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【World of Warships レビュー】第2回 敵に砲撃を当てるコツ

文●まるしば

World of Warships(WoWs)』で勝つ!ための連載第2回は、“とりあえずプレイしてみたいけど戦闘の仕組みがよくわからない”という人に向けて、最初に覚えた方がよいことを簡単に説明していきます。

まず武装を知ろう

まず、プレイをはじめて最初に操作できるティア1の軍艦は、どの国でも巡洋艦です。今回は、日本海軍のティア1の巡洋艦「橋立」を例にとって説明していきます。
ティア1だけあって多少頼りない感じですが、それでも前後に砲塔がひとつずつ付いてますね。余談ですが、砲が左右に2門あって「連装」という形をしているので、このような配置を「連装砲塔2基4門」といいます。

「橋立」は主砲と対空砲だけですが、巡洋艦は他にも魚雷を搭載しているものもあります。当然、この時代には、対艦ミサイルなんて便利な代物はありません。従って自分で照準する必要があり、この武装の操作も艦長であるプレイヤー自身が行ないます。魚雷を搭載しているのは、ティア3の巡洋艦「天龍」とティア2の駆逐艦「海風」からなので、始めたばかりの人はまず主砲の操作から覚えましょう。

日本海軍で最初に操作できるティア1の巡洋艦「橋立」

WoWsの砲弾は2種類あります。HE弾(榴弾)とAP弾(徹甲弾)です。HE弾は着発信管が組み込まれていて、目標に弾着するとすぐ爆発する性質の砲弾です。装甲の貫通は難しい代わりに、装甲が無い部分にダメージを与えたり、火災を発生させることができます。

一方のAP弾ですが、徹甲弾というだけあって、遅延信管が組み込まれ、装甲を貫徹して中で爆発を起こしダメージを与えます。ですが、装甲の薄い部分に当たると過貫通という現象を起こし、砲弾が爆発する前に通り抜けてしまいダメージを与えられないことが多いです。

歴史上で有名なのは、一連のレイテ沖海戦中のサマール沖海戦で、戦艦大和を擁する栗田艦隊がアメリカ護衛空母艦隊を捕捉し砲撃を加えたものの、装甲のある正規空母と誤認して徹甲弾で攻撃したために過貫通を起こし、なかなか戦果を挙げられなかった、という話。というわけで、装甲の薄い低ティア艦相手では、HE弾一択となります。今回紹介するティア1の橋立は残念ながらHE弾しか装備できません。

敵の未来位置を予測して砲撃をしてみよう!

では、砲弾を敵艦に当てるコツを説明します。マウスホイールを回すかシフトキーを押すとスコープモードになり、水平線メモリの「0」が照準になります。各砲は照準に向けて旋回し、完了すると緑のランプが付き、「さぁ攻撃だ!」とマウスをクリックして発射!…してもまず当たりません。

自分と敵の両方が動いてるので、敵が移動してくる未来の位置に砲撃しないと当たらないわけです。敵艦の位置と相対速度を把握し、敵艦の進路方向に砲弾を撃つ必要があります。

照準を敵艦に合わせて砲撃…しても弾は後方にそれてしまいます。自分と敵がともに動いているので、照準したときと着弾するタイミングでは位置が変わります

具体的には、自分と敵が同じ方向に進む「同航戦」の場合は敵艦のかなり前方。自分と敵が反対方向に進む「反航戦」の場合は少し前方。こちらに向かってきてる場合は、心もち手前の海面を撃つことを意識しましょう。

最初のうちはなかなか感覚が掴めないと思いますが、上記の特性を頭に入れつつ何度も撃って慣れてくると当てられるようになります。艦によって射程や弾道、速度が違うので、慣れるまでは「Co-op戦モード」で特性をつかむことがオススメです。

敵艦の位置と着弾のスピードを考えて、敵艦の前方に照準を合わせ砲撃することで当てることができます。プレイを重ねて感覚を掴んでいきましょう

「Co-op戦モード」というのは対コンピュータ戦モードで、敵艦はすべてコンピュータなので心置きなく修行ができます。しかし、対人のランダム戦に比べて得られる経験値やクレジットが低く抑えられています。ゲーム開始直後はCo-op戦しか選べないようになっていますので、じっくりコツをつかんでください。

丁字戦法の悩ましい現実

日露戦争時、日本海軍がロシア・バルチック艦隊を破った「日本海海戦」は有名ですね。連合艦隊を指揮した東郷平八郎提督がこの時にとったとされる戦法が「丁字戦法」と呼ばれるものです。

戦艦は縦に細長いので砲塔が縦一列についていることが多いです。従って、最大の攻撃力を発揮するには、敵に対して真横を向けば、全砲門で狙えるという理屈です。この状態で、ちょうど「丁」の字を描くように敵の進路上に立ちはだかり、頭を抑え込めば、相手はほぼ先頭の砲門でしか攻撃できないのに対し、こちらは全砲門で攻撃できるので攻撃力は何倍にもなります。このことから「丁字戦法」と呼ばれます。

また、敵の進路を抑えるということは敵から艦隊運動の自由度を奪うことになります。こちらは安定して攻撃を続けられるのに対し、敵は転舵を余儀なくされるので攻撃精度が落ちます。

丁字戦法が綺麗に決まった図。こちらは前後の砲塔2基4門で砲撃できるのに対し、敵艦は前の砲塔1基2門でしか攻撃ができない

だからこそ、東郷提督の末裔たちは、この「丁字戦法」の完全勝利再現を夢見て艦隊運動を行なうわけです。
しかし、実はこのゲームではそんなに簡単なものではないのです。丁字戦法を行うことは、艦の横腹を敵にさらし、被弾面積が最大になることも意味します。一方、頭を押さえられた方は被弾面積が最小になります。

では、逆になったらどうなるか。こちらは被弾面積が最小になっているのに対し、敵艦は横腹を見せているので、命中させやすい…有利なはずの「丁字戦法」が実は不利な場合も

というわけで次回は、そのあたりも意識した上でいかに敵艦に対して有利な位置取りをするか、という話をしていきたいと思います。
待たれよ!次回

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