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【World of Warships レビュー】第3回 敵艦とのドッグファイトに勝利せよ


World of Warships(WoWs)』で勝つ!ための連載第3回は、プレイをしはじめたものの「どうしてもすぐ撃沈されてしまう!悔しい、ムキー!」という方に向けて、敵艦との闘いを制するため最初に覚えた方がよいコツを簡単に紹介していきます。

僕もトーゴーになりたい!? 丁字戦法は有効か?

まず、前回のおさらいです。「丁字戦法」に関して解説しました。

戦艦は縦に細長いので砲塔が縦一列についていることが多いので、最大の攻撃力を発揮するには、敵に対して真横を向いて全砲門を向ける。そう、ちょうど「丁」の字を描くように敵の頭を抑え込めば、敵はほぼ先頭の砲門でしか攻撃できないのに対し、こちらは全砲門で攻撃できるので、敵との攻撃力の差は何倍にもなります。

でも、艦の横腹を敵にさらす、ということは被弾面積が最大になってしまう。一方、頭を押さえられた敵は、被弾面積が最小になります。日本海海戦の必勝の戦法のはずが、逆にデメリットも発生し「あれれ、どゆこと?」というハナシでしたね。

乱戦では必ずしも丁字に持ち込むのが有利だとは限りません。低ティアでは、敵を翻弄して、発砲される前にいかに弾をばらまけるか、というのが重要な気がします

実は、丁字戦法は、敵と味方の戦隊同士が隊列を組み、艦隊運動して攻撃行動をとる場合に有効なのであって、『WoWs』のように個艦同士が戦う、ドッグファイト状態になるものにはあまり有効ではありません。

敵艦隊の先頭艦に、こちらの複数の艦が全砲門を使って集中して攻撃を加えるから、敵と味方の攻撃力の差が何倍にもなるのであって、単艦同士の闘いでは、横腹をさらすデメリットの方が多いのです。しかも、このゲームでは砲術科が全盛期の日本海軍並に優秀なので、試射を行わずにいきなりサルボー(全門斉射)でも命中弾が出ます。バンバン弾をばらまいた方がいいのです。装填速度の遅い戦艦でも、筆者はそうするべきだと考えます。

要するに、このゲームでは基本単艦同士の闘いなので、丁字にこだわるメリットはあまりありません。それよりも、いかにして艦体(艦隊ではなく)を有利な条件に運動させるか、ということに留意しましょう。

では、どんな戦術が有効なのか?

艦体を斜めにして被弾面積を抑えつつ、砲撃可能な砲門を多くして砲撃するのが有効です

まず、敵艦に延々と横腹を見せ続けないように注意しましょう。少なくとも、同じ針路・同じ速度で延々と航行するのは「どうぞ当ててください」といっているようなもの。繰り返しますが、このゲームでは難しい測距作業は、優秀な妖精さんが一瞬で終わらせてくれますので、小刻みに運動しても砲撃は命中します。

本当は、こちらが斉射したら速度を変え、針路も変え、また斉射、というパターンを繰り返すのが理想なんでしょうが「そんな器用じゃないよ!」という人が多いですよね。そういうすごい人の投稿動画をよく見ますが、これは射程が長くなって装填速度も遅くなる中ティア以降のハナシです。我々は初心者なので、まず基本を押さえましょう。

後部砲塔の旋回が終わったらすぐさま横を向き全砲門を斉射

では、装填速度は速く、射程が短い低ティアについて解説します。

まず我々がすべきなのは、相対している敵艦の挙動を観察すること。そして、いかに敵艦に横腹をさらさず、なるべく全砲門を使って短時間で敵艦に砲弾を投射できるように運動するか。これが基本です。

低ティアは、とにかく艦体運動に慣れることが優先ですので、あまり難しく考えずに楽しんでみましょう。まず気を付けるべきことを5点書きます。

1. なるべく単艦で行動しない

味方との連携攻撃が綺麗に決まった瞬間

確かに、このゲームは個艦対個艦の一騎打ちなのですが、近くに僚艦がいると、一緒に攻撃してくれるかもしれません。

また、僚艦への攻撃に気を取られてこちらにはノーガード、ということもあり得ます。こればっかりは、追って解説する「分艦体」を組まない限り解決しません。

2. スコープモードばかりにして砲撃に熱中しない

目の前の敵に気を取られ、後方から忍び寄ってきた「天龍」に魚雷をうち込まれて轟沈

これは初心者がやりがちなことで、筆者もいまだにやってしまいます。

要は、状況判断に気を付けましょう、ということ。目の前の敵艦にばかり気を取られ、いつの間にか囲まれていたり、魚雷が忍び寄ってきていたり、という状況がよく起こります。

こまめに俯瞰モードに戻して、マップと周囲を確認しましょう。

3. マップを常に確認する

マップを見て敵艦との位置関係を把握し、いかに有利に攻撃できるかを考えましょう。島のまわりをぐるっと回って、敵艦の後方に回り込んだところ、有利な位置で砲撃できました

味方の位置と発見した敵艦の位置は、右下のマップに表示されます。(2)とも関連していますが、マップを見つつ、自艦がこの先どのような針路をとるかということが勝利の鍵になります。

また、敵艦の予想針路を把握することで、自艦に有利な位置取りができます。例えば、敵の後方に回り込んで有利な位置で砲撃するといったことも可能ですので、常にマップで味方と敵の位置は把握しておいた方がいいでしょう。

逆にマップを見ずに砲撃ばかりしていては、いつの間にか孤立します。こればかりは、ティア1でもティア10でも変わりません。どのゲームでも言えることだと思いますが、情報を制するものが勝利を得るのです!

ちなみに、電探(レーダー)がない時代には、ゲームのような便利なマップは当然なく、見張り員のあやふやな情報で自艦(隊)と敵艦(隊)の位置を把握していました。日本の水雷戦隊がよく行う、1列に艦が並んで進撃する「単縦陣」。もちろん統制魚雷戦で目標への時間あたりの魚雷投射量を集中させるという側面もありますが、夜戦で艦同士の連携が取りやすいように、という側面もあります……というか、個人的にはそっちの方が重要じゃないかと思います。

4. ステージの大体の地形を覚える

うっかり座礁したばかりに形勢逆転されて撃沈されしまった

このゲームには、島が多いマップがいくつかあり、島に接近しすぎると浅瀬で座礁することがあります。座礁すると後進をかけないと脱出できず、その間は静止しているに等しいので、近くに敵艦がいると確実に狙い撃ちされます。こうなっては、せっかく砲撃戦を有利に運んでいても、一瞬で形勢逆転。これはかなり悔しいです。

ですので、(3)にも関連しますが、常にマップで自艦の位置を把握して島には接近しすぎないようにしましょう。戦闘が始まる前に、そのマップのおおよその島の位置を頭に入れておくのも重要です。

5. 自艦の砲塔位置を把握する

任意の方向に砲塔を向けてから右クリックをし続けると、砲塔の向きが固定されます。予め砲塔の向きを固定しつつ、その射程内に敵が来るように動けばすぐに砲撃できます

何回も同じステージで遊んでいると「敵艦にはここらへんで遭遇するな」というのが大体見えてきます。

当時の軍艦の砲塔は、水圧でゆっくり旋回させていたため、砲塔を敵艦に指向させるのには時間がかかります。たとえば、左舷側に全砲門を向け砲撃を行っていたら、右舷側に敵艦が出現してもすぐには対応できません。これも、敵艦位置の未来予測に絡みますが、遭遇してもすぐに砲撃に入れるように、あらかじめ敵の出現位置を予想し、そちらに砲塔を指向しておきます。

砲塔はそのままでは常に画面中央の照準を指向しようとしますが、マウスの右ボタンを押し続けることによって、現在位置で旋回を止めることができます。この状態で敵艦の出現予想位置に全砲門を指向しておくと、発見後すぐに斉射ができるため、敵より先手を取って砲撃することが可能です。

今回は、自艦の位置取りの話をしましたので、次回はいよいよ魚雷戦の基本を解説していきます。

待たれよ、次回!

(C) Wargaming.net

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