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No.04【PUBG】明日を生きるための中盤の戦い方 (前編)

長いぞ中盤

序盤を生き延びたなら、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下:PUBG)においてドン勝を目指す者が最も長く過ごすことになる時間帯がやってくる。

No.02【PUBG】明日を生きるための序盤の戦い方 (前編)
No.03【PUBG】明日を生きるための序盤の戦い方 (後編)

序盤では倒れてもすぐに次のトライに移れるので経験を積みやすい。不確定要素の少ない終盤であれば、ドン勝できないのは悔しさの極致ではあるが、それはそれで反省として次に活かすことができる。

▲サークル収縮の時間と移動時間は常に天秤にかけ、早めの行動を心掛けようという反省

しかし、中盤では予測できないことが増えてくる。突発的な死も多く経験するだろう。悲しいかな、中盤でいくら無理を通してもそれが即ドン勝につながるということはない。倒れたときに得られるものより、失うもののほうが間違いなく多い。だからこそ、大切に、丁寧に、とにかく死なない動きを心掛けたい。

中盤に倒れてしまう要因のほとんどが不注意か不運のどちらかである。この両方をいかに減らすかということに注目していこう。無理は禁物だ。

生存人数を見てザックリと予測を立てる

最初のセーフゾーンが決まって青いサークルが収縮し切ったなら、ほとんどのマッチにおいて残り人数は50人を切っているか、それに近い数を示しているはずだ。この生存人数は、普段より多いか少ないかを見ることで、中盤の立ち回りを決める指針として活用することができる。本来であれば見えないはずの自分以外のプレイヤーの動きが、なんとなく想像できるのだ。

もちろん、そのマッチにいるプレイヤーたちが熟達しているほど無駄な戦闘を避ける傾向にあるので一概には言えない。とくに大会などで顕著だというのは、観たり参加した経験のある人であればわかるだろう。自分と近い実力のプレイヤーとマッチングするシステムのため、レーティングにもよるだろうから、「普段はこれくらい」ということの把握をお勧めする。

●生存人数が多い場合
まずは生存人数が多い場合を考えてみよう。序盤においてプレイヤーが倒れるのは、ほとんどが戦闘においてである。生存人数が多ければ、それだけ「戦闘が起こらなかった」と考えることができる。そして、大抵の戦闘はプレイヤーの移動がなければ発生しない。つまり、「生存者が多数=多くのプレイヤーが移動していない」と推測することができる。

推測の確度を上げるためには加味すべき要素があるのだが、「序盤の戦い方」においても紹介した「輸送機の航路を覚えておく」ということがここで活きてくる。

注目すべきは、輸送機の航路上に『Georgopol』『Yasnaya Polyana』『Pochinki』といった大きな街があるか否である。一般に激戦区と呼ばれているが、探索できる建物の数が多いため、効率的なアイテム収集を狙って降りてくるプレイヤーが純粋に多い。探索できる場所が多いということは、裏を返せば「隠れられる場所が多い」ということでもある。

▲例えばこのような航路の場合、必然的にそのまま降下可能な街に多くのプレイヤーが集中する

プレイヤーが移動をするのは、「その場所が危険で動かざるを得ない」「探索が足りないためより多くのアイテムを収集したい」「より有利な位置を取りたい」といったときである。

そこで、セーフゾーンの位置にも注目してほしい。ある程度のアイテムが揃えばそれ以上探索をする必要がない、と考えるプレイヤーもいるだろう。また、街でうかつに動けば不意打ちを食う可能性が高い。どう動けばいいかわからず、籠もることを選ぶプレイヤーもいるだろう。そういったプレイヤーの尻を蹴っ飛ばすためのシステムがセーフゾーンなのだが、「今いる場所がセーフゾーンに入っていれば動く必要がない」のである。

つまり、街がセーフゾーンの中にあって生存人数が多ければ、それだけ「多くのプレイヤーが街に潜んでいる“可能性が高い”」と考えられる。私であればよっぽどの事情がない限りはそんな状態の街には近づくことはしたくない。誰にどこから狙われるかわからないし、どうせ探索はし尽されているだろうしメリットがまるでないからだ。

また、セーフゾーンの位置次第ではあるが街の中で身動きがとれなくなっているならリスクを負ってでも早く離れてしまいたい。自分のいる位置がセーフゾーンのど真ん中ならまだ良いが、そうでないなら次には外れてしまっている可能性が高い。プレイヤーが多く潜んでいる場所がもしセーフゾーンから外れたらどうなるか想像してみてほしい。全員が一斉に動くことになる。一対一で自分が有利、という状況以外での戦闘は可能な限り避けるのがドン勝への定石なのに、もう滅茶苦茶だ。

とくに最悪なのは、サークルの収縮に追われながら他のプレイヤーと併走することである。撃ち合いになったあげく、体力が少ない状態でエリア外ダメージを受けるのはきっと楽しくない。にらみ合いの膠着状態になってしまったら、無理矢理にでも打開しなければドン勝は遠のいてしまう。

逆に、街に多くのプレイヤーが潜んでいるであろうことがわかっていれば、サークルの収縮に合わせて移動してくることを見越して待ち伏せすることも可能だと言える。サークルに追い立てられ、並走しお互いに足を引っ張り合う敵プレイヤーを一方的に撃つことはきっと楽しめるだろう。


●生存人数が少ない場合
生存人数が多い場合の逆だと考えることができる。「多くのプレイヤーが移動する必要に迫られ遭遇して戦闘になった結果」である。『Military Base』や『Pochinki』といった激戦区に多くのプレイヤーが降下し、セーフゾーンが大きく外れたときに起こりやすい。大移動と潰し合いが発生するためである。

序盤の激戦区からやってくる生き残りを狙って、その方向のセーフゾーンの端で待ち伏せしてアイテムの略奪を狙うこともできる。もちろん、激戦を潜り抜けた猛者を相手にしたくないというのなら反対側に避けるように動くのもアリだ。


上記の場合、最初のサークルの収縮が終わった時点で43人しか残っていない。多くのプレイヤーが北寄りに降下していた可能性が高いと考えられる。また、白いサークルがさらに南に寄ったことから、終盤にかけて北側の人口密度が高くなることが予測された。そこで、車を使って一気に南端へ移動したところ、ほとんど直接敵と戦闘することなく、一方的にドン勝をもぎ取ることができた。


さて、前編はここまで。得られる情報が少なくなる中盤では、いかに見えない敵の動きを予測するかということが重要になってくる。次回後編では、セーフゾーンのどのあたりに位置取りをすべきか、という実際の立ち回り方と終盤に向けたアイテムの取捨選択についてまとめてみたい。

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■関連リンク
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』
https://www.playbattlegrounds.com/main.pu
Steam『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』のページ
http://store.steampowered.com/app/578080/PLAYERUNKNOWNS_BATTLEGROUNDS/
DMM GAMES『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』のページ
http://pubg.dmm.com/
abara氏のTwitter
https://twitter.com/abaranche

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