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「LJL」期待のルーキーが語るアマチュアとプロの違い【AXIZ Ino選手・Megumiin選手・Nemoh選手インタビュー】

ロースター発表が一番遅く、「League of Legends Japan League」(LJL)ルーキーが3人。Crest Gaming Act(CGA)のNaehyun選手やRascal JesterのSsol選手、Secret選手のような目玉の外国人選手もなし。日本人ルーキーが多く出てきてくれることは歓迎するものの、正直言って開幕前のAXIZに成績面で期待したファンは決して多くなかったと思う。

しかし、開幕してみればWeek1から前評判の高かったFukuoka SoftBank HAWKS gamingを撃破。その後も毎週勝ちを積み重ねて、Week3終了時点では3-3。Week4で初の0-2を喫するも、悪くない前半戦だったと言っていいだろう。

試合内容も、レーンで苦しい展開になって押し切られるシーンがあるものの、レーンフェーズをイーブンで乗り切れたときの集団戦のパフォーマンスなどは目を引くものがあり、しっかりとオフシーズンにチームとしての練習を積んできたことがうかがえる。

また、ルーキーが多いチームにも関わらず、積極的にいろいろな構成にチャレンジしているのも印象的だ。ピックしたチャンピオンの種類は8試合で29体。これはなんと「LJL」で一番多い数字で、実際調べてみて自分の受けた印象の裏付けが取れた形だ。

そんな「LJL」へ果敢に挑戦中のAXIZのルーキープレイヤー3人(Ino選手、Megumiin選手、Nemoh選手)にインタビューする機会を得た。ちょうどWeek4終了時点の中間レポートとして、彼らの来歴やチームの雰囲気、今後描いている目標などを語ってもらった。

▲左からMegumiin選手(ミッド)、Nemoh選手(サポート)、Ino選手(トップ)


友達との対戦FPSから『LoL』に転身した3人

──今回は「LJL」ルーキープレイヤーであるお三方のことをファンの皆さんに知っていただくために、前半は選手名鑑的なプロフィールについての質問、後半ではチームやハウスの雰囲気などについて伺っていこうと思います。まずは世代から。みなさん、何年生まれの何歳ですか?

Ino:1997年生まれの23歳です。

Megumiin:2001年生まれの19歳です。

Nemoh:1999年生まれの21歳です。

──Ino選手が一番お兄さんなんですね、次に、サモナーネームの由来を教えてください。

Ino:本名ですね。プロになるときに名前を考えたんですけどいいのが思いつかなくて。あと、自分で考えた名前で呼ばれるのもなんか違和感があったので、本名にしました。

Megumiin:好きなアニメキャラの名前をもじってつけました。

Nemoh:元々は「弱者ネ申」ってSNでプレイしていたんですが、スカウティンググラウンズに出るときに、「弱者」って名前はどうかなって思ったので、後ろの部分を残して「Nemoh」にしました。

──好きなチャンピオンは誰ですか?

Ino:好きなチャンピオンはいないですけど、シンジドには思い出がありますね。初めて『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)をプレイしたときに選んだチャンピオンがシンジドで、そのとき味方にめっちゃ褒めてもらえたんですよね。戦い方も好きですね。逃げながら戦うっていうのが。

Megumiin:好きなチャンピオンはゼドです。Faker選手がゼドを使うのをみて、「このチャンピオンかっこいいなあ」って思って使うようになりました。

──Faker選手がRyu選手をアウトプレイしたやつですか?

Megumiin:まさにそれです(笑)。


Nemoh:僕は元々はトップだったんでダリウスですね。仲間内で遊ぶノーマルでトップをやらされるようになったころ、ダリウスがいつも対面にきてボコボコにされていたんで、じゃあ自分で使ってみようかなと思って触ったのがきっかけです。サポートだとカルマとラックスが好きですね。

──初めてやったテレビゲームって覚えてますか?

Ino:親が持っていたスーパーファミコンの『ボンバーマン』でした。

Megumiin:ニンテンドーDSの『ポケットモンスター パール』でした。誕生日にDSとセットで買ってもらって遊びました。

Nemoh:一番古い記憶だと、おばあちゃんの家でスーパーファミコンの『ドラゴンクエスト』とか『ストリートファイターII』をやってるのを眺めてたって記憶はありますね。

──私としてはおばあちゃんの家にスーパーファミコンがあるということに、非常にジェネレーションギャップを感じています(笑)。では、初めてハマったオンライン対戦ゲームを教えてください。

Ino:Call of Duty Black Ops II』です。

Megumiin:僕は『Sudden Attack』ですね。

──2人ともFPSからオンラインゲームに入ったんですね。『LoL』のプロプレイヤーにも多いですよね。元をたどればFPSやってたって方が。

Nemoh:僕もFPS出身です(笑)。僕がやってたのはもうサービス終了しちゃったんですが『Special Force 2』ってゲームです(編集部注・国内では2018年10月にいったん終了したが、2019年10月に運営元を変えて復活している)。

初期のランクはブロンズ〜シルバー

──『LoL』はいつごろからプレイし始めましたか?

Ino:シーズン3の終わりくらいですね。友達に誘われたのがきっかけです。最初は動画を見せられても何やってるかわからないし、全然面白そうに見えなかったんです(笑)。でもやってみたらめっちゃ面白くてハマったって感じですね。

Megumiin:Inoさんと同じかちょっと遅いくらいですね。触ったきっかけも全く同じで、友達に誘われたからです。当時はサモナーズリフトのグラフィックがリメイクされる前で、すごくつまらなそうなゲームでしたね(笑)。実際やったら面白かったんですけど。

Nemoh:僕は日本サーバーが来てから『LoL』を始めたので、シーズン6からですね。

──最初のランクはどれくらいでしたか?

Ino:シーズン3はブロンズ1で終わりました。シルバーに上がりたくてめっちゃ徹夜して頑張ったんですけど結局ダメでした。シーズン4ではプラチナくらいまで上がれましたね。

Megumiin:シーズン4からランクを始めてシルバー4でしたね。あんまりランクは回してなくて、友達とノーマルをやることが多かったですね。本格的にランクを回し始めたのは日本サーバーが来てからです。

Nemoh:シーズン6の終盤に『LoL』を始めて、その年はシルバーだったと思います。シーズン7のソロQはぼちぼち遊んで、プラチナに上がれたって感じでした。

──参考にしているプロプレイヤーはいますか?

Ino:特にいないですね。いろんな人の動画とかを参考にしています。

──Evi選手って言わなくて大丈夫ですか?(笑)。※編集注 Ino選手は元Detonation FocusMe(DFM)

Ino:まあ、大丈夫だと思います(笑)。

Megumiin:僕はHanwha Life EsportsのChovy選手ですね。センスのあるプレイが多いのでそういうのを学んだり、レーンでの駆け引きをどうやってるのかなってところに注目して見ています。

Nemoh:トップ時代はFnaticのBwipo選手とCGAのNap選手を参考にしていました。サポートではT1のKeria選手を参考にしています。サポートに転向するにあたっていろんな選手の配信とか動画を見て回ったんですが、一番楽しそうにプレイしてるのがKeria選手だったんですよね。

──Keria選手は2020年デビューなのに、いまや「LCK」ナンバーワンのサポートと言われることも多いです。ということは、Keria選手を参考にしているNemoh選手は来年には「LJL」ナンバーワンになってるってことですか?(笑)。

Nemoh:いやいや、今年中になりますよ(笑)。それはさておきKeria選手はプレイが安定しているのもあって、すごく参考になりますね。

「スカウティンググラウンズ」で知ったコミュニケーションの大切さ

──皆さん「スカウティンググラウンズ」からプロになられたわけですが、あのイベントを通して学べたことや成長したことなど、自分にとってプラスになったなと思うところはありますか?

Ino:スカウティンググラウンズに出ているプレイヤーって、ほどんどがソロQしかやってこなかったプレイヤーなので、一番難しいなって思ったのはゲーム内でのコミュニケーションの取り方ですね。僕自身も感じました。しゃべりながらプレイするのってこんなに難しいことなんだって。コミュニケーションの大切さに気づけたのもこのイベントのおかげですし、少しは改善できたのかなって思います。

Megumiin:僕が出たのは2020年のスカウティンググラウンズだったんですけど、プロチームのコーチがフィードバックをしてくれて、それがすごく勉強になりましたね。自分たちでは絶対に思いつかないようなアドバイスがたくさん受けられたので。次回以降も継続してあげてほしいですね。

Nemoh:僕の場合は、関西のローカル大会や学生大会に出ている程度で知名度がなかったので、認知してもらえるきっかけになったのが大きかったですね。

──昨年までの活動についてお聞きします。Ino選手はDFMのサブメンバーでしたが、本格的なチーム活動をされたのはDFMが初だったんですか?

Ino:いいえ。ROX Smash It Downに1シーズンいました。「LJL CS」のチームですね。スターターとしてフル稼働するのはAXIZが初めてです。


──DFM時代は具体的にはどんな練習をされてたんですか?

Ino:基本的にはメインメンバーのスクリムを見て勉強している感じでしたね。当時のDFMはサブメンバーが4人だったので、助っ人を入れてスクリムすることもありましたけど。

──Megumiin選手といえば、学生シーンでの活躍が有名です。東京工科大学A2Zで「Japan Collegiate Championship」(全日本学生選手権)を2連覇されています。学生チームでの活動経験はプロでのチーム活動に役立っていますか?

Megumiin:もちろん役立っていますが、やっぱりレベルが違うので、基本からやり直している最中です。

全日本学生選手権 JCC2020 決勝戦! 東京工科大学 vs 慶應義塾(Twitch https://www.twitch.tv/videos/745502503

──A2Zには元Rascal JesterのLem0n選手や元V3 EsportsのMad Emperor選手など、プロプレイヤーの先輩が在籍していますよね。Megumiin選手がプロになるにあたって、なにかアドバイスなどはもらいましたか?


Megumiin:ゲーム的なことよりも事務的なことで手伝ってもらいましたね。大学への届け出の出し方とか。先輩たちが前例になってくれているので、申請などもスムーズに行えました。

──それはありがたいですね。プロになるって話したときは止められたりしませんでした?

Megumiin:それは全く(笑)。「頑張って来いよ」って送り出してもらいました。

──Nemoh選手は2019年のスカウティンググラウンズを経て、CGAにトップレーナーとして所属していましたよね。サポートに転向したきっかけはなんだったんでしょう。

Nemoh:まず、最初にCGAに入ったときにもQooコーチに「トップもうまいけど、サポートのセンスありそうなんだよな」って言われてたんです。ただまあ、トップレーナーとしてチームに入ったのでKRのソロQをトップレーン中心に回していたんですが、ランクが一定以上に上がらなくなってしまったんですよね。その時にまたQooコーチが「Nemoh、1回サポートやってみないか」って。

──Qooコーチ、トップをサポートにコンバートさせがちですね(笑)。

Nemoh:そうですよね(笑)。AlchemyさんもAtyamomoさんもそうでしたし、まあQooコーチ自体がトップからサポートに転向したプレイヤーだったんですよね、現役時代。

サポート転向当初は本当にイチからのスタートだったので、ダイヤモンド4の底の方まで落ちたんですけど、サポートの役割やソロQでの動きを理解したらレートが上がり始めて、昨シーズン中にKRのマスターまでレートを上げることができました。

ゲーミングハウスでの共同生活とプレイへの影響

──ここからはチームの話やゲーミングハウスでの生活についてうかがいたいと思います。Ino選手やMagumiin選手はゲーミングハウスでの生活が初めてですよね。実際、共同生活に慣れない部分はありますか?

Magumiin:僕は全然気にならないタイプなんで、すんなりなじめましたね。

Nemoh:僕もCGAの時からあんまり抵抗はなかったです。友達とのシェアハウスみたいなものなので。ただ辛いものがめちゃくちゃ苦手なんですよね。韓国人プレイヤーは辛いもの好きな人が多かったりするんで、そういうメニューが出たときは卵入れたり、牛乳入れたりして大汗かきながら食べてます(笑)。

──Ino選手、Megumiin選手は辛いもの大丈夫なんですか?

Ino:僕も苦手だけど、Nemohほどじゃないかな。

Megumiin:僕は辛いもの好きなんで、そこは問題なしです。

──Ino選手はゲーミングハウスでの生活で困ったこととかありましたか?

Ino:僕は結構キレイ好きなんで、そこがなじめるか心配だったんですけど、メンバーは5人中4人がキレイ好きなんでうまくやれていますね。

Megumiin:Hogletさんがね~(笑)。

──ちょうど話題に出たのでHoglet選手の話をしましょうか。AXIZのメンバーの中だと一番のベテランプレイヤーですよね。実際にゲーム内でもリーダー的な立場なんでしょうか。

Ino:そうですね、経験豊富なので、ルーキーの僕たちに基本的なことから教えてくれますし、試合中ずっとしゃべってるんですよね。トップレーナーをやっててこんなにやりやすいジャングルっているんだなってくらいコミュニケーションが密なんです。

Megumiin:しかもほとんど日本語でコミュニケーションを取ってくれるんです。韓国以外のリージョンでもプレイしてきた経験もあって、本当に言語というのを大切にしているプレイヤーです。

──なるほど、ちなみにゲーム外だとどういう雰囲気なんですか?

Ino:ゲーム外だとなんていうか、ノホホンとしてますね(笑)。

Nemoh:マイペースで、わけのわからないことをずっとしゃべってたり、面白いマスコット的な感じですね。ゲームに入ると人が変わったように集中してプレイするんですけど。

Megumiin:試合前とかにジョークを言って場を和ませてくれるんですよね。本当に頼れるお兄さんって感じです。ゲーム内だと。

Ino:Hogletさんは机がめっちゃ汚くて、飲み物のペットボトルが要塞のように積んであるんですよ。「LJL」の日には片づけるんですけど、ひどいときはMegumiinの机が浸食されていますね。

──Hoglet選手はゲーム内外のギャップが魅力的ですね(笑)。Honey選手はどうですか?

Ino:Honeyさんは、Hogletさんと違ってキレイ好きですね。

Megumiin:私生活もゲーム内もしっかりしているって印象です。

──一緒にプレイする時間が一番長いであろうNemoh選手から見て、どんなプレイヤーですか?

Nemoh:アグレッシブに行く時とセーフティーに行く時の切り替えがうまいプレイヤーだなって思いますね。どちらかが得意ってプレイヤーが多いと思うんですけど、状況に応じてプレイスタイルを変えて、自分をコントロールできる部分が優れたプレイヤーだと思います。

あと、ゲーミングハウスに入ってから日が浅いころ、僕が間違ってHoney選手の机を触って物を動かしてしまったことがあったんです。そしたらすぐにHoney選手が机の異変に気付いて直していたんですよね。自分のホームポジションを大切にするプロフェッショナルな人だなってその時感じました。

──DFMのCeros選手の定規の話みたいで、まさにプロの所作って感じのエピソードですね。私生活でもパリっとした緊張感のある性格なんでしょうか?

Megumiin:いや、そんなことはないですね。たまに冗談も言ったりしますし。まだ日常で使う日本語が完璧じゃないので、そこまでしゃべったりはしないんですけど。

Nemoh:ボットレーンのコミュニケーションはほとんど日本語でやりとりしていますし、リスニングはほぼ完ぺきですね。フィードバックの最中にコーチやHogletさんに日本語の質問をしたりと、言語習得にとても前向きに取り組んでいます。

──メンバーの皆さんの話が一通り出たところで、ゲーミングハウスで一番騒がしい人って誰ですか?

Ino:それは間違いなくLagoコーチですね。

Megumiin:さっきも僕たちが「インタビュー受ける」って言ったら茶化してきましたし(笑)。

Nemoh:日本人の3人はみんな同じくらいかな。ちょっとMegumiinがおしゃべりかなってくらいで。

──Lagoコーチといえば、AXIZのコーチ陣はCubeコーチとの2人体制なわけですが、2人の役割分担ってどんな感じなんですか?

Ino:メインはCubeコーチですね。チーム全体のことを教えてくれています。Lagoコーチはその補助ですね。

Nemoh:Lagoコーチはほとんど僕の専属コーチみたいになってますね。サポート出身なんで。

チーム練習はいち早くスタートしていた

──最後に「LJL」での話もうかがいます。AXIZは「LJL」参戦チームの中でもロースター発表が遅く、ファンはやきもきしていた部分もありました。ただ、ここ数戦を見るとかなりチームとしての練習を積めているように見えました。実際のところ、チームとしての始動はいつごろだったんですか?

Ino:実は、かなり早い時期から練習はやっていました。もしかしたら今季の「LJL」のチームで一番早かったかもしれません。ロースター発表は遅れましたが、メンバーが決まるのに時間がかかったってわけではないですね。


──「LJL 2021 Spring Split」はオンライン開催になって、普段のスクリムとあまり変わらない環境でのプレイになっていますが、それでもデビュー戦は緊張しましたか?

Ino:緊張しましたね〜。僕、めちゃくちゃ“緊張しい”なんで、オンライン開催になったのは、ファンに会えないのはとても残念ですけど、緊張がマシになるって意味では僕にとってはいい方向に働きました。でも、Weekを重ねるごとに慣れてきて、初週よりはマシになってきました。

Megumiin:僕もめちゃくちゃ緊張しましたね。チームメイトのコールもやっぱりスクリムとは違った緊迫感があって、余計に。少しは「LJL」の雰囲気に慣れては来たんですけど、まだ各Weekの1試合目は緊張しちゃいますね。2試合目にはほぐれるんですけど。そこの改善は今後の課題です。

Nemoh:緊張しまくりでしたね(笑)。ゲーム中に手が震えすぎてミスクリックをしたせいでリコールできないなんて場面もありました。こないだもBANをミスしたり……。いやー、まだ全然慣れないです。


──皆さん初々しい感じでいいですね。今期の「LJL」はかなり実力が拮抗したリーグになっていると思います。混戦から抜け出すために自分たちがチームとして改善すべき部分はどこだと思いますか?

Megumiin:なんだろうね、いろいろあって1つに絞るのは難しいけど。

Ino:細かいコミュニケーションの精度ですかね。

Namoh:ああ、それだ!

Ino:自分がこのチームに入って一番びっくりしたのが、コミュニケーションの精度でパフォーマンスががらっと変わるんだなってことなんです。特にドラゴン前やオブジェクト前なんかの時間がなくて、重要な局面でのコミュニケーションをもっと詰めていきたいですね。

Spring Splitでの第一目標は「プレーオフでの勝利」

──では、今後の個人の目標、チームとしての目標をそれぞれお願いします。

Ino:個人の目標としては、トップはみんな日本人選手なので、レーンで負けないようになることですね。チームとしての目標はプレーオフで勝つことです。

Megumiin:ミッドレーンはベテランだったりうまい韓国人プレイヤーが多いので、そういう人たちに引けを取らないようなプレイができるようになるのが個人の目標です。チームとしてはInoさんと同じで、プレーオフで勝つことです。いつもみんなで話していることなんで。

──ちなみにプレーオフで勝つって具体的にはどれくらいを想定してます? 少し意地悪な質問になってしまうんですが。

Megumiin:あわよくば優勝、と思っていますが、まずはプレーオフに出る、そして最低でも1つは勝ち進むというのが目標ですね。プレーオフのBo5はリーグ戦のBo1よりも実力が問われる試合形式なので。

──ありがとうございます。Nemoh選手も目標をお願いします。

Nemoh:個人の目標はレーン戦でのミスを減らすことですね。とにかく緊張しいなんで、そこを克服してリコールミスとかをしないように(笑)。チームとしての目標は、プレーオフでの勝利もそうなんですけど、コミュニケーションの改善ですね。とても難しいことなんですが、ここがしっかりできるようになればどこのチームにも負けないチームになれると思うので。

──最後にファンへのメッセージをお願いします。

Ino:いまはまだレーンで弱いところもあるんですが、成長して最終的にはEviさんを倒せるようなトップレーンになるので、応援よろしくお願いします!

Megumiin:まだチャンピオンプールが狭くて幅広いプレイがお見せできませんが、だんだんとプールを増やしてキャリーしたりチームを支えたりといろいろなプレイを見せられるように練習を頑張ります。応援よろしくお願いします!

Nemoh:まだまだ僕たちは新人で、いろんなことに挑戦していくことになると思いますが、応援よろしくお願いします。

※ ※ ※

自分たちの「現在地」をポジティブにとらえ、積極的に挑戦していこうという前向きな雰囲気が、選手たちの口から自然と出てきているのが印象的なAXIZのインタビューだった。

前半戦にまいた種が、チームの目標である「プレーオフでの勝利」という花を咲かせることができるかは、リーグの中休みであるこのWeek5までの期間をどう過ごしたかにもよるだろう。

2月27日の「LJL 2021 Spring Split」後半戦スタートは、Game1から首位DFMとの対決になる。強敵相手にAXIZのルーキーたちがどんなプレイを見せてくれるのか、期待したい。

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