということが考えられる。エリア外に敵がいる可能性はかなり低い。なぜなら、ダメージを受けるからだ。

もちろん、セーフゾーンが収縮したばかりのときは取り残されたプレイヤーが走ってきたり、乗り物で飛び出してきたりするので注意は必要だ。しかし、それ以外の場合は敵がいる可能性をほとんど考慮せずに済むので負担が軽くなる。

ただし、アイテムの収集がしにくかったり敵に見つかりやすいというデメリットもある。また、終盤に近づけば近づくほどエリア外のダメージは上昇するため、ちゃんと右下のタイマーを確認して余裕をもって動かなくてはならない。

▲セーフゾーン運がないとこうなるので、探索している余裕はなくなってしまう

次のセーフゾーンが決まって、もうすぐサークルの収縮が始まるタイミングでとくに注意したいのが、先にセーフゾーンの中に入った敵から狙われるという状況である。前門の虎後門の狼とはまさにこのことだ。こんなときにほしいのがスモークグレネードである。もちろん、実力で敵をねじ伏せて進められるのであればそれに越したことはないが……。

こうすれば必ずドン勝できるという完ぺきな定石は残念ながら存在しない。手持ちのアイテムや自分の実力と相談して臨機応変に立ち回り方を変えていく必要がある。

終盤に向けたアイテムの管理

中盤を無事生き延びることができれば、それなりの数のアイテムがそろっていることだろう。むしろ重量制限に悩まされている可能性もある。一度に持ち運べるアイテムの量はバックパックのサイズに制限され、限りがある。インベントリがいっぱいになったとき、何を捨てるべきかで迷う人は多いのではないだろうか。

ドン勝するのにどれくらいの弾が必要か考えたことがあるだろうか。

真っ先に削減できるのは銃弾である。終盤で生存人数が10人、そのうち何人を自分が倒すのか考えてみてほしい。9人倒してドン勝! なんてこともあるかもしれないが、慎重に動くならせいぜい2人ないし3人くらいではないだろうか。それだけの敵を倒すのに200発も弾がいるだろうか? もちろん、自分の腕と相談だが、必要最低限の数に若干の余裕を持たせるように調整するだけでかなりの重量削減になる。

また、応急キットを持ちすぎていないだろうか。

普段どれくらい自分が応急キットを使っているか考えてみてほしい。筆者の個人的な基準では、終盤に応急キットが4個は残っていれば十分安心だと言える。

むしろエナジードリンクや鎮痛剤といったブーストアイテムをたくさん持っておきたい。ブーストを上昇させれば、もっとも多用することになる応急キットでも75までしか回復できない体力を時間はかかるが100まで回復することができる。終盤の戦いでは体力1の違いが明暗を分けることもあるので、この違いは非常に大きいといえる。

また、ブーストが50を超えれば移動速度に若干の補正がつくので敵の弾をほんの少し避けやすくなる。単なる回復手段でしかない応急キットよりも、もたらされる恩恵がこちらのほうが大きいこともある。


そして、スモークグレネードは非常に重要だ。いくつあっても多すぎるということはない。筆者もスモークグレネードさえあればドン勝だったのに! と何度も歯噛みした経験がある。

不要なアイテム、重要であっても過剰なアイテムを減らし、必要なアイテムしっかり揃えて終盤に備えれば、準備不足だったなんて言い訳の効かない運と実力の勝負が待っている。


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■関連リンク
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』
https://www.playbattlegrounds.com/main.pu
Steam『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』のページ
http://store.steampowered.com/app/578080/PLAYERUNKNOWNS_BATTLEGROUNDS/
DMM GAMES『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』のページ
http://pubg.dmm.com/
abara氏のTwitter
https://twitter.com/abaranche

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